神岸あかり vs 倉田佐祐理 快説者だよもん氏による観戦記 |
|
<準々決勝第1試合 神岸あかり vs 倉田佐祐理 観戦記>ついに始まった決勝ブロック。心待ちにしている人もいれば、萌えキャラが複数いるために複雑な 気持ちで臨む人もいるだろう。そして初戦、優勝が狙える二人が早くも激突する。 神岸あかり。トーナメント初期の評価の低さを跳ね飛ばし、ついに決勝まで勝ち進んできた。川澄 舞、遠野美凪、大庭詠美、水瀬名雪と、そうそうたるヒロインに勝利している。一方の倉田佐祐理。 来栖川芹香、七瀬留美、河島はるか、高瀬瑞希と、こちらも葉鍵のヒロイン4人に勝利している。組 み合わせの妙とはいえ、全てヒロイン相手に4連勝して決勝トーナメントに駒を進めたのはこの二人 だけ。それゆえに、事実上の決勝戦ともいえる試合だ。 この試合の前日に行われたインターバル、敗退したキャラの萌え画像でマターリしていた中、R150-154 で静かなる中条氏による決勝進出者紹介のFlashを投下。「最高!!」「神!!」という評価が出る ほどのこのFlash、試合が始まる前に参加者のテンションを一気に引き上げた。さらにR150-306で おなじみリング穴Joe氏の決勝戦前口上があり、参加者はさらに盛り上がりを見せる。開始10分前 になり、両陣営から入場SSが。この入場SSも3〜4レス使うほどの気合の入り方。両陣営とも気合 は十分のようだ。そして、試合開始。 開始直後に票が殺到するも、両者がっぷり四つ。どちらが優勢かまったくわからない。そんな中、 先に動いたのは佐祐理陣営。あははーっ、ななしさんですーっ氏、熱血あのね猫侍なの♪氏が中心 に絨毯爆撃を展開。あかり陣営からは、もなちゆ12斎氏が中心に画像を投下。名無しさんによる支援 も多いので、画像投下勝負は引き分けといったところか。しかし、画像のURLより目立つのが、投票 者の萌え文。1、2行のものはほとんど見当たらず、5行6行、あるいは縦読みまで含んだ凝ったもの が非常に多かった。両陣営の勝ちたいという意気込みが伝わってくる。 R150-714でハカギー氏の葉鍵新聞が投下。一味違った両者支援で参加者を和ませた。さりげなく 組みこまれた超先生ネタやムネオハウスという時事ネタが秀逸だ。そこにSSを仕掛けたのは、あかり 陣営の琉一氏。自分の経験を絡めた『光の波の下で』を投下し、高い評価を得た。あかりの方も837で 投下されたSS『眠れぬ夜』が高評価。しかし、決勝トーナメントだからかなのか、それで投票になびく という人はほとんど見られない。むしろ、「あなたの作品を見て、○○に良かったと思った。」というような 発言が見られるくらいだった。 R150が速攻で埋めたてられ、向かえたR151。埋めたて完了するなり、佐祐理陣営がものすごい勢い で画像を投下。その中でも20枚も貼った奈奈氏氏にはご苦労様と言いたい。できれば別の貼りつけ板 に分散させてほしかったが。その後もR151-64で猫好き氏がさくらネタとガンダムネタを使った濃い佐祐 理SSを披露。その一方では、試合の直前にあったあかりの誕生日にケーキを買ったことについての是 非が問われたりと、マターリとしながらも熱い答弁がなされていた。その後もさいたま号氏の画像投下、 はぇ〜、ななしさんですかー氏の声を使った一発ネタなどで勢いに乗る佐祐理陣営だったが、03:00あ たりからあかり側が盛り返す動きに出た。複数の名無しさんによる支援に続き、流れの傭兵氏が同人 誌をアップ。とどめにR151-141で本物の弁当画像まで投下され、空腹と戦う両陣営の支援者から歓声 が上がった。 弁当攻撃に戸惑う試合会場だったが、152で佐祐理の自作画像が投下されてから、また状況が一変。 156で三等兵氏が同じく佐祐理自作画像、161ではの<R>氏があかりの自作画像と、自作支援が 次々と投下された。その後も175でマジカル☆ななしん氏が佐祐理画像、180のeQqwPlCM氏あかり 画像と、両陣営ともに充実した支援を見せる。その間の177で投下された、熱血あのね侍なの♪氏に よる小ネタFlashもなかなかポイントが高い。さらにつきのひと氏の佐祐理支援SS『雪降る街の探偵 事務所』の続編が投下され、参加者は寝るに寝られない状況だ。 04:00になり、そろそろ動きが無くなるのかと思いきや、ああっ神奈様氏が登場。両者の支援のため、 CGにSSにムービーにと駆け回った。その後のR151-263では再び佐祐理の自作画像が投下された。 かなり良質なものだったが、既に消されているのがもったいない。再び両者の画像が吹き荒れる中、 283で名無し坊氏のSS『さわさわ』が投下される。佐祐理陣営からも◆bou.spGo氏がトーク調のSSを 淡々と投下しており、マターリと進んでいく…かと思いきや、R151-300の超タモリ氏があかりの音声 ネタ支援を繰り出し、会場の笑いを誘う。さらに同氏は348、450、594でも笑っていいともネタを投下。 CMつきという細かいネタまで仕込んだ味のある作品だ。 朝を迎え、R151-369で暇な人氏がガイシュツ画像の一覧を投下。それを見た人はその配慮に感謝す ると同時に、画像の多さに圧倒された。人が少ない午前中も、出勤前の投票がけっこう目立つ。 11:00くらいになると、あかりはオーバーオールがいい、お下げがいい、といった論争で盛りあがり、 徐々にあかりムードが強くなってきた。しかし、しのさいか@LV27エルフ氏がまじかる☆さゆりんSS を持ち出して反撃。あかり陣営からも550のSS『あかりがもしウルトラ怪獣だったら』、603『あかりが もしスパンキングだったら』で巻き返しを狙う。特にスパンキングの方は、何気に少ないエロSSネタ だったのでなかなか評価は高い。しかし、夕方にかけて佐祐理陣営からはぇ〜、ななしさんですかー 氏や大空寺さま氏らが再びCG絨毯爆撃の猛攻。一体どこに画像があるのかというくらいの勢いで 画像が投下される。 あかり陣営も負けてはいない。R151-642でwindread氏があかりテーマ曲のピアノアレンジを投下。 さらに、先ほどのシリーズの続編、『あかりがもし不治の病だったら』が675、『あかりがもしキン肉 マンだったら』が712で投下され、そのジャンルの広さから幅広い層からの支持を受けた。佐祐理 陣営からも、つきのひと氏が656で前出SSの続編を投下。755でチェき氏が忙しいと言いつつもレ ベルの高い佐祐理AAを見せた。その一方で、佐祐理のコスプレ画像が投下され、賛否両論、いや 「勘弁してくれ」との反応があったりもした。 そして終盤戦。さすがに画像へのリンクは減少していたが、それでもR151-837であまとう氏が自 作佐祐理画像を、857と904で演説者だよもん氏が残り少ないあかり画像を搾り出して投下。しか し、そこに再び奈奈氏氏とはぇ〜、ななしさんですかー氏がものすごい勢いで爆撃。まさに圧巻の 一言だ。その後、何故か「ガンパレードマーチとはなんぞや」という議論で盛り上がったりもしたが、 そのまま埋め立てに。 スレがかわってRound152。終了まで残り2時間半ということで、両陣営から精一杯の画像投下。 ここで負けても悔いは無いという気迫が見て取れる。できることなら支援をした人の名前を全て書き たいところだが、ざっと見ただけで20はハンドルがある。申し訳ないけれども、詳しい支援紹介は 割愛させてもらいたい。そして、できることならスレを見てその雰囲気だけでも味わってほしい。一 時間で340レスという、ものすごい流れで書きこまれた萌え文の波を。 そして喧騒の中の速報。370対639で倉田佐祐理準決勝進出。 <準々決勝第1試合 神岸あかり vs 倉田佐祐理 分析> まさか250票を越える差がつくとは、誰が想像したであろうか? あかりが不利という話は前々からあった。トーナメントを知る人が少ない中で行われた一回戦で、 佐祐理の盟友である舞に勝っている。途中からトーナメントに来た人の中には、敵討ちという意味 で待ちに待った一戦だっただろう。さらにブロック決勝では名雪に勝利。組み合わせの妙とはいえ、 Kanon派の人を敵に回してしまった結果ということなのだろうか。そういった票が予想以上に多かっ たために、この差になってしまった…もし一回戦の相手の芹香が、あかりと関連が深いキャラだっ たら、また違う結果が生まれていたのではないだろうか。あくまで想像だが。 神岸あかりというキャラはある意味かわいそうなキャラである。トーナメント始まる前は所詮東鳩と いう過去の遺物のヒロインだ、という扱いをされ、勝ち進めばダークな勝利だというレッテルを貼られ る。しかし、自分は思う。この試合は今までのあかりの試合の中で一番いい試合じゃなかったかと。 自作支援の数、内容、そして支援者がかき集めた大量のCG。いずれも東鳩というゲームのヒロイン に相応しいものだった。投票時に書かれた萌え文も、いかにあかりが萌えキャラかというのが伝わっ 来るものが多かった。陣営の人も、この戦いぶりに悔いは無いのではと思う。 いい戦いで幕を下ろせた。あかりに対し、自分はそう思う。フォローというわけではないが、R150- 384の入場SS、そしてR152-755の美坂姉妹SSを読んで欲しい。あかり陣営の辛さ、葛藤がわか るだろう。 長い間あかりを支援してきた人たちに、心からお疲れ様。そしてありがとう。 五回目のヒロイン食いに成功した倉田佐祐理。本当にサブキャラなのかと思わせるその画像量 は、R152-769氏によると何と441枚にもなるらしい。(ちなみに、あかりは312枚) もちろんかぶって いるものもあるだろうが、それにしても多すぎる。お互い、次は無いものとして戦った結果なのだろう。 次はやはりがいしゅつ画像が多くなってしまうのだろうか。それを補うほどの自作支援に期待した いが…決勝トーナメントならではの間隔の狭さが気になるところだ。 勝因はなんだろうか。あかりの分析で書いたように、Kanon勢の巻き返しというのもあるだろう。 アニメで佐祐理が登場した直後の試合というのもあるかもしれない。少なからずアニメ板など外部 からやってきた人もいるのだろう。それ以上に感じたのは、あかりにもあったが、やはり萌え文の 熱さ。決勝だから、ということを抜きにしても今までの試合には見られない内容の濃い文が綴られ ていた。熱い投票が多い、すなわち固定票が多いという裏返しでもある。これだけの実力と支援を 兼ね備えてるのだから、この票数も納得できるところ。しかし、正直な所予想以上の力だ。優勝の 2文字がはっきりと見える位置にいるのではないだろうか。 さて、次の試合はONEの川名みさき。優勝候補の一角であった綾香を倒しての準決勝進出を 決めたツワモノだ。はからずとも鍵の先輩キャラ対決となる次の試合、しかもロングヘアーという共 通点まで持っている。ONEキャラと言えば、その支援者が強大なことで有名。ましてや最後の一 人ということもあるので、相当気合の入った支援、特にSSが予想される。佐祐理陣営は400枚も の画像を撃ち込んだためにその疲弊が気になるが、5日間のインターバルの間に何とか戦闘態勢 を整えて欲しい。厳しいのは相手も同じなのだから。 | |
gnuplot氏作成グラフ あかり370−佐祐理639で佐祐理の勝利! |