痕からの最後の戦士、柏木千鶴。
代々受け継がれる、旅館『鶴来屋』の会長であり、柏木四姉妹の長女である。
様々なＮＧワードを持ち、さらにキャラの幅もかなり広い。
優しく裏表ない性格に、もんく無しのプロポーション、手料理の天才。
と言っておけば狩られないはず(^^;
当人は認めないだろうが、貧○ブロックと言われたＧブロック覇者。
今まで彼女の前に立った巨乳キャラをことごとく粉砕してきた。
そんな彼女の前に立つのは、Ｈブロック覇者のToHeartからＨＭＸ−１３セリオ。
人の手から生み出された故偽の感情を持つが、それがセリオの魅力の一部であるとも言える。
二次創作の申し子とも言う善さを持つ彼女の存在は、この最萌トーナメントで更に補完された。
実力が拮抗する二人だ。両者勝ち上がりがあってもおかしくない。
ドラマティックな試合展開、期待できそうである。
さてセリオも実は豊満な胸であったりする、Ｂ８５ではあるが。これは宿命か何かなのか。
・・・・あまりこのネタをもってくると命が危ないからこの辺にして・・・、
ここまでセリオが来たのは素晴らしい職人技が理由だと思う人は多かろう。
と言っても、千鶴だって好敵手として文句無し。古き良き時代と言う
人もあろう頃の葉対葉対決。その戦いの火蓋が今ここに切って落とされた。

この前の試合だった緒方理奈ｖｓ水瀬秋子戦が最萌トーナメントの歴史に残る熱い熱い熱い戦い
であったため、その空気がなかなか冷めない。色々な言葉が飛び交っている、
「理奈陣営よく頑張った」「秋子さん退場ＳＳに泣けた」「渡辺頑張れよ」等々。
そんな試合開始前、極楽刀氏のセリオ入場前ＳＳが書き込まれる。その後から試合が
始まるまで（始まっても）投下され続けられる両陣営の入場関連ＳＳ・・・
その数が尋常じゃなく多い！
R157-871で頭文字Ｊ氏、R157-909でああっ神奈さまっ氏、R157-915氏、R157-933氏、
スレ以降後にR158-15氏、R158-19氏、R158-24で名無し坊氏、R158-73氏、R158-135氏。
ネタＳＳを含めると更に増える。特にセリオ側に入場ＳＳが多いようだ。
何にせよ、両陣営のこの試合への意気込みを感じさせる・・・。
今日はリング穴Ｊｏｅ氏が時間内に両者コールが出来なかった為に七瀬車氏が代理にコール、
そして試合開始。

序盤の戦いの定石となった、画像投下合戦。モーターショーの車諸氏や両陣営の応援団が
画像を投下。R158-76でハカギー氏の葉鍵新聞も投下される。両者の対決を煽るような記事内容、
かなり物騒だ。ネタだから良いけど（良いのか？）。
序盤の投票を見ると千鶴に狩られたいとわざとＮＧワードに触れまくって投票する者多数。
やはり物騒だ。キャラへの愛だから良いけど（良いのか？）。
千鶴陣営からはR158-113で痕のＭ＠Ｄが投下され、R158-118に漫画ネタ画像を絡めた千鶴ＳＳ。
R158-137でついに失言した者への狩り（手料理攻撃）が始まりいきなり１０人が屠られ、
R158-167で更に８人追加という千鶴陣営のジェノサイドぶり。R158-179でも千鶴ＳＳが出る。
対するセリオ陣営からはR158-139での＜Ｒ＞氏が自作絵を投下。R158-147でセリオパロディＳＳ
「八時だよもん全員集合！」が始まる。
R158-149で自作絵投入。この段階で自作絵の宣言をしていなかったためか、ナイスな氏の絵の評価
はかなり後になる事に。R158-194で相＠氏が自作絵を投下。これまたハイレベル。
最初の３０分、支援の主導権争いは全くの互角。

千鶴陣営は外部ＳＳの紹介や同人誌画像、替え歌ＳＳ等を投下する。
支援している人のコメントを見ると「どっちも好きなんだ・・・」という台詞。
萌えのせめぎ合いに迷っている人は多いようだ。
R158-274でＭＡ氏がセリオ自作絵を投下。R158-282で六＠氏がＦＬＡＳＨ「わたしはセリオ」を投入。
黄昏て某ピクミンの替え歌を口ずさむセリオ。良い雰囲気なのだが、３番目の歌詞でいきなりギャグ
路線に転向・・・狙いすぎです（笑）
更にR158-311でセリオ陣営にこの人ぞ有り、の流瀬氏が自作絵を持って降臨。
R158-315で続き物ＳＳ「浩之とセリオ」。R158-383でよすどん氏が自作絵投入。
千鶴陣営からも流れの傭兵氏の同人誌画像やR158-387であしたのジョーネタＳＳが出てくるが、
ここに来てセリオ陣営の連続ＳＳ弾幕が続く。
R158-400で荒れホＺ氏「ラストオーダー」、R158-418氏「Appassionata」、R158-434で◆ChibisA2氏
「雨の日のできごと」、R158-446氏「セリオある日常」、R148-458であのよろし氏「ぼにぅなセリオさん」。
ナッピ氏や流瀬氏の二度目の自作絵の投下などの支援もあってセリオ一色・・・と思いきや、
実はさにあらず。
失言者への狩り。
千鶴陣営は狩りの際にＡＡを使うのはご承知の通り。今日はその狩りのピッチが尋常じゃない。
通常の３倍以上、シャアも真っ青。
正確には失言する人、つまり狩られるのを楽しみにしている人が多くそれを狩るために支援陣営も
それに答えてＡＡが出てくる訳だが、それがただのコピペではなく少しずつ趣向を凝らしたものに
変貌してくる・・・それが徐々にＡＡ支援効果を持ち始める。一時期は会場の空気を見て手控え
られていたようだが、千鶴陣営の狩りは終了間際まで続くことになる。
もちろん千鶴陣営はそれだけで終わらない。
R158-490でロリ千鶴のＳＳ紹介、R158-502で同人サークルの痕アレンジｍｐ３、R158-514で
ハカギー氏のＮＧワードを含んだ千鶴表彰状画像（その後当然のように狩られた）、
R158-517でそんな☆ばながー♪氏が自作絵を投下、
R158-531では葉鍵通信ショッピングと銘打ったギャグ通販ネタ。ここまでの投票を見ても、
わずかに千鶴リード気味。

深夜だというのに、両陣営とも支援は尽きない。
R158-553ではちびセリオＳＳ、R158-557では名も無き闘票者氏のマルチアクアシャワーネタのセリオ版
「ただの綺麗な水ですから」。
R158-560では千鶴ＳＳ「べいびーむーん」、R158-609で今回もやはり出た鬼千鶴殺戮宣言。
・・・現時点ですでに死屍累々なんですが(^^;
R158-621で蒼天航路風千鶴ＳＳ。R158-624で荒れホＺ氏のセリオＳＳ「温かい紅茶」、
R158-638にて名無し坊氏が前回の続きとなるセリオ支援ＳＳ「ご奉仕戦隊メイドレンジャー」を投下。
セリオ陣営は絶えず自作絵を投下している。その内容はえちぃのからほのぼの系まで様々。
特にR158-586の相＠氏が放った一発は大きな反響を呼んだ。
千鶴サイドはＡＡが目に付くのに対し、セリオサイドは自作絵（しかもどれも高品質）。陣営の特色が
如実に現れている。
画像の方も投下は続いている。今日はセリオ陣営では奈菜氏、白湯っぽ氏、偽車氏。
千鶴陣営はそんな☆ばながー♪氏、はぇ〜、ななしさんですかー氏、Ｎ氏、神武館の鬼氏、
他たくさんの名無し達。あまり目立たない支援であるが、画像を手に入れるためにお金を掛けている
物もある訳だし、ガイシュツかどうか調べる手間もあり、ＨＤＤから探し出す手間もあり・・・
この支援もかなり大変なはずである。個人的にご苦労様とこの場で言わせてもらおう。
R158-649でユズ葉氏の栞を交えたギャグＡＡ、吐血ネタはもう栞の定番のようだ・・・
ちょっとだけ可哀想かも。

日が昇り、仕事へ行く人も多いからだろう、会場はマターリ展開。
R158-751でセリオＳＳ「巡り逢い」、R158-760で千鶴ＳＳ「カシワギ買い出し紀行」、
R158-782で琉一氏の某サッカーネタセリオＳＳ、R158-820では麻雀ネタＳＳと続く。
そんな中、縮小版千鶴ＡＡが聖に見えるという指摘が入るが、それ故に縮小版千鶴ＡＡがマイナーチェンジ。
・・・胸の文字が「介」から「凹」や「平」に変更・・・これも愛されているうちに入るのか。
◆c07CyYvc氏がR158-916にて来栖川電工製品宣伝デモムービーと銘打って自作ＦＬＡＳＨ投入。
やはりマターリしたまま、スレはRound159へ。

R159-26にてああっ神奈さまっ氏が投下した動画。セリオが某中国ロボに変換されている・・・
（言ってしまうのはまずかったかな？）。Ｍ＠Ｄムービーとして一見の価値有りの作品。
今回もチェき氏は千鶴陣営で奮闘する。R159-47で要望のあったウェディングドレス千鶴ＡＡを貼り、
その後もナース千鶴ＡＡやバニー千鶴ＡＡを投下していく。要望に答えて千鶴さんに包丁持たせたり、
更にちょっと胸回りなどを小細工してみたり（笑）。氏の生粋のエンターティナーぶりを遺憾なく発揮。
また、R159-65氏が８等身モナーはキモい、のネタを使った千鶴ＡＡ劇場などで場を賑わす。
ＡＡ物量戦。砧夕霧戦法とはやや方向性が違うが、まさか千鶴陣営がＡＡ爆撃をこれほどまで行うとは
誰も想像していなかっただろう（陣営が意図していたのかはさておいて、筆者はそう見えた）。
それにＳＳや画像等の支援。これ最強。
負けじとセリオ陣営もＳＳや自作絵の爆撃。両者一歩も引かない。

その状況を打破するような一撃、R159-137で白湯っぽ氏がセリオ支援動画を投下。二次創作セリオの
絵をこれでもかと使い、それらを綺麗にまとめ上げている作品に絶賛の声が集まる。
そんな中、またもやセリオ陣営に神の如き、いやまさに神が制作した一枚の画像が投下される。
R159-256で流瀬氏＆仏氏＆の＜Ｒ＞氏３人の合作セリオ３人組。最萌だから実現した一枚だと言って
過言のないその画像を見て、豪華、萌え死ぬと感想を述べる者複数。簡単に見ることができて、
美麗であり、しかも萌えられるこの画像がこの試合一番効果のあった支援だったと筆者は思う。
千鶴陣営はR159-188で志保戦に投入された千鶴ＦＬＡＳＨを再掲し、えるくる氏がR159-278で
千鶴ジグソーパズルＦＬＡＳＨを作成するが、この時間のセリオ陣営の勢いを誰が止める事ができる
というのであろうか。
そんな中でも続くＳＳ支援、画像、自作絵投下。この時間帯から更に両陣営、支援に熱を帯びてくる。
R159-260では午後の紅茶氏のセリオＳＳ「夢見るロボットについて」、
R159-263では石蕗氏が柏木一家ドタバタギャグＳＳ、R159-292ではＳＳ「セリオ、悩む」。
R159-312ではセリオの切り絵画像、R159-389では柏木家のペット、タマ視点のギャグ千鶴ＳＳ、
R159-348では前の試合に出て評判だった一夢庵風流記ネタ千鶴ＳＳ、R159-393でよすどん氏のセリオＳＳ、
R159-465でセリオギャグＳＳ、R159-470でwindread氏作千鶴オリジナルｍｐ３、R159-482でロリ千鶴ＳＳ、
R159-565でセリオＳＳ「ひなまつり」、R159-584で六＠氏の「おじいさんのセリオ〜エピローグ」。
自作絵の投下も激しい。R159-400でセリオ自作絵、R159-442で千鶴自作絵、R159-502で
そんな☆ばながー氏が千鶴自作絵、R159-503で前スレ149氏のセリオ自作絵。R159-575でもTonychan氏が
セリオ自作絵、R159-586でナナシ刑事Ｋ氏もセリオ自作絵。
止まらない。両陣営支援が止まらない。熱い。熱すぎる！
R159-604で今日はやらないと言っていたラジオ実況が緊急放送を行うという連絡書き込みがあった頃には
もう残り４５分。

R159-640にてマルチとセリオが活躍する世界に近づくために８桁という資金を集め、セリオを動かす事
に熱意を向けているという書き込み。ＨＰの公開もすると表明、ネタではないとしたらこれは
凄い宣言である・・・。
残り僅かな時間にも惜しみなく萌えの結晶たる支援を叩き込む両陣営。
R159-647で御茶氏がセリオ自作絵、続いてR159-651でもセリオ自作絵（一体これで何枚目なのだろう）
R159-662で名無し坊氏のセリオＳＳ「メイドロボたちの長い午睡」、R159-691でセリオＳＳ「欲望」、
R159-697で名無子氏のセリオＳＳ「メイドロボの望み」、R159-698で千鶴ＳＳ「夢」。
R159-737で千鶴ＡＡ（ｍｐ３付き）、R159-746では琉一氏が理奈＆千鶴ＡＡ劇場。
他にもここに取り上げられなかったがまだまだ作品が投下されていた。
そしてR159-827の時を越えた終了宣言にてホイッスル。

結果は　千鶴　441-317　セリオ。
千鶴の勝利で熱戦の続いた決勝トーナメント準々決勝の試合は幕を閉じた。

白熱した戦いが続く決勝トーナメントだが、この戦いも他の対戦カードに負けず劣らず熱かった。
まずは支援した両陣営の皆様にお疲れ様と言いたい。
試合を振り返ってみると、熱さはあれど荒れは無し。
千鶴狩りにしても相手陣営等を配慮してセリオに票を投じたりしたものは狩らないようにするとか、
狩りすぎだと感じた千鶴陣営が狩りのペースを手控えたり、試合終了後に両陣営から何枚も労い自作絵が
上がり互いの健闘を讃え合う姿は見ていてとても気持ち良いものだった。

勝利を収めた千鶴。ヒロイン級の貫禄を見せつけた、という感じである。
正直今までの戦いを振り返ると、千鶴はセリオ陣営の支援で苦戦を強いられるのではないかと
思っていたが、しっかりセリオ陣営の支援に追いすがっていた。支援は途切れることなく続き、
セリオ側から上がる自作絵に対抗する形で千鶴側からも自作絵が投入されていた（枚数は及ばなかったが）。
更にＦＬＡＳＨ、Ｍ＠Ｄムービー、ｍｐ３、同人誌画像、そしてＡＡ。幅広い攻撃が繰り出されて
いたのも勝因としてあげられるだろうか。
もう一つ、千鶴への投票文の中にわざとＮＧワードを含めている人が多いのもポイント。
ＮＧワードを口にして千鶴に狩られるこのオチは１回戦からあったのだが、これは当然ながらキャラの
一人歩きの結果。これもまた、二次創作なのである。
考えてみれば千鶴もセリオと同様、二次補完的要素も併せ持つキャラであり、千鶴はあえて二次創作部分を
前面に押し出して戦ったとも言え、そうなるとこの戦いは二次創作対決であったとも言い換える事ができる。
二次創作的な部分について、じっくり浸透していくタイプのセリオの魅力よりも、判りやすい
インパクトを持つ千鶴の方に軍配が上がったと筆者は考える。
ＮＧワードを口にして狩られる。水戸黄門を見て印籠が出るのを待つような楽しみ。ＮＧワードを
書き込む人の気持ちにそんなイメージが重なって見えた（そして狩られて礼を述べる人達）。
これもまた、千鶴への萌え要素の一部なのだろう。
参考資料として、この試合中狩られた人の総計が１５８人というデータがｕｐされた事を書き添えておく。
・・・恐るべし。

敗れたセリオ。支援陣営の中でも屈指の強力な職人技を持ってしても千鶴には勝てなかった。
２人を比較して思い当たる点と言えば、千鶴は痕のメインキャラ、セリオはToHeartでは脇役＆端役。
最萌では支援が試合をひっくり返す可能性が大きいが、キャラ格差も無視できる訳ではない。
セリオは二次創作で補完され、ToHeartのどのキャラにも引けを取らない存在を手に入れている。
ここまででの試合の中でも熱烈支援でまた新たにセリオ萌えの人を生み出したことだろう。
しかし、中には「セリオの支援に萌える。でも千鶴さんに入れないと・・・」という人も少なくなかった。
更に、この試合の千鶴陣営の支援規模は過去の千鶴戦の中で最大級だった。
セリオ陣営の支援攻勢に不安を感じ、それに油断無く対処した結果なのだろう。
が、千鶴陣営を駆り立て、より良い戦いになったのはやはり今までのセリオ陣営の熱い支援の
賜物だったからだ。
千鶴の固定票が多かった。千鶴支援が良かった。結論としてそこに至ってしまう。

この戦いで準々決勝まで３人残っていたToHeartキャラはすべて敗退したことになる。
しかし、最萌の試合において過去のものとして取り上げられている感のあったToHeartという
ゲームの株はかなり上がった。
ToHeartをアピールする事になった、この試合まで勝ち残ったキャラの功績は大きい。
改めて熱い支援を見せてくれたToHeartの各陣営の皆様に、一参加者として礼を述べたい。

準決勝で千鶴が次に当たることになるのは、ホワイトアルバムから緒方理奈。セリオ陣営と並び、
強力な支援団を持つ彼女の存在はまたも千鶴陣営にとっては脅威であろう。
しかし、セリオを破った千鶴である。きっと次の試合も素晴らしいものを見せてくれるに違いない。
優勝まであと一息。力一杯頑張ってほしいと期待しているのは筆者だけではないはずだ。
いや、期待しているのは次の千鶴の試合だけでなく準決勝、決勝戦すべてなのだが。



あー、書き終わった・・・。
あれ？千鶴さんじゃないですか。今、貴方の試合の観戦記が書き上がった所なんですよ。
どうしたんですか、そんな怖い顔して爪を振り上げたりして・・・千鶴さんの事を思って
ＮＧワードは一言も書きませんでしたよ。
え？死への１３階段を上りなさい、って・・・
いや待って許して堪忍してくださ