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来栖川綾香 vs 姫川琴音
勝手に改説氏による観戦記
<Dブロック準決勝第1試合   ○○ 来栖川綾香 vs  ×△ 姫川琴音  観戦記>

 人類ネコ科、とリング穴Joe氏に宣言されて、なるほどと思った本日の一戦。 
 いつの間にか猫口がデフォルト、来栖川綾香。自らをねこっちゃと呼ぶ娘、姫川琴音。 
目下のところ東鳩最強という噂も高い綾香ではあるが、ゲーム本編からは想像もつかぬ程 
のネタキャラぶりを披露して話題を振りまいた琴音の潜在能力には予想しがたい物があり、 
そう簡単に綾香有利とは言い切れない状況である。 
 お嬢様属性がかぶりそうでかぶらない、ネタで遊べる側面もかぶりそうでかぶらない、 
という微妙な一戦は、盛り上がるか否かもイマイチ読めないまま幕をあけた。 

 R119-146、綾香陣営の先制攻撃は坂下ネタ。対する琴音陣営は149からヘルシング演説 
で滅殺を高らかに歌い上げる。154の綾香入場2、156の双方支援を経て試合開始。 
 カーレースの中で投下される画像は綾香の物が大半で、投票も綾香が多め。「完璧じゃ 
ない所も含めて完璧」「これだけは譲れない」と、鉄壁な萌えを語る声が続出するあたり、 
やはり前評判は伊達では無い。「これまで琴音に投票してきたが今回は別」という言葉が 
予想以上に多数あるのも何気に強烈である。 
 琴音側はAAを落としたり、276でSSへのリンクを貼ったり、2001年に生まれた子供の名 
ネタが出たり、謎の琴音スト氏や詩子さん氏が謎リンク(笑)を貼ったりと、支援の多彩さ 
には見るべき物があるのだが、どうにも流れを切り返せない。ちなみに305の短編SS、342 
以降のグラップラー琴音SSを始めとして、ネタキャラとしての側面もきっちり表現してる 
あたりは流石と言うべきか。 

 R119-388の名無子氏による母乳ネタから、綾香側のSSも始動。WWFネタを披露して結構 
な反響を得たり、名無し坊氏がコンビニネタでお嬢様な一面を描いたり。 
 一方、琴音側は謎の琴音スト氏が奮闘。462で悩む参加者向けに即座に466で画像を上げ 
(ついでに神奈さま氏も巻き添え食って萌え死(笑))、画像つきSSも投下。その間にも頻繁 
にレスを返しており、その気合いは相当なもの。 
 そうこうしてるうちに朝が来る。双方支援? のネタ絵や綾香フィギュア画像が出つつ、 
場はのんびりと展開。両者の人気の割には会場が大人しいが、月曜日なのに加えて前日の 
試合が凄まじい濃さだった反動だろうか。 
 そのままマターリと昼が来た……ら、巫女大好きっ娘氏が画像を大量に投下。綾香主体 
だが琴音もフォローしている。これに限らず両者支援を行う者、投票時に両者萌えを語る 
者が多い。が、これはファン層がかぶっていると言うより、双方とも広範囲から高い人気 
を得ていると表現した方が適切であろう。 
 午後。R119-609から謎の綾香スト氏(その正体は謎の琴音スト氏、彼もまた両者支援を 
せずにいられなかったようだ……)がPCフリーズにもめげず綾香SSを投下。645では名も無 
き闘票者氏、661からはW@yake氏がいずれも綾香支援SSと、この時間帯は綾香支援が連続 
した。 

 699にて真・真琴車氏が両者支援画像(でも綾香の方が多い。これも今回の支援者によく 
見られる傾向だったりして)を上げたあたりで日が暮れる。 
 764から綾香漫画、766から謎の琴音スト氏(琴音側に戻った模様)がネタ絵付きSS、782 
から青色名無しさんだよもん氏の琴音支援SS……何気にマナがいたような気もするが…… 
が投下され、グラップラー琴音氏、名も無き闘票者氏も適宜短編をアップ。替え歌ネタも 
登場し、828で綾香氏が久々にトーナメント会場に復活し、もなちゆ12斎氏も現れ……と、 
よく見るとか〜なり支援が出ているのだが、それでも場の雰囲気はマターリ。 
 843から琉一氏が琴音支援SSを落とし……って、今度ははるかが出演? 密かに琴音は 
ホワルバスキーに好かれてるのだろうか。 
 867-870で謎の琴音スト氏が両陣営の支援まとめを行ったあたりからラストスパート。 
じっくり連載されるGo! Tyo! Heart!! RRに加え、884や885、920を始めとして投下される 
数々の画像、そして22時ジャストにスレ移動してR120へ。 
 その後も謎の画像支援が来たり、綾香がカニ挟みネタに走ったりと、笑いを含んでほの 
ぼの風味で展開した一戦は、時を越えたカキコが何故か3レスも登場してR120-212で終了。 
 378vs239で来栖川綾香が勝利を収めた。 


<Dブロック準決勝第1試合   ○○ 来栖川綾香 vs  ×△ 姫川琴音  分析>

 平穏無事に進んだこの一戦。 
 それだけに意外性のある展開は無く、意外性のある結果もまた無かった。 
 つまりは、PS版でシナリオを得て大ブレイクした綾香……確かPS版での人気はベスト4 
以内に入っていたはず、PC版から流れてきたファンを考えるとPS単独でここまで来るのは 
驚異的……の優位がそのまま結果に反映したのも、まぁ妥当な線という所か。 

 琴音側の支援活動は、今回は比較的大人しかったように思う。 
 いや、決して支援が無かったわけではなく、むしろ質・量とも充実していたが、一回戦 
で見せた捨て身の域にまで達した萌えっぷりが今回は影を潜めていた、という意味だ。 
 確かにあれは諸刃の剣で「ひいた」という意見も出ていたが、あの問答無用のパワーが 
由綺を破る力となったのも事実だし、勝敗うんぬんを別にしても、もう一度見たかった気 
がする(笑)。 
 が、ネタは連続すると飽きられる上にアンチを生むと言うのもまた事実で、あのノリを 
封印したのもそれはそれで正しかったのかも知れない。 
 ここでトーナメントを去る事になった琴音だが、清純に見えて実は案外俗っぽく、大人 
しそうに見えて本当は結構お茶目という琴音の魅力……超能力という枷が無ければ表面に 
出ていたであろう、琴音本来の姿……をこのトーナメントを通じて広められたのは、琴音 
スキーとして満足の行く結果では無かろうか。 
 謎の琴音スト氏を始めとする支援者の方々の活躍は印象に残せたし、ついでに超先生の 
影も振り切れたっぽいし。 
 予想以上にネタ方面が強調されたかも知れないが(笑)それはそれで良しという事で。 

 一方の来栖川綾香だが、どうにもこうにも鉄壁という雰囲気がまた一段と強まった気が 
する。属性がかなり異なるとは言え、票割れを起こし易い同作品対決においてもここまで 
磐石な戦いぶりを見せられると、単なるキャラ人気を通り越してカリスマという言葉すら 
思い浮かぶ程。 
 支援の数々も、そんな綾香の完璧超人ぶり(の割に隙だらけってのもポイントだけど)を 
よく表現していたようだ。 
 ただ、単体としてあまりに完璧なせいか、他のキャラとの絡みがあまり無かったような 
気もする。彼女の周りには芹香、葵、坂下、セバスなどの濃い連中が多数いるが、今回は 
そこまで手を伸ばした支援は少なかった。パワーは圧倒的でも、技の数はホワルバキャラ 
まで参戦させた琴音側に一歩譲った感がある。 
 そういう側面攻撃が必要なかったのかも知れないが、今後に総力戦を強いられる状況が 
発生した際にどうなるか。経験不足を露呈するか、それとも新鮮さを印象づけられるかは 
現時点では分からない。 
 いずれにしろ、綾香はこの期に及んでまだ底を見せていない模様。つくづく恐るべし。 

 しかし、だ。その綾香が次に当たるのはONEの椎名繭。 
 初めての鍵陣営との対決、という言葉はもうこのレベルの試合では意味が無い。むしろ 
「固定票層はほとんど悩みそうにない」という方が問題だ。完っ璧なまでに属性が正反対 
なので、並大抵の支援では意趣返しさせることは難しい。 
 そして……これが一番重要なのだが……キャラ人気では、炉属性&被保護者属性全開の 
繭は決して綾香に劣らないと推測される。 
 これまでの綾香は浮動票の取り込みが無くとも勝てた感があるが、今度ばかりはそうは 
行かないだろう。そして、その「浮動票の取り込み」が、この試合ではやたら骨の折れる 
作業になりそうな予感がある。職人達の本格的な活動を期待したい。 
 なお、今回の支援画像の中にぽこっと出ていた幼児綾香画像が、さり気なく反響を得て 
いた事を付記しておく。やっぱり葉鍵板は炉が強いのか?(苦笑) 

 最後に、R119-452氏のコメントを挙げてこの試合を締めくくろう。 
「綾香に投票したが琴音も良いなと思う自分がいる。なんか悔しいなこの試合」 
 最萌の道は時に厳しい。 

gnuplot氏作成グラフ


綾香378−琴音239で綾香の勝利!!