裏葉 VS 天沢郁未 解説者だよもん氏による観戦記 |
<一回戦・Aブロック第四試合 △裏葉 vs 天沢郁未 観戦記1>
一昨日の名倉由依×遠野美凪戦に続き、MOON.対AIRの鍵新旧対決となったこの一戦。 一般的な人気から考えると、サブヒロインとはいえ、完璧超人・耳年増・でも実は処女という 三種の神器に加えて井上ボイスまで兼ね備え、更にDC版AIRが発売されてまだ間もない という勢いまで味方につけた「無敵の裏葉様」の優勢が予想されるところである。 しかし、対する天沢郁未も鍵の異色作、MOON.のメインヒロインの誇りに賭けて負けられない一戦。 第一試合でのあかり陣営の過去の思い出に訴えた戦いっぷりや、MOON.のサブヒロインである由依が、 AIRのメインヒロインである美凪を相手に善戦したことを考えると、状況は殆ど五分といえる。 どちらが勝利してもおかしくない、緊迫した大接戦になることが予想された。 先に動いたのは郁未陣営。由依×美凪戦での教訓を踏まえたのか、開始早々にわつき屋の画像を投下。 そして各種MOON.紹介ページでイメージの浸透を図ると共に、ネタ中心にシチュを撃ち込む。 対する裏葉陣営もわつき屋を含む画像、ネタや切な系シチュで応戦し、主導権を譲らない構え。 30分後の集計では20対27と、やや郁未陣営がリードながらも、ほぼ互角の形勢が続く。 ここで郁未陣営の、鍵スタッフの出世作でありながら長年に渡り日陰の身に甘んじてきたMOON.への 思い入れが爆発。ひたすらMOON.及び郁未の魅力を語る熱い書き込みが次々と撃ち込まれる。 そして、その情熱に圧倒された浮動票が続々と郁未に流れ込み、1:00の集計では21対39と 予想外の大差をつけることに成功する。しかし、流石の郁未陣営も、熱い語りだけで勢いを持続する のは難しく、夜が更けると共に初期の圧倒的な勢いを失い始める。 <一回戦・Aブロック第四試合 △裏葉 vs 天沢郁未 観戦記2> すかさず知名度に勝る裏葉陣営が追い上げを開始し、3:00の集計では53対63にまで詰め寄る。 対する郁未陣営も温存していた萌えエロSSで反撃するが、SSの発表形式に関する議論に流されて 期待したほどの効果は得られず。そこに裏葉陣営が画像の連続投下などで攻勢をかけ、 4:00の集計では62対68、6:00の集計では73対75と、とうとう2票差にまで差は縮まる。 しかし、夜が明けると郁未陣営も勢いを取り戻し、正午の集計では93対102と再び差が広がる。 日中になると、弾薬豊富とは言い難い両陣営だけに手詰まりになったのか、戦線はやや沈滞ムードに。 夕方になって高槻ネタなどのネタなどで笑いをとった郁未陣営がやや優勢に戦いを進め、 15:00の集計では104対115、20:00の集計では122対140と、少しづつ差を広げていく。 終盤、画像攻撃などで裏葉陣営が怒涛の追撃を見せるも、161対178で郁未陣営が逃げ切りに成功した。 振り返ると、小粒ながらも緊迫した好ゲームであったと言える。 熱い熱気の渦に周囲を巻き込み、ヤフオクの無印MOON.の価格まで高騰させた郁未陣営、 あくまで正攻法の萌えに徹し、一介のサブヒロインではないところを見せつけた裏葉陣営。 どちらも、良い意味で前評判を裏切る熱戦の演出に一役買ったと言えるだろう。 結果として引き分けに終わった、AIR×MOON.の鍵新旧対決ニ連戦。 最近の作品で葉鍵を知ったユーザーに旧作の魅力を伝えるという意味では、 極めて意義深いシリーズであったことは間違いない。 全力を尽くした対戦から得られるものは勝利だけではない、そんな事を感じさせる戦いであった。 <一回戦・Aブロック第四試合 △裏葉 vs 天沢郁未 総評> 比較的マイナーなヒロイン同士の対戦と言うことで盛り上がりに欠けるのではないかと 懸念された一戦だったが、伯仲した熱戦が繰り広げられ、見ごたえのある好ゲームであった。 郁未陣営の勝因は、やはりMOON.というゲームの魅力を熱く語ることを通じて、 そのメインヒロインである郁未の魅力をもアピールしようという作戦であろう。 長年、葉鍵板では不遇を囲ってきたMOON.ファンだけに、溜め込まれた熱気は凄まじいものがあった。 更に、葉鍵ではほぼ唯一の淫乱系ヒロインというところを生かした、エロ中心のPRも見事であった。 また、一昨日の由依戦において今まで知名度の薄かったMOON.の認知度が上がり、 この機会に初めてプレイしたという人間が多かったことも、大いに力になったものと思われる。 裏葉陣営としては、キャラスレを失って久しかったことが大きな痛手であった。 MOON.スレで入念に作戦を練っていた郁未陣営に比べると、やや団結力に劣ったことは否めず、 結果として勢いの上で大きく水をあけられる要因になってしまった。 また、属性としては年上・母性的キャラに区分されると思われる裏葉だが、 AIRには晴子という葉鍵屈指の母親キャラが存在するため印象が薄く、 いわゆる属性萌えの援軍もあまり得られなかったことも敗因の一つに数えられると考える。 二回戦にコマを進めた郁未だが、相手は優勝候補の一角・大庭詠美。 今回の勝利は、キャラの魅力だけでなく、MOON.というゲームの魅力に頼るところが大きかったが、 この戦術は何度も使える性質のものではないので、郁未と言うキャラの明確な萌えポイントを把握し、 未プレイ者にも判りやすいように萌えシチュ等の形で表現することが必要と思われる。 ただ、詠美はこの点にかけては葉鍵でも屈指の存在なので、どうしても苦戦は避けられないだろう。 敗れた裏葉陣営だが、主である神奈備命に強敵・セリオとの対戦が予定されているため、 裏葉が神奈のために捧げた、千年に渡る血の連なりに恥じぬバックアップを期待したいところである。 gnuplot氏作成グラフ 裏葉163−郁未178で郁未の勝利!! |