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緒方理奈 vs 水瀬秋子
シュバルツ・ブルーだー氏による観戦記
<準々決勝第3試合   緒方理奈 vs 水瀬秋子  観戦記>

最有力優勝候補神岸あかり、同じく優勝候補と見られていた来栖川綾香が次々と破れる 
波乱の準々決勝も第三試合目。 
Eブロック代表は、ホワイトアルバムより緒方理奈。ブロック決勝では吉井との灼熱支援 
バトルを制して堂々決勝に進出した人気アイドル歌手である。 
彼女の兵器はその支援物資。諸田真フラッシュを始め、吉井戦で猛威を振るったハイ 
クオリティーな自作イラスト、果ては手作りゲーム等、質・量共に間違いなく全陣営最強 
レベルである。 
今回は試合開始のかなり前からキャラスレで入場SS作家と挿絵担当が相談をするなど、 
この試合に対する並々ならぬ熱意と陣営内の団結力が伺える。 
一方、Fブロックからは、月宮あゆや長谷部彩といった強敵を次々粉砕して勝ち上がってきた 
Kanon最強ゴッドマザー水瀬秋子。 
その底知れないカリスマから来る票集積力はまさに脅威。佐祐理と双璧を成す最萌サブ 
キャラクターである。 
更に本日はアニメ版が放送されるということもあり、それによる追い風効果も期待される。 
秋子の圧倒的なまでの票集積力に、理奈が支援による浮動票獲得でどこまで食い下がれるか、 
なかなか見物である。 

試合開始が迫り、両陣営から投下される入場SS(理奈陣営155-345・359・378:秋子陣営:155-358・388)。 
圧倒的に格上の相手にひたすら全力を尽くす・・・今日がホワイトアルバムの一大イベント 
『音楽祭』の日だということもあってか、試合前からカーニバルモードの理奈陣営。 
リング穴Joe氏の開始10分前挨拶前から、前回の吉井戦で猛威を振るった682氏こと 
アリョーシャ氏の手による支援画像を絡めた入場SSを立て続けに投下する気合の入れよう。 
恒例の諸田真フラッシュ(155-380)、音楽祭記念入場ムービー(155-395)なども投下されるなど、 
この試合への意気込みを見せる。 
試合前からそんな理奈支援が吹き荒れる中、最人気アイドルと最強の人妻の決戦は幕を開けた。 

スタート直後から支援が熱い。 
恒例の車レース直後、バルスの方氏のムスカAAネタ(155-417)やハカギー氏の新聞ネタ 
(155-419)などの画像系支援を投下する秋子陣営に対し、理奈陣営がYKK氏のSS 
(155-431)を皮切りに猛烈な支援反撃を開始。 
155-491氏の理奈パリ旅行ネタに始まり、◆RINA/ECg氏がサウンドオブデスティニー 
アナグラムカキコ(155-494)やスクリーンセイバー(155-519)、パズル(155-630)を投下して 
話題を呼び、名無しAD氏がEブロックに奉げる自作CG(155-429)に続いてミニゲームを 
作り(155-500)、155-509氏がYシャツおさなリーナCGを描き、果ては母乳フェチには 
たまらない理奈母乳SS連作(漢たちの黄昏氏・155-561、オガリナ230氏・155-640)と、 
立て続けの支援で、一気に闘いの主導権を奪う。 
秋子陣営も替え歌ネタ(155-545・591・650・753)やチェき氏のAA、毒。名無し@秋子さん 
燃え氏の自作支援(155-449)と萌えを見せるが、ここで投下されたアリョーシャ氏入魂の 
理奈CG(155-681)がスレを一気に理奈色に萌やす。 
更に155-734氏、YKK氏(155-781)がSSを掲載するなど、「正直このまま息が続くか心配に 
なる(大空寺さま・155-660)ほどの熱い萌え支援の後押しを受けた理奈が序盤の流れを 
掌握する。 

そんな理奈側の圧倒的な支援を受けて秋子陣営も本格的に動き出す。 
つきのひと氏が風流な短歌解釈を掲載し(155-816)、続くフォン・名無し氏もKanonテレビ 
アニメの萌えどころを絶妙に絡めたRPG風フラッシュを公開(155-839)。超先生と凸が 
Kanonキャラにぼろべろにしばき倒されるサマが腹筋筋肉痛患者を続出させる。 

だが、この日の理奈支援は本当に凄い。琉一氏の千鶴と理奈の殺人料理AA(155-863)が 
笑いを誘うと、直後からSS作家達が一気に大空襲に出る。 
155-910氏、155-933氏、156-32氏、漢たちの誰彼氏SS(156-54)と、立て続けにSSを投下。 
さらに◆ffU3G94s氏の魂の渡辺カキコ(156-85)、はるか氏のポエム(156-117)、恒例に 
なりつつある(?)3Dリーナ支援(156-185)、母乳SS第三段(156-192)と、理奈陣営の出し 
惜しみ無しの行け行け(イけイけ?)猛爆援護は深夜になっても衰えない。 
中でも地球破壊爆弾級だったのが、SAKURA7A氏が自作のアクションゲーム『MAZE OF 
DESTINY』(156-96)と、アリョーシャ氏の投下した母乳イラスト(母乳車氏のリクエストや 
一連の母乳SSに対して即興製作!)と桃色イラスト(155-940・156-177)。 
この二つの破壊力は、その後幾人もの人が上げた『キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!』 
という歓喜の絶叫から想像して欲しい。 

そんな理奈陣営の情熱の火が秋子陣営にも伝染したのか、Kanonアニメ放送が一段落した 
頃から鍵勢職人達が一気に反撃に出る。 
熱血あのね侍なの♪氏がゲキテイフラッシュシステムを公開して話題を誘うと(156-282)、 
続いて秋子スキー@母乳氏が理奈母乳ネタに対抗して秋子母乳SS(156-336)と支援まとめ 
(156-388)を行う。 
日も高くなって絶好の長文投下タイムになると、猫好き氏(156-434)、つきのひと氏(156-508)、 
某わかめの壁氏(156-429・535・589・654)、668氏、と、スレッドを埋め尽くすような勢いで 
大規模SS攻勢。 
チェき氏も秋子AAを片端から爆撃開始し、皆に愛される鍵の砦、ゴッドマザーの意地を見せる。 

だが理奈陣営も負けてはいない。431氏が理奈・・・いや、ホワイトアルバム動画を投下。 
まさかGガンダムの後期EDがここまではまるとは・・・と、周囲を驚かせた。 
男達の黄昏氏も母乳モノSS(156-493)を再度発表し、156-531氏が『ほわるば大王』を、 
アリョーシャ氏も新作イラストを投下(156-608)。 
更に156-720氏も衝撃のほわるばバッドエンドムービー(もしもこの試合以外で投下されて 
いたらMVPモノだったのではなかろうかという完成度)で支援するなど、多彩な支援で 
一歩も譲らない。 

その後も理奈陣営からは琉一氏(156-718)、石蕗氏(156-765)、漢たちの黄昏氏(156-799、 
やっぱり母乳ネタ)、セルゲイ氏(156-863)に156-890氏がSSを投下。 
それに応えて秋子陣営も156-755氏、某わかめの壁氏(156-810)が同じくSSで対抗する。 
午後のマターリタイムの間も、SSが、自作画像が間断なく飛び交う、静かながらも熱い闘いが続く。 

そして20時を過ぎ、闘いの場が新スレへ移行する頃から両陣営の最後の追い込みが始まる。 
終盤特有のログの高速ジェットストリームの中、りなたん氏(157-30)、yoruha氏(157-61)、 
157-84氏、そして漢たちの黄昏氏と、畳み掛けるようにSS波状攻撃を行う理奈陣営。 
一方秋子陣営も、ああっ!神奈さまっ氏(157-135)、うにゅう使い氏(157-441)のSS支援で反撃。 
理奈陣営もここで降臨した前戦の功労者・緒方英二氏の音楽支援(157-133)、前スレ720氏の 
ムービー完成版(157-243)、更にはS.Kimura&O.Yaritu ◆Rina.WH2氏が理奈オリジナル 
イメージソング(157-332)を投入。 
交錯する、支援と萌え。 
理奈に奇跡の勝利を願うもの、最後まで秋子さんを信じるもの。 
勝負が決まるまで、いや、投票時間が終るその瞬間まで、絵を描きSSを書き、自分の萌える 
キャラに対しての想いをぶつける人々のカキコ。 
そしてその中に混じる、素晴らしい試合を演じた両者へのエール、そして『支援に感動した、 
ホワイトアルバムやってみます』という、理奈陣営は勿論ほわるばファンにとって勝利より 
嬉しい言葉。 
熱いながらもどこか清々しさと満足感を感じる、名戦後の特有な空気の中、長いようで短 
かった最萌祭典は終了した。 
健闘を称え合う両陣営。 

・・・そして、結果発表。679−446。勝者・緒方理奈。 
2月28日、音楽祭。ナイスファイトを終えた両陣営への惜しみない賞賛の中、葉鍵板に 
新たな伝説が生まれた瞬間だった。 


<準々決勝第3試合   緒方理奈 vs 水瀬秋子  分析>

はっきり言って、私の筆力ではとてもあの23時間を伝えるなんてできない。 
本戦を見ていない人は、こんな解説を読んでる暇があったら彼女のスレッド『La La 星が今 
運命を描くYO♪ 緒方理奈 3rd Stage』690氏の理奈退場SSと合わせて、是非その目で 
過去ログに目を通して欲しいと思う。 

しかし、これは運命、いや、必然だったのだろうか。 
下馬評では圧倒的に不利だった緒方理奈が、あの秋子さんを相手に劇的な勝利。 
理奈が勝った時の退場SSを誰も用意していなかったことが表すように、この結果には 
秋子陣営より、むしろ理奈陣営の方が驚いたようだ。 
いや、正確には理奈陣営が結果を気にするのを忘れるほど必死の援護をかけたという方が 
正しいのかも知れないが。 

決勝トーナメントで葉キャラが連敗していたため、葉っ派の団結がいつにも増して高まって 
いたせいもあるだろう。秋子陣営が、今日の試合は勝てて当然、と、少し相手を甘く見ていた 
所もどこかにあったかも知れない。 
だが、やはり今回の勝因は、その非常識なまでの支援だろう。 
秋子陣営の支援が格別悪かったわけではない。序盤こそ支援が不足気味の感もあったが、 
中盤からのフラッシュやSS、自作絵支援等はかなりの気合の入りようだった。 
秋子陣営の沢山のSS作家達・・・特に秋子陣営の支援をまとめたり、一日中秋子さん応援 
SSを発表し続けた某わかめの壁氏や、理奈陣営の漢たちの黄昏氏と母乳ネタの饗宴を 
見せ、最後に感動的な退場SS(157-729)を残した秋子スキー@母乳氏の活躍ははっきり 
言って特筆モノだった。 

だが、理奈陣営は支援の質、量、陣営内の団結力、そして何気ない書き込みの熱さまで、 
全てで秋子陣営を上回った。 
今回も数多のファンを萌え死にさせ、最後に描いた秋子イラストで、秋子陣営からも尊敬 
された萌え絵師アリョーシャ氏。 
この日のために自作ゲームまで作り上げたSAKURA7A氏。 
理奈BADEDムービーを引っさげて話題をさらった156-720氏。 
忙しい中音楽という支援を投下した、緒方英二氏やS.Kimura&O.Yaritu ◆Rina.WH2氏。 
この試合投下された膨大な支援物資を黙々と整理した、影の功労者オガリナ230氏や 
155-482氏、etc、etc。 
神々の降臨・・・秋子陣営からも『あれだけの支援をされりゃあしゃーないね』といった感嘆の 
声が出るほどの、葉鍵板始まって以来最高の支援だった。 

しかし私は思う。この試合に参加して、ありったけの手段で萌えを叫んだ全ての人が『神』 
だったのではないかと。 
上手い下手など気にせずに、自分のキャラへの想いを込めて絵やSSに挑戦した人。 
縦読みアナグラムやひたすら熱い萌え文章という形で感情を叩き付けた人。 
持てる画像やSSリンクを集めてはひたすら投下し続けた支援部隊。 
そんな彼等の魂の書き込み(155-398、400、515他多数)や全試合全力投球の支援に 
魅せられてクリエイター達(156-171、157-55他多数)が集い、その援護の素晴らしさに 
惹かれた投票人達が更に集まり(156-169、186、157-464他多数)、自陣はもちろん相手陣営 
まで熱くする(156-538、157-98、131、456、467他多数)・・・。 
職人達に感動して描いた初めての絵からプロ級のイラストまで、ざっと数えただけでも両軍 
合わせて60以上の自作画像支援が飛び交ったこの宴。両陣営のそうそうたる援護部隊に 
加えて、そんな『神々』の、『オレはやるだけのことはやった!』という熱意が満ちていたから 
こその名勝負だったのではないか、と。 

かくして見事な勝利を手にした理奈の次の相手は、鬼の大姐・柏木千鶴嬢。 
準々決勝では優秀な支援で定評のあったセリオを下し、ついでに応援するファン約158名 
(171名という説もある)も惨殺あるいは毒殺して勝ち上がって来た、秋子さんと並ぶ 
地上最強生物である。 
未だ高い評価を受ける『痕』の、いや、高橋水無月担当キャラ最後のヒロインだけあって、 
ビジュアルノベルファンからの大規模援護も有り得るため、前試合の得票数で上回る理奈も 
決して安心できない。 
その上千鶴さんと理奈は意外にファン層がかぶる。キャラの格や知名度ではやはり千鶴 
さんに分があるだけに、相当支援を頑張らないと地力の差で票を喰われるだろう。 
加えてこの試合で全力攻撃を行ったため、恐らく支援物資も底を突いていると思われる 
彼女には、本戦以上に苦しい闘いが予想される。 
だが、理奈陣営は今回、対吉井戦で支援を使い切っていたにも関わらずこれだけの超援護を 
行うことが出来た。 
そう、キャラへの飽くなき熱情と、そこから生まれる自作支援や萌えカキコは、理奈陣営が 
萌え尽き冷め切るその時まで、決して無くなることはないのだ。 
そして、全ての試合に全力で挑むその姿勢から、試合ごとに支援部隊を増やしてきている 
のも大きい。 
5日間のインターバルのうちに『萌え』を補充し、陣営内の強い結束を生かした本日の 
ような熱いバトルが展開できれば、ほんとうの意味での勝利は後からきっとついてくるはず。 
理奈にはそんな最高のステージを、次の試合でも期待したい。 

一方破れた秋子陣営。 
やはり敗因は支援の差だろう。特に理奈陣営に押されっぱなしだった序盤から中盤にもう少し 
支援が出ていたら、戦況は変わっていたのではなかろうか。 
中盤から終盤にかけてのSS絨緞爆撃は圧巻だっただけに、その辺りが悔やまれる。 
だが、逆を考えれば、理奈陣営がここまで必死の支援を行ったのも、相手が他ならぬ秋子さん 
だったから、とも言える。 
秋子さんだったからこそ、これほどの試合が生まれた・・・このことは誇るべきことだと思う。 
また、今回の闘いを通じて、秋子陣営間にも支援者同士の友情が生まれた。 
次のトーナメントが開かれた時、それはきっと新しい支援の原動力になると思う。 
そしてもしその時が来て再び理奈と闘う奇跡が起きたなら、今度こそ最強の母親に相応しい、 
いいリベンジを期待したい。 


・・・長くなってしまったが、最後に、試合後書き込まれた小さな感想(少しだけ省略)を掲載して 
解説を終えようと思う。 
こんなささやかな、爽やかな書き込みが凄く似合うまさに名勝負を繰り広げた両陣営に、 
私の感じた感情の代弁として・・・。 


812 名前: 名無しさんだよもん 投稿日: 02/02/28 23:21 ID:gRl4bEBT 

秋子さん負けちゃったか。 
でも、理奈陣営のものすごい量&質の支援物資に、並々ならぬ萌えと熱意を感じたよ。 
ここまでやられちゃ、仕方がないかなと思いました。 

最後まで諦めずにがんばった秋子陣営に拍手。 
すばらしい支援の数々、萌えと熱意を存分に見せてくれた理奈陣営に拍手。 

gnuplot氏作成グラフ


理奈679−秋子446で理奈の勝利!