最萌トーナメント 入場SS集(2回戦、C・Dブロック)

175 :リング穴Joe : 02/01/04 23:51 ID:0J/1DVeH
横綱勝負と思いきや、予期せぬ苦戦の一回戦!
傷ついた威信の回復なるか二回戦!!
誰彼色物キャラの双璧にして人間ホーミング魚雷、岩切花枝!!
格と言われりゃ差はあるが、勝ち目はあるぞ!最萌バトル!
引きずり込めるか、海の底!?
翼人VS海人!空と海との大バトル!!

Cブロック二回戦第1試合
 南海の激闘!モスラVSエビラ!!
  いあ!いあ!はすたあ! 神尾観鈴(AIR) VS
  くとぅるう!るるいえ! 岩切花枝(誰彼)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!

250 :いわきり入場SS : 02/01/05 00:10 ID:lUSw1lRX
岩切花枝選手控え室

岩切花枝は対戦相手、神尾観鈴のプロフィールを見て嘆息した。
自分には無いあらゆる『萌え』を兼ね備えたAIRのヒロイン。
泣かせるシナリオ、驚異的な発売本数、家庭機への移植
これからあらゆる分野でのメディア展開…

それに比べ自分の置かれた境遇を振り返ると

『超先生』

その一言しか浮かんでこない。

岩切「くぅぅ…親の存在がまさかこれほどの足枷になるとは…」
歯軋りしながら、ウロウロ歩き回る岩切を仲間が諌める。

黒きよみ「いわきり、アンソロで祭り状態のあんたはまだましよ…」
高子「まあまあ不幸な境遇はいわきりさんだけじゃ無いですから…私は意味無し非処女…」
白きよみ「本編の私ENDほど理不尽なものは無いですし…」

岩切を諌める積もりが一気に不幸自慢になってしまい
空気を察した月代が親友に助けを求める。

月代「ねえ、夕霧ちゃん。この雰囲気、どうしたらいいんだろ…?」
凸「そんなこと言われても…」

なんとも言えない雰囲気が控え室を覆いだしたその時――

バタン!

ドアが乱暴に開かれ、御堂を始めとするかつての戦友達が
控え室に乗り込んできた。

御堂「カーッ、辛気臭ぇなぁ。ここはお通夜会場かぁ?」
蝉丸「まったくだ。これでは相手に『どうぞ勝って下さい』と言っている様なものだ」
光岡「正直、見損なったぞ。それでも帝國軍人かっ」

岩切「なっ、何を!自分達は勝ち上がったからと言って皆でひやかしに来たのか!」
(シャキン!)
愛用の軍刀を構えて御堂たちを威嚇する岩切。

麗子「はいはいはい、遊びはそこまで。あんた達も励ましに来たのに怒らせてどうするの
   …岩切、テンションは戻った?」

麗子に叱られて小さくなる男達。
しかしそんな彼らの不器用な励ましが岩切には何よりも有りがたく思えた。
岩切「……ふん、一応礼を言っておくぞ」

高子「いわきりさん、入場時間を過ぎてますよ?ほらほら早く早く」
岩切「あ、ああ、判った。まあ、やるだけやってやるさ」

バンッ!
勢い良くドアが閉められ、女戦士は新たな戦いの舞台に向かい疾走する。

岩切花枝、10分遅れの入場!

(神尾観鈴、入場SSなし)

166 :リング穴Joe : 02/01/05 23:50 ID:d7JH7L8i
二回戦でも最初の親子丼になるか!?
あかりママ 神岸ひかり!!
それとも親子丼を阻止できるか!?
葉鍵最強の情念人 里村茜!!
あかりフェイクで目眩まし!?
茜の練乳トッピングライトが炸裂するか!?
料理が上手い両者の戦い、果たしていかなる戦術が!?
Cブロック二回戦第2試合
 必殺料理人!!
  親子丼マスター  神岸ひかり(東鳩) VS
  ワッフルハンター 里村茜(ONE)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!

231 :あまとう ◆akaneZrY : 02/01/06 00:03 ID:0LdUmm7H
――私は立っていた。
トーナメント控え室。
あの日、12月16日は詩子と司の試合だった。
もう二度と来ないと思っていた三人で過ごす時間がすごく楽しかった。
それは1日限りの夢のような幸せ。
いつまでも一緒にはいられなかった。
12月16日という日が終わったとき、司はこの世界から消えた。
この場所で。
「そろそろ時間だよっ、茜」
「……はい」
私は振り返る。
詩子の屈託ない笑顔がそこにあった。
「……」
「……?茜、どうかしたの?」
「いえ……」
どうやら、私は悲しそうな顔をしてしまったらしい。
「何かあったの?」
心配そうに言う詩子。
「……詩子、司のこと……覚えてますか?」
「ご、ごめん、覚えてないよ……誰だっけ?」
私はうつむいてしまった。
詩子と、司と、私の思い出。
それを懐かしがることができるのは、この世ではもう私しかいない。
悲しいことだった。
「……おい、茜。出番だぞ」
――ふと顔を上げると、浩平の姿があった。

「……浩平」
「茜、行こう」
浩平の口調はやさしく、そして強かった。
「あいつは……城島司はもう帰って来ない。でも悲しむことじゃない。
思い出の中にしまっておけばいいんだ」
え……?浩平は司のことを覚えている……?
「だからなんつーかさ、今度はオレと茜と柚木で、新しい思い出を作っていこうぜ」
「……」
その通りだと思う。
思い出というものは、前に進んでいる人間が懐古するものなのかもしれない。
いつまでも立ち止まっていては、それこそ思い出を大事にしていないことに
なってしまいそうだ。
ここに司がいれば、間違いなく言うだろう。
"前に進め"と。
「あっ、司ってもしかしてあの司?
……なんだ、ちょっとボケてたみたいだよ、あたし」
「……詩子……」
思い出してくれた……。
浩平も詩子も私も、司のことを覚えている。
この世で三人も。
なんとなく、司のうれしそうな顔が目に浮かんだ。
「ほらっ、行くぞ茜」
私の表情が緩んだのか、浩平は微笑んでくれた。
そして、私の手を取って歩きだした。
「あ、折原君が茜の右手を持つんだったら、あたしは左手をもっちゃうもんね」
詩子も、反対側の手を引いてくれる。
二人の手は暖かかった。

手を伸ばさなくても、幸せは私のそばにある。
その幸せをどうか見守っていてください、司。

――里村茜、入場。

(神岸ひかり、入場SSなし)

194 :リング穴Joe : 02/01/06 23:50 ID:Q7j6zgG2
金髪碧眼加えて巨乳、子供が大好きハーフの美人!
されどその実体は!袴姿に身を包み獲物を狙うスナイパー!
狩って狩って狩りまくれ!狩猟魔人 宮内レミィ!!
長い黒髪加えてナチュラル、夕焼け大好き吶喊美人!
されどその実体は!飽くなき食欲、アバドン娘!
喰って喰って喰いまくれ!食欲魔人 川名みさき!!
狩るか狩られるか?喰うか喰われるか?
戦え!本能の赴くままに!二人の魔人が今まさに!!

Cブロック二回戦第3試合
 本能魔人対決!
  デューク宮内 宮内レミィ(東鳩) VS
  泣き虫みさき 川名みさき(ONE)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!

257 :名無しさんだよもん : 02/01/07 00:06 ID:maTTlwaK
「先輩、また来たなここに」
「そうだね、ずいぶん久しぶりな気がするよ」
「…先輩、震えてる?」
「うん、ちょっと気圧されてる、かな」
「大丈夫、しっかり試合場まで連れていくぞ」
「でもみんな変に思わないかな、私と浩平君こんなに
しっかり寄り添って歩いてて」
「だって…俺達は恋人同士なんだからラブラブなのは当たり前だろう」
「それに、それは先輩の個性なんだ、これが先輩の普通なんだよ」
「うん、そうだよね、頑張るよ、浩平君」

浩平の暖かさを身にまといながら、川名みさき、入場――――。

(宮内レミィ、入場SSなし)

39 :リング穴Joe : 02/01/07 23:51 ID:UC5RUReT
♪春よ〜こい は〜やくこい
 コワレ始めたまこピーが〜
 白いシルクのヴェールつけ〜
 おんもでしたいと待っている〜
ものみの丘に佇んだ春待狐、沢渡真琴!!
雪降る時期に季節効果、1カラムシフト!
親友”川名みさき”の待つ準決勝に進めるか!?
天然”みさき”とドジっ娘”澪”の二強の保護者!!
演劇部部長にして世話焼き大王、深山雪見!!
春は雪融け、消えるか雪見!?
春遠からじ、されど寒さは続くのか!?

Cブロック二回戦第4試合
 春待合戦!
  葉鍵最強の保護者    深山雪見(ONE) VS
  葉鍵最強の世話やかれ役 沢渡真琴(Kanon)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!

51 :深山雪見、入場! : 02/01/07 23:57 ID:l1SlVSj3
悪。
2002年、ヒロインのキーワード。

偽善者もボケの惨劇も、もはやこのインパクトには無力!
ストレート!
純粋!
直球勝負!
ひたむきなまでに“悪”一文字を求道する、Oneの職人! いぶし銀の名脇役!
最低高槻などメではない!
柳川、月島、何するものぞ!
葉鍵唯一にして最凶の称号を冠せし少女!

――“極悪人”深山雪見の入場だあぁっ!!


「みぃ〜さぁ〜きぃ〜」
「わ、雪ちゃん、ちょび髭はわざとじゃないんだよ」

(沢渡真琴、入場SSなし)

794 :リング穴Joe : 02/01/08 23:50 ID:TzM/U7az
好きになったその人は、姉が心許した相手!
姉のフォローに廻ると見せて、いつの間にやらロックオン!
文武両道!才色兼備!格闘女王 来栖川綾香!!
好きになったその人は 自分を慕う後輩の彼!
多忙なアイドル会えないうちに、いつの間にやらロックオン!
ニッコリ笑顔で他人を魅了!気配り名人 澤倉美咲!!
表と裏の違いはあれど人の彼氏を獲るのは同じ!
親しき仲にも仁義なし!狙った獲物は逃さない!!
鳶のフリした猛禽類よ!天高く舞い上がれ!!

Dブロック二回戦第1試合
 略奪女王杯!今そこにいる恋敵(テキ)!!
  近距離格闘型インファイター 澤倉美咲(WA) VS
  遠距離一撃型アウトボクサー 来栖川綾香(東鳩)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!

796 :綾香入場 : 02/01/08 23:51 ID:LGm0KRvt
好恵「いよいよ2回戦ね、綾香。
 私と決勝で会うのを楽しみにしてるからね」

綾香「楽しみにしてるわよ、セリオ、葵」

好恵「どういう意味よ!」

浩之「しかし、綾香も決勝までは難しいな。
 美咲さんに、多分琴音ちゃん、そして長森さんが相手だろ。
 いくら綾香だって、この連戦じゃ…」

綾香「ストーップ、浩之♪
 いい?
 戦いは勝ち負けじゃないの。
 楽しむものよ。
 勝っても負けても全力で戦う。
 それが私のやり方よ
 相手が強ければ強いほど、わくわくする」

浩之「…お前はどこぞのサイヤ人か。
 でも、格好いいぜ、綾香」

綾香「浩之もね」

好恵「そこの二人、自分たちの世界を作らないように!」

控え室のドアを開け、試合場へと出る。
私はまた、帰って来た。
この、バトルフィールドに――

耳をつんざく声援。
四方から当たるスポットライト。
全て、今は私たちの戦いのためにある。

舞台を前にして、ひとつ身震い。
こんなとき思う。ああ、私は生まれついての格闘家なのだと。
この舞台に張り詰める緊張感に、
体の中から沸き起こる闘争と勝利への渇望に――
――いや違う、「アイツを倒せ」との、内にいる私の呼びかけに、
遠慮会釈なく応えてあげられることに、私は、この上ない喜びを感じるのだ。

戦いを、戦いを、戦いを。もっと私に、戦いを。
「−−綾香様、時間です」
「OKっ!!」
私は帰ってきた、この、戦場に――

――来栖川綾香、今、満を持して登場。

802 :美咲さん入場 : 02/01/08 23:52 ID:w3dCR+vO
 会場が熱気に包まれていた。
 それが…怖い。
 美咲さんの気持ちはよく分かる。
「はは…私、震えてる」
 対戦相手、相手の応援者、自分の応援者。
 ここには大勢の人が集まってる。
 今日、また誰かが負けて、誰かが勝たなきゃいけない。
 それが辛い。
 この人にとっては、人を傷つけるのが一番痛いことだから…。
 偽善だと解っていても、そうすることしかできない臆病な人。
 だから、俺も分かってて平気な顔しなきゃいけない。
 美咲さんの綺麗な手を包むように自分の手を重ねた。

「私、何もしてあげられないのに……」
 試合会場の観客席に押しかけた人波を見上げながら言う。
「こんなにたくさんの人に応援されるほど立派な人間じゃないよ…」
 そう呟く。

 それでも。嫌なことからも逃げ出さない強さを持ってることを知っているから――
「がんばって、美咲さん!!」
 俺たちの応援をきっと懸命に受けとめてくれる…
「…うん」

 澤倉美咲、入場!!


636 :リング穴Joe : 02/01/09 23:50 ID:+N693vYX
♪ポキュポキュ、キタキツネ、北へ行け〜
 イルカさんは帽子とり!
 琴音〜一発!かにばさみ〜
誰かを誘う超能力少女!姫川琴音!!
♪助けてあげて、あなただけについて行く〜
 今日も働く、戦う、なつく、そして”食べ”られる〜
首輪をつけた家イヌ娘!ひさびさ緊縛キャラか? エルルゥ!!
動物好きの謀略家”不思議少女”姫川琴音と
雀鬼・たま以来の獣人系、エルルゥの
二人が繰り広げる戦いのワンダーランド!
闘場は今!アニマルプラネット!!

Dブロック二回戦第2試合
 ガクガク動物ランド
  葉鍵のオーベルシュタイン 姫川琴音(東鳩) VS
  獣姦・「挿入られるもの」 エルルゥ(うたわれるもの)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!

781 :謎の琴音スト : 02/01/10 00:40 ID:WkQyXSeT
「琴音ちゃん、いけるか?」
「ハイ、大丈夫です。いきましょう、藤田さん」

会場に向かう通路で、最も信頼する者と交わす会話。受ける励まし。
彼がセコンドについてくれる。それだけで力が湧いてくるような気がする。

敗れていった者達の想いを背負って、悔いのない戦いを。そう気を引き締める。
そしてそれは向こうとて同じ。……手は抜かない。それが相手に対する礼儀だから。

願わくば、一回戦の相手のように、目の前の愛する者の胸に誇りを持って飛び込めるように。
勝っても負けても、胸を張れるように。

試合場のライトの中に、今、身を躍らせる。


今更な入場SS。すんません、私用が長引いて……。
<<琴音ちゃん>>に一票です。

791 :名無しさんだよもん : 02/01/10 00:43 ID:pQ+Xw5Lw
今日は琴音の家で2人っきりだ。
やっぱり冬はコタツに入ってテレビ見るのが一番だよな・・・。
もちろんこの後は二人で・・・などと琴音を見ながら不埒な事を考えていると、
ふいに琴音の顔がこわばった。
「どうした琴音?」
「浩之さん、あれ・・・」
そういってテレビを指差した。アナウンサーがニュースを読んでいる。
「最萌トーナメントも2回戦もいよいよ中盤、明日0:00は
エルルゥ選手対姫川琴音選手の試合が行われる予定で・・・」
「・・・」
「・・・」
顔を見合わせる二人。試合開始まで後30分しかない。
「あ〜〜〜〜っ!!!」
「どど、どうしよう、浩之さん!?」
慌てて支度する琴音。
「とりあえず琴音はタクシーで会場にいけッ!
必要なものは後で持っていくから」
「う、うん」
涙目でうなづく。取るものとりあず、家を出て行く琴音。
「あいつ大丈夫かな・・・」
琴音、40分遅れで入場。

(エルルゥ、入場SSなし)

466 :リング穴Joe : 02/01/10 23:50 ID:d3T5U1LK
駆け落ち同然アイドル引退!若い身空で一児の母に!
森川由綺から水瀬秋子に!華麗な転身!
アイドル声優、「こみパ」の歌姫 桜井あさひ!!
黒幕同然病床指示出し!若い美空で同人おたく!
逝きそうで逝かない、葉っぱの栞!
学生パトロン、将来ある意味有望か!? 立川郁美!!
同門勝負と言うけれど、親友勝負と限らない!
千堂和樹に夜這いをかけて、水入りドローの猪之坊旅館!
ライバルなんてもんじゃない!遺恨どろどろ再試合!
恨みハラサデオクモノカ!雌雄を決す時ぞ今!!

Dブロック二回戦第3試合
 リターンマッチ!千堂和樹争奪戦!!
  術式完了! 立川郁美(こみパ) VS
  中田氏完了 桜井あさひ(こみパ)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!

479 :あらっく ◆323sOatk : 02/01/10 23:58 ID:iKstV7eh
そろそろ時間かな…。

正直、あまり気が進まなかった。
仕方がないこととはいえ、クジ運のなさを苦々しく思った。
だって、相手は同じ人を好きになったライバルだから…。
いずれ決着をつけなきゃいけないかもしれないけど、
やっぱりもっと別の形がよかったな…。
そう思う。

でも、手は抜けない。
あたしには、全力で勝負に臨むことしかできない。
それが彼女を悲しませることになったとしても、
あたしはみんなの期待に応えなくちゃいけないから。
みんながあたしを信じてくれているから…。

いけない、今からこんなんじゃ、また失敗しちゃう…。
どっちが勝っても、恨みっこなしっ。
さ、頑張らなきゃ!

もう、不安に怯える”桜井あさひ”じゃない。
極彩色のスポットライトと、割れんばかりの声援のなか、
彼女は凛々しく歩き出す。

桜井あさひ、入場です!

558 :立川郁美、入場ッ!! : 02/01/11 00:20 ID:FvX4C6BV
「ここまででいいよ、お兄ちゃん」
 試合場の前。
 お兄ちゃんに負ぶさってここまで来た。ちょっと、遅れちゃったけど…
「うむ」
 そっと、あたしの体を下ろす。
「ありがと……じゃ、行ってくるね」
 微笑んで、一人、舞台への花道を行く。

「郁美」
 お兄ちゃんの、声。
「……どうしても、行くのか?」
「うん」
 あたしは言い切った。
 行かなければいけない時がある。それはきっと、今のような時をいうのだろうと、あたしは確信していたから。
「そうか……」
 一瞬、沈黙。
「………体には、気をつけてな」
 お兄ちゃんの心配が、苦渋が、痛いほどよく分かる、一言。
「うんっ」
 でも、止まるわけにはいかない。お兄ちゃんだって分かってるから行かせてくれる。
 だから……だから、あたし、頑張ります!


 立川郁美、入場。


252 :リング穴Joe : 02/01/11 23:50 ID:5bNbfh4C
 いつの日かと恐れていた〜
 いつの日かと夢見ていた〜
 闘志目覚め、支援拡げて、戦う日二回戦!
 溢るる涙、試合だからと〜奮い起こす萌ゆるる魂!
 同門勝負、瑞佳−繭!
 目指せ遥かな優勝〜
 さらば”えいえん”世界〜
 もうもどれないもうかえらない
 最萌の戦いトーナメント
勝負の世界に情けは無用、馴れ合い無用!
二回戦最強のつらい戦い!まもなくゴング!

Dブロック二回戦第4試合
 擬似姉妹決戦!
  椎名繭(ONE) VS 長森瑞佳(ONE)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!

260 :神速の七瀬 ◆NanAsEA. : 02/01/11 23:52 ID:2CZuPB7h
入場SS

―椎名繭の控え室―

繭「みゅ…みずかおねぇちゃんとの、たいせんなんて、まゆ、いやだよ…」
仲の良い長森と対戦する事になり、不安に胸が締め付けられそうになっている繭。
そこへ
長森「繭、居る?」
ヒョッコリ現れたのは、なんと、長森だった。
繭「みゅ!?みずかおねぇちゃん」
浩平「俺もいるぞ」
繭「こーへー!?」
浩平「その様子だと、どうやら、来て正解だったようだな」
長森「きっと、繭が不安がってるから、様子を見に行こうってわたしが浩平に言ったんだよ」
繭「みゅー…」
長森「でもね、繭。わたしは、こういうのは、楽しまないと駄目なんだって思うんだよ」
浩平「そうだな、ま、一種のお祭りみたいなもんだからな」
繭「おまつり…」
長森「だから、勝敗よりも、どれだけ、わたしや、繭が楽しめるかって事の方が重要だと思うよ」
繭「うん…まゆ、みずかおねぇちゃんと、いっしょにたのしくあそびたいもぉん…」
長森「それじゃ、一緒に行こうね。浩平、先導お願いするね♪」
繭「うん、せんどう〜」
浩平「引き立て役かよ…ま、いいか。よし、それじゃ行こう!」
長森・繭「うん♪」
果たして、折原浩平の先導の元、長森瑞佳、椎名繭、両者入場!