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江藤結花 vs 長岡志保
名無しさんだよもん氏(at 感想18-264)による観戦記
<Gブロック準決勝第1試合      江藤結花 vs  △△ 長岡志保  観戦記>

ブロック準決勝もいよいよ終盤。Gブロック準決勝、第一試合は江藤結花VS長岡志保の対決となった。 
思えばネタから始まったはずのトーナメント。しかしラウンドを重ねるにつれ、様々な名物が生み出されてきた。 
例えば、超先生。AAを貼られてはどつかれまくるその姿に、いつしか葉鍵板のアイドルとの呼び声が定着した。 
例えば、マイナーキャラ応援団。トーナメント以外ではなかなか日の目をみないキャラクターへの 
熱狂的で多彩な支援が、ゲームをプレイする大きな引き金となったという参加者は少なくないはずである。 
他にも挙げたらきりがないほどの様々なトーナメント効果。今までの両者の戦いは、そんな、 
トーナメントならではの支援・投票が数多く見られる、実に見応えのある勝負が目白押しであった。 

まじアン最後の砦、江藤結花。引き分け、三つ巴と毎回劇的に幕を閉じるFブロック最終戦。常にその直後の 
試合という不運の中、その余韻に飲み込まれず、良質の支援によりまじアン普及に貢献してきた。 
その原動力は、愛の溢れる強力なSS支援。三人組応援団、そして雀鬼応援団と、圧倒的なパワーを持つ両陣営を 
立て続けに破るほどの底力を秘めており、今回の支援にも期待がかかる。 
さらに一回戦で行われた岡田戦でのエール交換などを見るにつけ、支援者が皆、純粋に彼女と試合を楽しんでいる 
といった、すがすがしい印象を受ける。これもまた、彼女の魅力を引き出すのに一役かっているといえよう。 

一方、東鳩からは長岡志保。アニメ、PS版と、知名度では圧倒的に優位。さらに「超先生の愛娘」といった側面が 
大きくフューチャーされるなど、葉鍵板的にも有名人。ただ、戦前につきまとった父親の暗い影は、もうどこにもない。 
逆にマスコット(サンドバッグ?)と化した彼をネタに使用するしたたかさは、さすがといったところ。 
ことネタ支援においては凸陣営にも引けをとらない力強さを誇る。 
また、ネタに気を取られがちではあるが、志保の戦いはその魅力を伝えるべく気合いがこもった投票もまた見所。 
その熱気に萌やされ、彼女のの魅力を再認識した者も少なくないだろう。 

試合直前、R127-793にて両者の偽プロフィールがあげられるや否や、結花のバスト88へつっこみの一斉砲火。 
早くも会場に熱気が立ちこめる。R127-829で志保が自作自演で入場すれば、R127-832では結花が、過去の熱戦を 
思い出させるオールキャストでの入場。健太郎の悲惨な今後を暗示しつつ、両者趣向を凝らした登場で開戦を彩った。 
始めに仕掛けたのは結花陣営。2回戦に続いての「あずさ2号」midi、偽乳CGとネタ系支援で浮動票の獲得を試みる。 
しかし新スレ移行直後、R128-19で負けじと志保陣営六@氏が繰り出したのが誰彼100円空耳フラッシュ。これが 
予想を上回る大反響を得る。その主役は完全に超先生&しぇんむー。どのへんが志保支援なのか小一時間問いつめたい 
ところなのだが、そのあまりの出来のよさに投票者が続出。完全にネタ合戦の様相を呈した序盤戦は、志保が若干優位に立った。 

巻き返しを計る結花陣営は、貧乳を武器にまじアンキャラのお家芸ともいえるSS中心の支援を開始。 
喫茶店つながりでの乃絵美ネタ、お馴染みこころとココロSS、そしてリング穴Joe氏による貧乳キャラ揃い踏み 
パロディSS… 支援という支援が、いや投票までもが結花の胸への話題に集中。その度にどつかれる不憫な健太郎を 
よそに着々と票を伸ばす。 
貧乳マンセームードに待ったをかけたのがR128-135、長瀬なんだよもん氏の志保母乳SS。B86をいかんなく発揮した 
濃厚エロSSでこちらも得票に貢献。両者特徴を生かした支援で深夜帯はほぼ互角の戦いが続く。 
その後も志保陣営からmp3での曲支援・ED後SS、結花陣営からはQOHネタ・こころとココロSS続編と、 
多岐にわたる支援が繰り出されるが、やはり最も目立つのは殴られ、蹴られる健太郎の姿。 
どつかれる健太郎を楽しみにする声も増え始め、R128-228からは健太郎のどつかれ回数の中間集計が開始される一面も。 
「健太郎さんがやられる度に一票入る計算です。」そんな迷言が発せられるなど、新たな見所を生み出す好支援となった。 

支援が一段落した昼から夕方にかけてはマターリと投票が続く。ただ、両陣営とも投票文、そして雑談そのものが支援と 
なりうるほどキャラへの愛に満ちており、中だるみの雰囲気は見られない。 
17:00過ぎからSS支援が活性化。キャラスレに投下された15レスに及ぶ大作、「本当の願い」が志保陣営から 
炸裂すれば、負けじと結花陣営ははね〜〜氏から相変わらず貧乳ネタで攻める「結花の巨乳大作戦!!」、 
さらに子スフィーSSの続編が繰り出されるなど一歩も引かない。試合終了まで途切れることなかった、 
両者怒濤のSS攻勢の始まりである。 
志保陣営は名無子氏の日常SS、子志保さんだよもん氏の子志保SS、Go! Tyo! Heart!! RR 出張版などに加え、 
母乳SS続編、4PSS「四辺形」と萌え・ネタ・エロの三拍子揃った幅広い支援。 
対する結花陣営は、お馴染みこころとココロ氏、HB氏による雑談SS、はね〜〜氏「水の中より愛をこめて」、 
そして長編「明日から君の母親」など正統派SSに加え、結花支援氏を筆頭に至るところで貧乳+ハイキックの 
ネタ支援を見せる。白熱の支援合戦の中、優位に立ったのは結花。特にネタ支援による多数の浮動票を獲得。 
終盤の局面を完全に自分の雰囲気で包み込み、ラスト2時間で一気に追い上げにかかる。 
最後までどちらが勝つかわからない白熱した試合は、結局志保170対結花167と実に3票差の接戦。 
序盤のリードを守りきった志保が、薄氷の勝利でブロック決勝進出のチケットを手に入れた。 
なお、結花のカウンターが計68発に及んだことも併せて記録しておく(w 


<Gブロック準決勝第1試合      江藤結花 vs  △△ 長岡志保  分析>

いい試合だった。 
両者共に、熱のこもった支援、そして愛情のこもった投票文の連続。一つのカキコにつめられた想いが 
ストレートに伝わってくるこの試合は、実際のレス数以上のボリュームを感じさせる、内容の濃い大熱戦。 
どちらが勝つか分からない接戦、そんな緊張感を保ちつつも殺伐とした雰囲気はなく、相手陣営の支援も楽しむといった、 
むしろ和やかなムードの中での試合。自分の萌えキャラと共に、与えられた23時間を目一杯満喫する… 
そんなトーナメントの原点に帰るような戦いを見せてくれた両陣営に、改めて拍手を送りたいと思う。 
両者実に6作にも及ぶ退場SS、両者のキャラスレに貼られた支援SSのまとめ、それらすべてが 
共に過ごした時間への満足感、そしてキャラクターへの愛の証。試合後どこからともなく、好試合への賛辞と 
支援者へのねぎらいの声があがるという、まさに参加者が一体を味わえる名勝負であった。 

勝者長岡志保。超先生効果での葉鍵板内ネタキャラ化、そんな逆境の中でも変わらず彼女を想うその気持ちが、 
実に多岐にわたる萌えポイントと共に発せられていることに注目したい。 
美人、巨乳、話が面白く、友達思い、元気で勝気、活発なくせに、実はしおらしくて純情…少し投票を見てみるだけでも 
この通りである。ぱっと見はただのうるさいケンカ友達、だがその奥に秘められた数々の魅力…そんな志保の良さを 
最大限に引き出す圧倒的パワーを持った投票文、そして支援。そこには相手が誰であろうと揺るがない、 
確固たる固定票が目立ったように思える。 
さらに勝因の一つとして、やはり誰彼100円空耳フラッシュでの支援を挙げたい。過去の戦いで好評であった六@氏の 
フラッシュ支援。今回もますます新作への期待が高まる中、予想を裏切らないその出来に思わず浮動票を 
投じてしまった者は少なくないだろう。 

熱狂的な固定票をベースに、1、2回戦の支援で得た浮動票を逃がさない強力な支援を加え、結花を振り切った志保。 
三試合連続170票台と、常に安定した得票を誇り、彼女の試合は安心して見ていられる感がある。 
ただ、逆に言えば回数を重ねても浮動票が増えていかない、という側面も浮かび上がってくるのは致し方ないところ。 
いかにこれ以上の得票を得るか、このあたりが次戦に向けての課題となるだろう。 

一方、善戦及ばず敗れた江藤結花。残念ながら、結果的にこの試合がまじアン勢の最終戦となってしまった。 
しかし、こころとココロ氏を始めとする応援団総出のにぎやかな支援、そして思いの丈をぶちまける熱い投票は、 
有終の美を飾るにふさわしい、見応えのあるものだった。 
支援では決して見劣りしなかった結花だが、あえて敗因を挙げるとすれば、やはりその知名度に落ち着いて 
しまうであろうか。「まじアンやっていないから」という投票がなければ、3票差の接戦はどうなっていたかわからない。 
しかし思い出して欲しいのは、圧倒的な知名度の差によりまったくのノーマークであった一回戦戦前の予想。 
惜しくも勝利には至らなかったが、熱い支援で東鳩のメインヒロインを追いつめたこの試合は、逆に結花、そして 
まじアンの知名度アップの賜物であると言える。まじアン陣営には、キャラの萌えを語り尽くすことにより未プレイ者にも 
ゲームに興味を持ってもらおう、といった野望も当然あったと思われる。その点において結花の支援は、水泳、 
そしてハイキックと彼女の特徴を生かしたもの、さらに、幼なじみ、素直になれない、嫉妬…そしてなにより貧乳と、 
萌えポイントを適切に突いた、彼女のためだけにつくられたものばかり。支援を通して未プレイ者にもその魅力は十分に 
伝わったはずである。 

「支援にひかれて結花をクリアした。」R128-450での発せられたこの一言。支援者にとっては勝利に匹敵するほど 
尊い発言に思えたのではないだろうか。 
一連の熱戦により大きくプレイ人口を増やしたと思われるまじかる☆アンティーク。トーナメントがプラスの方向に働いた、 
かけがえのない一例であるといえよう。 
まじアン勢のトーナメントは終わりを告げた。だがゲームの素晴らしさを伝える場所はトーナメントだけに限られて 
いるわけではない。これ以降も、その素晴らしさがさらに多くの人に伝わることを願いたいと思う。 

決勝にコマを進めた長岡志保を待ち受けるのは柏木千鶴。まじアン勢に続き、今度は痕勢最後の生き残りとの対戦となる。 
今回も痕ファン総掛かりでの支援が予想されるが、その基礎票の多さは準々決勝、VS栞戦で立証済み。過去の戦績から 
考えると、相当な苦戦を強いられることは間違いない。 
しかし過去のデータがどうであろうと、熱い戦いができることはこの試合を見届けた者なら誰でも分かっているはず。 
凸が敗れ去った今、随一といってよいネタ支援を武器に、志保らしい試合を期待したいと思う。 
リング穴Joe氏よりまた一つ、「貧乳キラー」との称号を与えられた志保。史上最強の貧乳を相手にどのような戦いを 
見せてくれるのか、今から楽しみである。 

gnuplot氏作成グラフ


結花167−志保170で志保の勝利!!