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田沢圭子 vs 深山雪見
飛び入り解説だよもん氏による観戦記
<Cブロック・田沢圭子(東鳩)vs深山雪見(One)――戦評>

Cブロック第7試合は期せずして組まれた葉鍵サブキャラ対決。 
ToHeartからは、ゲーム本編全く未登場ながら、CDドラマ「PiaceOfHeart」で、あのセリオとの競演を見事に演じた
ショートカットの雅史一筋・田沢圭子。 
一方ONEからは、川名みさきの親友にして上月澪の所属する演劇部の部長という立場で、いぶし銀の脇役を演じきった、
ウェーブ髪のクールビューティ・深山雪見。 
登場メディアによる知名度ではONEの雪見に分があると思われる。 
しかし、とことん地味な脇役であった雪見に対し、Poh自体の知名度は少なくとも、その中でヒロイン級の活躍を見せた
圭子。総合的に見て両者ほぼ互角との予想が板内に渦巻く中、登場AAもなく、静かに闘いが始まった。 

開始早々、悩ましいCGや輝く季節だよもん氏らの紹介SSで先制攻撃をしかける雪見陣営。 
しかし、そんな中コツコツと萌えアピールをしてきた圭子陣営が、それをさらりと切り返し反撃に転じる。 
ショートカットの雅史に恋する普通の元気で頑張る少女「動」の圭子と、厳しく優しく暖かく、周りをしっかり支える
「静」の雪見。 
このようなマイナーキャラ対決ではやはり積極性が支持を得られるのか、圭子が押し気味のまま1時間が経過する。 
ここで一気に流れを変えるべく、雪見陣営からエッチSSが投稿される。 
それを見計らったのかどうなのか、今大会の注目株・松山くん氏の圭子画像がカウンターで雪崩れ込む。 
ここで一気に大勢が決すると誰もが予感したがしかし、kinzo氏の雪見CG連弾で雪見陣営、そうはさせじと粘り込む。 

雪見陣営が輝く季節さんだよもん氏のSS連続爆撃で流れを押し戻そうとすれば、田沢さんの耳はロハの耳氏の漫才SS、
今回名無しさん氏のエッチSSで圭子陣営応戦。 
田沢陣営が萌えるCGを叩き込めば、雪見陣営も負けじとCGで食い止める。 
このあたり、がっぷり四つに組み合い押し合うシビアな接戦に。しかし2:24、R29-355氏の男塾ネタが場の雰囲気を
一変させる。 
ところがそれを待っていたかのように2:28、R29-360氏の「雪見大福」が迎撃さながら撃ち込まれ。 
ここで一気に場の雰囲気が和やかになったというかどっちらけたというかなんというか。それにしても、
こんなところまで互角とは。 
そんなこんなで2:51、圭子87-雪見65。キュートさで勝る圭子優勢のまま、試合が進んでゆく。 
全く今回互角の組み合い。最近ブームのSS+CGネタを、R29-417氏が雪見で放てば、すぐさまR29-423氏が圭子で反撃。 
しかし朝方変化が起こった。両者攻撃しては反撃され、撃ち込まれては迎撃しの均衡が、ここで僅かに崩れる。 
早朝5:37、雪見陣営・R29-475氏の放った雪見エッチCGをはじめとする雪見CGの数々が、僅かに圭子の勢いを上回る。 
なまじ互角の闘いを繰り広げていただけに、一度均衡が崩れ出すと、その影響は意外に大きい。朝から昼過ぎにかけて、
雪見陣営優勢のまま進んでいくこの試合。 

さらに追い討ちをかけんとす雪見陣営。あまとう氏や神隠しなの氏のSSで、ここぞとばかりに押しまくる。
勢いづいてきた雪見陣営の熱いメッセージの数々。 
勝利に黄信号が灯りかけた圭子陣営。しかしその時15:14分、今大会の台風の目・過去スレ86氏が圭子CG爆撃を
叩き込んだのだ。かつて奇跡の大勝利を演出した86氏の参戦に、一気に勢いを取り戻す圭子陣営。
だが、それでも雪見陣営に怯みの色は見られない。 
先に投稿されたR29-530氏の雪見CGに対しての反響も大きいのもあり、変わることなく支援を続ける同陣営。 
コテハンも名無しさんだよもんも、圭子陣営も雪見陣営も、良質ネタの応酬を演じ続け。どちらの陣営の支持層も、
熱い両者へのエールを送り。
そんな白熱した好ゲーム、17:06の時点で圭子145-雪見136。その差僅か9票。 
満を持して投稿された、Aqua氏の雪見シリアスSS、詩子さん陣営の一人@脇役同盟氏の浩平×雪見SSなどで
一気に逆転を狙う雪見陣営。それを迎え撃つ圭子陣営は、全く尽きる様子を見せない支援CGの数々と、
なんと、ドラえもんAAネタという裏技をもここに来て放ってきたのである。 
この裏技は効果覿面。この風に見事に乗った圭子陣営。ここで決着をつけるべく撃ち込まれる爆撃の数々。 
さらに追い討ちをかけるべく放たれる過去スレ86氏の2枚目の圭子CG。そして圭子とセリオのシリアスSS。 
それでもなんとか、みさき×雪見お風呂SSや詩子@脇役同盟氏のCG等で食い止めんと粘る雪見陣営。 

しかし、このあたりからヒートアップの度が増しすぎたのか、勝負は大乱戦、というか泥仕合の様相を呈してくる。 
スレが30に移る頃から、もうどちらもどちらの大乱闘。
そんな中――敢えて言わせてもらうが――この試合の熱気の暴走に便乗する多重投票者達の跳梁。 
そんな中、七瀬百番勝負番外編や雪見シリアスSSを撃ち込む雪見陣営、片やPiaceofHeartラストシーン演出を
はじめとして、数々の好SSで対抗する圭子陣営。 
しかし、これらのSSをどれだけの人が、満喫して読めたのだろうか。 
やや熱くなりすぎた感のある、多重投票が相次ぐ中出た最終結果は、雪見306-圭子287。 
正直、どちらにとっても後味の悪い結末と言わざるを得まい。
圭子陣営は勿論のこと、2回戦進出の権利を得た雪見陣営にとっても。 

でもこの闘いを、お互い一生懸命自分の想いを吐き出し、自分の精一杯をつくした両陣営は、決して恥じて欲しくない。
結果はどうあれ、この試合が互い一歩も引かない白熱した好ゲームであったことは紛れもない事実。
少なくとも自分はそう思っている。 
2回戦進出を逃す結果となってしまった圭子陣営。でも、田沢圭子というキャラクターの素晴らしさは、
多くの参加者に間違いなく伝わったと思う。 
結果2回戦に進出することになった雪見陣営。こんな形での2回戦進出に、少なからずわだかまりもあるかもしれない。 
けれど2回戦、胸を張って頑張って欲しい。 
ここまでの好ゲームを演じたという誇りをもって。そして、自分達の想いの象徴・深山雪見に誇りを持って。 


gnuplot氏作成グラフ


圭子287−雪見306で雪見の勝利!!