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小坂由起子 vs 相田響子
勝手に改説氏による観戦記
<二回戦・Eブロック第4試合     小坂由起子 vs    相田響子  観戦記>


 世の中には主役を食うほど人気がある脇役キャラも多いが、この試合で相まみえる二人 
は一部にマニアックな支持を受けているとは言え、純粋な意味で脇役。 
 二回戦でこのような試合になるのも珍しいが、これもトーナメントの妙と言うべきか。 
 葉鍵板においては珍しい緊縛陵辱プレイ属性を持つ熟女、相田響子。 
 妄想補完の中にそこはかとなく茜攻め〜の雰囲気を伺わせる母親系、小坂由起子。 
 ……と書くとかなりヤバゲだが、どっちも基本的に主人公との絡みは少なく、職人支援 
がどう動くかがポイントであった。 

 今宵は由起子陣営、試合開始20分前にR96-888〜890の豪華三本立て替え歌付きで入場。 
結局入場の無かった響子陣営に対してここでは差を付けたか。 
 最近マニアックさを増すリング穴Joe氏の口上を受け、いざ試合開始となったのがR96- 
919。際どいタイミングだったが、カーレースもスレ移動も無事に終了、R97から本格的な 
活動が開始される。 
 のだが、普段なら誰かが落とす支援画像が今回は皆無、ネタ絵のみ。まぁ由起子に絵が 
無いのは周知だし、響子もオフィシャル絵が少々ある程度でそれもほとんど一回戦既出だ 
が、こういう展開は非常に珍しい。 
 代わりに出るのが文章系支援。R97-47から名無し子氏の響子支援ギャグ物が登場。その 
直後にNIC氏作の由起子支援シリアス物へのリンク。やはりこの試合の会場に来ている者 
はこういう支援を期待していたのだろう、両者ともきっちり高評価を得る。 
 続いて64ではみ氏の由起子シリアス(Hあり)SSへのリンク、90にて名無し坊氏の響子SS 
一発もの。さすがに玄人好みの両者、それなりの密度で支援が出てくる。 
 その一方で響子違いの萌え絶叫があったり(笑)、ジャーナリスト響子にマイク○ソフト 
の多重投票ネタで小品SS支援が出たり、折原浩平を「育ててしまった」由起子という表現 
が現れたり、マターリマターリな展開の試合会場はあちこちに笑えるネタが仕込まれた。 

 明日以降のFブロック決戦に照準を合わせた者が多いのか、スレの進みは遅い。そして 
朝になっても画像支援は相変わらずほとんど出ない。 
 響子萌えは緊縛陵辱、由起子萌えは茜脱がし、と双方とも危険な香り漂う投票を受ける 
中、R97-130で詩子さん氏が何気なく上げた「由起子の茜脱がしSS」が136経由でリレーSS 
になった。また144-145のふじい00氏のSSは、みさきシナリオを舞台にした由起子支援と 
いう側面攻撃を見せる。 
 と言いつつも、6時から12時までのレス数、僅か21という凄まじいまでのマターリさ。 
午後も同様で、1レスに入る規模の小規模文章系支援が散見される中で超先生劇場が開催 
されたりしたが、そんな時間帯に少しずつ出たのが由起子支援のギャグ系SS。166-168で 
由起子の勤める会社の真実が暴露され、181-182では鍵の母親三人が集まって告白大会。 
199からのふじい00氏のシリアス連作は……えあですか。 
 と言うわけでこの時間帯の支援は由起子が圧倒的、ところが得票数はほぼ同じ。支援が 
停止した響子だが、それでもゲーム中でのハァハァな実績が確実に票を呼び寄せていた。 

 やはり画像は欲しい、という由起子陣営の要望に応え、一回戦でのあまとう氏自作絵が 
206で投下される。236からは一見シリアス実はオチ付きの、どこかで見たような支援SSが 
放たれ、257ではまたギャグ系SSと、由起子支援は笑いの側面も見せ始めた。 
 響子陣営は268から琉一氏の、279からINU☆氏のエロ物SSが発動するが、実質的にそれ 
以上の支援は出ずじまい。 
 そして、そのままのんびりとR93-303で試合終了。 

 この試合、駆け込み投票も無ければID重複も無し。ところがネタ投票が妙に多く、得票 
数も拮抗していたために集計作業は意外に難航してしまった。ネタは否定しないが限度を 
知って欲しいと思う、収拾付かなくなるから(苦笑)。 
 結局、最終結果は81vs80。勝者は由起子であった。


<二回戦・Eブロック第4試合     小坂由起子 vs    相田響子  分析>

 得票数差、わずか1。総得票数、これまでに行われた二回戦の中で最低。 
 無茶苦茶マターリしつつも、支援を見直すと結構いい試合だった気がする。 

 相田響子。支援の数は非常に少なかったが、その支援は彼女が確保している一種独特の 
立場を生かす物であった。まぁ要はSM系エロって事だけど、それに萌える投票者がかなり 
多かった点、葉鍵板にもそう言う勢力はいたんだなぁと変な感慨を抱いたりする。 
 しかしやはり、絶対的な物量の寂しさは否めない。大人の魅力も乳の勢力も、この試合 
では十分に表現されずじまいで、絶対的な職人数も頼りなかった。 
 やはり、痕スキーの大半は直後に控える梓&初音の支援に回ってしまった、というのが 
実際の所だろう。せめて、属性かぶりまくりの梓の試合が至近距離に組まれていなければ、 
もう少し職人も彼女に手をかけてやれたのだろうが。 
 支援らしい支援が無くてもきっちり票をのばした点、ポテンシャルはかなり高かった気 
がするのだが、これもまたトーナメントの妙と言うべきか。 

 一方、由起子陣営は相変わらずのSS主体。ただし今回は、一回戦のような直球ネタだけ 
でなく笑い系の作品も目立ったのが興味深い。ネタ切れの懸念に対してこういう形で回答 
を出してのけたのは、やはり実績あるONE陣営の一員といった所か。 
 このブロック、鍵陣営は彼女だけ。つまり支援の為の準備期間が確保できたのかも知れ 
ないが、それにしても相変わらずの職人芸であった。結果的に得票数は冷や汗ものの僅差 
だったが、画像無し、出番もほぼ皆無な由起子が勝利したという時点で、支援者の勝利と 
言っていいだろう。 
 唯一の画像作成者、あまとう氏がR97-303で落ち込んでたのが少々気にかかるが(笑)。 

 さて、完全な脇役キャラと言うかもはやちょい役レベルでありながらブロック準決勝へ 
上り詰めた玄人好みのキャラ、小坂由起子は次の試合で東鳩の吉井とぶつかる。 
 相手もまた職人支援により勝ち上がった玄人好みキャラ。しかも画像支援の充実ぶりで 
由起子を大きく上回り、今や固定ファンも付いてたりする。 
 さすがに今度はSS支援だけでは厳しいだろう。あまとう氏に続く画像支援者、及びその 
画像からSSを絞り出す作家、多くの職人による複合支援が無ければ必要と思われる。 
 それだけの職人を集められるかが問題だが、ブロック準決勝ともなればキャラも減り、 
支援職人の分散も減る。今までの試合で小坂由起子のキャラクター像も徐々に固まりつつ 
あるので、補完作業もしやすかろう。 
 次の試合でも、妄想補完が主体のキャラとして独自の個性を発揮して欲しいと思う。 

 個人的には高校生版折原みさおに続く、葉鍵板独自の人格の完成を望みたい所だ。 
 既にかなりの水準まで構築されている気もするが、折角だからもう一声。 

gnuplot氏作成グラフ


由起子81−響子80で由起子の勝利!!