戻る

七瀬留美 vs 倉田佐祐理
勝手に改説氏による観戦記
<二回戦・Bブロック第4試合  ×△ 七瀬留美 vs ▲○ 倉田佐祐理  観戦記>

 年末年始の休みも終わり、再び始まった最萌トーナメント。 
 そこで激突するは、葉鍵ヒロイン史上最強の漢の称号を持つ七瀬留美と、いつの間にか 
魔法使いがすっかり板に付いた倉田佐祐理。双方とも非常に高い人気を誇るのは言うまで 
もなく、新年早々サーバを吹っ飛ばすんじゃないかと危惧を抱く者が多数出る。2ch側で 
サーバ移動が行われた事もあり、多少の懸念を残しつつの再開となった。 

 年末年始に行われた某イベント(笑)で美少女認定を受けたリング穴Joe氏が高々と試合 
再開を宣言し、場の雰囲気は一気に盛り上がる。やっぱり重い0時前後、それでも狩りは 
行われるし投票者の勢いも止まらない。 
 支援も熱い。開始0分でさゆりん画像が大量に投下されたかと思えば1分後に七瀬百番 
勝負・幕間劇SSが登場して七瀬入場シーンを描く。R85-195でヘルシング風味七瀬宣言が 
出て、231で少々遅刻のさゆりん入場。299からは七瀬支援連作SS、乙女の転校生。332で 
は七瀬支援SSの保管サイトへリンクが貼られる。 
 序盤戦は佐祐理陣営が怒濤の画像で押し、七瀬陣営は文章主体で迎え撃つ形。傍目には 
佐祐理優位だが、相手が相手なだけに油断の気配は皆無。鴉@当方CATV氏、あおいまるち 
氏が佐祐理支援のSSを投下。R85-414では携帯向けのさゆりんボイスという意表を突く支 
援も見せた。 
 走る佐祐理陣営に対して七瀬陣営は……何故かここで一時休息。チェき氏、詩子さん氏 
の突発的支援はあれど、SSでも画像でも物量に後れを取る。試合開始後1時間半が経過し、 
R85-487で百番勝負、504でMITUKI氏の支援SSが投下されて七瀬側もエンジンがかかるが、 
佐祐理陣営もはね〜〜氏がSS投下、簡単には主導権を渡さない。 

 それにしても、熱い割にはマターリ感の漂う試合会場。明け方近くなると両陣営とも 
SS支援が目立つようになる。そんな中でR85-618が一回戦の七瀬既出画像を一気にリンク 
するという荒技を見せたり、624で放たれた何気ない一言が突っ走って七瀬に新たな称号 
「エロイン」が付与されたり、656の投票に四方八方から突っ込みが入りまくった挙げ句 
改心しろ祭りが始まったり、713-714のSSに別人が715で爆笑のオチを付けたり……仕事が 
ある人も結構いるのに、明け方の書き込み頻度が尋常ではない。 
 佐祐理サイドはあおいまるち氏とはね〜〜氏、棗氏。七瀬サイドにMITUKI氏と名無子氏、 
そして恒例百番勝負。加えて突発的に現れる名無しさんの支援。 
 SS、SS、またSS、あなた方のその熱意マジで尊敬します、な展開が続く会場……だった 
のだが一般人が仕事を始める時間帯になったら両陣営ともほぼ沈黙。投票が主体となって 
昼前にスレが移動した。 

 移動直後に支援総括リンク集をあげ、更にあまとう氏の作品及びもう一つの可能性SSで 
R86の先手を取る七瀬陣営。しかし即座に棗氏が佐祐理エロSSでカウンター。 
 散発的に出てくる支援CGは真っ昼間なのにエロ系が多かったりして。 
 午後はさすがに職人の絶対数の差が出たか、七瀬陣営のSSが目立つように。詩子さん氏 
が七瀬側に復帰、Kanonの偽七瀬シナリオが連載され、百番勝負ではとうとう佐祐理まで 
共演させた。しかし佐祐理側も華音SSシリーズに、G.T.R氏やさゆりんRR氏などが登場、 
押されても退かない。更に、夜になったら早朝組がまとめて復帰。 
 そして終盤、会場は共演物も出て来てもはやSS祭り状態。観鈴ボード氏や某サユリスト 
氏を始めとして両陣営から画像の投下は適宜、しかも結構な量で行われているのに、SSの 
方が遙かに目立つのは一体……。 

 つーかログ読んで下さい。あの凄さは表現できません(涙)。 

 結局、R86後半はほとんどSSで埋め尽くされるという壮絶極まりない展開となり、スレ 
移動ぎりぎりの947で終了。435vs374で佐祐理が七瀬を下した。 


<二回戦・Bブロック第4試合  ×△ 七瀬留美 vs ▲○ 倉田佐祐理  分析>

 観戦記書くために改めてログを追い……読むだけで力尽きた(爆)。 
 確かに一回戦の猫漢戦に比べれば票数は少ない、しかしそれがどうした。 
 年末年始という時間はあったし、休みが続いていて一日中貼り付ける人も多かったのは 
事実だろう。しかし画像・音声の支援が合計300ほども出ているのに、それをかすませる程 
のSSの絨毯爆撃は凄いとしか言いようがない。 
 ただ、SSだらけで訳分からんという嘆きの声があったのも事実。何事も程々にと言うか、 
大作SSは違う場所に落としてリンクするという気遣いも必要だろう。そうするとスレ上の 
インパクトが薄れるという諸刃の剣ではあるが……。 

 この戦い、七瀬陣営の敗因を探るなら、やはり開始直後の展開だろう。グラフを見ると 
最初の2時間で付いた差が最後まで響いている。この時間は少しログを追っただけで投票 
し、そのまま寝る参加者が多い。つまり瞬間的に萌えを稼げる画像支援の効果が高い時間 
帯なのだが、そこでの物量で佐祐理に差を付けられていた。 
 が……単に画像だけの相手だったら、怒濤の支援で簡単に逆転できただろう。 
 ONE陣営最強とも言われたSS支援部隊の実力は確かな物があったし、画像その他の支援 
も含めて正当萌えありお笑いありエロありネタあり。やり残した事はほとんど無いのでは 
なかろうか。 
 ここは素直に、その攻勢を凌ぎきった佐祐理陣営の頑張りを称えるしかあるまい。 
 縦横無尽に祭りを楽しんでのけた七瀬留美と支援者達。見事であった。 

 さて、佐祐理陣営。画像系の萌えが強いと思いきや、SSであの七瀬陣営に真っ向勝負を 
挑める実力がある事も今回の試合で証明された。 
 開戦直後にダッシュをかけ、その差を最後まで維持しての勝利。どの時間帯でも互角の 
戦いを演じ続けたのは妙に運命的だが、いずれにしろ倉田佐祐理のポテンシャルを周囲に 
思い知らせるかのような戦いぶりであった。 
 ただしこの勝利には……少々皮肉だが、盟友の川澄舞が敗退している事も影響している 
っぽい。舞支援をしたくても出来なかった者が佐祐理に流れ込んでいる雰囲気が、支援の 
各所に伺える。 
 そしてそれが彼女の支援に広がりを与えているのも確かだ。原作設定が萌え〜なキャラ 
はそれに囚われて二次創作の幅が狭まりがちだが、佐祐理は舞と組み合わせる事で比較的 
容易に多彩な側面を演出できる。と言うか、そうでなければ変幻自在の支援を見せた七瀬 
に勝てなかっただろう。案外、この勝利は二人の友情の賜物なのかも知れない。 

 その佐祐理が次に当たるのは、ホワルバの河島はるか。 
 一方は笑顔、一方は大ボケながら、その表情の下にある物はほぼ同じという、一回戦で 
ぶつかった来栖川芹香よりもひょっとしたら属性が近い相手である。 
 その支援部隊は勝敗には興味が無さそうな割に、萌えの表現に一切の妥協なし。知名度 
や画像の物量でかなり佐祐理側が有利なのは確かだ。が、それに頼るだけではSSを武器に 
はるかが会場を自分色に染めてしまうだろう。 
 二人の性格からしてマターリな試合になる可能性が高いが、その中で行われる支援合戦 
はかなりの見物になりそうだ。いいせめぎ合いを望みたいものである……今回のように。 

gnuplot氏作成グラフ


七瀬374−佐祐理435で佐祐理の勝利!!