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江藤結花 vs イビル
勝手に改説氏による観戦記
<二回戦・Gブロック第1試合     江藤結花 vs    イビル  観戦記>

 ショートボブ、貧乳、狂暴。属性かぶりもここまで来れば大した物。 
 そして、それでも両者が異なる魅力を持っているからますます大した物。 
 ナイト雀鬼最後の戦士、瞬間湯沸かし器の火炎魔神イビル。その支援能力に定評がある 
雀鬼組応援団を背後につけ、更なる一花を咲かせる事ができるか。 
 意外に少ない暴力型幼なじみ、まじアンの江藤結花。このトーナメントで飛躍を遂げた 
東鳩のいじめっ子三人組、その一角をさり気なく崩して勝ちあがってきた侮れぬ存在。 
 大規模戦闘は考えづらい組み合わせだが、味のある試合は大いに期待出来る。 

 前日の三つ巴戦の余韻が残る中で出現した、イビル支援らしい謎の画像は脳内あぼーん 
するとして(笑)。 
 両者とも試合開始前に入場シーンが入る点、支援者はかなりマジ。 
 開始直後に結花陣営からえち系画像が複数投下される。ところが、ビジュアルで不利と 
思われたイビル陣営に下っぱ1号氏がSS付きのアレンジ絵を連続投下、いち雀鬼氏も自作 
画像を出して、劣らぬインパクトを与えてのけた。 
 そして0:42、R103-367より満を持して雀鬼組応援団が始動。ナイトライター組やこころ 
とココロまで持ち出すあたり、意気込みはさすがだ。 
 結花陣営にSS攻勢は無いが、何気に結花のファン球団である遠鉄ネタで盛り上がったり、 
画像希望の声に応えてわつき屋爆弾を落としたりして、雀鬼陣営に主導権を渡さない。 

 夜が更けるに連れ、下っぱ1号氏の支援は次第に雀鬼総集編的な雰囲気を帯びてくる。 
東鳩の真似画像は、イビル以外の出演者も多いが確かに似ていた。 
 両者とも知名度は高くない分、スレはマターリ風味。418で結花画像を投下した405氏が 
「しかしやっぱりネタで勝負したいな」と言うあたりに両陣営の矜持が伺える。 
 429でイビルが男に間違えられて切れたら、呼応して431で結花陣営も男女ネタを放出。 
更に呼応して438で、イビルさんへのファンレターがふんどしをお届けしたりして。 
 441からQOHに結花が出たらどうなるネタが出る等、スレの進行速度は遅いなりに色々と 
面白い展開を見せてくれた。 

 朝方に双方が支援のまとめを行う。<<キックの鬼・沢村>>という票に端を発した曖昧な 
投票の扱いを両陣営が協議した上で、分かりやすい投票を呼びかけるという清々しい一幕 
もあった。 
 とは言え夜中の時点で既にマターリだったこの試合、昼間は1時間以上書き込みが無い 
という状況も出る。さすがに何とかせねばと思ったのか、R103-514で名無し忍者氏が結花 
自作画像、直後の515で下っぱ1号氏が東鳩キャラの真似シリーズ新作を投下。 
 午後は支援画像も少数ながら投下され……ほとんど結花なのは仕方がない所か……R103 
-543では名無し坊氏がSSを落とした。566では雀鬼組応援団。 
 試合とは直接関係ない所で不穏な空気が流れたりもしたが、支援及び投票はのんびりと 
続いた。 

 夜になると流石に書き込みペースがあがり出す。スレの流れの遅さも、投票者が支援を 
振り返る際には悪くない。 
 ここに来て両陣営のSS職人が軒並み復帰し新作を投下、598や599のように投票半分支援 
半分っぽい煽り文的レスも付く。貧乳繋がりではるか共演物も出たりする。 
 この時間帯に受けを取れたのはR103-594の下っぱ1号氏の支援。イビルじゃなくてたま 
がネタ元だったが、とりあえずスレのあちこちに爆笑を呼んだ。 
 R103-631からはイビル陣営からこの試合では希有であった濃厚エロSS。フィギュア画像 
がそばにあった事と相まって尻に注目が集まったりする。 
 結花陣営は禁断? の「あずさ2号」ネタでMP3が出た。一方で、知名度の低さゆえに 
肩身の狭い思いをしているまじアン支持派の魂の叫びが、この辺から目立ち始める。 
 梓スキーが結構結花に投票してるのは、胸の差こそ絶望的だが(ぉぃ)似た者同士という 
証左だろうか。 

 結局この試合はマターリと終結、114vs63で江藤結花が勝利を収めた。 


<二回戦・Gブロック第1試合     江藤結花 vs    イビル  分析>

 刀折れ、矢尽きて、といった所だろうか。 
 ナイト雀鬼より参戦せし、ルミラと愉快な仲間たち。 
 LF97、ナイトライターと顔を出してはいるものの、その原作はWindowsが世を席巻する 
前の作品である。PC9800シリーズなんて、本体を見た事無い世代も増えているだろう。 
 そんな時代のゲーム、奇麗さっぱり忘れ去られていても何の不思議も無い。それでも、 
足りない画像爆弾、悲しい程低い知名度を跳ね返し、彼女たちはここまで闘ってのけた。 
笑いも取った。そして多数の人を萌やしてみせた。 
 さすがに今回の試合、イビル単独ではネタが続かずに雀鬼陣営全体の支援っぽくなって 
いたが、普通ならそうなる前に支援をあきらめただろう。そこまで彼女たちに入れ込んだ 
職人達の熱さには賞賛を惜しまない。 
 萌えとは何か。その答えの一つを彼女たちは見せてくれたと思う。 
 R103-754及び757のイビル退場SSを最後に、ナイト雀鬼陣営はトーナメントを去った。 
その背中に対して熱いレスが複数付けられた事を、ここで付記しておこう。 

 その雀鬼陣営に勝利を収めた江藤結花。 
 一回戦に続いて、職人支援に定評がある対戦相手をうち破った事になる。 
 正直言うとグラフィックだけでは特徴らしい特徴の見当たらない彼女だが、支援活動を 
通じて「嫉妬深い凶暴系、でも料理はうまいし世話焼きな幼馴染み」というかなりツボな 
……とゆーか、改めて書くとほとんど反則のような……萌え属性を持つ事が、次第に判明 
してきた。 
 つまりポテンシャルは正直言って高いわけだ。 
 職人軍団連破の実績に加え、投票者のコメントが結構熱かったりする点からも、それは 
伺える。 

 しかし、まじアンの知名度は低い。従ってナイチチ梓と呼ばれる事も、ある程度は仕方 
あるまい。それによってとりあえず目を向けてくれた浮動票層に対して、江藤結花という 
キャラ独自の魅力、存在感をいかに表現して行くか。そこが結花のキモだろう。 
 単なるコピーキャラ、それも胸だけはコピー失敗(笑)という存在で終わるか。彼女自身 
を確固たる存在と成すか。更に進んで、逆に梓の陣営を切り崩してのけるか。 
 試合の勝敗とは別に、そういうアイデンティティの戦いも彼女にはありそうだ。 

 さて、次に結花がぶつかる相手は東鳩の長岡志保。単純に考えると、ゲームの知名度、 
キャラの知名度の差に加え、このトーナメントで超先生の影を振り切った志保に分がある 
ように思える。 
 が、この試合を見る限りはそんなに不利とも感じられない。 
 多分、知名度の差「だけ」で泣く事にはならないだろう。問題は志保陣営に強烈な支援 
が出ている事、かなり確固たる志保スキー層が存在する事だが、量と質を総合的に見ると 
まじアン陣営も決して劣らないから……後は職人勝負と言う所か。 
 とりあえず大規模戦闘とはひと味違う、趣ある支援及び試合が見れそうである。楽しみ。 

gnuplot氏作成グラフ


結花114−イビル63で結花の勝利!!