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柏木初音 vs 月宮あゆ
勝手に改説氏による観戦記
<二回戦・Fブロック第2試合  ◎○ 柏木初音 vs ○△ 月宮あゆ  観戦記>

 一方は葉陣営きっての妹属性所持者、痕の柏木初音。王道一直線と思いきや反転という 
燃え要素も併せ持ち、長い歴史と相まって様々な姿を見せる。傍目には一点集中っぽいが 
実は多様な萌えの側面を持つキャラである。 
 一方は鍵陣営の……実は結構なんでもありな娘、Kanonの月宮あゆ。うぐぅだけで全て 
の意志疎通が可能っぽいのが笑える。天性のボケゆえに様々な形で遊ばれているが、その 
中にも一本筋の通った何かを伺わせるキャラである。 
 共にロリ系ながら、似て非なる二人。互いに人気が非常に高いだけに、誰もが大激戦を 
予想したのではないだろうか。 

 試合前は、板がやたら重い事もあり比較的静か。 
 だが開始直前のR98-624に両者競演SSが投下され、あゆ陣営に入場SSが3本、初音 
陣営にも合計2本入るあたり、やはり支援者の気合いが違う。 
 開幕はあゆ優勢。アニメKanonやわつきやを初めとする画像支援が立て続けに投下され、 
大空寺さま氏もあゆ支援に始動。普遍的な存在感を持つキャラだけあり、投票も多数入る。 
痕勢力三連敗を避けたい初音側は748で琉一氏の半共演SSが出たものの、この物量攻勢の 
前に有効な策を見出せない。mpegも出たが超巨大で、DL出来た人は何人いるやら……。 

 重いサーバにめげず投票と画像の嵐が続く中、R98-787からはね〜〜氏の24時間あゆSS 
支援が開幕。氏はここから最後まで新作を落とし続けるという漢っぷりを見せる。 
 うにゅう使い氏は、前日の秋子戦からの連作となるあゆSSを投下。 
 ネタ系……巫女大好きッ娘氏が発掘した初音幼稚園や初音寿司へのリンク(^^;……では 
初音優勢だが、画像や文章という正統兵器で序盤の主導権を握るあゆ。 
 熱戦となったこの試合、R98-638から1時間40分でスレを埋め尽くし、R99に移動した。 
早っ! 

 R99では早々にフシアナトラップ亜種への警告が貼られるが、幸いにも今回は大騒ぎに 
ならずに済んだ。 
 夜も更け、画像とSSの複合攻撃などの腰を据えた支援が出始める。そんな中でR99-75の 
初音AAは、いかにも初音らしい点が高評価と票を得た。初音陣営は線香花火AAも繰り出し 
好評を博す。 
 この時間帯はSSが、キャラスレからの発掘も含めて両陣営に多数出る。琉一氏とINU☆ 
氏が初音えち系で攻め、はね〜〜氏を初めとするあゆ陣営はほのぼの&シリアスで応える。 
この辺は意外と両者の傾向が分かれていて面白い。 
 まぁ、初音にもちゃんとシリアスが出ているが。あと、何気に両者の共演物が多いのも 
支援者の内心を伺わせる。 

 朝が来てはね〜〜氏は一時撤退、琉一氏も撃沈。でも画像支援は続行され、投票も続く。 
両者の犯罪歴(笑)で熱い談義が交わされたり、初音は妹属性ばかりではないぞ〜と叫ぶ声 
が出たり、替え歌ネタが投下されたり、スレ内で出た「うぐぅ」を数えたり(笑)しつつ、 
高速でスレが流れる。 
 昼前にはね〜〜氏復活、あゆ母乳ネタSSを投下。昼過ぎに琉一氏も復活し即支援投下。 
INU☆氏もR99-498から再び登場。540からはあゆ萌え氏が真琴&栞を共演させた学園物と 
……確か今日は平日のはずだが、と言うのは野暮か。 
 一方、昼下がりあたりからR99-425こと白い妖精氏の投下するあゆ自作画像への評判が 
次第に高まる。自作画像支援の新星が最近少ないだけに、あゆ陣営にとっては心強い援軍 
になるか。 

 R99の後半は、替え歌ありSSあり(大作へのリンク含む)画像ありと百花繚乱状態。投票 
に押し流されるのは非常に惜しいが、終盤になっても様々な支援が出てくるあたり流石に 
両者の人気は高い。 
 勢いに任せて21時過ぎに再びスレ移動、栄えあるR100へ。 
 ちょっと見ただけでも琉一氏、はね〜〜氏、TaKe氏、チェき氏、@ぷらいまる限定氏、 
石氏、INU☆氏、あゆ萌え氏、名無子氏、白い妖精氏……と職人だらけの終盤戦。画像の 
投下も大空寺さま氏、もなちゆ12斎氏などを筆頭に止まらず。 
 荒れる事無くR100-358まで続いた熱戦は、471vs395であゆが制した。 

 ちなみに支援者達の熱い魂ゆえに、退場SSもまた複数アップされたのだった。 


<二回戦・Fブロック第2試合  ◎○ 柏木初音 vs ○△ 月宮あゆ  分析>

 グラフを見ると何事もなくあゆが勝ったように見える。 
 投票の傾向もそう突飛な理由は無く、正面切っての萌えを根拠にした物が多かった。 
 と書くとマターリ進んだように思えるが……。 

 支援活動を見れ。両陣営の愛情がにじみ出まくってるから。 

 この安定した票の推移は「両者とも浮動票確保の爆弾を落とせなかった」のではなく、 
「そこらじゅうに爆撃があったから結果的に平滑化した」というべきだろう。 
 そして、あゆが勝利した理由。これは知名度の差と、それにより得たアドバンテージを 
逆転させなかった支援活動にある。一回戦では、おおこれはっ! と唸るほど強烈な支援 
はあまり見かけなかったが、今回は別。はね〜〜氏の根性に感化されたのか、様々な角度 
から支援が出現して、初音陣営に主導権を渡さなかった。 

 しかし、一般レベルの知名度で大差を付けられながらここまで追いすがった初音の実力 
も、やはり相当な物があると言えよう。そもそも、あゆ陣営がここまで真剣な支援活動を 
繰り広げたという事実が初音のポテンシャルを伺わせるし、それでもなお得票数の推移は 
試合開始後1時間を除いてほぼ互角。 
 並大抵のキャラなら、鍵陣営の主力兵器があんなに豪華な支援と共に攻めてきた日には 
成す術無く押し流されただろうけど、初音は最後まで熱戦を演じてのけた。 
 確かに開幕ダッシュで付けられた差を最後まで埋めきれず、結果では負けた。しかし、 
発売から長い時が経っても未だに根強いファンが多数いる事を知らしめた初音には賞賛の 
念を禁じ得ない。 
 そしてその魅力を余す所無く表現してのけた支援者の方々にも。 

 それにしてもこの試合は、まれに見る大規模戦闘でありながら牧歌的な雰囲気が漂って 
いた気がする。 
 属性的に「戦い」という物が向かない両者でもあり、両方に萌える者も少なからずいて、 
険悪な雰囲気には結局ならなかった。両陣営が替え歌シリーズで競い合うというほのぼの 
ムードもあった(実際、こんなに替え歌支援が出た試合は初めてだ)。 
 そして、そういうのどかな試合でありながら、熱さは決して失われなかった。 
 いい試合だった、素直にそう言っていいだろう。 

 これで千紗、初音と類似属性所持者を連破したあゆ。 
 さすが知名度の高さに加え、感動とお笑いとネタをデフォルト設定のレベルから高次元 
で兼ね備えたキャラだけの事はある。加えて職人支援も多数ゲットしてのけたのだから、 
これは強い。 
 でも。 
 そのあゆが次に当たる相手は、同じくKanonから出場の最強マザー、水瀬秋子。 
 よりによって……という言葉がよく似合う組み合わせである。属性がかぶる事は無いが、 
違う角度から非常に悩む事になりそうだ。 
 奇しくもこれが、あゆと秋子にとって初めての同社対決。二人を支えて来たKanon支持 
層がどのように割れるかが読めないから、戦況も読めない。今日の試合であゆ側に付いた 
職人も、次回はどっちに付く事か。 
 まぁ、共演物が今日より更に増えそうな予感はあるけれど。 
 属性がかぶらない部分の固定票と、迷える浮動票のどちらが勝敗を決する鍵になるかは 
やってみなければ分からないが……どちらにとっても「負けて悔い無し」と思えるような 
試合を望みたい。 

gnuplot氏作成グラフ


初音395−あゆ471であゆの勝利!!