戻る

立川郁美 vs 桜井あさひ
元怪説者だよもん氏による観戦記
<二回戦・Dブロック第三試合 △▲立川郁美 vs ▲△桜井あさひ 観戦記>

今日の試合はこみパから久々の同作品対決。ともにマニュアルのキャラ紹介に名前は出てこない 
ものの、押しも押されぬ攻略対象キャラのあさひに対して、郁美シナリオはタネ明かしの為の 
外伝的短編という印象がある。このため物量の面ではあさひがやや有利。 
とはいえ郁美も、兄雄蔵と組めば作中での存在感は十分、また葉鍵板においてはこみパ三大妄想 
キャラスレの主にして唯一原作版スレを持たないというディープな支持を受けており、炉派の 
決起があればこの程度の不利はものともすまい。 

R92-479であさひが凛然と入場してきたところで試合開始。恒例のモーターショーで名雪車三連星が 
笑いを取ったのち、20分ほど遅れてR92-558で郁美も入場。出だしは両陣営とも着々と票を積み上げる 
一方で、支援次第と保留を宣言する人々も多く、いずれが優勢とも見えない。 
画像や既出ものの撃ち合いで一時間ほど経過した後、両陣営文章ネタが本格始動。ともにキャラスレ 
から、あさひ陣営が勝負師伝説ネタ、郁美陣営がいくみんスレ主題歌「イク!イク!いくみんのうた」 
を転載したのち、郁美陣営は同音の天沢郁未を交えたものなど、萌えシチュをポツポツと打ち込む。 
この時間帯は、上記の支援やR92-627で郁美支援と称して貼られた何とも表現し難い画像などが 
郁美票を集めるのに対し、あさひへの投票理由には「あさひの方が好きだから」というものが目立ち、 
何となく郁美陣営の応援の方が観衆に受けているように見えた。そのような場の流れは票数の動きにも 
現われており、スタートダッシュではあさひ陣営に若干差をつけられていた郁美陣営が、2:00頃には 
一旦追いつく。 

ところが、R92-695であさひ陣営からAAマンガ「帰ってきたあさひたん!」が打ち出されると 
雰囲気は一変。これまであまり類の無かった支援が浮動票を呼び込む。ここがこの試合の 
重大な転回点だったろう。 
とはいえ平日深夜のこと、試合のテンポはここらで一気にダウンし、ここから100レス進むのに 
6時間、更に100レス進むのに10時間強と激しくマターリ化する。 
夜間、あさひ陣営は同人誌のまとめ貼りが目を引くほかはあまり動きがない。一方郁美陣営は散発的に 
画像を貼るほか、SSや前出萌えシチュの続きなどを繰り出すものの、地力の差とAA支援のインパクトの 
ためにじわじわと差を広げられていく。 
夜が明けるとあさひ陣営が活動を再開。SSや自作画その他の画像支援を打ち出すのに対し、郁美 
陣営は音無し。12:00時点では20票まで差が広がる。ここから郁美陣営もジョジョネタや転載SS、 
石氏の続き物シチュ完結編などで巻返しを図るも、あさひ陣営もワショーイなSSや19:00以降怒涛の画像 
支援で寄せつけず、膠着状態のまま終盤戦に突入した。 
21:00を回って新スレに舞台を移すと両者猛然とスパート。残る画像を打ちまくり、音声支援も 
双方からupされる。しかし、残り30分でダメ押しとばかりにあさひ陣営からSSが打ちこまれたほか、 
会場で行われる雑談もあさひの話題の方が多く、最後の瞬発力もあさひ陣営の方が上だった。 
名もなき闘票者氏による3PSS(R93-103)も、氏自身を含めどちらに投票すべきか迷う人を増やすばかり。 
は○るす購入者など郁美陣営の炉の旗の下に駆け寄る者の姿は最後まで絶えなかったものの力及ばず、 
154対117であさひが郁美を振り切って勝利を手にした。 

ある程度ファンが被ることもあってか両者フェア−な戦いで、試合後も謎掛け的な票の扱いを除けば 
特に紛糾することもなく、気持ちよく過ぎたこの一日。 
しかし、R92-576の発言を忘れてはいけない。あわれいくみん… 


<二回戦・Dブロック第三試合 △▲立川郁美 vs ▲△桜井あさひ 分析>

同作品キャラ間の試合だけに、今日の会場は終始和やかな雰囲気だった。その分どちらにも 
投票できずに苦悶する参加者の姿も目立っていたが。 
こみパ勢同士の決戦は二回戦でもう一試合、Fブロック第三試合の御影すばるvs長谷部彩戦が 
ある。今回のような好ゲームの再現を期待したい。 

最後まであさひ陣営の後塵を拝しつづけた郁美陣営。物量では敵わなかったが、手数はあさひ陣営と 
大差なかったような印象を受けた。技有りのAAマンガに票を持っていかれたのが大きいが、考えて 
みるとR92-627のようなネタ支援が受けたのもいわばラッキーパンチ。一回戦の八頭身ムービーも 
そんなノリだったが、やはり二回戦を勝ち抜くにはもう一押し足りなかった、というところだろうか。 
それと、グロ画像はスレ住人の心意気というものかもしれないが、支援効果のほどはやはり疑問だ。 
引いていた人もいたように思える。 
最後に個人的な希望を言わせてもらうと、雄蔵におぶわれる入場SSに感じ入った者としては、試合後も 
雄蔵に迎えに来て欲しかった。贅沢な注文だとは承知しているけれども。 

雛山妹が散り、しのさいか6歳が斃れ、立川郁美も逝ったいま、炉派としてはまさに「どうすれば 
いいんだ」という状況だろう。彼らのやるせない思いを糾合し得るのは、消防だか厨房だかよく 
分からない椎名繭か、はたまたスフィーLV1を筆頭とする年齢設定だけは大人の反則キャラか… 

あさひ陣営は局地戦では郁美陣営に譲る場面もあったものの、ほぼ頭一つのリードを保ちつつ 
終盤でスパート、と理想的な展開だった。間をつなぐための支援物資が豊富だったこともあるが、 
スタートダッシュ・朝・昼〜夕、とペース配分に気を遣った結果だったと考えられる。 
支援の中で最も目を引いたのはやはり新あさひ萌え氏の手になるAAマンガ。二回戦三回戦と進むに 
つれてCGのストックは底をつき、SSも両陣から大作が打ち出されると観衆もなかなか追っていけない、 
という状況の中で、このような支援を考えつく職人がいるのはあさひ陣営にとって心強いばかりだろう。 
次戦までには他陣営もこの手法を取り入れているかもしれないが、ともあれ次回作が楽しみだ。 

次はブロック準決勝、あさひの相手は椎名繭vs長森瑞佳戦の勝者だ。あさひとONE勢とが相見えるのは 
一回戦の対広瀬真希戦以来二度目。一回戦では真希陣営をして「アイドル相手に勝てるかよ」と続々と 
首を吊るに至らしめたあさひだが、次の試合はさすがにそうたやすくは運ぶまい。 
ここはFC会員No001の彼の言葉を借りるとしよう。 
「あさひちゃんに萌える同志諸君!諸君らの更なる活躍を期待しているぞ、さらばだ!!」 

gnuplot氏作成グラフ


郁美117−あさひ154であさひの勝利!!