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ティリア=フレイ vs 月島瑠璃子
解説屋だよもん氏による観戦記
<一回戦・Bブロック第三試合  ティリア=フレイ vs 注△月島瑠璃子 観戦記>

第二試合のルミラ対巳間晴香戦と同じく、旧作のヒロイン対決となったこの一戦。
ただ、葉鍵のほぼデビュー作同士の激突となり、争点が判りやすかった前試合に対し、
本試合は葉旧作メインヒロイン同士の対戦、しかも双方共に水無月絵と、対決軸が作りにくいカード。
となると葉の出世作である雫のメインヒロインであり、その衝撃的な初登場時の印象によって
東鳩以前の葉を代表するヒロインと言うに相応しい瑠璃子が圧倒的に有利なのは間違いない。
対するティリア陣営は、知名度・人気・弾薬量など全ての点で大きく劣り、苦戦は必至と思われる。
LFTCGにおける強さを生かすと共に、一昨日の観月マナ対サラ戦の勢いを持ち込みたいところ。

大方の予想通り、試合開始と共に瑠璃子陣営に投票が殺到する。
対するティリア陣営も、前試合で敗退した晴香陣営を何故か交えてのドタコメシチュで応戦するが、
援護射撃の数では圧倒的に上回りながらも、圧倒的なキャラ格差の前になす術なし。
1:00の第一回集計では5対43と大差をつけられる。その後もティリア陣営は長編レズSSの絨毯爆撃や
あかり姉さんからの画像など、援護射撃の量では瑠璃子陣営を圧倒するも、
それとは裏腹に票を上積みしていくのは、実弾の投入数では遥かに劣る瑠璃子陣営。
淡々とした、それでいて熱い、揺ぎ無い萌えに裏打ちされた投票が相次ぎ、
2:30には9対62、5:00には11対77と差は開く一方となる。

あずまんがネタや交流企画・V.G.Filsnown、凌辱SSなど、あの手この手を繰り出すティリア陣営だが、
じわじわ得票数を伸ばすものの、瑠璃子陣営も少しづつ画像を放出するなどして順調に上積みを重ね、
10:00には18対89、12:00には22対93と、健闘はするもののなかなか差を詰めるには至らない。
午後になると、流石のティリア陣営の攻勢も止まり、再び瑠璃子陣営が票を伸ばし始める。

しかし、18:00には27対117という絶望的な票差ながらも、エロ同人誌のUPで反撃に出るティリア陣営。
そこからV.G.Filsnownや陵辱SSの続きなど、ありったけのテキストを怒涛の勢いで叩き込み、
起死回生の大逆転を目指して最後の反撃に全力を尽くす。

結局、ティリア陣営も最後まで粘ったものの、57対140で瑠璃子陣営が快勝を収めた。

とにかく瑠璃子陣営が、その地味ながらも底知れぬ強さを遺憾なく発揮した一戦であった。
また、結果として破れはしたが、最後まで戦い抜いたティリア陣営の粘りも、賞賛に値するだろう。
これで、遥か過去の作品のヒロインでも、その魅力は現在のとかく萌えを優先して造形されがちな
ヒロインたちと比較して、萌えにおいて些かも引けを取るものではない事が証明されたと言える。

真の萌えキャラは決して色褪せることはない、そんな言葉が心をよぎる一戦であった。



<一回戦・Bブロック第三試合  ティリア=フレイ vs 注△月島瑠璃子 分析>

奇しくも前試合のルミラに続き、ブレイク前の葉のメインヒロインが揃って登場したこの一戦。
当時は圧倒的な存在感でエロゲヒロイン像を変えたとまで言われ、現在でも目立たないながらも
根強い人気を誇る月島瑠璃子に対し、メインヒロインながらも葉鍵板最弱の支持基盤しか持たないと
思われるフィルスノーンのティリア=フレイ。後者がどこまで食い下がれるかが焦点となった。

勝利を収めた瑠璃子陣営は、ほぼキャラ本来の萌え力のみで勝ったような形。
落ち着きと熱さが同居した迷いのない投票が多く見られ、いわゆる萌えキャラの雛型のひとつで
ありながら、その類型から離れた月島瑠璃子というヒロインの色褪せぬ魅力を実感させられた。
また、実弾数こそ少なかったものの、Alfo氏のSSやセルゲイ氏のAAなど気合の入ったものが多く、
全体的に淡々とした応援だったものの、陣営の潜在能力の高さは窺わせるものがあった。

対するティリア陣営は、圧倒的劣勢の中、手を変え品を変えの多彩なテキストによる攻撃は
見事であり、実際、その健闘を称える声は多く、浮遊票の多くを獲得できたものと思われる。
ただ、既述のように瑠璃子陣営との差別化さ殆ど図れないような状況である以上、
キャラ本来の萌えの圧倒的な格差の存在は致命的なものがあり、繰り出す攻撃はどれも
好評を博するものの、肝心の票に殆ど繋がらないといった苦しい状況であった。
間違いなく本日の戦いっぷりは見事なものであったため、よりによって最悪の相性の相手と
一回戦から当たってしまった、クジ運のなさが悔やまれるところである。
また、本日はCレヴォの開催日であるためか板の人口が少なく、浮遊票の数も少なかったことや、
支持層が被ると見られるナイト雀鬼派が前試合のルミラ戦での死闘により疲弊しきっていたことなど、
ティリア陣営にとっては逆風となる要素が多く、この点でも運のなさが現われた。

二回戦にコマを進めた瑠璃子陣営の相手は、高瀬瑞希対牧部なつみ戦の勝者。
両者とも葉の最近の作品のヒロインであり、どちらが相手でも今回のようにはいかないだろう。
ただ、雫勢はここまで美和子・香奈子・瑠璃子と無傷の3連勝とその実力の高さを示しており、
潜在的な萌え力でも瑠璃子陣営が両陣営を凌ぐ可能性は高いため、画像・シチュ・SSなど
萌えを雫世代以外にも伝える手段を整えれば、更に上を目指す事も十分可能だろう。

ティリアの敗北によって残るはエリア一人となったフィルス勢だが、キャラスレはおろか
作品スレすら持たないという現況では、エリアも初戦突破はおぼつかないだろう。
メインヒロインであるティリアが敗退した今、先の見通しは暗いといわざるを得ない。
ただ、今日の最後の踏ん張りに見られたような爆発力を発揮できれば、十分勝利も可能だろう。
gnuplot氏作成グラフ


ティリア57−瑠璃子140で瑠璃子の勝利!!