低レベルブロックと評されながらも、ここ２戦の盛り上がり方は予想以上だろう。この試合は果たしてどうか。 
ONEより参戦は上月澪。失語症というハンデを背負いつつ、スケッチブックで会話する健気な少女だ。 
対するはこみパより夢路まゆ。苦戦の続くこみパコスプレ三人娘の一人。合言葉はチーム一喝。 
予想印でも三番手、二番手に挙げられているヒロイン格の澪がやはり優勢。 
一方のまゆは三試合前に友人である芳賀玲子が勝利したが、その勢いはもはや薄れているか。 
まゆがどこまで対抗できるか、否応ながらそんな雰囲気の中試合が始まった。 

まずは恒例のお祭り。スレ移行により、名雪車氏が２回書き込みするも捕まらず。これで６連勝。 
その名雪車氏をはじめ、投票は澪へのものがほとんど。 
「最萌の『萌』に相応しい」、「『あのね』はもはや反則」といった萌え発言も多く、愛されているキャラということが良くわかる。 
その勢いに完全に置いていかれたまゆ。スレ移行により、前スレであった紹介が霞んでしまったのが響いているのか。 
そんな中、旦那さん、名無しです氏がR64-80でまゆエロSSの投下。玲子スレ780氏もCGの投下と 
既に敗れてしまった２人の分まで気合を入れて支援。 
対する澪陣営からは元素記号47氏の連続ﾏﾀｰﾘ小説、それに加えてCGが数枚と、まゆと同等の支援。 
そうなるとキャラ格差に拠る所が大きく、差は開く一方。 
最初の１時間で、澪90票に対してまゆ8票というかなりの差がついていた。 

１レスに納まるくらいのSSを次々と多数の職人さんが書いている澪陣営。逆にまゆ陣営は玲子スレから 
の出張で長めのエロSSが中心。エロばかりはどうかという意見もあったが、それでも票の獲得に繋がって 
入るのは確か。その指摘後、即座にほのぼのSSも投下するという嬉しい配慮も。 
しかし、輝く季節だよもん氏、あまとう氏、Aqua氏などのSS職人と、CG実弾を大量に持つ澪陣営の 
牙城はそう簡単には揺るがない。順調に票を伸ばし、03:00の時点で130対16、08:00で154対22と差を広げていく。 

午後に入ると、澪陣営が大量にリードしていながらもCGを続々と投下。 
ほのぼの画像から萌え系エロ画像まで多数取り揃え、まったく隙を見せない構え。 
逆にまゆ陣営、支援している人間の数が少ないためなのか、この時間帯はほとんど支援が出てこない。 
R64-472で旦那さん、名無しです氏が復帰。「勝敗に関係無く、大好きな証として萌えネタを書き続けます。」 
と力強いコメント。この後に出た最終中間集計は224対26。 
終盤は両者からSSが飛び出す乱打戦。ここで紹介しきれないほどの良作が多数投下された。 
しかしCGが弾切れとなってしまったまゆ。CGも次々と投下する澪陣営に、SSだけではちょっと対抗できない。 
最後まで全力で戦った澪が332対58と274票差で勝利した。 

ONE勢強し。そういう印象を受けたこの試合。274票差は最大得票差1位タイだ。 
観戦記に書いたように、「最高の萌えキャラ」という発言があったのが印象深い。 
確かに、無口キャラでありつつ、かわいい系の口癖も持つという二刀流。これは強い。 
では、まゆは萌えキャラではないのかというと、そうではないだろう。少なくとも自分は支援された 
CGにしろSSにしろ、いくつかの萌え要素があったように感じた。 
月並みな言葉だが、相手が悪かったというやつなのだろう。 

その夢路まゆ。お下げ、一人称が「ボク」などのツボをつく属性を持っている為にもう少し票が集まるかと 
思ったが、ここでは相手の実力に屈した感じ。CGは数が少ないために判断しがたいが、少なくともSSは 
質量ともにいいモノが揃っていた。しかし、玲子戦が終ってすぐだったというのは痛かった。基本的に 
玲子スレの住人が支援をしているため、職人に新しいSSを書く余裕が無かったようだ。 
しっかりと準備期間を置いて試合に臨めば、もう少し差は縮まっていたかもしれない。 

こみパ三人娘は残念ながら全敗となってしまったが、陣営はその分の支援を芳賀玲子に注ぎこんで欲しい。 

勝った上月澪。自分が持つ障害を感じさせない明るさ、その姿に心打たれた人が多かったようだ。 
また、投票者の２、３割が『あのね』『<<澪>>に１票なの』と書いていた。 
鍵には個性的な口調のキャラが多いが、澪の場合はそのベクトルが完全に萌え方面に向かっているようだ。 
『あのね』だけで萌えを生じさせるキャラ。そのファンの多さも実感させた試合だった。 
支援に関しては文句無し。ONE勢の今までの試合と同じく、大量のCGとSSが投下。それでもまだ余裕がある 
くらいの雰囲気だ。２回戦のある１／２４までには、十分に新しい支援が確保できるだろう。 
その２回戦の相手はコリンを撃破した美坂栞。得票数も同じくらいなら、葉鍵板的人気も同じくらい。 
高レベルでの熱戦が繰り広げられると予想される。かなり楽しみな一戦だ。 

ちなみにこの試合、貧乳ブロックらしくB75対B80という慎ましやかな戦いであったことも付け加えておく。