戻る

深山雪見 vs 沢渡真琴
勝手に改説氏による観戦記
<二回戦・Cブロック第4試合     深山雪見 vs ○◎ 沢渡真琴  観戦記>

 前日の試合で川名みさきが勝利した勢いに乗れるか、ONEの名脇役・演劇部部長の深山 
雪見。泣きレベルはKanon最高水準にしてお笑い系も任せろ、奇跡の狐娘・沢渡真琴。 
 良識派のサポート役と我が儘な暴走娘、ほとんど属性的には噛み合わない二人であるが 
両方とも独自の味がある。支援物量だけ見れば真琴優位だろうが、それに対して雪見陣営 
がどんな萌えっぷりを見せてくれるか。 

 奇麗にR90の最初から始まったこの試合。 
 そのR90-51、入場シーンでいきなり雪見は極悪人呼ばわりされる。そう言えばみさきに 
そう呼ばれてた気もするが、最初にこれをかましたせいか、この試合の雪見支援はかなり 
極悪ネタが目立つ事になった。 
 スタート直後は例によってチキチキマシン猛レース(笑)と画像爆弾投下が主体。ここは 
やはり真琴が物量で圧倒するが、参加者の中に「支援を見るまで保留」という声がかなり 
目立つのが興味深い。開戦直後の熱は10分程度で冷め、雰囲気はマターリに。 
 そのまま投票主体でしばらく場は流れる。連日の熱戦で職人たちが疲弊したのか、意外 
なほど支援が出ず、孤軍奮闘に近かった大空寺さま氏がR90-176で切れた(笑)。そしたら 
その直後、178で晴子さん命氏がDNML、179でチェき氏がAAでそれぞれ真琴の支援、188から 
ID:5bUwxCbe氏が雪見支援の極悪人シリーズSS第一作を投下し、196では再びチェき氏AA。 
202と203で更に真琴画像、と突然多数の支援が乱舞。なんでやねん。 

 213-215でMITUKI氏が真琴SS投下、すると218でそのSSにぴったりの音声支援が別人から 
投下。大空寺さま氏の時といい、なぜか狙ったようにタイミングが決まる試合会場。 
 序盤の支援は画像が中心。そんな中、あのね名無しさんなの氏がR90-296から真琴SSを 
投下。その内容が、自分が目下作成中の物とほぼ同じだった、というレスが312に出た。 
ここでもシンクロ発生? 
 夜中の会場は、スレの遅さも手伝って真琴だらけの支援大会状態。そんな中で踏ん張る 
ID:5bUwxCbe氏は、320から今度はエロ系雪見SSを投下して意地を見せる。 
 しかし、のんびりマターリ夜が明けても支援・投票とも真琴が主導権を渡さず。374で 
ピ♪ろ式が謎の支援画像、378の名無しさんと381の三告平氏が真琴画像。421-422で出た 
久々のSSもやっぱ真琴。 

 だが、午後に入って436で詩子さん氏が雪見だいふくSSで、440ではあまとう氏が画像で 
雪見支援を決行、続いて444でもSSが出る。更に483で雪見極悪人シリーズが復活、488で 
画像支援、490で再びあまとう氏出現、495で更に画像と、この時間帯は雪見の支援が真琴 
を上回った。 
 加えて彼女はバイク乗りだとか、実はゲーム中で一度も本名が出て来ないっぽいとか、 
色々と面白いネタが浮上したが、残念ながらその先が続かず。来訪者も少なかったらしく 
流れを引き寄せる事は出来なかった。 
 一方、真琴とアルジャーノンの対比に関する話題も出るが、こちらは支援に発展する様 
なネタではなかった。 

 18時を回った所で両陣営ともSSが本格始動。504から名無しだよぅ氏が真琴エロシチュ、 
507からとっとこ名無しさん氏が雪見シリアスSS。538からはno氏の雪見シリアス。548か 
らはあのね名無しさんなの氏が真琴(&玲子?)のギャグSSを放つ。 
 並行して、513のとあるいち名無し氏、524のチェき氏、529&546のああっ神奈さまっ氏 
などが放つ画像系支援も充実。561で大空寺さま氏も復活。 
 会場は次第に盛り上がりだすが、それでも何故かマターリ風味は残る。極悪人説を終焉 
させるが如き雪見のシリアスSS、真琴AAアレンジ集、演劇部合宿風味画像、色々出る中で 
タイムリミットはR90-710。 
 244vs148で沢渡真琴が深山雪見を下した。 

 ちなみに雪見は、退場シーンまで極悪ネタで遊ばれましたとさ。 


<二回戦・Cブロック第4試合     深山雪見 vs ○◎ 沢渡真琴  分析>

 この試合、平穏無事に終わってまずは一安心。で。 
 観戦記でも書いたが、最近は支援を見るまで投票を保留する者、何だかんだで結局棄権 
する者がかなり目立つ。魅力的なキャラが勝ち上がって来て激突するのだから当然だが、 
簡単には決断を下せない状況が増えてきているようだ。 
 二回戦以降は既出の支援が増える分盛り下がるのではないか、と懸念する声が前々から 
あったが、現実には支援の重みが以前より増した模様。更に言えば画像の破壊力が初期に 
比べて低下したようで、これは今後の試合にいかなる影響を及ぼすだろうか。 

 この試合、真琴には美汐、雪見にはみさきや澪という強力なパートナーがいたのだが、 
双方とも基本的に独力で戦った雰囲気がある。もちろんそれが悪いと言う気は毛頭無いが、 
ちょっと惜しいな、と展開ではあった。 
 特に雪見陣営は、前日の試合で盟友のみさきが勝利した、という地の利を十分に活かし 
切れなかったっぽいのが惜しい。極悪人シリーズを始めとする各種SSは大抵みさき絡みで 
あったが、これは定番という感じで、積極的にみさき萌えを巻き込む意図は薄かったよう 
に思う。 
 真琴陣営は真琴陣営で、画像はともかく自作系の支援では美汐がらみがほとんど無し。 
美汐陣営の地力は相当なものがあるだけに、誰かがやると思ったのだが。 
 とは言え会場をよく見ると、美汐スキーは結構いたし、みさき萌えもいた。でもって、 
その方々の投票は……実はバラバラ。ゲームの中で盟友であっても、プレイヤーの萌えに 
決定的な影響を与えるわけではない。当然の話ではあるがこれには少し笑った。 
 どうやら、共演物は必ずしも定番が正しいという訳でも無さそうだ。逆に言えば意表を 
突いた組み合わせが大いに受ける可能性もあるという事で……はてさて。 

 深山雪見はゲームの中では、と言うより鍵陣営の中では数少ない良識派だが、入場での 
ひとコマ故か、気がつけば極悪シリーズが場を賑わす事になった。当人にとっては不本意 
だろうが、こういうネタを伸ばす事も萌えの一つの姿なのはどこぞの偽善者が証明済み。 
人気者になるための宿命としてあきらめてもらおう(笑)。 
 惜しむらくは職人不足か。極悪ネタ、みさき・澪との連携、バイクネタ等、素材として 
はかなりの可能性を伺わせたが、料理にまで仕上がった物はあまり無かった。当人が薄目 
なので、逆に様々な味付けが出来るのだが……。 
 この際だから、澪やみさきの試合での雪見に期待しておこう。 
 しかし、コラージュ物といい自作といい、何気に良質画像が多かったのはさすが歴史の 
ある作品と言うべきか。 

 沢渡真琴はこの試合、原作の持つ破壊力と画像支援を主体に勝利を収めたように思う。 
さすがに人気キャラ、盤石に近い安定ぶりを見せた。 
 ただし文章系の支援は……最近やたらと濃い試合が多いだけに……正直物足りなかった。 
これが陣営の特徴なのか、単に職人の都合が悪かっただけかは不明。 
 そのせいか、全体を見直すと支援の物量では勝ったが、多彩さ・面白さ・ネタでは雪見 
陣営に後れを取った感が強い。浮動票の奪い合いで負けた雰囲気はないが、今後を考える 
と少々不安を残す状況と言える。 
 何しろ次の試合の相手は川名みさき。盲目の食欲魔神にして、今日の試合で敗れた雪見 
の親友である。モロ弔い合戦だけに相手側のテンションも相当なものになろうし、今日の 
試合で雪見に付いた職人がその試合で真琴に付く可能性ははっきり言って低い。その逆は 
結構ありそうな気がするのが更に恐い。 
 泣きキャラであると同時にギャグキャラでもある真琴。その両方を十分に表現しないと 
厳しい展開になるだろう。その為には、雪見の極悪人ネタに負けないぐらい「濃い」ネタ 
も、あえて受け入れて消化吸収するだけの度量がいる。 
 極端な話、原作の聖域をネタで踏みにじる覚悟があるか? という水準にまで至るかも 
しれない。神尾観鈴の支援がゴールシーンを笑い飛ばしてのけたように、だ。 
 そういう意味で、次の試合は真琴陣営の正念場になるような気がする。 

gnuplot氏作成グラフ


雪見148−真琴244で真琴の勝利!!