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桜井あさひ vs 椎名繭
快説者だよもん氏による観戦記
<Dブロック準決勝第2試合   ▲△ 桜井あさひ vs   注注 椎名繭  観戦記>

 桜井あさひと椎名繭、共に前の試合で同門のキャラを破っての準決勝進出を決めている。すなわち、 
作品内で厳選されたキャラと考えていいだろう。それだけに負けられないというのもあるのだが。 
 あさひは前の試合で立川郁美に勝利。ややメインキャラとは離れた位置付けとはいえ、ロリツインテ 
ールという2つの大きな属性を持つキャラを破ったのは評価できる。 一方の椎名繭は『だよもん星人』 
長森瑞佳を破っている。周囲の予想を覆すその勝利は、強力な支援者がいるという裏づけでもある。 
 準決勝だけあって、実力差はほとんど感じられない。どちらが浮動票を勝ち取るかが勝負の決め手だ 
ろう。 

 試合前のひととき、R120-321で報じられたあさひと繭のデータを受けて、330と339の会話。 
「繭って150cmないのか…いくらなんでもアレだな…」 
「アレっていうのはミニモニ。に加入できるなって事ですか?」 
といった際どい会話がなされつつも試合開始。最初の目立った支援は、395のチェき氏の繭支援ながら 
両者が登場するAA。続いて404であさひ萌え氏が大型あさひAAを持ち出して支援。早くもAA対決の様 
相を示す。それからしばらくは、両陣営から次々と画像が投下される。画像収集家にはありがたい時間 
帯だっただろう。 

 ところでこの勝負、CV担当がこおろぎさとみvs.かないみかという、何とも属性似通った二人の対決で 
もあった。それが理由かどうかはわからないが、他の試合に比べて音声支援が良く目立つ。401、442、 
508で繭ボイス、475、483、492であさひボイスが投下され、DC版をプレイしていない人に好評。また一 
方では、チェき氏とあさひ萌え氏による「あさひを脱がす繭」AA合戦が行われていたりと、何故か和気 
藹々とした雰囲気で試合が進んでいく。 

 R120-607、あさひ萌え氏が今度は連作AA「機動戦士あさひたん」を投下。あさひとガンダムと吉野家 
をフュージョンさせた笑える作品だ。ここで攻勢に出たあさひ陣営。熱血あのね侍なの♪氏、リング穴 
Joe氏等の支援者による大量のCGに加え、645、648、693でUn氏が同人誌を丸々投下。これに対し、 
繭陣営からは電球氏、繭車氏がCGを出して対抗するが、やや押され気味。しかし、そこに683で投下さ 
れた繭支援SS。繭は登場しないものの、何ともシュールなネタが受けて流れを取り戻した感じだ。さらに 
730で出てきた「繭と他のキャラを比べるSS」が予想以上の広がりを見せ、749、766、779と次々とリレー 
小説形式で繋がっていく。しばらく静かだったあさひ陣営からも、Hボイスを持ち出して対抗。向かえた 
12:00の時点で138対108とあさひが30票リード。 

 12時過ぎは目立った動きもなくマターリとしていたが、R120-867でチェき氏が登場。あさひのキャラの一 
つであるピーチに変身する繭のAAという荒技の支援を見せる。さらに、R121-53ではあさひを脱がす繭 
というAAまで。相変わらずその手際には脱帽ものだ。しかし、36ではガンダムAAネタの続編「機動戦士 
あさひたん@逆襲のシャア」が投下され、そして67と81では新あさひ萌え氏が雀鬼ネタを使って攻める。 

 そして終盤戦。あさひ陣営からはR121-237であらっく氏のSS「遠い日のきらめき」、241で魁☆あさひ 
萌え氏のSSが、繭陣営からは188であまとう氏の自作支援、269でみゅ〜♪名無しだもぅん氏のSS等が 
投下される。しかし、やはり目立つのはチェき氏のAA。「自分でも何作ってんだかわかんなくなってきた(w」 
という本人の発言があるほど不条理な、しかし笑えるAAが次々と投下され、悩める浮動票の人の心を 
掴んだ。さらに七瀬車氏、繭車氏などが黙々と画像を投下し続けたのが実ったか、最後の最後で繭が 
逆転。287対303と16票差をつけての勝利となった。 


<Dブロック準決勝第2試合   ▲△ 桜井あさひ vs   注注 椎名繭  分析>

 主役クラスの激突ということで支援は質も量もなかなかのものがあっただろう。既に2戦ずつこなしたと 
いう事もあり、既出支援がばかりになるのではと思っていた。しかし、予想以上に新しいネタが投入され 
て、見ているだけでも楽しめた一戦であった。目立ったのはのはやはりAAの多さ。特にチェき氏、あさひ 
萌え氏の両氏にはご苦労様、そしていい支援をありがとうと言いたい。準決勝に相応しい支援合戦であっ 
たといったところか。 

 負けてしまったあさひだが、力不足だったというわけではないだろう。キャラの格はもとより、支援の濃 
さも陣営の意気込みも同等以上だったように思える。敢えて敗因を探すとすれば、支援に連続性がなかっ 
た事だろうか。確かに一つ一つ見れば良作の支援が多かったのだが、全体から見ると逆に印象に残ら 
なくなってしまった感がある。ガンダムAAのような大ネタが後半にも出ていたらある程度戦況は変わっ 
ていたのではないだろうか。また、SSで他ヒロインとの絡みが少なかったのもあるか。原作でもそうだっ 
たというのもあるが、和樹と大志くらいしか絡ませる相手がいないので、他のキャラ萌えの人を取り入れ 
ることができなかったのではないか。 

 もちろん、ここまで勝ちあがってきたのだから、陣営の力は相当なもの。今回はわずかな差ながら、相 
手のほうが一枚上手だったと言うことだろう。上に書いたように他のこみパキャラと絡ませるのが難しい 
ので、他のこみパキャラの試合に何らかの形で出ることは難しいとは思うが、どこかであさひ支援者 
の技をもう一度みたいものである。 

 そして繭。1回戦時のロリキャラ神話が崩れ、次々と敗北していく中での勝利は評価したい。今回も逆 
転での勝利だったが、一つの要因はじわじわと効果を増していく支援だろう。繭がロリキャラである事を 
上手く使ったSSや、何となく次の作品が楽しみになってくる他のキャラとスリーサイズを比べるSS。こ 
れらは全て1レスに収まっていて、長いSSは敬遠するという観戦者にもアピールできたことだろう。チェき 
氏のAAも含め、わかりやすい支援が多かったのが印象的。支援の内容は五分だったが、支援の巧さと 
いう点で優れていたのが勝利の要因の一つだろう。 

 次の試合は東鳩の来栖川綾香。PS版限定のヒロインとはいえ、3試合を票数を伸ばしつつ完勝という 
かなりの厚い支持層を持ったキャラ。ただ、髪型、身長、しゃべり方など、かなり対極の位置にある二人 
だけに、かなり面白い試合が見られそうだ。 
 繭陣営で心配な点は、画像支援の補給ができるかどうか。繭車氏、七瀬車氏などをはじめ、支援者が 
終盤にかなりの絨毯爆撃をしていたのが気になる。次の試合に響かなければ良いのだが。両陣営とも、 
既出画像の扱いも勝負の分かれ目となりそうだ。好支援、且つ巧支援を見せてもらいたいものである。 

gnuplot氏作成グラフ


あさひ287−繭303で繭の勝利!!