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河島はるか vs 倉田佐祐理
快説者だよもん氏による観戦記
<Bブロック準決勝第ニ試合    河島はるか vs ▲○ 倉田佐祐理  観戦記>


 準決勝も4試合目。主役クラスがぶつかり合う試合に、どちらに投票するか迷ってしまう投票者も多いことだろう。 
そしてこの試合、プレイヤーを和ませた二人のキャラが激突する。何気に同族性の持ち主のため、投票者の苦悩 
は必至。過去に兄弟を亡くすというトラウマがあるのも共通点だ。 
 葉のWAからは河島はるか、鍵のKanonからは倉田佐祐理。もはやキャラ説明の必要はないだろう。最強の無 
気力娘対最強のサブキャラの戦いだ。試合前の予想としては、やはりメインキャラ二人に連勝した佐祐理が優位 
か。一方のはるかからはマターリした空気が漂うばかり。ある意味不気味なものを感じる。 

 リング穴Joeのアナウンスの後、琉一氏の両者入場SS。前日にあったアニメKanonのネタを使った入場で笑い 
を誘う。車が様々な支援物資を落とす中、まずリードしたのは佐祐理。さすが主役食いの異名を持つだけあり、 
「Kanonの中で誰よりも好きだ!」という発言もいくつかある。一方のはるか陣営からは画像が1枚ずつ投下され 
る程度で、相変わらずのマターリ風味。 

 しかし、最初にSSを投下したのははるか陣営の漢達の黄昏氏。R113-564でマターリとしつつ微笑ましいSSを投 
下する。さらに本編のシナリオ抜きだしでマターリ度をさらにアピール。やる気のなさげな支援も、良く特徴を捉えてい 
ていい感じだ。逆に佐祐理陣営からはぽつぽつと画像支援が見られるが、あまり動こうという気配が見えない。 
それでも確実に票を集めているあたりにキャラの地力が見られる。 

 開始から2時間経過し、R113-702ではるかと蝉丸の掛け合いSSが投下。佐祐理陣営はまだ動かない。4時に 
なってもはるか陣営のSS攻勢は続き、745でazRYSgB+氏、755で琉一氏、784で0bR51hhj氏と3連発。806でも 
vuk2Jxmm氏のはるかSS『日々のいとまに・・・』が投下されている。朝になってもまだ画像をぱらぱらと落として 
いるだけの佐祐理陣営。1,2回戦でネタが尽きてしまったのだろうか?という心配をよそに、12時の集計では 
67対197と大きく佐祐理がリード。 

 12時を過ぎ、漢達の黄昏氏がはるかSS「憧れのお姉さん」を投下。この時間帯は陽が高くマターリとしている時間 
だからなのか、はるか票が多いのが面白い。 
 スレが移行してR114-59、OCsgpZ8C氏のはるかSS「おにかぐら」が投下される。『ちょっと面白いのである。』 
から始まる独特の文体とプロットに、投票済みの人も含めて多くの賞賛の声が上がった。このSSだけで10票は動 
いただろう。これを受けて、佐祐理陣営がついに動き出す。75で猫好き氏のSS『朝のさゆりん』、79でさゆりん萌え 
氏の『あゆまこの未知との遭遇』、105であのね名無しさんなの氏のJOJOネタSSと3連発。はるか陣営からも負け 
じとlKqWUgwk氏が126と139で2作のSSを投下。前半と一変し、にわかにSS合戦となる試合会場。 

 20時を過ぎ、佐祐理陣営がCGと音声を持ち出して抜け出しにかかる。それに対し、186で琉一氏が『キノの旅』 
という小説をモチーフとした、不思議な世界観を持つSS「はるかの旅 〜笑顔の一番似合う国〜」を投下。21時を 
過ぎると、コテハンと名無しさんが入り乱れて投票と支援。しかし、何故か一部では舞と佐祐理のはじめてのおる 
すばんネタで盛り上がる。しかし、その話に乗る人が多いのもさすが葉鍵板といったところか。355ではるか陣営も 
そのネタを早速拝借しているあたりも見事。 
 とにもかくにもマターリと過ごせたこの試合、結果は176対346で佐祐理勝利。メインキャラ食いさゆりんの異名は 
ダテではなかった。 


<Bブロック準決勝第ニ試合    河島はるか vs ▲○ 倉田佐祐理  分析>

 マターリ好試合となったこの対決。170票と差はついたが、はるかの支援は佐祐理を上回っていたと言っていいだろ 
う。はるかの支援SSはどれも特徴を掴んでいて、こっちの顔が緩むものもあるくらい和ませてくれた。それでいて 
「おにかぐら」や「はるかの旅」のように読ませる作品も多かった。前日のマナ戦もそうだったが、WA陣営のSS作 
者は層が厚い。改めてそう思わされた一戦だった。強いていえば、後半にもう少しCGが欲しかったが。 

 敗因はなんだろうか。相手の地力が強かったのが一番だろうが、「和み系」という属性が微妙にかぶっていたの 
も痛い。仮に相手が七瀬だったとしたら、属性がはっきりと分かれているだけに好勝負になったかもしれない。その 
辺は組み合わせのアヤなのでどうしようもないが。もし、第二回トーナメントが開かれるとしたら、是非とも激しい気 
性の持ち主と当たって欲しい。どういう闘いが見られるか、非常に楽しみだ。ん?はるかさんからのメッセージ?疲 
れるから、第二回なんてやりたくない?そうですか。 

 それはともかく、はるかにとって、このトーナメント参戦は大きく+に作用したことだろう。琉一氏をはじめ、はるか 
支援SSを書いてはるかの萌えを十二分に引き出した人たちには拍手を贈りたい。これでWA勢は緒方理奈を残す 
のみとなってしまったが、その分支援が集中されることに期待したいところだ。 


 勝利した佐祐理。サブキャラながら(エンディングはあるが)、その容姿・性格ともにプレイヤーの心を掴んで離さ 
ない存在だ。少々飛んだ発想だが、サブキャラだからこその人気というのもあるかもしれない。サブキャラという一 
歩引いた位置にいることで、プレイヤーの妄想をかき立てる。それにもともとのキャラ設定と合いまって、この人気 
が生まれた…というのは考え過ぎだろうか。何にせよ、鍵最強のサブキャラという地位はほぼ確立しただろう。 
葉最強のサブキャラ・セリオとの対決を見たいものだが、実現するとしたらトーナメント決勝戦。不可能ではないが、 
といったところか。とにかく、このままあははーっ旋風を巻き起こして欲しい。 

 さて、次の試合はこみパのメインヒロイン高瀬瑞希。東鳩、ONE、WAと来て4作目のヒロイン狩りを狙うことにな 
る。しかし、意外というか、メインヒロイン格との対戦は初めて。他のこみパキャラが少なくなってくる終盤なだけに、 
陣営の猛攻が予想される。同じKanonの名雪が前日の試合のため、支援者の疲弊が少々気になるところだ。両 
者に支援しようと思っている人は、体に気をつけて欲しい。両試合とも激戦が予想されるだけに… また、今回の 
ように後半に偏った支援はどうだろうか。この先キャラの力だけでは通用しない試合が続くと思われるだけに、支 
援者は前もって準備をしてから試合に臨んで欲しい。 
 佐祐理の関わる試合は、荒れるといわれた試合でさえも不思議とマターリと進む傾向がある。こういう和み系という 
キャラは大事にしていきたいものだ。 

gnuplot氏作成グラフ


はるか176−佐祐理346で佐祐理の勝利!!