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桂木美和子 VS 月城夕香
解説者だよもん氏による観戦記
<一回戦・Aブロック第五試合  桂木美和子 vs 月城夕香 観戦記1>

初の端役キャラ同士の対戦となり、当初から盛り上がりが懸念された一戦。
両者とも知名度的には大差ないが、森川由綺のコスプレでアニメ版コミぱに登場した上、
玲子&3コス娘スレのバックアップが期待できる、月城夕香の優勢は間違いないところ。
対する桂木美和子は葉鍵の原点的存在である雫の潜在的人気に期待したいところだが、
本編での人格描写が一切なし、萌えの手掛かりとなるのはマニュアルの「気弱で赤面症」という
一行だけ。これだけの材料で萌えさせるのには、一昨日の古河早苗以上の困難さが予想された。

開始直後からいきなり、夕香陣営のスタートダッシュが炸裂する。
萌えシチュ、コスプレ画像、旦那さん氏・おおさか氏らによるSSなどを一気に投入し、
完全に主導権を握る。対する美和子陣営もシチュなどで対抗するものの勢いの差は歴然で、
1:30の第一回集計では11対29と、夕香陣営が圧倒的なリードを奪った。
その後は両陣営とも手詰まりとなって戦線は膠着化するが、突如母親のフルネームを
公開するという大胆な手段で乱入した、通称「渡辺」が両者に猛追をかけ、
3:00の集計では24対39という両者のスコアに対し、僅か1時間で11票を獲得する勢いを見せる。

両陣営ともこれで目が醒めたのか、夕香陣営がエロ萌えシチュを投下すると、対する美和子陣営も
気合の入ったエロSSで応戦、熱い戦いによって渡辺の勢いを消し止めることに成功する。
8:00の集計では33対47と、両陣営の上積みはほぼ互角となる。なお、渡辺は14票に留まった。
午前中は沈滞ムードながらも、昼以降は夕香陣営が萌えシチュ・SSを連発して優勢を確保し、
「すんすん」の効果もあってか12:00の集計では34対52、16:00には41対61と差を広げる。

<一回戦・Aブロック第五試合  桂木美和子 vs 月城夕香 観戦記2>

しかし夜に入ると美和子陣営も反撃を開始し、19:00の最終中間発表では54対69に差を詰める。
ここで美和子陣営から即興エロ画像とそれに呼応したシチュが投下され、傍観していた
無関心層が雪崩をうって美和子陣営に流れ込み、瞬く間に15票差をひっくり返す。
夕香陣営も萌えシチュの連発で流れを引き戻そうと試み、終盤にきて白熱した展開となる。
しかし一旦傾いた流れは、なまじ今までずっと優勢だったのが仇となり引き戻すことができない。
最後まで勝負を捨てず、土壇場まで再逆転の望みを繋ぐ夕香陣営。
勢いに乗って、更に夕香陣営を突き放そうとする美和子陣営。緊迫した戦いが最後まで続く。

結局、土壇場で大逆転に成功した美和子陣営が、110対102で前評判を打ち破る勝利を手にした。

振り返ると、両者ともに殆ど無名の端役ヒロインであったにも関わらず、
戦前の予想を大きく覆す盛り上がりを見せた、過去の名勝負に勝るとも劣らない熱戦と言えよう。
コスプレ・控えめという属性を最大限に生かした夕香陣営の熱意溢れるテキスト中心の萌え、
そして、限られた情報にも関わらず必死に萌えを追求し、実弾が無いなら自分で作れという精神で、
絶望的な差を土壇場でひっくり返した美和子陣営の努力の双方に、心底感服させられた。
たとえ実弾の乏しいキャラでも、萌えを他者と共有することは可能であるを知らしめたのは大きい。

端役だとか情報が無いとかをものともしない、萌え力の偉大さを感じさせられた一戦であった。

<一回戦・Aブロック第五試合  桂木美和子 vs 月城夕香 総評1>

完全な端役同士の対戦にあるまじき盛り上がりを見せた好ゲーム。
両者の戦前の知名度を考えると、これほどの熱戦が展開されたのは正直信じ難くすらある。
萌えのために妄想力を振り絞った両陣営に拍手を贈りたいと思う。
そして、期せずして両陣営の奮起を促す形となった渡辺にも拍手を贈りたい。

勝利を収めた美和子陣営は、端役のうえ設定も無きに等しく、登場シーンは全て操り人形かつ全裸、
更には太田香奈子のようにおまけシナリオでの補完もなされていないことを考慮すると、
圧倒的不利の前評判を払いのけた健闘は大いに称えられて然るべきであろう。
終盤戦にきて撃ち出された即興のエロ画像は、それに合わせたエロシチュとの相乗効果も
あいまって、戦局を一気にひっくり返すほどの破壊力を見せ、イメージに乏しいマイナーキャラに
おける画像実弾の視覚的インパクトと言うものを、まざまざと見せつけることになった。

僅かに力及ばず敗れた夕香陣営ではあるが、玲子&3コス娘も中心とした結束力は見事であった。
数々の好シチュ・SSの連発には、単なる端役の域を越えた萌え力も感じられた。
序盤から終盤にかけて断続的に撃ち出された萌えシチュの数々は主導権を握るのに大いに力になった。
しかし、終盤の美和子陣営の画像による勢いを止めるには至らず、認知度の低いマイナーキャラ
におけるショートシチュの有効性及び限界を再確認させられる結果となった。
<一回戦・Aブロック第五試合  桂木美和子 vs 月城夕香 総評2>

結果はこのようになったが、今回の一戦は両陣営にとっても得るものが大きかったと思われる。

玲子連合陣営では、今後の玲子及び他の3コス娘の戦い方をある程度掴む事ができただろう。
ただ、玲子はともかく美穂及びまゆの二人は、それぞれ繭及び澪のONEの二大ロリ系ヒロインとの、
名前の読みが似かよったタッグ対決が予定されており、苦戦は免れ得ないと予想される。

雫連合陣営では、今回の大逆転勝利をもって雫ファンの再結束を促すと共に、
すぐ明日に控えたノブコ対太田加奈子の対戦、そして、日曜日に組まれたティリア対月島瑠璃子の、
葉旧作メインヒロイン対決に向けてのいい予行練習になったことだろう。

端役対決であるにも関わらず、予想を遥かに上回る盛り上がりを見せたこの戦い、
今後の当トーナメントの行く末を占う上でも実りある一戦であったと言えるだろう。

gnuplot氏作成グラフ


美和子110−夕香102で美和子の勝利!!