今回は、なにげに葉鍵魔女っ娘対決でもある。 
こみぱからは、カードマスターピーチに扮する、高瀬瑞希(5/12,A,160cm,91-60-88)。 
「ばか〜っ！！」の叫び声に、照れを必死に隠そうとする彼女の純情さと 
相手を想う健気な姿とが、オーバーラップする。ブロック準決勝では、観月マナ(WA)を 
破っての決勝進出である。 
　Kanonからは、まじかる☆さゆりんこと、倉田佐祐理(5/5,A,159cm,84-55-82)。 
「あははーっ」の笑い声に、胸に秘めた悲しみとそれに負けず明るく振る舞おうとする 
彼女の健気な心意気とが、オーバーラップする。こちらもブロック準決勝では、 
WAの河島はるかを破っての決勝進出となる。 
　プロフィールをよく見ると、両者は、血液型、星座、身長が同じ者同士。 
ただしボディバランスと性格、つまり属性はまったく異なる。それだけに両者の支持層は 
完全に別である。したがってこの対決では、自己の長所を積極的にアピールし、 
相手との違いを際ださせる試合運びになるのは間違いないところであろう。 
　共に実力者同士の彼女たち。両者とも、これまでの対戦はすべてメインヒロイン相手。 
勝って、晴れてBブロックの覇者となるのは一体どちらか？　注目の一戦である。 

　リング穴氏のコールも終わって、いざ試合開始！！　まずは０時組の怒濤の投票。 
なぜかこのグループには、圧倒的に佐祐理さん支持が多い。開始直後から、佐祐理票が 
次々と積み重ねられていくー！！　この段階では、まだ両者とも支援らしい支援は 
見あたらず、そのまま一気につっ走って、開始15分で戦いの場を新スレに移す。 
替わってR138。まず仕切直しとばかりに、さゆりん萌え氏が佐祐理さん入場SSを 
投下する。すると早くも開始20分後というこの早い段階で、旦那さん、名無しです氏が、 
瑞希の過去バレンタインものシチュを掲載。更にR138-127から、連作物の 
瑞希萌えシチュシリーズが初登場！　試合はまだ始まったばかりだというのに、とにかく熱い。 
両陣営とも主導権を握ろうと必至に画像投下を続けるなかで、投票は佐祐理さん 
ペースに進んでいく。それに応えるように佐祐理さん支援の方だって負けてはいない。 
つきのひと氏が、R138-194で、ネタシチュ投下。さらに名無しながら、R138-278で 
佐祐理さん支援ＳＳ『おはよう』を投下し、場の引き締めにかかる。 
ところでこの『おはよう』だが、まさにこれからという絶妙なところで話が終わっており、 
読者にあえて欲求不満感を与える高等戦術……、だと思いたい。（；´Д｀）ﾊｧﾊｧ。 
これだけ支援が熱い試合なのに、驚くべき事に瑞希の入場がまだでした。 
玲子スレ665氏の助けを借りて、2時間20分遅れで瑞希がようやく入場を果たし、 
晴れて両者揃い踏みとなる。その後、佐祐理帝国軍兵士によるKanonアニメアイキャッチ、 
瑞希支援のデビルマン替え歌もの(ﾜﾛﾀ)、マーシー折原氏の葉鍵板の投稿規制に苦しみながら 
投入していた佐祐理＆舞オリンピック出場ＡＡなど、会場を飽きさせない支援が続いていく。 
そしてIR/RRに感染したコミパキャラと瑞希の同人デビューを書いた◆Z7MiZUkI氏の 
SSが投下されたころ、この熱戦もようやく一息ついて、朝を迎えた。 

　日が昇って、R138-474で◆QR.kULCY氏が既出画像をとりまとめて、両者再び仕切直し。 
瑞希陣営、まずリング穴Ｊｏｅ氏が大型パロディＳＳを投下。それに続いて真っ昼間なのに 
R138-540氏がエロエロシチュを展開する。佐祐理さん陣営からは、ああっ神奈さまっ。 
ほとんど久瀬君の支援(w のシチュと画像支援とを交互に繰り返し、観る人を楽しませていく。 
　ところでこの両者に共通する悩みといえば、キャラ名の誤字。 
試合を通じて、「佐佑理」「瑞樹」といった間違い撲滅運動も平行して行われていた。 
　R138-695ではふじい00氏が本格的な佐祐理さんSSを、R138-696では 
旦那さん、名無しです氏が瑞希小ネタを投稿するが、なぜか隣り合う二人のコメントが 
被っていて楽しい。スレの進行そのものは、前日のあかり−名雪戦にくらべて圧倒的に 
遅いのだが、両陣営とも熱い投票が続いていく。それにひけを取らず、支援の方も 
相変わらず充実している。上記の連作に加え、名無子がカードマスター瑞希もののSSを掲載。 
更に、したぼく兼務氏の連作： 由宇の高瀬瑞希萌え燃え講座や、遠野萌え氏の、画像を 
うまく組み合わせた佐祐理さんシチュなど、両陣営ともまったく息切れしない応援が続いていく。 

　夕方になり、まず吉野屋ネタで軽く笑いを取る佐祐理さん陣営。つづいて、R138-840を 
受けて、キャラスレに眠っていたシチュを転載する。そこを見事なタイミングとネタ被りで、 
つきのひと氏のネタが割り込み、場の笑いを取っていた。そんなやりとりが交わされているうちに、 
スレが900を突破。すると途端に書き込みがなくなってしまった……。その後30分以上かけて、 
ようようと950に到達。なのに埋め立ては、たったの2分でした。(ﾏﾃ) 
　再びスレが替わって、R139。R139-81で、例の広告に似せた画像支援が行われていたが、 
すぐあとR139-133に本物の広告が来て笑ってしまった。R139-114からは、つきのひと氏の 
別の連作ものがスタート。佐祐理さんがいろいろなジョブを身につけていくという楽しいもの。 
対して瑞希陣営からは、ｷｼｬｰｯ氏の「お笑いウルトラクイズ」序章。こちらは爆笑もの。 
かと思えば、再び旦那さん、名無しです氏による、本格的瑞希バレンタインSS。R138のものと 
違ってこちらは今の瑞希を書いたもので、よくぞ２つ揃えてくれました。また前戦に引き続き、 
画像支援も盛んで、張り付け板の死亡確認が相次いで報告されていた。 

　終了時間が迫るにつれて、書き込み速度も上昇。両陣営とも必至に応援活動を展開する。 
前日の流れを受けたチェき氏のポニテ風まじかる☆さゆりんAAや、R139-437氏の瑞希AFもの 
などが投入される。他にも、自作画支援や替え歌、連作物など、最後の最後まで 
尽きることのない応援・支援が続いていく！！ 
　両者ともまさにガチンコ対決にふさわしい戦いぶりを披露したこの試合は、 
結果的には、517対335で倉田佐祐理が勝利した。 

　観戦記に、あえて途中の獲得票の経過を載せなかったのは理由がある。 
それは試合の雰囲気と、得票差が全く一致していないように感じたからだ。 
過去ログもしくは観戦記に目を通していただければ分かると思うが、両者共に 
まったく互角に戦い抜いたという印象が強い。それは試合後に「意外な票差」と 
書き込む声が多かったことからも分かるであろう。また両者の支援者の方も 
相当数いたので、とてもすべての方を取り上げることが出来なかった。ここにお詫びする。 

　敗れた瑞希陣営。すべての時間にわたって、みごとな戦いぶりを披露したと思う。 
分析といいながらも、正直言って、なにが敗因だったのか明確な物はあげられない。 
強いていえば、キャラの固定票の差であろうか。瑞希陣営が明らかに押されている 
と感じたのは、開始直後の時間帯のみ。この時間帯の投票は、支援を見ないで決める、 
いわゆる決めうちの人が多い。ここでかなりの差を付けられたまま、佐祐理さんサイドに 
試合展開を運ばれたと思われる。しかしそれ以外の時間帯では、佐祐理さん陣営との 
格差は全くと言っていいほど感じられなかった。もうすっかりおなじみとなったのコミパSS隊、 
自作画支援、音声・映像支援も含め、様々な応援でコミパ旗艦とともに戦い抜いたと思う。 
　決してジリ貧な試合展開にせず、瑞希というキャラを最後まで盛り上げた支援者の 
みなさんに、惜しみない賞賛を送りたい。 

　一方勝った、佐祐理陣営。こちらもその勝利を、胸を張って誇ってもらいたい。 
開始直後にキャラの固定票で相手をリードした後、僅かづつではあるが差を広げつつ、 
試合を運ぶことに成功した。　(試合中の印象からは分からなかったが、グラフには 
その傾向が表れている)　瑞希サイドからの豊富な応援を、ただ手をこまねいて 
眺めているだけでは、こんな結果には落ち着かなかったであろう。かなりの数の浮動票を 
相手側にさらわれていき、差が詰まっていったと思われる。今回の試合展開が、 
決してそんな風にならなかったのは、佐祐理さん陣営もまた豊富な支援・応援があったこそ 
と断言する。実際に、その大量の画像支援、二次創作しやすい特徴を生かしたシチュやSS。 
さらにAAや、ちょうど時期が重なったアニメ関連など、支援も多岐に渡って飽きさせないもの 
であった。すべての時間帯で満足に戦うことが出来るその様は、不敗の名にふさわしい。 
次戦でもぜひ、今回のような試合展開を期待したい。 

　その佐祐理さんが次に戦うのは、Aブロック覇者神岸あかり（東鳩）。 
彼女もまた、激戦中の激戦にあって常に勝利を収めてきた、強豪中の強豪である。 
トーナメントもここまで来れば、小手先の戦法でどうこうなるものではない。 
いままで蓄積してきた経験をふまえて、総力戦に臨んでもらいたい。幸い佐祐理さんは 
それができるキャラだと信ずる。そして願わくば、クリーンな一戦になることを……。