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芳賀玲子 vs イズミ
勝手に改説氏による観戦記
<一回戦・Gブロック第4試合  ▲▲ 芳賀玲子 vs    イズミ 観戦記>

 こみパの芳賀玲子。コスプレ娘という設定故か、雑誌などのゲーム画面写真ではかなり 
見栄えがするのだが、何故かゲームの中ではあまり目立たない。なんも考えずに男の家に 
泊まり込むのは萌えと言うべきか天然と言うべきか、801が好きというのは吉と出るか凶 
と出るか、とまぁなんかあちこちで諸刃の剣チックなキャラ。 
 ホワルバのイズミ。マナの友達ではあるが、はっきり言って完全無欠のチョイ役。設定 
らしい設定もほとんど無く、おっさん好きな眼鏡っ娘という程度。リング穴氏ですら紹介 
に手こずった逸材である(コラ)からして、さすがに妄想補完するにも限界があるかな、と 
いう感じ。 
 と言うわけで今回は、一癖あるどころじゃないキャラと、癖の有無すら不明のキャラの 
試合である。普通に進めば攻略可能ヒロインである玲子の勝利はまず間違いない所だが、 
はてさて展開がどうなるか。 

 どうも最近は開始直後が混沌としているが、もはやこれはトーナメントの新たな名物と 
言ってしまっていいだろう。例によって名雪車ハンター及び偽物が会場を駆けめぐる中、 
何故か一日ほど時空を越えた投票もあったりする。 
 そんな中できっちりと入場を決めた玲子。即座に支援画像も投下され、票を獲得し始め 
る。投票者の意見を聞くと、彼女は夜のアイドル的側面が強いらしい。支援SSもエロ系 
が多めにして秀逸だったりするし、最大の萌えポイントが「喘ぎ声」っぽいのもこれまた。 

 一方のイズミは、開始7分でいきなり支援の「まとめ」がアップされてしまった。 
 つっても中身は絵が一つ。無論ネタだが、実はこれ以降、試合が終わるまでイズミ支援 
はほぼ皆無だった。結果的にネタで済まなくなってしまったのが非常に悲しい(苦笑)。 
 イズミ側が沈黙し、ほぼ玲子スレと化した会場。進行そのものはとってもマターリで、 
誰も勝敗の事を真剣に考えていない模様。玲子の声優のネタで盛り上がったり、投票中に 
起きた地震について雑談したりで夜が明ける。 

 ま、誰も勝敗を気にしない最大の理由は、気にせずとも明白だったからだろう。 
 マターリペース故に玲子もそう大した票を集めているわけではないが、イズミの得票は 
それ以上に少ない。午前10時半に発表された途中経過は、玲子79に対してイズミ16。 
 マターリ感は昼間になると更に増加する。仮にも土曜日だし、攻略可能ヒロインが出場 
しているはずなのに、15:39から16:44まで書き込みが一つも無いという事態まで発生して 
たりして。この時間帯に投下された支援は、玲子の連作ものSSが一つと、ハガー萌えの 
自爆装置が一つ。 
 そんな状態でも、一応玲子への投票は逐次積み上げられる。イズミは……グラフをご覧 
あれって事でひとつ。 
 投票以外の行動……つまり支援が再び本格化したのは、日も暮れて21時を回ってから。 
玲子陣営からデフォルメGIF画像やエッチ系SSが投下される。序盤、中盤と時をあけて 
投下されていた玲子の応援だよもんSSも無事完結、そのまま最後までのんびりと投票が 
続いて何事もなく終了。 
 147vs28でハガレイが2回戦へ進出した。 


<一回戦・Gブロック第4試合  ▲▲ 芳賀玲子 vs    イズミ 分析>

 ログを追っていて「ああ、ここは21禁の葉鍵板なんだなぁ」と実感する試合は少ない 
が、今回はその少ない例外だったと思う。投票コメントと言い支援と言い、そっち方面の 
比率がかなり高めであった。 
 にしても、意外に「萌え」と「エロ」は直線的に結ばれる事が少ないらしい。まぁ確か 
に、キャラに萌えるためにはそのキャラの内面まで入り込まねばならないので……そして 
それが可能なだけの背景がある事こそが、葉鍵系ゲームの人気の理由でもある……単純に 
下半身を満足させるだけのキャラやゲームはお呼びでないのだろう。 
 当然、玲子も単なるエロシチュキャラではない。告白シーンやチーム一喝との連携など、 
見せ場は色々あるはずだ。しかし、他のキャラに比べると萌えに内包されるエロの比率が 
高めのようで、今回はその角度からの直球ストレートな支援が大半だった。 
 その一方「思わず退く」ほど過激なのが無かったのは、一見さんが意外に多い会場では 
密かにポイントが高いかも知れない。 

 それにしても、今回のイズミといい最小得票数記録保持者のノブコといい、ホワルバの 
脇役は哀れだ。支援らしい支援が結局得られないままに終わってしまった。 
 しかし、これはホワルバ陣営が薄情と言うより、ゲームそのものの性質が影響している 
可能性が高いように思う。 
 通常のゲームではヒロインの立場を引き立て、ストーリーに深みを増す為の脇役がいる。 
真琴に美汐、葵に坂下というように。彼女たちは、仮に出番が一瞬しか無くても、物語の 
要所で美味しい役を持っていき、それ故にプレイヤーの妄想をかき立てる。 
 ところがホワルバには、そういう脇役がいない。と言うよりどのヒロインを追いかけて 
も、最大の脇役として物語を彩るのは「由綺」なのだ。他のキャラが職人の興味を引く為 
には、まず由綺に負けない程強い印象を残さねばならない。 
 はっきり言うが、それは無理。 
 かくして、あれだけ強力なホワルバ支援陣営も、マナ編のちょい役はほぼ無視という形 
になってしまったのだろう。不憫不憫おお不憫! 

 さて玲子が次に当たるのは、前日の試合において意外に侮れぬ支持基盤を持つ事が判明 
した長岡志保である。 
 少なくとも、エロシチュだけ押し通せる相手では無いだろう。 
 双方とも一回戦では実弾を温存出来た模様だが、どうも玲子陣営には弾薬自体があまり 
無いという噂もある。単純な歴史の蓄積では相手が上なので、玲子陣営は想像の翼を広げ、 
あらゆる角度から萌えを追求する事が必要になりそうである。 
 つまり正念場、かも知れない。 


gnuplot氏作成グラフ


玲子147−イズミ28で志保の勝利!!