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大庭詠美 VS 天沢郁未
χ説者だよもん氏による観戦記
<二回戦・Aブロック第二試合 ○○ 大庭詠美 VS    天沢郁未  観戦記>

過去最大の激戦となった第一試合。「二回戦は全試合こんなになるのか?」との不安を皆に巻き起こす。 
そんな中迎えた第二試合。萌えを交えるのは、大庭詠美と天沢郁未。 
一回戦ではSSを主武器として、新鋭の母乳キャラ古河早苗に打ち勝った詠美ちゃんさま。 
同じく一回戦では少ない支援物資を駆使して、発売間もないAIRの裏葉を破った郁未。 
共に妄想を基本とした文章系の支援に強い、ある意味応援の性質が似通ったキャラ。 
予想印は詠美有利と出てはいるが、トーナメントが始まってからMOON.の認知度は上がる一方。 
他のキャラがほとんど敗れ去った今、メインヒロインの郁未にかけられる期待は大きい。 
一方こみパくいーんの意地に賭けても負けられない詠美。第一試合に続く激戦が予想される。 

序盤はガイシュツを含めた画像の応酬から始まる。確かに開始早々はSSよりも画像の方が効果が高いと思われる。 
そんな中、旦那さん、名無しです氏のSSで、開始42分に先手を打ってきたのは詠美陣営。 
さらにスペースNo.な-74氏により、そのSSに後から絵をつけるという新しい試みがなされる。 
対する郁未側は「がんばれいくみん!」の連作シチュで反撃を開始する。 
その後はしばらく両者シチュや画像(松山くんは詠美側)で撃ち合いながら、それぞれに票を集める。 
皆の投票にも「野外だから」とか「総受けだから」とか、いろんな萌え要素が書かれているのも興味深い。 
その後、名も無き闘票者氏の、詠美側手製画像に後付けでのSSが出てくる。 
逆に郁未側は、対詠美最大のアドバンテージ「エロさ」を利した連作SS「ハダカのおつきあい」を打ち返す。 
さらにr78-86氏の、画像を交えたSS(やっぱりえちぃ)。「晴れた休日の、郁未との朝」なる画像連動シチュ。 
郁未側にはさらにSS「Never give up!」も出てきて、両者豊富な文章量で叩き合い。 
とはいえやはり知名度の差か、12時時点の中間発表では167-99と詠美がリードを保つ。 

午後に入って最初の支援は、はね〜〜氏の郁未シチュ。逆に詠美側も「ちゃん様でいこう」で反撃。 
さらになにがしだよもん氏の、過去のキャラスレのSSにリンクが貼られ、TGHAND氏のSSで追い打ちをかけてくる。 
そしてそれらにも後付けで挿絵も貼られる、詠美側の徹底した連動企画。 
郁未側も、あのね名無しさんなの氏やr78-293氏のSS、r78-252氏のデモで逆襲するも、差はなかなか縮まらない。 
18時の最終中間発表で201-126と詠美リードで終盤に入る。 

勢いに乗る詠美側、エロにもぬかりはない。ここで1回戦の詠美戦、由宇戦から続く母乳SSを撃ってくる。 
(これはさらに2回戦由宇戦に続いている。) 
さらに名無しさん14号氏が「デスクトップをちゃん様一色にしよう大作戦」と称してスキンやメールチェッカー、 
さらにはマスコットに壁紙などをセットで用意してくる。 
対する郁未陣も、「今頃?」「特別な激情」などのSSで反撃。さながらノーガードの殴り合い。 
萌えと萌えがぶつかり合う果てしない激戦の末、最後には317-286で大庭詠美が勝利を収めた。 


<二回戦・Aブロック第二試合 ○○ 大庭詠美 VS    天沢郁未  分析>

試合展開を振り返ってみると、予想されたとおり文章系支援の撃ち合いになったのだが、 
まるで申し合わせたかのように「CGとSSのセット」が両者共に目立った。 
このやり方は以前からあったものの、この日ほど徹底されたのは初めてだと思われる。 
今後の支援の方向性の1つとなりうるかも知れない。 

惜しくも破れた天沢郁未。大会を通じて大幅にMOON.の知名度を高めたとはいえ、 
やはり絶対的なプレイヤー数の差に打ち勝つには至らなかった、といったところだろうか。 
SSを始め、決して応援の質では引けを取ってはいなかったが、画像量では詠美に一歩譲らざるを得ない。 
とはいえ、ここまでの健闘は賞賛されて然るべきであろう。 
残された最後のMOON.キャラ、郁未の母「天沢未夜子」に全力を注いでほしい。 

一方、勝った大庭詠美。こみパのくいーんとしてのめんもくやくじょをはたしたといえる。 
画像にSSにCGにシチュにと、基本を押さえた応援の力もあり、存分に萌えを振るった。 
ただ気になるのは、1回戦に比べて支援(主にSSやシチュ)の絶対量が少なくなっていることだ。 
少数精鋭に絞り込んだという見方もできるが、準決勝に向けて一抹の不安が残る気もする。 
冬コミを通じて、新たなる萌えの発掘と妄想力の補充をして、万全の体制で準決勝を迎えてほしいところだ。 
Aブロック準決勝の相手は、最多得票記録を更新して勝ち上がってきたToHeartの神岸あかり。 
しかもHブロック最終試合「未夜子vsセリオ」の次の試合で、ToHeart陣営はノリノリでこの試合を迎えることになる。 
また、初めて「こみパより知名度が高いゲームのキャラ」を相手にする、という点もある。 
不安材料も大きいが、くいーんとして一歩も退かない好試合を期待したい。 

gnuplot氏作成グラフ


詠美317−郁未286で詠美の勝利!!