1回戦の回顧と2回戦の展望

Aブロック(by 快説者だよもん氏)
●回顧
なし崩し的に始まったこの企画。集計が基本的に手作業だったので、「<<>>で囲む」というルール 
がなかったのも懐かしい話だ。ちなみに、名雪車氏は現在のように開始直後の投票ではなかった。 
また、意外にも(?)名雪と同じKanonの舞ではなく、あかりに投票していたというのも興味深い。 
尚、A-8では3行萌え文章を添えてという条件付きでの試合。本当に萌えているならそれくらいは 
簡単なはず、というものだったが、盛り上がりに欠けるということでこの試合のみのルールであった。 

Aブロックの1回戦は、ほぼ皆が考えていた通りの結果に落ちついただろう。しかし、まだ参加者が 
少なかったことを考えても接戦が最も多かったブロックだった。初戦のあかりvs.舞戦をはじめ、8試 
合中5試合が20票差以内の僅差という非常に熱いものだったのだ。ここまで接戦が多かったブロッ 
クは他にない。初期から参加している住人は幸せ者だろう。 

Aブロックのベストバウト、上に書いた通り接戦が多かったので絞りにくいが、やはり「あかりvs.舞」戦 
を挙げたい。初戦にも関わらず、葉鍵のヒロイン対決という何とも悩ましい試合。しかし、この試合が 
盛り上がりを見せたからこそ、トーナメントの繁栄に繋がった。私はそう考えている。もし、これがマイ 
ナーキャラ同士の対決だったら・・・もうトーナメントは無かったことになっているかもしれない。偶然と 
はいえ、このカードをトップに持ってきた集計人氏に激しく感謝だ。次点には「さいかvs.シンディ」戦。 
妄想でのCG・SSの強さを見せつける、他とは一味違う戦いだった。「葉鍵板ではロリが強い」という 
格言が出始めたのもこの試合が最初だったような。 

このブロックのMVPには、やはり基盤を作った集計人◆Countsu2氏。次点には解説者だよもん氏を。 
他にトーナメントを盛り上げた人として、美和子vs.夕香戦で母親の本名を公開した渡辺氏、後に多くの 
信者を作った86氏の名前を挙げておきたい。
●展望
Aブロックの上半分は葉の東鳩・こみパ、鍵のMOON.・AIRという新旧作品のヒロインが揃い踏み。 
どのキャラが決勝まで勝ち上がるか全く見当がつかないが、とにかく熱い試合になることは間違いない。 
やはり見所はあかりvs.美凪戦。2人ともまだトーナメントが浸透していない頃の試合を勝ちあがったので、 
票数はいざ知らず、支援の数も凄い物になるだろう。しかし、勢いはあかり、というか東鳩にあるか。と 
いうのも、Fブロックの葵vs.マルチ戦が引き分けという結果になってから東鳩陣営の結束が強まったよ 
うに感じる。実際に、その後のG・Hブロックでは松本・坂下というサブキャラを含む4勝をあげている。 
さらにみちる、神奈というAIRの2人を破っていることからも、AIRとの相性がいいということもあるのだ 
ろう。対する美凪も、作中で繋がりの深いみちるのためにリベンジを果たしたいところ。勢いが勝つか 
意地が勝つか。 

もう一つの試合、大庭詠美vs.天沢郁未も熱い。MOON.勢から2回戦に進んだのは郁未を含めて2人 
しかおらず、陣営はメインヒロインである郁未に勝負をかけてくるだろう。一方の詠美はこみパ内でも 
かなりの人気を誇るキャラ。前評判的に詠美が有利なのは否めないが、郁未のまき返しは十分に 
考えられる。双方の支援に期待したい。 

逆に下半分は圧倒的に名雪有利。キャラの地力がそのまま試合に出れば、名雪がブロック決勝に 
進む事になるだろう。しかし、そう簡単に行かないのがこのトーナメントの面白いところ。 さいか陣営 
には立ち絵が無いという武器を存分に駆使しての戦いを激しくキボンヌ、と。また、他のカードに比べイマ 
イチ地味な感が拭えない第3試合の桂木美和子vs.太田香奈子戦。雫対決という古くからの葉ファンの 
心を擽る対決で、意外とキャラを見直すことのできるいい試合になるかもしれない。個人的に渡辺氏の 
降臨をキボンヌ、と。 

Bブロック(by 快説者だよもん氏)
●回顧
無事にAブロックが終り、Bブロックへ移行。トーナメント表をざっと見てわかるように、各作品のヒロ 
インが集結。その中でもやはりB-7、B-8の楓vs.七瀬、芹香vs.佐祐理がかなりの注目カード。トーナ 
メント開始時から、この試合だけは見たいという声が上がるほどだった。 

その予想に漏れず、七瀬vs.楓戦はラウンド15から19まで足掛け4スレ、全3318レスもの壮絶な試合 
となった。この後に約50試合が行われたが、最後まで獲得票数はこの2人が1位2位。如何にものすご 
い試合だったかがわかる事だろう。そのとてつもない勢いから、B-8の芹香vs.佐祐理戦も相当激しい試 
合になると思われた。しかし、両者とも先輩属性であった事からか意外にも落ちついた雰囲気。マターリ 
熱戦という言葉が相応しく、個人的にはこちらをベストバウトとして挙げたい。接戦となると予想されて 
いたが、意外にも100票も差がついたのが印象深い。潔く負けを認めて退く芹香陣営を見て、心を打たれた
のは私だけではないはず。 

上記の2戦に隠れてしまいがちだが、何気に熱戦だったB-6の河島はるかvs.鹿沼葉子。無気力vs. 
無口という萌えの表現が難しいキャラ同士の為に、自然と陣営の支援に力が入る。特にSSに関して 
は両者ともにかなり上質なものが揃っているので、時間がある人は過去ログを漁ってほしい。試合の 
方はもちろん超接戦。9票差という結果もそうだが、グラフの絡まり方は特筆モノ。 

MVPは・・・伝説となった七瀬vs.楓戦の集計をした集計人諸氏に。まだ集計ツールが無かったため、 
試合中から翌日の朝の8時半まで票の照らし合わせを続けたというその苦労をここで改めて評価し 
たい。ちなみに、感想スレを丸々1本使っての作業だった。感想スレを見ている人ならわかるように、 
ここまでのスピードでスレを使ったのはこの試合ぐらいのものだろう。支援者からは、ひたすら良質の 
画像を貼り続けた松山くん、綾香氏の二人を。「ここだ、ここでageるんだ!!」は名セリフだ。 
●展望
一番の注目は言うまでもなく七瀬vs.佐祐理戦。いろんな意味で葉鍵板的マスコットキャラの七瀬、最 
強の呪文「あははーっ」を使いこなす佐祐理。はっきり言って勝敗の行方はわからない。また、冬休み 
明け最初の試合ということもあり、休み中に貯めに貯めた支援が一挙に放出される事だろう。かなりの 
混戦が見込まれるため、願わくば泥仕合にならない事を。兎にも角にも、Bブロックの決勝まで繋がる 
大事な一戦だ。 

もう一つ、B-10の瑠璃子vs.瑞希という葉の新旧メインヒロイン対決も要注目。最近発売されたものの 
方が強いというトーナメントの傾向からすると瑞希の方が若干有利かと思われるが、電波系というジャ 
ンルの開拓者である瑠璃子の底力も侮れない。個人的には1回戦で負けが多かった雫陣営に頑張っ 
てほしいところだ。 

残りの2試合、ナイト雀鬼とナイトライターを括ればWA対ナイト雀鬼の対決。固定ファンの多いWAの 
二人に、雀鬼陣営がどう挑むか。B-9のマナxs.ルミラ戦、1回戦のグラフを見る限り、ルミラの追いこみ 
はかなりのもの。対するマナは各時間帯に平均的に票を得ている。展開次第で結果がいくらでも変わ 
りそうなこの試合、見ているだけなら面白そうな試合だ。陣営は胃が痛いかもしれないが。 

Cブロック(by 快説者だよもん氏)
●回顧
鍵が強いというイメージができたのはこの辺りからか。Cブロックには葉鍵対決が4つ組まれていたが、 
その全てで鍵キャラが勝利。鍵の作品はそのストーリーのインパクトが強いためからか、熱心なファン 
が多いのは前から知られていたことだったが、特にこの辺りはその傾向が顕著に表れていたといえる。 

結果だけ見れば、だいたいが予想通りの結果に終ったこのブロック。しかし、票数を見ると意外とそう 
でもない事がわかる。例えばC-1のたまvs.観鈴戦。誰もが観鈴の圧勝を予想しただろうが、いざ試合は 
になると予想とは全く違った展開に。グラフを見れば解ると思うが、前半は全く互角の争い。さすがに 
後半はメインヒロインの実力を見せて130票差をつけたものの、楽勝とはいい難いものだった。たまへの 
投票には「どうせ観鈴ちんが勝つだろうから・・・」というモノもあったが、それ以上に支援に惹かれての票 
が多かったのも事実。楽勝を予想していた観鈴陣営も。この展開に対して気合の入った支援を投下。マ 
イナーキャラの底力とメインヒロインの意地。まさに火花を散らす好ゲームだった。Cブロックのベストバ 
ウトに挙げたい。 

C-7は僅差の熱戦だったが、色々な意味で泥試合になってしまった感がある。終盤に支援が偏ってしま 
い、両者がヒートアップしすぎてしまったようだ。確かに支援はいいものが多かったのだが……同様に、 
C-8の真琴vs.エビル戦も、試合を見ていた人にはあまりいいイメージがないのではないだろうか。 

ちなみに、Bブロック終盤の混戦を受けて、林檎氏の集計ツールが稼動し始めたのはC-2から。<<>>で 
囲むという今ではよく知られたルールも、この試合から始まったものだった。この集計ツールのおかげで 
今のトーナメントがあるといっても過言ではないだろう。というわけで、林檎氏に隠れたMVPを。 
●展望
2回戦の組み合わせを見ると、どうもワンサイドゲームで決まりそうな試合が多そうだ。そんな中、C-11の 
レミィ対みさきは実力の拮抗した両者のためにいい試合となりそうだ。相手が同じ東鳩でPS版限定の森 
本美紀であったために獲得票数は少なかったレミィだが、相手次第でいくらでも票数が変わるのがこの 
トーナメント。葉鍵ヒロイン対決とあれば、大きな盛り上がりを見せるだろう。両者とも1回戦で楽勝した 
キャラのため、支援にも大きく期待したい。 

個人的に期待をかけているのはC-9の観鈴vs.岩切戦。AIRメインヒロインの観鈴の試合となれば圧勝 
劇もあるかもしれないが、AIR勢のトーナメント成績は4勝6敗と意外に悪い。そのシナリオの内容から、 
感動はするけど萌えとはちょっとベクトルが違う、という見解がその苦戦具合を表している。一方の岩切 
は誰彼勢の中で、何とあれだけ盛りあがった砧夕霧を上回る票を獲得している。支援の集中があれば 
ひょっとしたらの逆転があるかもしれない。 

残りの2試合、まずC-10のひかりvs.茜。ひかりは親子で準決勝進出の目標を果たしたい所だが、1回 
戦で最多得票差の記録を作った茜が相手では厳しいか。もう一つの雪見vs.真琴戦、単純にキャラ 
格差を重視すれば真琴だが、1回戦の票数だけ見れば大差はない。後味のいい勝負を期待したい所だ。 

Dブロック(by 快説者だよもん氏)
●回顧
1回戦はサブキャラが多いためか、どうしても一方的な試合が出てきてしまう。しかし、数々の名勝負が 
生まれているのも事実。このブロックにもそんな試合が組まれていた。 

D-3の由綺vs.琴音戦。1回戦でも屈指の好カードといわれたこの試合、前評判通り凄い試合となった。 
もちろん、そのわずか5票差という結果もあったが、あの終盤の争いは筆舌に尽くせないものがあった。 
死力を尽くした後、結果が出るまでの焦燥感。言うなれば玉入れの玉を一つ一つ出していく時の感覚に 
似ているだろうか。どちらが勝っているか全くわからず、お互いの健闘を称えながら、ただひたすら集計 
人の登場を待つ。あの不思議な一体感はなかなか味わえるものではないだろう。文句無しでこのブロッ 
クのベストバウトに認定したい。さらに、この試合を盛り上げるのに一役買った緒方英二氏にMVPを。 

異色の熱戦となったのはD-4の川口茂美vs.エルルゥ。声だけvs.顔だけというどこに萌えればいいのか 
わからないような対決ながら、お互いに様々な支援が出てきた。その中でも、茂美はCG、エルルゥは 
SSの支援が目立った。無いものを補完するということなのだろうが、エルルゥ支援SSには統一感が 
あった。しかし、茂美のCGはどうしてもバラバラになってしまう。そのわずかな差が1回戦最小の3票 
差という形で表れたのだろう。ベストバウトには届かなかったが、名勝負の一つ。 

このブロックでダントツの票が集まったD-8の霧島佳乃vs.長森瑞佳。ものすごい支援の撃ち合いだった 
のは確かだが、ただそれだけの試合であったように思える。お前らは本当に相手に萌えて欲しいのかと。 
ただ自分が持ってる画像をアップしたいだけちゃうんかと。実際は違うだろうが、そう見えてしまった。支 
援する人は、出来る限り既出画像のチェックをして、落ちついた気持ちで投下してほしいものだ。萌えの 
押し付けは逆効果という事に要注意。 
●展望
見事に葉対決と鍵対決に分かれたDブロック二回戦。しかも下の二つはこみパ対決とONE対決という 
激戦が予想される試合が組まれている。 

まずはD-11、立川郁美vs.桜井あさひ。両者ともこみパの人気キャラということで、投票者も支援者も苦 
しい戦いとなるだろう。葉鍵板ではロリが強いという格言が通用すれば郁美に分があるが、もはやその 
格言は過去のものになりつつある。となると、ゲーム内でHシーンを持つあさひが若干有利か。しかし、 
Hシーンの有無はほとんど関係ないというのがこのトーナメント。力的にも1回戦の票数から全くの互角。 
好試合となることだろう。 

その次のD-12、椎名繭vs.長森瑞佳。これまたONEのヒロイン対決という悩ましい勝負だ。メインヒロイン 
という見地からすればパッケージに登場する瑞佳なのだろうが、プレイヤーに与えるインパクトとしては 
繭も引けを取らない。「だよもん星人」対「だもぅん星人」、勝つのはどちらか。 

D-9の澤倉美咲vs.来栖川綾香は共に葉のヒロイン。キャラ設定は同じだが、1回戦の戦いぶりを見るに 
綾香のほうに流れはあるか。しかし、WA陣営の結束の強さは葉鍵で1、2を争うほど強いものがある。 
陣営の動きに注目したい。D-10の琴音vs.エルルゥは、ハイレベルな戦いを制した琴音が優勢。試合ま 
でにうたわれるものが発売されればまだわからないが…期待は酷か。