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桑嶋高子 vs アルルゥ
勝手に改説氏による観戦記
<一回戦・Eブロック第4試合     桑嶋高子 vs    アルルゥ 観戦記>

 「誰彼」の桑嶋高子と「うたわれるもの」のアルルゥ。不人気ゲーム(とあえて言って 
しまおう)のサブヒロインと発売前のゲームのサブヒロイン。繭ママに対する繭のように 
強力な支援者が背後にいる訳でもなく、しかも共に葉陣営。という事で低調な投票になる 
のではないかと、誰も口にはしないが心の中では思っていたであろう一戦である。 

 いつものようにリング穴氏の口上が放たれ、さぁ試合開始……と思いきや、今夜はその 
中身が序盤の鍵を握る。 
 口上により暴露された「高子は非処女」という事実に会場全体が激震。非処女には興味 
無しとの宣告が続出する一方で、「処女喪失の過程にドラマはなかったのか?」という、 
高子へのフォローを期待したのかも知れない問いには「それがあったら超先生じゃない」 
と四方八方から無情のツッコミが入る(実は私もツッコんだ)。果ては秋子さん処女説まで 
飛び出して熱い処女談義が繰り広げられる中、もう一つの話題となった「メンバー」発言 
も一人歩きを始め、稲垣吾郎スレへのリンクが張られる等、気が付いたら妙に愉快な雑談 
スレと化していた。試合開始早々にこうなるのも珍しい。 
 しかしながらこの騒動は結果的に試合を活性化させる。両陣営とも応援ほとんど無し、 
支援画像もほとんど無しという、下手したら極寒になりかねなかった会場は何だかんだで 
元気一杯。そんな中、騒ぎに乗じてちゃっかり票を集める高子メンバー(笑)。両陣営とも 
確固たる支持基盤を持たないだけに、話題に上って受けを取ったもの勝ち。非処女擁護の 
発言も多く、萌えの姿も人それぞれと再確認。 

 奇妙な熱気に包まれた序盤戦も、夜が深まり人が減ったら一段落。気合いの入った方々 
だけが残る時間帯になり、ぽつりぽつりと支援が発射され始める。この場でゲーム画像を 
駆使した応援を放つ高子。アクティブモードをパロった「蝉丸高子愛の劇場」等で主導権 
を握りに行く。しかし、アルルゥ陣営もオリジナルエロ絵やSSで食い下がりつつ反撃。 
と言いながらもマターリ雑談を主体とした流れは続き、夜が明けての中間発表は高子47票 
対アルルゥ42票。 
 朝になると未来への期待と獣耳マンセーの声が強まる。タイミング良く、アルルゥ陣営 
から自作画像&SSが投下されてアルルゥへの投票が集中、12時になると55対63と逆転に 
成功。 
 しかし相変わらず処女がどうのメンバーがどうのと雑談が続き、投票も見た目で決める 
とか獣耳だからとか。スレの消費はひたすら遅く、応援は片手で数えきれる程度しか出て 
こない。いくら昼間とは言えこのマターリぶりは何なのだろう(苦笑)。毎日のように戦い 
が続く長丁場の最萌トーナメント、ここに来て参加者の疲労が一気に出たのか。 

 で、18時。最後の中間発表では、高子73票対アルルゥ74票。午前6時から午後6時まで 
の12時間の書き込み数、僅か82スレ。 
 なにげに大接戦になってたりするが、それでも会場の雰囲気は葉鍵板とも思えない程の 
和やかムード。ネタ狙いなのか、アルルゥへの投票が「アルル」(ばよえ〜ん)になったり 
「アルルゥの女」になったりしたのは、なまじ接戦なだけに集計人を悩ませそうだ。が、 
それでもしっかり黒きよみやティリアの得票数を両者とも上回っているから世の中油断が 
ならない。 
 応援が全くと言っていい程無い割に、投票は確実に進む。面白い事に、キャラタイプは 
全然違うのに得票ペースはほぼ互角。投票者のコメントを見ると、高子はナイスバディな 
女の魅力と絵の美しさで勝負。対するアルルゥは甘露絵、新作への期待、獣耳が評価対象 
となっている。 
 各投票者が自分自身の気持ちでのみ投票するのも、また最萌トーナメントの一つの姿と 
言えるのかも知れない……などと思いつつゲームセット。 
 結局、大人の魅力が未来への可能性をギリギリで振り切り、高子が勝利を収めた。 

 なお、この試合の無効票は僅か一票。しかも当人の誤爆申請あり……つまり悪意のある 
投票行為が皆無だった事は特筆しておきたい。願わくば今後もこのようにありたいもので 
ある。


<一回戦・Eブロック第4試合     桑嶋高子 vs    アルルゥ 分析>

 凄まじくのんびりした戦いであった。 
 唖然とする程に応援が少ない試合となったが、考えてみればこうなるのも無理はない。 
まずアルルゥ陣営だが、エルルゥの一戦でうたわれ関係の支援物資が底を突き、新情報が 
出て来ないままこの戦いに突入してしまった。情報自体がほとんど無く、その中から根性 
で絞り出したネタも姉に投入したのだからやはり厳しかったのだろう。その中で孤軍奮闘 
して絵を投下し続けた「名無しさん、セミっぽくない?」氏の努力は敬意に値する。 
 一方の高子陣営は、高子自身が単なる一般人なのが問題であった。なにせキャラ設定は 
地味そのものだから、黒きよみのように存在自体で人々の想像力(妄想)をかき立てる事が 
出来ない。となるとストーリー方面で萌えを追求するしかないのに、その基盤となるべき 
原作が……いや、これ以上は言うまい。 

 アルルゥは情報不足の中でよく頑張ったと言えるが、姉妹揃って一回戦突破の夢はまた 
しても破れた。敗因は「運」としか言いようがあるまい。うたわれ陣営は姉が2回戦に駒 
を進めているので、今後に向けて情報収集と実弾準備に頑張って欲しい。時が経つに連れ 
有利になる彼女たちだけに、その動きは要注意であろう。 

 勝利を収めた高子の次の対戦相手は、まじアンの主砲スフィー。 
 正直言って勝利は厳しいだろう。しかし往々にして、強力キャラと脇役キャラの戦いは 
票数以外の部分で好勝負を繰り広げる傾向が見られる。今回はマターリしまくって職人の 
出番がなかったが、相手が強い=来場者が多いとなればやる気も沸くだろう。真・誰彼を 
夢見る者たちの希望の火を消さないような戦いを望みたい。

gnuplot氏作成グラフ


高子123−アルルゥ117で高子の勝利!!