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河島はるか vs 鹿沼葉子
怪説者だよもん氏による観戦記
<一回戦・Bブロック第六試合 河島はるか vs 鹿沼葉子 観戦記>

一回戦最大のヤマ場との呼び声も高いBブロック終盤。明日以降の2試合に比べればやや注目度は落ちる
ものの、今日の試合も熱戦が期待される。

河島はるかは葉の往年の野心作WAからの出場。WAと言えば、先鋒ノブコこそ太田加奈子に粉砕されたが、
当ブロック初戦で観月マナがその実力を発揮し、だーはら信者健在を見せ付けたのが記憶に新しい。
対する鹿沼葉子は鍵系の古典MOON.のサブキャラ。とはいえ作中の役回りや23歳という微妙な年齢設定で
ファンの間では独自のポジションを確保しており、準メイン格と言って良かろう。
作品の知名度や作中のキャラ格でははるかに分があるものの、彼女はその媚びないキャラクターから
キャラスレ住人すらどうプロモートするか戸惑うほどの難しい素材。一方葉子の出身作MOON.は既に行われた
メイン3人娘の試合を通して未プレイ層にも強い関心を持たれており、この上げ潮に乗れば互角以上の戦いも可能だ。

試合開始後、はるか陣営の応援はやはりおとなしめ。それでも短切に彼女への萌えを唄う投票が続々と入る。
対する葉子陣営は、まずはイメージの浸透からとゲーム中の画像をアップすると共に、初期からショートコント類を
連続投入、この試合にかける意気込みと周到な準備を窺わせる。試合開始から一時間弱でスレが移行するまでの間は
葉子44対はるか42と全く互角の展開を見せた。
その後はるか陣営も態勢を整え、萌えシチュSSを間断なく投入して反撃。葉子陣営も文章ネタに加えてさまざまな
ソースからCGを貼り付け応戦し、3:00で葉子77対はるか73、5:00には84対84と全く並ぶ。
夜が明けてもマイペースに票を積み上げるはるか陣営は、7:30頃投入された萌えCGの追い風も背に、8:00時点で
はるか106対葉子91とついに逆転。葉子陣営もあずまんがネタ等お笑い路線SSのほか、正午頃にはtri-moonのエチCG
で梃入れして食い下がり、14:00時点でははるか122対葉子117と差を詰める。

さらに葉子陣営は16:00に里村茜とのセッションCG&SS、17:42にシリアス画像、18:00頃に郁未とのレズSSなどを
投入して激しい攻勢をかけ、夕方までの時間帯では完全に主導権を取る。その結果19:00の最終中間集計では何と
葉子153対はるか142と再逆転。試合はいよいよわからなくなった。
このアナウンスがはるか陣営を刺激し、20:00前後には次々と実弾を投下して挽回を図る。この時間帯以降両軍から
投入される萌えシチュ、SSの類はまさに枚挙に暇がなく、「現状不利みたいだから応援」という票が両陣営に入る
という、終盤としては空前の大混戦となった。
そして運命の23:00、熱い視線の中で告げられた試合結果は、はるか247対葉子238。抜きつ抜かれつの死闘を
制したのは、はるかであった。

丸一日シーソーゲームが続いたこの試合。個別に見ると両陣営とも熱く語る投票者はそういないのだが、
総体としては熾烈なデッドヒートという、不思議な印象の試合だった。
終盤接戦に有りがちな小競り合いがみられたものの、両陣営は己の萌えの矜持にかけてこれをとりあげず、
その都度沈静。>598の両者競演SSに象徴されるような、爽やかな熱戦だった。
願わくば、明日明後日もこのような試合が見られますことを・・・。


<一回戦・Bブロック第六試合 河島はるか vs 鹿沼葉子 分析1>

序盤から目の離せない大接戦で、両陣営とも胃の痛い思いで試合経過を見守ったことだろう。
敗者の獲得票数が前日の投票総数を遥かに上回るという事実には釈然としないものを感じる向きも
あろうが、これもトーナメント方式の妙と考えて欲しい。

はるか陣営は観月マナvsサラ戦でも見られた良くも悪くも理性的な作品ファン気質と、はるか自身の
どこか吹っ切れたキャラクターが相俟って、その実力を発揮しきれるのかが危ぶまれたが、主として
SSを用いて持って生まれたはるかワールドを叙述する戦術に徹して戦い抜いた。ほとんどエロに頼らない
戦術には賛否両論あろうが、彼女の魅力を損なうことなくアピールする方法として、決して間違っては
いなかっただろう。

物量不足を承知で戦いに臨んだ葉子陣営は、序盤からMOON.キャラ総出演で積極的にショートコント等を投入。
中盤やや息切れしたかに見えたが、もはやMOON.の一番人気キャラではないかと思わせる恒例高槻ネタ、
>367・>379などどこから探してきたのかと思うような画像やあずまんがネタ、果ては反則の「しゃぶり姫」画像に
いたるまで続々と投入し、また久弥キャラの原点として茜・みさき・名雪陣営に支持を訴えるなど、
考えられる手は全て打った観がある。敗れはしたものの、総力を尽くした戦いに悔いは残るまい。

これで1勝3敗のMOON.勢。1回戦の試合が残っているのは名倉友里、天沢未夜子のサブキャラ2名だ。ともに
Hブロックで勝敗の行方がやや微妙な組み合わせだが、これまでの対戦より更に支援物資が乏しいのは確実。
いっそ一回戦Hブロック終了後すぐに二回戦で強敵大庭詠美と当たる天沢郁未の支援に全力を注ぐという
選択肢もあり、悩みどころだ。

勝者河島はるかが二回戦で戦う相手は前日の勝者ユンナ。この試合で大きく体力を消耗したとはいえ、一回戦の
戦いぶりのみを比較すればそうそう負けは考えられない。Bブロック4強といわれる楓・七瀬・芹香・佐祐理の
生き残りとぶつかるブロック準決勝こそが、正念場だ。

gnuplot氏作成グラフ


はるか243−葉子234ではるかの勝利!!