柏木千鶴 vs 松本 勝手に改説氏による観戦記 |
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<二回戦・Gブロック第3試合 ◎◎ 柏木千鶴 vs 松本 観戦記>祭りは再び起きるのか? まさかまさかの一回戦、みちるを破って駆け上がってきた委員長いじめ隊三人組のボケ 担当、松本リカ。単なるちょい役の分際で……いや、ちょい役だからこそ……職人支援の 可能性をまざまざと見せつけた彼女は、このトーナメントが生んだ台風の目の一つ。 それを迎え撃つは痕陣営最後にして最強の戦士、柏木千鶴。シリアスとギャグを存分に 詰め込んだ彼女は、ある意味存在自体が台風の目と言えなくも無いが……これ以上書くと 狩られそうなのでやめておこう。 職人芸を圧倒したキャラの格。キャラ格差を跳ね返した職人芸。正反対の戦法でここに やってきた二人、どのような展開になるか興味津々の方も多かったのではないだろうか。 試合前、まず動いたのは松本陣営の職人・名無し忍者氏。R104-573から、文章と画像を 自作しつつ一つの物語を組み上げて行く。と言うか松本、なんで午前0時のレースに参戦 するんだ君は? 一方で千鶴陣営も動きが早く、入場シーンを複数投下する一方、舞台裏ではリング穴 Joe氏もからんだ乱闘を展開。きっちりジョジョネタ込み。 とまあ、双方がやたら手の込んだ入場劇を繰り広げた後に試合開始。ダッシュは千鶴が 上だが、一回戦で撃沈されたからと松本に投票する者も多い。 R104-618で松本陣営の双璧のもう一人・例の三人組氏も登場。画像が底を突いてAA支援 のみであっても、きっちり受けを取る。名無し忍者氏の続編も出て、680で李兄さん氏の 小品SSも出て、投票がなだれ込んですぐ流される序盤なのに松本陣営に妥協無し。千鶴側 があまり動かなかったのに比べると対照的、戦術上の利害得失より萌えが勝ったか。 まあ、板が激重だったので結果的にあまり流れなかったが。 608のコメントに端を発するドリフの話題、及びトーナメント参加者の年代ネタで妙に 盛り上がるという謎の展開も見せつつ、時間帯は深夜に移る。 名無し忍者氏は名前欄に自分の名を書かず「松本入浴!」とか書いているのだが、誰が 見ても一発で分かるからさすが。氏の支援が連射される中、千鶴陣営も画像ばかりでなく R104-731からSSを落とす。と、746から青色名無しさんだよもん氏が三人組誕生秘話SSを 投下。という訳で、試合開始後1時間もすると支援はSS主体に。 R104-778から松本支援の「魔女っ子協奏曲♪」シリーズ開幕。これは丸一日かけて連載 される事となる。李兄さん氏もぽこぽこと単発支援を実施し、876からも松本支援SS。 千鶴は千鶴でエロ系、ネタ系SSで攻める。また画像の空爆に関しては、さすがに松本を 大幅に上回ってのけた。 チョキの神様投票から千鶴ネタで盛り上がったり、禁句の回収前痕の件に触れた者達が 狩られまくったり、両者共演SSで三人組が地獄を見たり(笑)しつつ、スレはR105へ。それ と時をほぼ同じくして夜明けが来る。 32で鬼千鶴がヘルシング演説、大量虐殺を宣言するがちゃっかり対戦相手を吉井と書く あたり、単純ミスだけど松本の影の薄さが垣間見えて笑えた。 R105-58、はね〜〜氏が千鶴支援ネタ系SSを投下。78では例の三人組氏がAAならぬSSを 投下。12時ジャストの偽車氏を挟み、124で李兄さん氏SS、127から名無し忍者氏SSと、マ ターリとした平日の昼間、支援を楽しみつつ投票が進む。 133あたりからチェき氏が千鶴支援に本格始動。嘘泣きを見抜いた(笑)146を153で見事 に狩ってのける。更に172の改良版でアメコミネタを披露、千鶴にWeaponXは結構似合う。 ……しかし、平日の午後と言う時間帯に何故こんなに支援が? 名も無き闘票者氏も出てくる、例の三人組氏も193で出てくる、200や204で千鶴支援も 出てくる。チェき氏も何度も出てくる……と思ったら職場から支援してるのが上司にバレ かけたそうな(笑)。 午後6時、R105-225から魔女っ子協奏曲シリーズ復活。この辺から投票にもスパートが かかりはじめ、自作画像支援も287、288のあまとう氏、305の乱月氏と多発してくる。SS では278氏のうる星ネタ、石氏、青色名無しさんだよもん氏と来た。348で魔女っ子協奏曲 も完結。 最終盤のR105-417から、この期に及んでと言うべきか敵に塩を送るというべきか、千鶴 支援SSの形で三人組を紹介する作品が投下される。きっちり貧乳オチなのはお約束(笑)。 426ではなにがしだよもん氏、婚姻届記入SSで千鶴支援。はっきり言ってこれは技あり。 そんなこんなで最後の最後まで投票に混じって支援が途切れなかったこの試合、結果は 295vs97で千鶴の圧勝だったが……この票数差だけを見て「なんだ一方的じゃん」の 一言で片付ける人がいたら、私はその人を哀れむであろう。 <二回戦・Gブロック第3試合 ◎◎ 柏木千鶴 vs 松本 分析> 一言。読めば分かる。 で済ます訳にもいかないか。 結果的に、松本は祭りを再び起こす事はできなかった。一回戦では直前の試合……千鶴 vs篠塚弥生の参加者を、由綺及びア○クのコスプレでまとめてゲットしてのけたのが非常 に大きかったのだが、今回の試合はそこまで大規模な浮動票層が会場にいなかった上に、 前回は浮動票になってくれた痕陣営がまとめて敵に回ったのだから、まぁこれは仕方ない 所か。なお、何故アル○で痕スキーの心を射止められるのかは、ゲーム違いなのでここで 論じるのはやめておこう。 しかし、それでも松本陣営の職人芸の凄まじさは千鶴陣営にとっても脅威だったようだ。 キャラ格差だけ見れば何もせずとも勝てるだろう相手に対し、ここまでの支援を落とした のが何よりの証拠。 そして実際、票数はともかくスレの主導権の奪い合いという側面からみると、松本陣営 は決して負けていなかった。トーナメント開始前は葉鍵ゲーマーの9割以上がよく知らな かったであろう松本リカ、彼女が柏木千鶴を相手にここまでやるなど誰が予想しただろう か。つーかトーナメント開始前にこの展開を予想してたら神を通り越して電波だ(笑)。 最萌の面白さの一面を象徴する存在として、彼女の存在は参加者の心に深く刻まれた事 だろう。敗れはしたが、あえておめでとうと言っておこう。 一方の千鶴だが、さすがに人気と実力と歴史を持つキャラ、と言った所か。何があって も一定以上の固定票は確保出来そうな安定性に加え、今もなお新たなネタを生み出し得る 懐の深さは尋常では無いと思う。 実の所、甘えたい相手であると同時に守ってあげたい相手でもある、という時点で既に とんでもないのに、恐怖に涙にボケにお笑い、和みにシリアスに強さに儚さ、こうも多数 の属性を一つの個性で兼ね備えた存在はちょっと見当たらない。故に妄想補完は留まる所 を知らず、二次創作者の気分一つでいくらでも発展してくれる。 現にこの試合の支援を見ただけでも、あらゆる千鶴がいる。そして今後の試合でも更に 様々な姿を見せてくれるだろう。 まさに恐るべし。つくづく原作者高橋氏もすごいキャラを想像してくれたものだ。 千鶴が次の試合でぶつかるのは、Kanonの美坂栞。 ここまで千鶴を持ち上げといて言うのも何だが、簡単には勝てない相手だ。 ゲームとしての勢いは相手にあるが、最強の鬼のパワーも負けていない。つまり知名度 その他を由来とする、いわゆるキャラ格差は多分無いに等しいだろう。 固定票は両陣営ともかなり期待出来るが、それだけで決定的な差がつくことは無いと推 測されるので、次の試合もやはり強力な支援が欲しい所である。 この試合で得られた職人たちの支持を、次の試合でも得られるか。勝敗は結局のところ、 萌えの強さに依存しそうな気がする。 | |
gnuplot氏作成グラフ 千鶴295−松本97で千鶴の勝利!! |