戻る

坂下好恵 vs 柚木詩子
勝手に改説氏による観戦記
<一回戦・Hブロック第4試合  注  坂下好恵 vs ▲○ 柚木詩子 観戦記>

 東鳩より坂下好恵。武の道を歩む生粋の空手家にしてエクストリームを目指す葵の前に 
立ちはだかる、絵に描いたようなライバルキャラ。いかにも思い込んだら一直線な性格は、 
ある意味基本にして王道。痛いと言えば痛いけど。 
 ONEより柚木詩子。他校の生徒でありながら、茜のクラスに上がり込んで臆する様子 
無し。天真爛漫というか傍若無人というか、常識などどこ吹く風な強烈極まりない性格は、 
ある意味メインキャラをも食っている。実際いたら怖いけど。 
 いずれ劣らぬ個性派キャラ二人。物語を彩るのに必要不可欠な、脇役の一言で片づける 
のは惜しい逸材である。 
 互いに知名度も歴史も十分。加えて詩子には茜、坂下には綾香&葵という、葉鍵板上で 
屈指の強力キャラが支援陣営として控えている。 
 あらゆる条件が揃ったが故に、この試合は熱戦が予感された。 

 試合開始前から、両陣営とも入場シーン支援が入る。詩子はピアノ演奏、一方の坂下は 
いきなり少々えっち系。と思いきや、開始6分で詩子陣営の入場へカウンターとばかりに 
音楽ネタを投下する坂下陣営。即座に職人が反応するのが熱い。 
 スタートダッシュは詩子に分があるように見えたが、坂下も負けていない。ギャグ入り 
の小粒文書、俺様日記へのリンク、嘘画像に本物画像と多彩な支援を投下して食い下がる。 
脇役キャラ対戦でありながら両者とも勢いは相当なもので、100以上残っていたはずの 
スレが開始20分で埋まった。 
 新スレに移行するとすぐ坂下のエロ絵アップ。R69-47で悲惨にして笑えるプロフィール 
も紹介されて、坂下側の勢いが増す。……というか、入場シーン以降、詩子陣営は何故か 
活動を一時休止。本格的にSSや画像が投下され始めたのは30分ほど経ってから。 
 そのせいか、当初詩子寄りと思われた会場は坂下側にやや振れる。しかし今度は坂下側 
の支援が一時停滞して詩子が盛り返し、場の雰囲気はシーソーゲーム風味。 
 少し支援が途絶えただけで風向きが変化するのは、双方の勢いが互角である証拠か。 

 詩子は直球系、坂下は変化球系の支援が主体を占める試合会場。 
 熱戦になっているが剣呑な雰囲気は無く、双方の入場シーンに使われた曲のMIDIデータ 
がアップされたり、画像掲示板が飛んだらしいという嘆き声が出たりしつつ、マターリと 
熱く夜が更けて行く。 
 それにしても、R69-219で放たれた着物坂下画像が好評を博したと思ったら、R69-228で 
ブルマ詩子画像が切り返す。詩子さん氏が本スレにエロシチュを上げれば、坂下陣営から 
ドレス坂下画像にシンクロしたSSが投下される等、なぜにここまでと思えるぐらい一進 
一退の攻防が続く。土曜深夜とは言え、夜中に放たれた支援の充実ぶりは半端ではない。 
 ちなみに、アップされた坂下の原案画像に萌える人が続出、プロトタイプ坂下に投票が 
入ったのはご愛敬という事で。 

 夜が明けて、日曜朝6時の中間集計は坂下107vs詩子114。やはり熱戦。 
 午前中は両陣営とも大作SSを投下。この時間帯なら割り込まれづらい事を見越しての 
行動だろう。昼に両陣営の支援まとめがアップされた点も含め、両者ともトーナメントの 
戦い方を研究している雰囲気が伺える。 
 昼下がりの一撃は坂下陣営より、R69-531及び562の画像投下。綾香や葵とからめたエロ 
系はお約束で浮動票を集める事に成功。 
 一方、別スレに投下され続ける詩子さん氏のSSはこの時間帯もペースが衰えず、最萌 
トーナメント史上最大規模の支援になりそうな予感。 
 投票者のコメントもR69-454の少佐氏を筆頭に熱い物が多い。と言うか少佐氏のあれは 
同調する坂下投票者を得たから、もはや支援か。 
 なおこの時間帯に、東鳩総合スレに詩子の投票が誤爆するというトラブルもあったが、 
鮮やかな切り返しにより笑いと和みをもって決着した事は高く評価したい。 

 坂下陣営は名無し坊氏の作品、詩子陣営はあまとう氏、及び別スレで詩子さま氏の作品 
と、双方からSSが次々と投下されつつ日が暮れる。 
 終盤戦に入っても両陣営に気のゆるみ無し。あくまで己の萌えをもって会場を包まんと 
奮闘を続ける。やはり詩子はあまとう氏の連作SSを初めとする直球の萌えで押し、坂下 
は大山倍達氏の投下画像に加え、修羅の門ネタ等の変化球混じりで受けて立つ。 
 スレが3本目に移動する頃には、互いに相手をたたえ合う姿も見られるようになる。 
 R70-147氏が坂下と詩子、双方の自作画像をアップしたのはその典型であろう。 
 脇役キャラにあるまじき盛り上がりを見せた一戦、最終的には351vs304で坂下が 
詩子を振りきったが、勝敗以上の何かを両者は手に入れる事が出来たと思う。 


<一回戦・Hブロック第4試合  注  坂下好恵 vs ▲○ 柚木詩子 分析>

 原作イメージの時点で個性爆発、シリアスからギャグまで全て対応可能な可能性を持つ 
柚木詩子。 
 原作がただストイック一直線な為に、二次創作によりあらゆる方面の補完が追求された 
坂下好恵。 
 その双方が己の持ち味を十分に発揮した結果、試合会場は百花繚乱。脇役の存在意義を 
存分に見せつける名勝負となった。同時に、両陣営が勝敗よりも好勝負を、いい思い出を 
残す事を優先して懸命に奮闘する姿には胸を打たれるものがあった。 
 結果として勝者と敗者に別れざるを得なかったものの、両陣営の職人達には大きな拍手 
を送りたい。 

 健闘及ばず敗れた詩子陣営。基本的に原作発展型の直球勝負が多くバリエーションには 
欠けていたが、だからと言ってその輝きが失われる事は決して無い。 
 中でも詩子さん氏が別スレに掲載した支援SSは、入場シーン補完や連作も含めなんと 
70レス以上の規模に及ぶ。それに加えて本スレにも次々とSSを投下、更に同日開催の 
男トーナメントに参加した司支援までシンクロさせるという荒技を見せてくれた。結果、 
試合後の会場で見事MVPに選出。 
 他にもあまとう氏、某わかめの壁1氏といったSS職人が健闘。 
 一方で投下画像の中に、違うゲームキャラの首から上だけ交換したコラージュ物が多め 
なのも特徴的。これが非常にいい出来なのが多く、オフィシャル画像の少ない詩子の弱点 
を見事にフォロー。自作したにしろ発掘したにしろ、詩子萌えの層の厚さを見せる結果と 
なった。 
 更に、23時を過ぎてまで新たな支援画像及びSSを投下する気合い。その萌えっぷり 
には敬意を表するしか無い。 
 今後、この詩子支援部隊は恐らく茜や澪といった友人関係へ移動していく事だろう。 
 そこでどのような活躍を彼らが見せてくれるか、非常に楽しみだ。 

 勝利した坂下陣営は、比較的小規模なSSや一発ネタを主体に、坂下好恵というキャラ 
の新たな側面を発掘する手法に出た。お笑い系支援の多発は、ネタ好きな葉鍵板の住人に 
受けが良かった模様。また、生粋の格闘家という他に例を見ない特性故に、格闘漫画系を 
パロった支援という、他のキャラではあまり見られぬ独自の武器を得た事も強かった。 
 一方で、男っぽいキャラの見せる女らしさという王道路線もきっちり確保。唯一エロ系 
のSSだけはあまり見なかったがそれは画像がフォロー、と格闘家らしく隙のない布陣を 
見せてくれた。相手陣営の人間を転ばした数は詩子より上だったと思われる。 
 また支援者一人一人のパワーという点では詩子陣営が勝っていたと思うが、坂下陣営は 
職人の数が凄かった。後から後から新たな支援者が登場し、既出でない画像やネタを投下 
するその光景は、ある意味壮観ですらあった。 
 一体どこにこんなにも坂下支援物資があったのか、という書き込みがスレ上にあったが 
全く同感である。 

 さて、二回戦で勝者を待ち受けるのはこみパの猪名川由宇。関西弁、ハリセン、眼鏡、 
貧乳(ん?)と各種取り揃えた、強烈にして多彩な個性を放つキャラだ。 
 仮にも攻略可能ヒロインなのでそう簡単に勝てる相手ではないが、妄想補完においては 
こちらに分がある模様。弾薬はもうほとんど残っていないだろうが、画像はともかくSS 
の補充は不可能ではあるまい。今回のように職人が多数集結すれば勝機はある。 
 いずれにしろ、キャラの性格のように、熱くて強烈にして清々しい試合を期待したい。 


gnuplot氏作成グラフ


好恵351−詩子304で好恵の勝利!!