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神岸ひかり vs 里村茜
勝手に改説氏による観戦記
<二回戦・Cブロック第2試合     神岸ひかり vs ×▲ 里村茜  観戦記>

 日曜日であるが、同時に正月休み最終日でもある微妙な一日に行われたこの試合。 
 東鳩から神岸ひかり。基本的にマイナーキャラだが、とてつもない底力を見せたあかり 
の製造元という点で侮れない何かを伺わせる。 
 それに相対するは、一回戦を圧倒的な票差で勝ち抜いてきたONEの里村茜。普通ならば 
無愛想の一言で片づくはずの「嫌です」で数多の男を萌え転がらせた、こっちも侮れない 
何かを持っているキャラである。 

 試合開始を同時に先制攻撃をかけたのは茜。複数の支援者から画像が投下され、茜AAも 
出現。あまとう氏が入場SSに自作絵を放ち、大空寺さま氏や超素人氏も味方に。茜違いの 
絵があったような気もするが目の錯覚だろう(笑)。ま、それもネタという事で。 
 対してひかり陣営、ほとんど無い画像爆弾を懸命に発掘して対抗。キャラ格を考えると 
健闘と言っていい水準であろう。一回戦で86氏が放った自作画像も投下し、総力戦の覚悟 
を見せる。 

 試合開始後約1時間で主戦場は画像からSSに移動。詩子さん氏やはね〜〜氏、MITUKI氏、 
NIC氏等が茜陣営に付く一方、ひかり陣営は名無しさんがR88-315からエロシチュを落とし、 
結構あるひかりSSへのリンクを貼る。次いでR88-387からINU☆氏がひかりSS投下、476氏 
もひかり支援を開始。総じてそれらの質は高く、多数の寝返り投票者を生んだ。 
 だが茜陣営も豪華メンバーを取り揃え、ブルマネタやKanon百花屋ネタ等で笑いを取る。 
一方、396で出たそのブルマSSにあまとう氏が426で絵を返し、422で出た名古屋のイチゴ 
スパ情報にMITUKI氏が427でSSを返す等、何気に強烈な職人技も炸裂してたり。ギャグ& 
ほのぼの主体の中でR88-447からAkaneUz6氏が放ったシリアス茜SSの評価も高かった。 

 明け方。MITUKI氏と詩子さん氏が連携して茜エロSS群を構築する。 
 起きてきたひかり萌えが茜陣営の攻勢を見て573及び580で画像投下を決行するのを見る 
や、その中のバニー画像をネタにまたも上記二名が連携SSをアップ。恐るべし。 
 とは言え、夜行性の支援者達が軒並み撃沈した昼間はマターリ風味。散発的に画像及び 
SSが投下される中、12時過ぎに両陣営がきっちり支援まとめを行う。 
 スレの流れ的に茜優勢なのは誰もが認める所だが、ひかり陣営にあきらめの色は無し。 
いつ蓄積したのか支援は途切れないし、R88-714のINU☆氏の煽り文は茜陣営にまで感動を 
呼ぶに至る。476氏は738以降、Kanon秋子との母親エロシチュという誰もが考えそうだが 
意外に珍しい一品を投下。マターリしつつも静かに熱い時が流れる。 
 720近辺から突然「葉鍵で料理が得意なのは誰?」ネタで盛り上がり、その後しばらく 
食い物系SSが多めに出たり、774にてコメントに困るSS(笑)が出たり、あおいまるち氏が 
785からひかり支援に入ったり、795からAqua氏がシリアス茜SS落としたと思ったら810で 
名も無き闘票者氏が親子丼裸エプロンなひかりSSで反撃したり……と言うか、最近はSSが 
支援のブームなのだろうか? 

 終盤でスレ移動し、R89-92で試合終了。支援は熱く投票はマターリだったこの試合は、 
197vs96で茜が勝利した。


<二回戦・Cブロック第2試合     神岸ひかり vs ×▲ 里村茜  分析>

 正直、得票数を見て「え?」と思った。 
 これだけ熱い支援合戦が繰り広げられていながらこの程度の票? という感じである。 
票数で試合の内容を評価する事の浅はかさは理解しているつもりだったが、どうも2回戦 
に入って以降、スレの内容の充実度の割に票数が伸びない試合が増えているようだ。 
 両方に萌えるから棄権、という声が明らかに一回戦より増えているあたりにポイントが 
あるのかも知れないが、とりあえずここで言える事は一つ。 

 試合の質(濃さとも言う)は確かに上がってるぞ。 

 さて、この試合は票数こそダブルスコアだったが、ひかり陣営の頑張りが非常に印象に 
残った。マイナーキャラであるだけに、逆に本気で支援する者達の萌え度は高い。支援に 
しても情報不足ゆえに気軽に作成できない分、作成しうる者達の実力は高い。 
 トーナメント会場もしかり、リンク先に置かれていた作品もしかり。 
 結果、投票者を現地調達(その場ですっ転ばす)しまくりであった。残念ながら2回戦で 
の親子丼はならなかったが、多彩なSS、時として神々しさすら感じさせる画像、しっかり 
出てきたエロ系支援など、萌える魂は十分に表現できただろう。 
 ちなみに同じマイナー母親キャラである椎名華穂や小坂由起子に比べると、ひかり支援 
はほのぼの系が多めであった。これはゲームの作風の差か、キャラの個性の差か。 

 そのひかりに勝利した茜だが、改めて結果を見直すと試合開始直後以外はかなり互角に 
近い戦いだった。ひかりはあかりの母親というセールスポイントがある分単なるマイナー 
キャラではないが、それにしても意外な苦戦と言うべきだろうか。 

 それで気づいたのだが、いわゆるキャラ格差は今となってはあまり意味がないかも知れ 
ない。何故なら、このトーナメントによく来る参加者達は既に大抵のキャラを知っている。 
つまり知名度の落差が世間一般に比べて遙かに小さい=格差も小さい。こうなると、後は 
純粋に萌えの勝負になる。 
 もしも茜陣営の支援が途切れていたら、ひかり支援に浮動票がなだれ込み、試合会場が 
お祭り状態になっていたかも知れない。そうなったらネタ好き葉鍵板住人の事、どういう 
展開になってもおかしくなかった。徹底的に支援を繰り広げた職人達のおかげで順当勝ち 
という結果になったが、今後の試合、及びヒロイン達に教唆を与えるような試合であった 
と思う。 

 と厳しい事を書いたが、結果的に順当勝ちするだけの支援はやはり素晴らしかった。 
 画像よりSSが主体になるのも、ついでに言えば例え原作ではシリアスな役回りでも支援 
はお笑い気味になるのも、どうやらONE陣営の一般傾向らしい。やはりというか詩子陣営 
の主力兵器だった方々が多数支援に回り、多彩な作品が投下された。読むだけなら非常に 
楽しいのだが、観戦記を書くとなると正直大変である。後ろ髪引かれる思いで紹介を断念 
した作品が実はかなり多かったりして(苦笑)。 

 さて、茜の前に次に立つのは、AIRメインヒロイン神尾観鈴。 
 作品としての勢いは相手にあると言わざるを得ないが、この水準のヒロイン対決にそう 
いう要素が果たしてどれだけ影響を与えられるものか。 
 むしろ職人がどちらについて、どんな作品を投下するかで勝敗が決しそうだ。ただし、 
有名な職人だけでは追い付かない可能性もある。今はログを追って投票するだけの者も、 
その時は支援に立ち上がる事になるのだろうか……。 
 と言うか、それを期待したいものだ。だってそれが萌えだから。 

gnuplot氏作成グラフ


ひかり96−茜197で茜の勝利!!