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倉田佐祐理 vs 川名みさき
テンプレ作っていますが…氏による観戦記
<準決勝第1試合   倉田佐祐理 vs 川名みさき  観戦記>

 2ちゃんねる leaf,key掲示板、通称 ” 葉鍵板 ( はかぎいた ) ”。 

 ここでは、数多く存在するゲームメーカーのうち、leaf ( = 葉 )とkey ( = 鍵 )の 
2つのブランドに関わる話題を取り扱っている。ところでこの葉鍵板で書き込まれている、 
もう一つのブランドをご存じだろうか? それが、MOON.,ONEを創った頃のTacticsである。 
Tacticsについての話題がなぜ葉鍵板で存在を許されているかについての詳しい理由は、 
初心者FAQ(※1)を読んでいただくとしよう。簡略に述べると、この時のTacticsの開発メンバーが、 
後のkeyブランドを立ち上げたのである。 
 つまり「鍵」は、keyブランドとこの時のTacticsブランドとが創り出す世界を、内包した言葉である。 

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 葉鍵板最萌トーナメント準決勝。 
そこは開始前から、この板に集う住民達の興奮に包まれていた。 
トーナメント参加出場キャラは128人。その内訳は、葉が89人、鍵が39人であった。 
初代集計人の集計人 ◆Countsu2氏の手によって完全にランダムに組まれた対戦は、 
大多数の葉キャラが圧倒することもなく、少数精鋭の鍵キャラが大旋風を巻き起こすこともなく―――。 
偶然か必然か、ここまで葉が2人、鍵が2人、しかも全て異なるゲーム出身のキャラが 
それぞれ勝ち上がってきた。そして組み合わせの妙。 
準決勝第1試合は、鍵対鍵。第2試合は、葉対葉。 
それは、準決勝でそれぞれの頂点が決することを意味していた。 

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 準決勝第1試合は、事前から鍵の頂上対決(R160-56)などと目され、 
周囲から大きな注目を浴びていた。他にも、本物のお嬢様 VS 見た目はお嬢様(132)とか、 
シナリオライター麻枝准 VS 久弥直樹対決(220)とか、金髪対黒髪や生産派対消費派(555)など……、 
この試合に対する様々な側面が取り上げられ、その期待の高さが伺える。 

 しかし……。 

 しかし、試合に出場する両者を最萌と仰ぐ人たちにとっては、そんなことはまったく関係ないこと。 
自分の最萌キャラが出場する以上、相手が誰であろうと、まわりがどんなに騒ごうと、 
すこしでもそのキャラ自身に助力したいと願う気持ちは、ここでは当然の感情といえるものである。 
 そんな人たちの応援を受けて、トーナメント準決勝まで勝ち上がってきたのは、この二人!! 

 Kanonより、倉田佐祐理。彼女はゲームにおいてはメインヒロインではなく、そのシナリオは舞の 
補完的な位置づけをされている。しかしその分2次創作において、多くの人がその世界を 
ふくらませている。彼女は心の内に悲しみを潜めているが、それにめげず人に優しくできる人である。 
外面だけでなく、彼女のそんな内面を慕う人は数多い。そんな彼女は、トーナメントにおいて 
強敵と目されるメインヒロインばかりと戦ってきた。相手がどのような支援をうってこようと、 
全時間帯で決してひけを取らない戦いぶりができる彼女は、不敗の名にふさわしい。 
ゆるがない固定支持層と、他に見劣りしない充実の支援をもって、準決勝に挑む。 
 ONEより、川名みさき。身障者であるという設定には、当初驚かされたものである。 
事故で目が見えなくなってしまった彼女は、絶望を覚えたことだろう。だが彼女は再び立ち直る。 
彼女は苦しさを知っている分、生きる価値をというものを日々大切にしてきている人である。 
トーナメントにおいても、彼女は成長を続けてきた。準々決勝の綾香戦。周囲の下馬評を 
もろともせず、質・量ともに豊かな支援を見せつけ、見事に勝ち上がってきた。 
結束した応援団と、進化し続ける支援をもって、準決勝に挑む。 

2002/03/03 葉鍵板最萌トーナメント準決勝第1試合。 
ひな祭りの日に行われるこの試合に勝って決勝舞台に進出できるのは、果たしてどちらであろうか。 

 選手入場。SS (R160-549,553,568,569,575,651)と絵 (539,563)と、両者あわせて8本の入場が、 
これから戦う選手を引き立てる。面白いことにその内容は、食べ物ネタが数多い。 
リング穴Joe氏も「先輩対決ッ!喰らうが如しッッ!!」。 
喰うか喰われるか。この両者の戦いを、そんな視点で見る人が多いということであろう。 
そんな中、つきのひと氏は、一人だけひな祭りに注目した入場SS(575)を仕上げて登場。 
季節感あるこのSSは、この後試合中にも引き継がれ、好支援となっていた。 
またみさきごよみ製作委員会(※2)氏が、みさきごよみ表紙(578)を投下。なにやら 
巨大プロジェクトを予感させるなか、いよいよ試合が開始される。 

 なじみの面々が一斉に駆け抜ける!! 直後の投票は佐祐理さんの方が多いだろうか。 
主導権を握ろうと、画像爆撃も連続的に行われる。もうこちらもトーナメントではお馴染みとなった 
ハカギー新聞(667)も、遅れながらも配達に登場!! 相変わらずの誤字も、トーナメントに 
彩りを添えてくれるものだ。 

 本格的に始動を開始したのは、みさき先輩陣営。 
まずR160-771にて、放課後は屋上氏が未完成ながらブギーポップパロディSSを投下する。 
しかしそれを切り返すように、すぐさまファイブスターストリーズパロディ「さゆりんのお披露目」(820)。 
さらに「閃光のさゆりん」(891)を投下してくるあたりに、佐祐理さん陣営も試合運びの巧みさが見て取れる。 
他にも、み氏のひなまつりに因んだみさき先輩支援SS(824)や、佐祐理さんのえっちぃシチュ 
「君の視線は悪戯っぽく」(855)など、読んでいて飽きない試合展開。R160-871で、 
みさき先輩支援(というよりも、ONE支援の意味合いの強い)ムービーが投下。好評を博する。 
さらに、このあとリアルタイムで続いていく、玉砕小ネタ人氏のシリーズ企画ネタ 
「みさきんぐフードファイト」もいよいよスタート。次スレが本格的な両者の攻防になるであろう事を 
予感させつつ、R160は終了した。 

 新スレに移行して、ラウンドは161。 
まずR161-70で名も無き闘票者氏が、前回の支援絵を利用した佐祐理さんふたなりSSを展開。 
これはキャラスレではなかなかお目にかかることができない作品だった。画像支援の方では、 
緒方理奈支援などですっかり有名となったアリョーシャ氏が佐祐理さん側の支援で登場(53)。 
多くの反響を得ていた。また、それまで自作画支援を続けていたサユーリ萌え氏が、定時時報に 
合わせた「さゆり時計」シリーズを開始(115)。このあと朝5時まで連続して行われ、こちらも好評だ。 
みさき先輩陣営からは、こちらもお馴染みの1701氏が、やはり自作画支援(151)を投入。支援が 
一方に偏らない充実とした試合展開が進む。そんな中、琉一氏が両者支援SS 
「あの日見た桜の下で」(156)を投稿。お花見に二人が参加する内容で、ほのぼの感を演出し、 
熱戦の中でオアシスのような存在となっていた。190では、動画のみさき先輩陣営から、フラッシュ投下。 
この分野での一日の長を見せつける。 

 この時間帯の画像支援には、なぜかコスチューム替えものが多い。 
電球氏のみさき先輩制服コラージュを筆頭に、猫耳、巫女衣装などなど……。 
特にメイド服さゆりんが場を席巻していた。 

 この試合は被りが多かったのも、また印象的。 
R160-756,757では、隣り合う2つのレス同士で同じ絵。しかもわずか15秒差で同じアップローダーを 
利用しているというおまけ付き。またR161-232,233では、異なる貼り付け板ながら同時刻で 
アップした画像が並んだ。こちらはファイル名も全く同じになり、上書きにより片方しか見られなかった 
観戦者も多かったことだろう。両陣営の人とも、行動パターンが似た人が多いのであろうか。 

 また誤爆も多い!! それもいきなり、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !! だから、こちらが驚く。 
このほとんどは、DJ炉帽氏が行っていた実況ラジオ絡みのもの。 
例えWebラジオを聞いていなかったとしても、その盛り上がり具合が容易に想像できる。 

 ネタかシリアスか? R161-349では、佐祐理さんENDでの舞の話(ただしドラえもんパロディ)を書いた 
「さようなら、さゆえもん。」が登場。この話に、ああっ神奈さまっ氏が「戻ってきた さゆえもん」(483)を 
付け足すという、好連携もみられる。みさき先輩陣営も負けてはいない。「aの0x」(412)が、 
深夜の時間帯にふさわしく、最初からえっちぃ全開な展開で進められていく。 
また両者競演ものシチュとして、◆SukE3gH.氏が「Intermezzo」を発表(446)。 
これまで両者ともに支援をしてきた氏だけに、シチュでも二人への愛情が感じさせられる。 
439では「みさきごよみ7月分」が、441では「さゆりん5時の時報」が、ほぼ同時に投下され、 
奇しくも「時」をテーマにした支援合戦の一面も感じさせられた。 

 ところでこの時間帯、もっとも話題をさらったのは、R161-464氏かもしれない。 
この方は彩色屋さんとでも呼べばいいのであろうか。アリョーシャ氏のモノクロ画に色をつけるという 
大胆な支援活動を展開。これには、会場から多くの賞賛の声があがっていた。 

 そしてR161-502では、3時間に渡って続いたさゆりん萌え氏による、「こころ」がついに完結。 
舞ENDのアフターストーリー的なSSで、読んでしんみりさせられる。 


 夜の部隊がひっそりと眠りにつく頃、朝の支援者にそのバトンが渡される……。 

 午前5:51。玉砕小ネタ人氏が順調に飛ばしている中、R161-501から、「浩平くんでもわかる、基礎点字講座」が 
スタートする。本当にリアルタイムに書いているのかと疑いたくなるような出来。 
決勝戦用のネタと言うことで、その仕込みぶりには納得ものがあった。また単にキャラ支援というだけでなく、 
啓蒙の意味合いも含まれた、素晴らしいかつ面白い内容だったことを記しておこう。 

 朝になると頭も呆けてくる。そんなとき佐祐理さんAAを使用した早朝にらめっこ(526,544)。 
これが実施されるや否や、会場では爆笑の渦が。眠気を吹き飛ばし、朝のすがすがしさを 
” 強制的に ” 創り出していた。ちなみにこのとき、自分も2連敗してしまいました。 
また一風変わった佐祐理さんへの「雨ニモマケズ」(578)の改変は、かなり目をひく投票だった。 
706で基礎点字講座が終了すると、続けてああっ神奈さまっ氏が「点字マメ知識」を開講(730)。 
既にただのキャラへの支援活動の枠を越えて応援が行われている。 

 この点字シリーズに触発されたのか、ここにきてみさき先輩陣営の支援が一気に活発になり始める。 
ONEのキャラが取っ替え引っ替え登場して、猫好き氏の「みさきと愉快すぎる仲間たち」を始めとした、 
シリーズものに加え、とっとこ名無し氏のエロシチュ「リベンジみさき先輩」(716)、 
瑠璃の疾風氏の改変演説(734)、みさき先輩サイドなのにこんなんやってる俺って一体氏のギャグSS(737)など、 
ジャンルは被ることなく支援が連続していく。 

 もちろん佐祐理さん陣営も、ただ手をこまねいて見ているわけではない。 
R161-757では、ちょっと変わったギャグSS「佐祐理の教習所」が、また789では落描き師氏が 
リクエストを受けて即興で自作画支援、さゆりん萌え氏がオチが爆笑の「佐祐理さんを取り戻せ!」(826)。 
そして以前から続く、ああっ神奈さまっの久瀬君ネタ(842)と、こちらも趣向を凝らしている。 

 ただこの時間帯は、こと支援・応援に関しては、みさき先輩陣営が圧倒的に主導権を握っていた。 
日曜昼のマターリとした時なので、見ている人はまだ少ない。直後に票に結びついてはいかないが、 
この支援量の差はボディブローのように徐々に効いてくるのである。 
R161-846では、実際に爪楊枝で穴開けた2ヶ月遅れの年賀状の写真。浩平君もきっとこうしたんだろうなと 
見る人に思い起こさせる、好応援。852では、詩子さん氏がシチュと音楽を組み合わせた支援。 
859では、最燃トーナメントに出場している浩平になんとか投票しようとするみさき先輩を書いたシチュ 
「輝く決勝へ」。880では、放課後は屋上に氏のパロディ風みさき先輩支援SS「盲目のブギーポップ」も完成し、 
豪華な支援のオンパレードが続いていく。 

 もちろん百戦錬磨の支援者達。 
ただ応援活動を行うだけでなく、浮動票の取り込みもちゃっかり、しかし確実に行っていたりする。 
もはや恒例となった母乳車(右)氏の支援要請(878)に対し、即座に即興シチュ(896)を投稿し 
撃墜(908)するあたり、一票の重みをよく理解した上で試合を進めていた。 
また1つの支援によって、別の支援が誘起されていくのもトーナメントのおもしろさといえる。 
点字講座をうけて、R161-925で名も無き闘票者氏が点字講座・補講を展開したのは、その好例であろう。 

 他にも、この日のみさき先輩支援は本当に面白い。 
R161-918のとっとこ名無し氏の「予感。」はゲームのシナリオ間をうまく埋めたものだったし、 
924ではカツカレー限定カロリー計算機までも登場していた。スレが代わってR162-90では、 
名無しなんて言う人嫌いです氏のらぶシチュ「あいすくりん」。シナリオ後の二人にはこうなってもらいたいものだ。 

 しかし何と言っても、熱血あのね侍なの♪@早苗重戦車氏の支援FLASH「Misakeyway」(R162-86)を 
見逃すわけにはいない。氏の「みさきDA!」のインパクトも凄かったが、今回もそれにけっして劣らない内容。 
フラッシュ・動画支援に強いみさき陣営の一翼を、確かに担っていた。 

 試合流れが徐々にみさき先輩陣営に傾くのを感じつつ、夜の帳が降りてくる……。 

 時刻も午後6時をまわり、某230氏がみさき先輩支援をまとめ、いよいよ最終ステージへ。 
R162-174では、なんとこの日2度目のムービー支援を行う人が登場。前の作品がONE全体の 
内容だったのに対して、ベーター版とはいえ今回はみさき先輩オンリー。その威力は大きく、 
反響も高いものであった。 

 この時間になっても文章系支援も衰えていない。 
みさき先輩陣営では、とっとこ名無し氏の18禁SS「みさき先輩、がんばる」(202)や、瑠璃の疾風氏の 
読んで勇気が湧いてきそうな「夢の競争」(262)。佐祐理さん陣営では、チェきさんの新作AA(182)を 
題材にしたああっ神奈さまっ氏の「まじかる☆みさりゅん vs まじかる☆さゆりん」(248)や、 
名無子氏の佐祐理さんが舞のお株を奪うお話「佐祐理と舞と夜の魔物」(323)。 
そして両者競演ものの、無謀さんだよもん氏の「水瀬さんち」(264)が続いていく。 
会場の「正直、支援が多すぎて見きれないよ〜」との声には、激しく同意したい。 

 そんな時、一風変わったことをして、大いに注目を集めた漢(おとこ)がいた。 
両者の拮抗ぶりに業を煮したのであろうか。 
R162-303氏は「ここまできたら恥も外聞もあるものか!」の書き込みと同時に、 
佐祐理さんグッズで埋め尽くされた自身の部屋の写真をアップ。 
多くの人から、驚きと賞賛と、そして多分呆れの声までもらっていた……。 

 R162-328では、みさき先輩投票とともに関□某氏がアレンジしたmp3支援を 
実施。みさき陣営は、本当にマルチメディアである。 

 画像系支援も熱が入ってくる。 
R162-424の遠野萌え氏の絵は、さくら吹雪くの中で両者が一緒になって歩いている絵柄で、 
多くの人の共感を呼んでいた。他にも390氏、みさき先輩投票済み氏(398)、1707氏(454)、 
そんな☆ばながー♪氏(473)など、次々と自作画支援を見せる。 

 恒例のサユーリ萌え氏の時報画像支援(736)が午後9時を告げ、両者に残された時間が 
あとわずかになったことを知らせてくれる。昨晩の支援グループも復帰してきて、最後の応援に奔走する。 
R162-458では、「みちしるべ」。浩平がいなくなった翌日のみさき先輩と茜とやりとりを書いた、 
ちょっと切ない作品。R162-506では、みさき先輩萌えだよだよ。氏の、なぜかみさき先輩から詩子さんを探すゲーム。 
画面一杯に先輩が表示されるから、逆の場合よりいいかも……。 
R162-522では、アマヨウ氏の自作画支援。R162-567では茜萌え名無しのみさき先輩支援SS 
「私がカレーを好きな理由(わけ)」と続いていく。 
R162-588では、あのね名無しさんなの氏が、タイピングソフト「Last Regrets打!」。 
Kanon本体を利用して遊べるもので、突貫工事といいながらかなりの出来。完成版に大きく期待。 

 残り時間もあと1時間を切る頃になると、いままで決めかねていた人も苦渋の選択を 
強いられることになる。例えどちらのキャラにも萌えていようと、どちらの応援が素晴らしいものであろうと、 
一票を投じられるのは一方だけだ……。それはある種非情かもしれないが、タイマン方式の 
トーナメントでは避けられない宿命でもある。 

 支援者側にもジレンマが存在する。 
この時間帯に支援には果たして効果があるのか? 書き込み速度が早い中で支援をうったとしても、 
即座に流れてしまうだけである。時間に間に合わず、どうしても支援物が未完成なものだってある。 
それでも支援をうつべきか……? 

 しかし以前に誰かが言った。「萌えに効率は無い」と……。(※3) 

 R162-592の、うにゅう使い氏のほのぼのSS「はじめてのおつかい」は、祐一と佐祐理さんの 
買い物風景を書いたもの。二人のほほえましさをうまく書いてある。 
さらにこのSSに、サユーリ萌え氏が挿し絵(659)を付けるという、うれしい連携まで見せてくれた。 
ベータ版だったみさき先輩支援ムービーもついに完成(606)。ギリギリまで修正をし続けていた姿に、 
惜しみない拍手を送りたい。名無しなんて言う人嫌いです氏は、みさき先輩支援SSのダイジェスト版(613)を 
送ってくれた。名も無き闘票者は、昨夜の続き物SS「続・暴走のまじかる☆さゆりん」(726)を掲載。 
さゆりん萌え氏は「佐祐理さんのお仕置き」(739)。仕置きをされるのは祐一でなく北川なのだが、 
それがもうはまりすぎ……。名無しでいいと思うよ…氏は、みさき先輩が子供を生むときの話(743)を 
載せてくれた。情景描写がうまく、読んでいてホロッとさせられる内容だ。 
780では、みさきごよみがついに完成! あとがきと、奥付まで付けていただきました。 
玉砕小ネタ人氏も、800でついに完走。最後まで「弐拾四時間テレビ風」の名に恥じない活躍を見せつける。 
801の名無しさんだよもん氏は、シリアスなみさき先輩支援SS「ありがとう」。 
流れが速いので見過ごされがちだったが、見る人はちゃんと見ている。 

 自作画製作の人も、最後の応援! 
ラジムネーヲ介錯人氏(602)、うるなゆ氏(626)、650氏、名無したちの挽歌氏(678)、 
アリョーシャ氏(700)、828氏、大工氏(841)、412@みさき先輩投票済み氏(865)……。 
以上これらの方々、残り1時間を切ってからの支援!! 

 最後の支援は、名も無き闘票者氏。 
23:00ちょうどに、アリョーシャ氏(700)の絵にシチュ付けした「水瀬家にて」を投下。 

 それぞれの人が、それぞれの23時間を駆け抜けていったこの試合は、 
結果 477票 対 457票で、倉田佐祐理が勝利した。 


<準決勝第1試合   倉田佐祐理 vs 川名みさき  分析>

 終わってみれば、それは羨望を覚えるような試合内容。 
この日、なにがあったのか。できればもう一度過去ログを読んで、振り返ってもらいたい。 
両キャラの支持者に与えられたのは、スレが1つと、23時間という限られた時間。 
誰も統率しないし、指揮もしない。すべてが自由な書き込みのみで、ドラマが創られていく……。 

 その熱のこもった支援は、どうであっただろうか? 
数十枚におよぶ自作画。あわせて100レスを越えるSS群。音楽にフラッシュに動画まで。 
あまりに内容が多すぎて、とても観戦記で紹介しきれません。ごめんなさい m(_ _)m。 
しかもこれらの一つ一つが、この試合の為だけに準備されたもの。 
そのキャラへの深い愛情がなければ、決して創られることは無かったであろう。 

 その愛情がこもった投票は、どうであっただろうか? 
キャラの魅力を、様々な角度から言及したコメント。 
苦渋の選択の末、それでもどちらかに投票しなればならなかった気持ち。 
たとえ支援を出すことが出来なかった人でも、そのコメントで訴えかけようとする。 
キャラスレ数ヶ月分にも相当するほどの萌え文が、そこには凝縮していた。 

 その試合の雰囲気は、どうであっただろうか? 
票差がまったく読めない途中経過。わかるのは接戦であろうという雰囲気だけ。 
そんな試合途中でも殺伐とした空気ではなく、むしろ適度な緊張感を保った好試合。 
自陣の支援も相手の支援も、ともに楽しみ合える素晴らしい雰囲気であったと思う。 
結果速報後、票差が僅差であったために一時場も騒然としかけたが、 
それだけを見て、この試合に悪い印象を持つのは、あまりにも短絡的だ。 
すべてが終わったとき、みんなが感じたファーストインプレッションがどんなであったか。 
終了直後のコメントを振り返ってみて欲しい。 

 一観戦者として、この試合に参加した人に、激しい羨望を覚える。 
 筋書きのないドラマを創り上げた、すべての人に感謝。 

 勝者、倉田佐祐理。今試合も、いつも通りの試合展開を見せられたのが、大きな勝因だろうか。 
まず固定支持層が、みさき先輩よりも多かったことが考えられる。グラフを見ると、開始序盤で 
大きくリードしている。この時間帯では、両陣営ともまだ支援も出揃っていない。 
支援をあまり決めうちする人が、佐祐理さんには多かったと言える。しかしそれだけでは、 
ここまで来たトーナメントでの勝利はおぼつかない。準々決勝ともなれば、大半の人の 
最萌キャラは敗退していることだろう。すなわち浮動層が多いと言うことを意味している。 
もし浮動層に訴えるものがなれば、みるみる差が詰まっていき逆転されていただろう。 
しかし実際は違った。すべての時間帯にわたっての豊富な応援。SS、萌え絵、AAやネタ。 
これまでの激戦で培われてきた経験を元に、力の限り支援をしていたようであった。 
またその活動内容もおもしろい。キャラスレ組が試合を引っ張りながらも、 
普段キャラスレでは見られないようなシチュも多かった。外からの応援者も含め、 
佐祐理さんを慕う人たちが、個々の支援を積み上げていって、獲得した勝利だったと思う。 

 一方、敗れた川名みさき。得票数は僅差で負けてしまったものの、応援では決して 
負けていなかった。その証拠に、支援を見てから決めたであろう試合後半得票者は 
みさき先輩の方が多い。また内容も素晴らしかった。以前から好評のSS、絵。 
そしてトーナメント後半になって注目され始めた、フラッシュや動画系。 
それらすべてが、なんとかみさき先輩の良さを伝えようとしていたと思う。 
そして、特に点字講座は素晴らしかった。単に応援ネタと呼ぶには、 
おこがましい思いがするような内容だ。自分も点字の存在は知っていたけど、 
本試合で初めて内容を知ることが出来た。他にも同じ人はたくさんいることだろう。 
トーナメントで点字講座に触れることができて、楽しくもあり同時にうれしかった。 
またこの点字講座に刺激されてか、次々新しい支援が派生してくる。 
 支援は繋がっていた。確かに、みんなで一つの試合を創っていた。 
 トーナメントを通じて、みさき先輩とそれを取り巻く人たちも成長してきたと思う。 
一戦一戦の応援に全力を尽くし、そこで得たものを次の試合で生かす。 
そんな積み重ねを続けながら、この場所までたどり着いた。 
残念ながら、晴れて決勝の場に上ることは出来なかったが、いままでの 
経験と想い出をもって、胸を張って退場して欲しい。素晴らしい試合でした。 
 そういえば、3/3はみさき先輩と浩平君の卒業式の日でもありました。 
奇しくも同じ日に、みさき先輩は最萌トーナメントから卒業します。 
トーナメントが終わって、次の新しい世界へ……。 

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(※1) 初心者FAQ 
Q:Leaf,key板なのに、tacticsのONEの話題等があるのは何故? 

A: 
板創設時から、暗黙の了解という形で、keyのスタッフがtactics在籍時に手がけた作品は 
この板で扱うようになっています。 
具体的には、「ONE」「MOON.」「同棲」がこれに該当します。 

また、板の使い分けについては、エロゲー板ローカルルールに準拠しています。 
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Knight/3635/guide.html 
>6.Leaf,Keyのゲームについての話題は葉鍵板へ逝きましょう。 
>なお、葉鍵板で扱われるゲームは、Leaf、Keyのすべての作品、 
>およびTacticsのMOON.、ONEが該当します。 
>MOON.とONEは葉鍵の作品でありませんが、現Keyのスタッフが制作し、 
>Keyのゲームの前身となったゲームであり、葉鍵板で扱うことになっています。 

■ 初めて葉鍵板に来た方へ ■ 
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1012419119/ 

(※2) みさきごよみ製作委員会 
Aqua氏、あまとう氏、詩子さん氏、チェき氏、名無し忍者氏 

(※3) 「萌えに効率は無い」 
R48-170、ファーレンハイト氏 


gnuplot氏作成グラフ


佐祐理477−みさき457で佐祐理の勝利!