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杜若きよみ・黒 vs 来栖川綾香
壊説者だよもん氏による観戦記
<Dブロック1回戦第2試合・杜若きよみ・黒(誰彼)vs来栖川綾香(東鳩)――戦評>

Dブロック第一試合、お互い好ゲームを演じた澤倉美咲とメイフィアの一戦。 
その余韻覚めやらぬうち、ついに彼女の出番が訪れた。Dブロック優勝候補の一角、
グラップラーなお嬢様・来栖川綾香の出番が。 
その相手は、未だ謎のベールにその身を纏わせる、誰彼からやってきた第二の刺客=杜若きよみ・黒。 
戦前予想ではやはり綾香の圧倒的勝利というのが大勢を占める。 
しかし。ナイト雀鬼然り、Moon然り。この大会、とんでもないダークホースによるどんな波乱が起こっても、
何もおかしくないのであるから。 
片や最多得票差勝利を目論み、片や超番狂わせを目論む両陣営の熱い眼差しの中、ついに火蓋は切って落とされた。 

開始早々から綾香陣営、まるで彼女自身の十八番を反芻するかのような猛ラッシュで、あっという間に主導権を握る。 
立て続けに叩き込まれる綾香の眩しい画像の数々、多くの観戦者はその舞に目を奪われる。 
しかしそんな中で、堅実に一票一票、少しずつでも、その魅力をアピールしていく黒きよみ陣営。 
湧きに湧く綾香フェスティバルの中、その生い立ち、そのCG、そして静かな入場と、
淡々と、あくまで自分のペースを守りながら。 
そんな黒きよみ陣営に応えるべく、容赦なくCG、SS、そして自分達の綾香への想いを叩き込む綾香陣営。 
その成果もあってか、3:04時点で綾香119-黒きよみ22。僅か3時間で100票を越えるという綾香陣営の熱意、
そして綾香人気の凄まじさが、この1点だけでも伺える。 
そこから朝にかけても、綾香圧倒的有利は動かず、7:51集計で、綾香148-黒きよみ26。 
もはや試合の興味は綾香が、里村茜の持つ最多得票差記録を更新するか否かに、その焦点が絞られてきた。 

依然として票を伸ばし続ける綾香陣営。そのあまりに一方的な展開に「来栖川綾香を称えるスレ」化していた本スレ。 
しかし、夕方から夜に入る間際にきて、ついに、黒きよみ陣営の努力の成果が、
淡々と種を撒き続けてきた成果が、実を結び始めたのである。 
R33-711氏、R33-716氏から始まり、少しずつ、コツコツと、でも確実に、「誰彼」の、
そして「杜若きよみ・黒」の魅力が伝わりはじめて来たのである。 
セルゲイ@CATV氏による熱い応援、R33-239氏の黒きよみCG、竹紫氏によるきよみ入場シーン、
そして、目立たないながらも熱のこもったきよみ黒へのメッセージの数々が。 
綾香一色に染まっていたこのスレで、誰彼が見直されるまでに、そして黒きよみの魅力が、
声を大に叫ばれるまでに盛り上がっていったのである。 
もっとも、シナリオだけは誰も顧みなかった事実については、なんと言っていいのやら(笑 
こうして、得票差の割には、いや、そんなこととは関係なく見ごたえのあったこの試合は、
綾香277-黒きよみ50という結果で、来栖川綾香が2回戦進出を決めた。 

自分としては、黒きよみが得た票数・50票をこの試合のポイントと考えたい。 
来栖川綾香というキャラクターは、その性格故かアンチをほとんど見掛けず、
故に、彼女を向こうに回した上のアンチ票は、ほとんど期待できないと言っていい。 
その上で自力で獲得した50票。そして終盤の盛り上がり。 
勝負には敗れたが、黒きよみ陣営の、あくまでマイペースで純粋に、己の萌えをぶつけた戦い振りは、 
彼女以降の誰彼陣営にも、そして2回戦にて強敵・神尾観鈴と相見える岩切花枝にも。 
そして何より、このトーナメントが終わった後の「誰彼」の存在にも、大きく貢献したと言っていいと思う。 

ワンサイドゲームで緒戦を飾った綾香陣営。最多得票差記録こそ更新できなかったが、
そういうものはあくまで水物であると自分は考える。 
圧勝にも驕らず、こちらもまた純粋に想いをぶつけた、素晴らしい戦いぶりだった。 
そして自分は、まだまだ余力を残している綾香陣営に、そこまでの潜在的人気を秘める来栖川綾香に、
軽い震えを禁じ得ない。 
2回戦の相手は澤倉美咲。全くタイプが違う故に、かなりのハイペースな闘いが予想される。 
さすがに楽勝とはいかなさそうな次戦、WAのエース格を向こうに回し、彼女の持ち味の余裕の笑みが、
果たして激戦に引き締まるのか。 


gnuplot氏作成グラフ


綾香277−黒きよみ50で綾香の勝利!!