最萌トーナメント 入場SS集(準決勝、E〜Hブロック)

777 :リング穴Joe : 02/02/05 23:51 ID:BRZ3gaXI
恋人の隙間狙って忍び寄る 貴方の後ろにオガタリーナ!
曰く恋愛スナイパー!曰く裸Yシャツブレーカー!曰く最萌ライバル!
数々の恐るべき異名を奉られた「ホワルバ」決戦存在! 緒方理奈!!
離れたくとも離れられん!ある意味チェーンデスマッチ!
曰く七色の萌え師!曰く萌えの百貨店!曰く萌えの最狂パターン!
姿態の変化の表現は数多し!「まじアン」正ヒロイン スフィー!!
恋愛なれば完全密着のスフィー相手に分が悪い緒方理奈!
だが萌えの勝負は訳が違う!萌えの勝負に負けられない!
Eブロック激戦地区を勝ち抜いた実績がモノを言う!!

Eブロック準決勝第1試合
 ブロック優勝間近!?
  萌ライバル 緒方理奈(WA) VS
  正ヒロイン スフィー(まじアン)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!

779 :オガリナ230 : 02/02/05 23:52 ID:p7wQfFGT
 〜理奈入場


 眼を閉じれば、思い出すのは五日前の光景。

 冬弥の背におぶられて会場から去っていく
はるかを、理奈はじっと見つめていた。
「これで私一人、か……」
 昨日はマナが。そして今日ははるかが舞台を
降りた。
「理奈ちゃん」
「あら由綺……いいの? 冬弥君達と一緒にいなくて」
 会場を離れ、街の雑踏に消えていく二人を見送り
ながら由綺はうなずいた。
「うん。冬弥君の背中……今日は、はるかに譲るよ」
 試合が終わり、冬弥に身体を預けて眠るはるかの
寝顔は安らかで、それは彼女の出番がこの日終わったことを
意味していた。
「頑張らなくちゃ」
 自分に聞かせるように、私はつぶやいた。
「ごめんね……理奈ちゃんにばっかり無理させて」
 由綺が心底申し訳なさそうに言う。
「何言ってるの」
 その由綺の背中を少し強くぱん、と叩いて、私は
胸を張った。
「わっ、いたた……いたいよ理奈ちゃん」
「任せておきなさいって。だって私は……」


 通路の向こう、光の中から歓声が聞こえる。
「理奈さん、頑張って下さい!」
「……がんばって」
 マナもはるかも、今日は応援に駆けつけてくれた。
「うん、それじゃいってくるわね!」
 手を上げて挨拶すると、理奈はステージに向かって
駆け出した。
「わあ……」
 光輝く舞台へ向かう理奈の背中が、マナには何だか
きらめいているように見えて。
「理奈さん、かっこいい……」
 まぶしそうに見つめるマナに、由綺は微笑んで答えた。
「それはそうよ。だって理奈ちゃんは……皆の想いを全て
背負って、それでも走り続ける「トップアイドル」なんだもの!」

 そして、理奈は三たびステージに立つ。


559 :リング穴Joe : 02/02/06 23:50 ID:pBdZmOn4
萌え職人の決勝戦!今、ここに実現!!
アスキーアートの美!吉井!!
萌えSSの本領発揮!小坂由起子!!
職人の技がここに炸裂する!!
アダや疎かにはすまい、この決戦!!
負けたら出るぞ!もったいないお化け!!
ノートを無駄に!地球に優しくないぞ、吉井!!
何も壊さなくても、浩平のオーディオ、小坂由起子!!
ある意味、興味の戦いはもう間もなく!!

Eブロック準決勝第2試合
選手入場の際に記載された方、お借りいたしました!!
 口上のネタが尽きた・・・まさかネ、ここまで・・・
  吉 井(東鳩) VS 小坂由起子(ONE)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!

561 :小坂由起子入場SS――サングラス越しの視線の先に : 02/02/06 23:53 ID:VDd7Utrh
「………」
通路の先の入場口から、眩しい光が強く射し込む。
しかし、彼女がかけているサングラスが、その眩しさを感じさせない。
小坂由起子。
サングラス越しに会場を真っ直ぐ見据え、彼女は何を思うのか。

(……どう見ても場違いよね、私……)

「小坂さん、気合入ってますか?」
「え? ええ……」
2回戦、なんと1票差という熾烈な戦いを演じた相手、相田響子がにっこり
と、いきなり声をかけられて、驚く由起子に微笑みかける。
「頑張ってくださいね! これに勝てば特ダネですから!」
「特ダネ?」
「『最萌トーナメント、正体不明の謎の選手・なんと決勝進出!』……ってね」
気分は早くも特ダネライター。
そんなうきうき気分の響子を見つめながら、由起子は思う。
先程まで、自分が場違いであると思っていたこと。

(……そんなこと、ないよね)
組み合わせの妙とは言え、自分がこの場に立つ資格を得ているのは事実。
そしてそのために、立ち塞がる相手を下してきたのも。
出場動機なんか関係ない。ここまで来たら後には引けない。

「頑張ってくださいねー!」
サングラスの奥の瞳を僅かに動かして、軽く会釈をして、向かう。
響子の声援を、自分を応援してくれる全ての人の声援をその背に受けて。
一歩一歩、音を立てて歩き出す。
いつも通勤するかのような軽い雰囲気で、されど少しばかり、その心を熱くして――


568 :吉井ユカリ、入場ッ! : 02/02/06 23:59 ID:UWdspryh
松本「あ、いたいた」
岡田「もう、どこ行ってるのよー」
吉井「え、だってもう試合始まる時間」
岡田「……時計、ずれてる。早く出すぎよ」
吉井「ごめーん」
岡田「まあいいわよ、誰かさんみたいに遅れるよりは、ね」
松本「……ふえーん」
岡田「ま、じゃあ行ってらっしゃい。頑張りなよ」
松本「頑張れー」
吉井「うん。行ってくるね、岡田、松本!」

 吉井ユカリ、友の声援を背に受けて、今入場。


309 :リング穴Joe : 02/02/07 23:51 ID:swQbmOQR
草も木もないジャングルに今日も萌えが吹きまくる!!
一宿一飯の恩義はあれど、萌えのバトルは激非情!!
最強最後のお母さん、水瀬秋子に
うぐぅなチャレンジャー、月宮あゆが挑みかかる!
奇跡は起きるか起きないか?奇跡はどっちに起きるのか?
名雪・祐一、いずれを応援!?
萌え職人はどう動く!?
混迷必至の大バトル!もうすぐゴング!

Fブロック準決勝第1試合
 仁義無き戦い!
  何気に極妻 水瀬秋子(Kanon) VS
  渡 世 人 月宮あゆ(Kanon)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!


314 :◇本当に欲しい声援は〜あゆ入場SS◇ : 02/02/07 23:53 ID:tUr7XBf0
「うぐぅ…」
場内アナウンスの後も、ボクはたった一人で舞台袖に立っていた。
今日は秋子さんとの戦い。
立場が微妙な、名雪さんや栞ちゃん、そして――あの人は呼べなかった。

???「そこの黄色いの! 何しけた顔しとんのや」
「えっ…?」
ボクは顔を上げた。
千紗「にゃあ、こんばんわです☆」
初音「お久しぶりです、あゆさん」
マルチ「あゆさん、頑張ってください〜」
晴子「まあ、こういうこっちゃ。応援に来たで〜」
「えっと…千紗さんに初音ちゃんに…ふぇ、マルチさんに晴子さん?」
初音「二回戦で当たったあゆさんの試合が今日だって聞いて、一回戦の相手だった千紗さんと応援に来ました」
千紗「はいです☆」
「うぐぅ、嬉しいよ〜。…ところで、マルチさんと晴子さんはどうして…?」
マルチ「私は、声が似てる似てるって言われ続けて、あゆさんのこと他人と思えなくなってしまってー」
晴子「うちはどうしても秋子さんと戦いたかったんや…」
アンニュイな表情で語り始める。
晴子「あの『了承(1秒)』に、うちは『却下(即刻)』で挑みたかったんやっ!」
晴子「けど、それをそこにいる緑のちっこいのに負けてしもうてな…」
マルチ「はわわ、す、すみませ〜〜〜ん!」
晴子「ええねん、あんたが悪いんやない…うちに魅力がなかっただけや。あんたのその純真無垢な心、うちも感動したで…」
晴子「もっと現実的な話すると、あんたらみんな属性かぶりまくりな上に、ツッコミがおらへん。話締まらんやろ?」
晴子「っちゅうわけで、うちが『あゆあゆ応援団』の団長を引き受けたんや。よろしゅうな」

「なるほど…よろしくお願いします」
ボクはペコリと頭を下げた。
千紗「にゃあ、さすが晴子さんですぅ、開口一番、他キャラを圧倒してるです☆」
「…もう一つ訊いてもいいかな?」
晴子「なんや、黄色いの?」
「…どうしてみんな、ボクと同じ格好してるのかな?」
ダッフルコートに赤いカチューシャ、羽リュックにetc…。
ボクのことを『黄色いの』って言ってる本人も黄色い人だった。
晴子「どうして、って…『あゆあゆ応援団』のユニフォームや。心を一つにするんや!」
初音「ど、どうかな…似合ってる?」
マルチ「すっごくお似合いですよ〜、初音さん」
千紗「ところであゆさん。他のKanon出演者のみなさんはどこですか?」
「あ…うん、ちょっとね…」
…上手く笑顔で返せただろうか。
晴子「なんや、薄情な連中やな〜」
「ううん、違うんだよっ。…ボクが、来なくていいよ、って言ったんだ…」
「今日は秋子さんとの試合だからね。みんな、立場とかあるし、その…」
初音「…遠慮したの?」
「うぐぅ…」
晴子「全く…。うちの観鈴ちんといいあんたといい、なんでこうも引っ込み思案っちゅうか、お人よしっちゅうか…」
晴子「うちもも少し人立てる性格やったら、もっと票稼げたんかなー」
マルチ「晴子さんはその傍若無人な性格…はわわっ」
後ろから初音ちゃんがマルチさんの口を押さえていた。
初音「えっと、晴子さんはそのさっぱりした性格が人気の秘訣なんだと思います、って」

晴子「ほな、時間もないしぼちぼちいこかー」
千紗「はいです☆」
マルチ「がんばりますぅ〜」
みんなの気勢が上がった。
でもボクは…。
初音「…あゆさん?」
第一歩を踏み出せないでいた。

みんなが、試合会場の光の中に消えていく。
ボクは…また一人で…来ないかも知れない人を待つのだろうか…?
???「まさか、今さら恥ずかしいってわけじゃないだろうな…」
うぐぅ、この声は…!
ボクは振り返った。
…あの人が立っていた。
祐一「たい焼き食い逃げの前科のほうがよっぽど恥ずかしいぞ?」
「うぐぅ…」
この人はまたひどいことを言ってる。
でもその声が嬉しくて…。
祐一「試合前に一言も声掛けてくれないなんて、随分薄情だな…」
「うぐぅ、だって…」
祐一「やれやれ…昔からそうやって自分で全部を抱え込もうとしたがるんだよな」
ボクの目の前にこの人が立つ。
祐一「俺があゆの応援をしないとでも思ったか?」
ぶんぶん。
声が出なくなって…首を激しく振って答えた。
祐一「せっかくの笑顔が台無しだぞ? …泣くのは帰ってきてからにしろ」
「うぐ…う…、うんっ…!」 
祐一「よしっ、その笑顔だ。…行ってこい!」
ボクは祐一くんの応援を背に受けて…みんなの待つ光の中へと…ゆっくりと歩んで行く。
(月宮あゆ入場)

322 :某わかめの壁1 : 02/02/07 23:59 ID:oEkDPUJL
// 短いけど 秋子さん入場SS

「秋子さん…今日の相手はやりにくいですね…」
「……」

無言でリングを見つめる秋子さんに声をかける。

今まで秋子さんを支えてくれていた、
水瀬家にとってはなくてはならない存在、月宮あゆ。
だが、そのあゆが今回の対戦相手だとは思いもしなかったな…。
きっと秋子さんも今同じ事を考えているに違いない。

「祐一さん…」

秋子さんは遠くに見えるあゆの姿を確認したのか、
いつもの優しい笑顔を俺に向けてこう言った。

「今夜のおかずは 白身魚のジャムソース和え にしますね。(にこっ)」
「……え?(汗)」

戦いよりも家庭を大切にする「水瀬 秋子」入場します!!


839 :リング穴Joe : 02/02/08 23:50 ID:uNhKz6n7
♪人気が出てきたあのひとの〜売り上げ格差大きくて〜
 多い部数の売れ残り〜ちゃん様弟子になってみた〜
 売れぬ 組みたい 売れぬ 組みたい 溜まり溜まって今はヤリたい〜
 雨々ふれふれ もっと降れ〜私のいい人つれて来い〜
待ち女 in 雨 without 傘!雨に右1カラムシフト 長谷部彩!!
♪光まぶしい日本に〜一つの命が羽ばたいた〜
 その名はマルチ〜メイドのマルチ〜
 時は〜21世紀〜 強い萌えに抱き〜澄んだ瞳は何を見る〜
 マルチ〜マルチ〜君は作られる〜マルチ〜マルチ〜メイドのマルチ〜
最強にして最凶!来栖川の誇る最萌メイド!HMX−12 マルチ!

黒い揃え髪に、ベレー帽、ロングスカート、独特のタッチ!
同作品似た者娘”御影すばる”を倒した彩は「こみパ」公式bP!
対するマルチもツルペタ、ショート、一生懸命!
同作品似た者娘”松原葵”を打ち倒した「東鳩」の公式bP!
新旧公式ランクbP!こんな贅沢な対戦が!こんな萌える対戦が!
楽しめるのは、ここ最萌トーナメントだけだッ!!

Fブロック準決勝第2試合
 公式人気ランキングbP決戦!!
  水もしたたるいい女 長谷部彩(こみパ) VS
  水のしたたるいい女 マルチ(東鳩)
試合開始まであと10分に迫ったッッ!!

852 :長谷部彩 入場SS : 02/02/08 23:53 ID:Eije71WF
―――――最萌えトーナメント選手控え室―――――

「彩ぁ〜、そろそろ入場時間なんだが…」
「…あっ……もう少し…待って…」
「うい」
まったく、一体どうなってるんだ?
彩ときたら試合開始直前になってから、
「あの…着替えを……」
なんて言い出して、それからもう15分以上も衣装とやらと奮闘中だ。
しかし……着るのに15分もかかる衣装って、どんな衣装だ?
き、気になる……

「彩っ! もう入場時間だぞっ!」
「……あ…あとちょっと…だから…」
「そんなこと言ってたら遅刻するぞ!?」
「…でも…っ、耳が……」

み、耳!?
ああっ!ますます気になるっっ!!
も、もう限界だぁ! 無理にでも見てやるっ!

「いい加減、開けるぞっ!」
「…あっ…ダメッ!」
俺は彩の制止も聞かず、カーテンを開け放つ。
シャッ!とカーテンレールが音を立て、同時に俺の視界に彩の姿が映る。
「こ、これはっ!?」
そこで俺が見た彩の姿はまさに―――――

「……その衣装…玲子ちゃん経由?」
「…はい」
「……てか、何で…?」
「…あの……マルチさんって…すごく人気あるから…真似して…みたの」
「……………」
「……和樹さん、…あの………どう…ですか?」
「……………」
「…もしかして……変…ですか?」
「……いや、変じゃない…」
「…本当……ですか?」
そういって彩は嬉しそうにくるりとターンする。
ピンク色のスカートがふわりと翻り、白い太腿がちらりと見える光景はとても煽情的だ。
「でも、俺はいつもの彩の方が好きだな」
「…えっ?」
「俺はいつもの彩らしい服装が、一番好きだよ。
 それが一番彩に似合ってるし、一番『長谷部彩』っていう女の子を表現できるしさ。
 わざわざそんな格好しなくても…彩自身が十分魅力的だし、俺はそんな彩が大好きだし…」
「……あっ」
「だから俺は、できればいつも通りの、彩らしい姿で戦いに臨んでほしいな」
「………ごめんなさい。…わたし……また…間違ってました…」
「その間違いに気付いてくれればいいんだ。でもな、こういった衣装も悪くはないんだ。
 むしろいい。萌える。今すぐにでも抱きしめていろいろとしたいくらい―――――」
「…あの…和樹さん…早く着替え直さないともう時間が…」
「何っ!?」
時計を見ると信じられない時間になっていた。

「急げ彩っ!」
「は、はいっ!」
シャッ!……がさごそ…がさごそ…
「…手伝おーか?」
「……いいです」
「恥ずかしがらなくてもいいじゃん、毎晩見られてるんだしさ」
「……そういう問題じゃ…ないです…」

「…着替え…終わりました……」
カーテンを開けて出てきた彩…
見慣れた地味な色のスカートにセーター、ちょっとぶかぶかなベレー帽にしなやかなストール…
ひとつひとつ…彩自身が選んだ一番彼女らしい衣装…
「うん!やっぱりそっちの方が可愛いっ!」
「…そう…ですか?」
…脱いだらもっと可愛いんだが。
「おっと、もう駄弁ってる時間もないか…彩、ダッシュだ!」
「…はいっ!」
俺は彩の手を引き、入場ゲートに続く廊下を疾走する。
ドアの前で足を止め、息を切らす彩を見る。
「なぁ、彩」
「……?」
「この試合終わったらさ…」
「…この試合……終わったら?」
「何か食いに行こうぜ」
「……はい」

長谷部彩、入場。


853 :NDR114@SS代行 : 02/02/08 23:52 ID:0WWEhPTz
■マルチ入場SS

「浩之さ〜ん、起きてください。朝ですよ〜」
「あのなマルチ。俺は起きてるし、しかも今は思いっきり夜だろう」
「なに言ってるんですか〜。わたしの夜明けですぅ」
「どういう理屈なのかは知らんが、応援するからがんばってこいよ」
「はい。がんばって負けた場合の退場SS書きます」
「つーかいきなり負けるんじゃない」
「勝ちパターンの前に負けパターン収録したほうがいいじゃないですか。その逆じゃなんか虚しいですよ。
昔、浩之さんが転校することになってみんなからプレゼントもらった後、実はその次の年だったってくらい虚しいですぅ。プレゼント返してください」
「マジ話をするんじゃない! だいたい、試合を始める前からそんなこと考えてるほうがよっぽど虚しいぞ」
「ですけどそもそも、わたしは3回戦までこれるなんて思ってなかったですからね〜。予想では1回戦敗退間違いなし!と言われてたんですから」
「間違いなしとは言われてないだろう」
「もう間違いなし、間違いなし、マルチ撃沈、ハコテン確定〜ううう」
「…なんかえらく個人的な感情が入ってないか」
「…ええ、入ってますよ。入ってますとも。かつては頂点に君臨したわたしが、今は一回戦敗退当たり前
これじゃ旧ソ連といっしょですぅ。あと大事MANブラザーズバンド」
「なぜに大事MAN」
「とにかくですっ! わたしはこうなったら行きつく所まで行きますよ。目指せ総合優勝ですぅ」
「その意気だ。がんばれ!」
「はいっ」
「応援するぞ」
「はいっっ!」
「よし。とりあえずは支援物資の準備だっ!」
「じゃあまずは負けた場合のSSを」
「だから最初に書くな!」

HMX−12マルチ入場します!


830 :リング穴Joe : 02/02/09 23:52 ID:ib+lRWim
黒髪ロングが清楚派で、ツインテールはちょっぴりおバカ!
例外人物は結構多いが、髪形ステレオタイプは意外と当たる!
ショートカットのステレオタイプ、好戦にして行動派!
胸の平たいスポーツ少女!体育会系! 江藤結花!!
ちょっぴり胸ありお気楽娘!情報通! 長岡志保!!
行動派はなぜか主人公にも攻撃的!
好きだからこそ、いぢめたい!!
これって愛情の裏返し!!
ショートカット娘の勝者はいずれ!!

Gブロック準決勝第1試合
 ショートカット決戦!!
  貧乳! 江藤結花(まじアン) VS
  巨乳? 長岡志保(東鳩)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!


829 :志保入場!(?) : 02/02/09 23:52 ID:3QPP3zL0
立てば芍薬、座れば牡丹。歩く姿は百合の花。
才気煥発、才色兼備!
メインヒロイン押しのけて、主役だって張れちゃいます。

時には姦し、時には優し。
ホントは誰よりアナタのことが、好きよ好きよもじゃれるうち。
踏み出せられないその一歩。けれど詰めたい二人の間。

桜の花が咲き乱れ。
エンドテーマはワタシの為に。
還ってきました、愛の為!


東鳩はこの人がいないと始まらない!
樋口智恵子マンセー!

長岡志保、堂々の入場だー!!

832 :江藤結花入場ちょっと長め : 02/02/09 23:53 ID:jy39SwKc
結花「いよいよ三回戦ね。」
スフィー「そうだね。結花、頑張ってよ。」
リアン「結花さん、あの・・・。」
結花「分かってるわ、ここまで苦しい戦いの連続だった。今日も
戦いは苦しい、でも、私は。」
スフィー「その意気よ、まじかる☆アンティーク最後の意地を見せ
つけるんだから。」
結花「おーーー!。」

健太郎「ふごーーーーー。」(←椅子に縛りつけられている)

リアン「あの・・・結花さん。」
結花「やってまえーーーー。」
スフィー「いけーーーー。」
健太郎「うーーーーーー。」(←喋れない)
リアン「結花さん!!」
結花「ん?リアン、どうしたの?」
リアン「あ、あの、健太郎さんは・・・。」
結花「・・・ああ、これ?どうせ、健太郎放っておいたらろくな
事しないでしょう?だからしばりつけておいたの。私が入場するまでは。」
(前回、前々回控え室にて参照)
スフィー「似合うよ、けんたろー。」
健太郎「ふごー、ふがーふぎー(てめー、結花、スフィー!)。」
結花「はいはい、おとなしくしててね、あとでちゃんと餌はあげるからねぇ。」
リアン「は、ははは(合掌)。」

ガチャ(扉の開く音)
大会係員「江藤結花さん。」
結花「はい、もう時間?まだ早いんじゃ・・・。」
大会係員「いえ、江藤結花さん宛てに小包が届いてますが・・・。」
結花「荷物、誰から?」
大会係員「熱烈なファンより、と書かれていますが、どうしましょう?」
結花「うーん、いいわ、そこに置いといてもらえます? 」
大会係員「分かりました、ではこれで。」

スフィー「ファンからの差し入れ、結花やるー。」
結花「・・・・・・。」
リアン「どうしたのですか、開けずにじっと見て。」
結花「これ、健太郎、何か仕掛けてないでしょうね。」
健太郎(ブルブルブル)「ふぐがー(するかー)。」
結花「だったら、開けて見なさいよ。」
健太郎「ふが?」
結花「どうせ中を開けたら、あの唄が流れるとかじゃないの。」
スフィー「マンネリ・・・。」
健太郎「・・・ふぐが(するか)」
結花「その間が怪しい・・・まぁいいわ、自分で開けて無実を証明
しなさいよ。でも何か仕掛けてたら・・・。」パキポキ

健太郎(両手と口は自由になった)「まったく、俺がそんな事・・・。
結花「ほら、とっとと開ける。」
健太郎「え、っと、これが紙で、箱?開けるのかな・・・。あれ、カチカチと音が」

ボーーーーーーン(爆発音)


リアン「え、あ、け、健太郎さん?」
結花「やっぱり、仕掛けてたのね。」
スフィー「なんか、すごい煙だよ。」
健太郎「ふ、二人とも、ちょっとは心配を・・・」(ガクッ)
リアン「け、健太郎さーーーーん。」
結花「ま、こいつはこのくらいでくたばりゃしないでしょう・・・
っと、紙?何々・・・」

「やーい、貧乳。抵抗感がまったくなくて水泳は天職女、あんたなんか
ケチョンケチョンにやられちゃえばいいんだーーー、ちくしょー!くやしくなんかないもん、ふみゅー。」
岡田

スフィー「うーーーん。健太郎は無実だったね。」
結花「らしいといえば、らしい激励メッセージね。」
健太郎「ひ、ひどい・・・。」


コンコン
結花「まただ、時間には早いんじゃ。」
カチャ
ルミラ「こんばんわ、結花さん。」
結花「あれ、あなたは・・・。」
ルミラ「試合前に悪いのだけど、どうしても、さ、ほら、入りなさいよ。」
たま「ほら、入った、入った。」
イビル「わ、わかったよ。よ、よぉ。」
結花「イビル、来てくれたの?」
イビル「元気だったか?ア、アタシとの戦いの傷は治ったか?」
結花「はは、あれは痛かったよ、でももう大丈夫。今日も元気よ。」
イビル「そ、そうか、邪魔したな。」(ソソクサ)
ルミラ「こら、ちゃんと最後まで言いなさい。」(グイ)
イビル「あ、あぁ、が、頑張れよ、お、おまえはアタシを倒してここまで
来たんだ。不様に負けたら承知しないからな。」(棒読み)
たま「はぁ、カンペ見ながら言ったって、伝わんないんじゃ・・・。」
エビル「こいつは、昨日徹夜でこれ作ってた。」
結花「ありがとう、嬉しいよ。気持ち伝わったよ。」
イビル「ほ、本当か?」
結花「うん、今日は来てくれて本当にありがとう。」

スフィー「いよいよ入場ね。」
結花「そうね、っしゃー!気合入れるわよ。」
リアン「あの。健太郎さんは・・・。」
結花「行くわよー!」
スフィー「おおー!」
リアン「・・・・・・(はぁ)。」

ーーー江藤結花入場!!

王大人「健太郎、死亡確認。」
健太郎「(んなわけあるか!!)」


822 :リング穴Joe : 02/02/10 23:50 ID:eYwO+V8i
♪貧乳が好っき好っき好っき〜平たいの好き好っき!
 ナイチチが好っき好っき好っき〜未発達がいい!!
 こ〜んなヤツが最萌トーナメントの次の一戦に 投票したら 
 喜んで 萌え悶えて ドインってなことになってしまう(かもね!)
ついに貧乳クイーン決定戦!
妹達とは仲良しだけど、実はライバル恋敵!年上系、頼れるお姉さん!柏木千鶴!!
姉は私を無視するけれど、本当は仲良し!年下系、目の離せない妹!美坂栞!!
年上VS年下、鬼VS病弱、円満姉妹VSゴタゴタ姉妹!
貧乳以外は正反対!だけど共通点は他にもあるぞ!
強さと脆さを併せ持つ、漢心に支えとなりたい二人の女性!!
胸に脂肪は無いけれど、話で死亡はあり得る二人!!
何気に高いぞ!葉鍵の作品、兄弟姉妹の死亡率!!
でもメインで死ぬのはこの二人だけ!生き残るには勝ち進め!!

Gブロック準決勝第2試合
 ”しぼう”遊戯
  クローハンター 柏木千鶴(痕) VS
  スケブマスター 美坂栞(Kanon)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!

829 :柏木千鶴入場A : 02/02/10 23:53 ID:b4+W372h
〜控え室〜
「あたしは心配してないよ。なんだかんだ言って千鶴姉は頼れるしね」
「私たちの分までがんばって……」
「ファイトだよ! お姉ちゃん」
「セコンドには俺が付くから、千鶴さんは思いっきり試合に専念してくれていいよ」
 そんな家族からの励ましの言葉に笑顔で応えて、千鶴は立ち上がった。
 もう間もなく選手入場の時間だ。
 いくつもの壁をへだてて、会場の熱気が海鳴りのように微かに聞こえてくる。
 常人なら聞き取れないほどの遠い声なのだが、この場に居るのは皆常人ではない。
 会場のざわめきが、柏木家の鋭敏な知覚にいくつかのフレーズを残していった。

『類を見ない……貧…対決………胸が……どちらの…乳が強いか!』

 なんとも言えない数秒の沈黙が控え室の空気を支配する。
 次の瞬間――。
 ベキッ。
 音がして、ドアノブが千鶴の手の形にひしゃげていた。
「えへ、壊れちゃったみたいです」
「「「「………」」」」
「じゃ、頑張ってきますからね」
 鉄屑と化したドアノブを耕一に渡して、千鶴は笑顔のまま入場口へと歩き出した。
「セ、セコンドには俺が付くから、みんな何かあったときのために控えててくれ」
 慌ただしくそう言って、耕一が千鶴の後を追う。
「なんか、対戦相手が心配になってきたな」
「……その人、ドアノブより頑丈だと良いですね」
「えーと、ドアも相手の人もいたわらなきゃダメだと思うよ……」

〜廊下〜
 控え室から入場口までの短い廊下を、千鶴は耕一と腕を組んで歩いている。
 この腕がある限り、もう千鶴が鬼で居続ける必要はない。
 いままで、千鶴は鬼でなければならなかった。
 血に眠る鬼の力とは関係なく、心を鬼に変えなければならなかった。
 ようやく得られた、鬼でない千鶴が存在できる場所――。
「がんばりますね。耕一さん」
 信頼している。信頼などという陳腐な言葉では足りないくらいに。
 だから、手を離して試合に臨むことができる。また戻れることが分かっているから。
 千鶴は小さく手を振って、入場口のドアを開けた。

<柏木千鶴 入場>

836 :真冬のあいす☆ : 02/02/10 23:54 ID:2fSvctxO
『栞入場!!!!』

「栞ー、まだなの?」
「えっと、もうちょっとだから待って!」
 たしか、30分前にも同じ事言っていたような気がする。
「どうせ大して変わらないんだからもういいだろ?」
「ちょっと相沢君、それは栞に対して失礼よ! こういうのは気分の問題でもあるの。 だから見た目は大して変わらないって解っててても時間がかかるものなのよ」
「むっ、そんな事いうお姉ちゃんも祐一さんも嫌いですっ」

「栞は結局いつもと同じじゃないの・・・」
 3人そろって会場へと続く道を小走りで駆ける。。
「お、お姉ちゃん・・・ゴメン」
「いいわよ別に。それより相沢君、時間は大丈夫なの?」
「あぁ、このペースで行けば大丈夫だ・・・・って誰か立ってるぞ?」
 三人の前方100Mぐらいの所に羽が見える。
「羽?・・・・って事はあゆか?」
「あゆさん・・・ですね」

「あぁっ、祐一君!栞ちゃん!」
 やっぱりあゆだった少女が走り寄ってくる。・・・・が、

「うわぁっ!」
 べち!
「いっつも何も無い所でコケれるお前は本当に器用だな」
「だ、大丈夫ですか、あゆさんっ!」
 栞が急いであゆを介抱する。
「うぐぅ、痛いよ〜」
「なにしに来たんだお前・・・食い逃げか?」
「ち、違うよぉ! ちゃんと栞ちゃんの応援に来たんだよっ!」
「そうなんですか? ありがとうございます、あゆさんっ!」
 自分を応援に来てくれた友人に大感激の栞。だが・・・、
「ほう・・・、じゃあその左手でコソコソと隠してる紙袋は一体なんだ?」
「うぐ!・・・・これは・・・・あはははは」
「えぇぃっ、誤魔化すなぁ!」
「あゆさん・・・・」

「栞ちゃん、いよいよ準決勝だね」
 やっと到着した会場の前であゆが唐突に言う。
「ボクはもう終わっちゃったけど、栞ちゃん! ボクの分まで頑張ってねっ」
そして満面の笑みで栞に微笑む。
「はいっ、あゆさんの分までがんばってきます」
 そして、これでもかというほどの笑顔で栞があゆに微笑みかえす。
「栞、がんばって勝ってきなさいよ」
「俺達がちゃんとついてる。 思いっきり戦って来い!」

「はいっ、それじゃあ行ってきます!」

【美坂栞、入場!!】

842 :入場乱れ撃ち(w : 02/02/10 23:56 ID:NAClfe91
耕一「おじゃましま〜す」
千鶴「あ、耕一さん、来てくれたんですか?」
耕一「そりゃ当然…その写真は?」

千鶴「あ、これですか?昔のの写真です。そう…まだ何も知らず、みんな
   無邪気で幸せでいられたころの最後の写真…」
耕一「千鶴さん…」
千鶴「あの頃より幸せな時なんて二度と訪れない。ついこの間までそう思っていました…」
耕一「今は…違うの?」
千鶴「はい…今は、あの頃のように…いえ、あの頃よりもっともっと幸せになれる。
そう信じることができます」
耕一「そうだね…」
千鶴「あなたが、いてくれるからですよ」
耕一「ち、千鶴さん…そんな…俺は…照れるな…」
梓 「千鶴姉〜、激励に…あ〜!二人で何してんだよ〜!?」
耕一「え?ナニって…」
千鶴「その…ナニ…」
梓 「ま、ど〜でもいいけどさ〜、試合始まるよ?」
千鶴「あら、いけない…」
梓 「もうっ、今日は強敵なんだから、もっとしっかりしなよ」
千鶴「は〜い…」
初音「じゃ、千鶴お姉ちゃんがんばってね」
楓 「頑張って…」
梓 「ま、適当に頑張ってきなよ。骨は拾ってやるからさ」
千鶴「はいはい。じゃ、行って来るわ」

柏木千鶴、入場。

846 :名無しさんだよもん : 02/02/10 23:57 ID:1eBQHYae
 華やかなトーナメント会場。歓声と熱気が渦巻き、これから行われる試合を待ち望む観客達で埋め尽くされていた。
 そこへと続く廊下を進む二つの影。試合に臨む栞と、付き添いの祐一である。
「なあ、考え直すつもりはないのか?」
「何度も言いましたけど、私は大丈夫ですよ」
 祐一の言葉に足を止めた栞が、振り向いて答える。
 その表情は穏やかであったが、瞳は決意に満ちていた。
 栞が、一度言い出したら聞かない性格なのは、祐一も知っている。それでも言わずにはいられなかった。
 相手は柏木千鶴。勝つにしろ、負けるにしろ、無傷で終わるとは思えない。
 病気が治ったとはいえ、栞の体は丈夫ではない。無理をさせたくなかった。
「どうしても優勝したいわけじゃないんだろ? だったら」
「祐一さん、見てください」
 棄権しても良いじゃないか、と続けようとする祐一の言葉を遮り、栞は手に持っていたスケッチブックを開いて見せた。そこには大きな文字で『がんばるの』と書かれている。
「これは?」
「前回の試合の後で、澪さんが書いてくれたんです」
 上月澪。言葉を失いながらも、元気に笑顔を浮かべる少女。先の試合を経て、栞とは友人と呼べる仲になっていた。
「上月のために戦うのか」
「違いますよ。ただ約束したんです」
 勝つことを、ではない。諦めない強さを持つことを。
 あの冬の日、祐一と約束したのは、過ぎ去った日々に還る夢を見ることだった。だけど今の約束は、未来への夢を信じること。明日に続く今日を精一杯生きること。
 栞の顔をじっと見ていた祐一は、フゥと息を吐き出すと、ようやく笑顔を浮かべ言った。
「分かった。もう何もいわない。思う存分やれ」
「はい」

 やがて見えてくる光。そこに辿り着いたとき、闘いの幕が上がるのだ。今日の自分を乗り越え、明日へと進むための闘いが。
 美坂栞、入場


175 :リング穴Joe : 02/02/11 23:50 ID:hN5jjp2m
葉っぱオンリー、メガネっ娘!鍵にはいない メガネっ娘!
瑞穂、南に委員長!リアンに由美子!惜しくも涙を呑んだ少女たち!
トーナメントに残った二人のメガネ!いずれ劣らぬ強者揃い!!
♪光る海 光る大空 光る○○○
ネタは光っている!笑いの殿堂 砧夕霧!!
♪猪名川はええとこだっせ 温泉パンダがいまっせ!
ボケたらツッこむ!それが礼儀 猪名川由宇!!
昔の時代のメガネっ娘、内気・病弱・文学少女!
しかし時代はアナル、おしゃぶり、どろり濃厚メガネっ娘!!
特濃メガネの座を賭けて!なんば花月の幕は開く!!

Hブロック二回戦第1試合
 メガネっ娘決戦 お笑いの陣!!
  天性のネタ師! 砧夕霧(誰彼)VS
  最萌ツッコミ娘 猪名川由宇(こみパ)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!

178 :猪名川由宇入場SS : 02/02/11 23:52 ID:zBvN03wx
「まもなくトーナメントブロック準決勝試合を開始します、関係者の方は…」
試合10分前、控え室に関係者用の館内放送が流れる。
「…はぁ。彩もブロック決勝進出、しかもマルチを下すとはなかなかやな…
千紗ちぃ、大庭カ詠美、牧やん、あさP、玲子…みんな負けたとはいえ強敵相手にハデにやってるのに
なーんかなぁ…はぁ…」
なにか物足りない、そんな空気を拭いきれない。

「まいしすたぁ由宇、手紙が届いていたぞ」
手紙を手にして大志が控え室のドアを叩く。


差出人は大庭詠美と書かれていた。
「まけたら、あたしのしたぼくといっしょにおいわいしてあげるから
せーせーどーどーとまけてきなさいよっ」
と書かれていた。
「…あのアホは…」
「ん、ちょっと待て。これを見ろ」
手紙を握り締めようとした由宇を大志が制する。
大志が指差した手紙の隅には小さな文字でこう書かれていた。
「かならずかちなさいよ。したぼくにもおーえんするようにいっておいたから。これ、めーれーだから」

「ぷっ…あははっ…こりゃ負けられんな。いっちょやったるかっ」
びゅっ
一振りしたハリセンが空を切る。

めくるめく光と影に揺れる幻影(まぼろし)はPleasure Dome.
ムチを手に男が叫ぶ、お前の出番だIt's Show Time.
布袋寅泰の「CIRCUS」をBGMに猪名川由宇の入場っ

(砧夕霧、入場SSなし)

531 :リング穴Joe : 02/02/12 23:50 ID:SWwdz3lG
姉妹丼!魅惑の響き!!
姉妹丼!甘美なる彩!!
ブロック準決勝まで生き残った姉妹は僅か2組!!
ブロック準決勝最後の試合は、その2組の対戦だっ!!
しかし!しかし!しかァ〜し!マルチは破れ、栞は倒れた!!
この対戦は姉妹揃って討ち死!のむごい罠だァァァァァ!!!
アニメのスカート短過ぎ!悩殺ノーパン疑惑姉さん!
朱雀の方角より、ミニスカシスター! 美坂香里!!
地球の上なら敵はなし!ダウンロードで一撃必殺!
玄武の方角より、完璧超人Mk−2! セリオ!!
姉妹の無念を晴らせる権利は、一人だけだァァ!!
どこまで呪われる姉妹丼!観鈴ちん、ああ観鈴ちん、観鈴ちん!!

Hブロック準決勝第2試合
 姉妹丼残党決戦!君よ、滂沱の河を渡れ!!
  せめて・・・名雪と一緒に親友コンビ 美坂香里(Kanon) VS
  綾香と一緒にヘルミッショネルズ  セリオ(東鳩)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!


548 :選手控え室にて : 02/02/12 23:58 ID:tIkSUU3G
「セリオ、どうしたの?…緊張してる?」
「…はい。そのようです…」
「そっ。まあ、しょうがないわ。セリオはこういうの慣れてないものね」
「はい」
 私はメイドロボ。本来人に奉仕する立場の存在。このような催しに参
加するのは明らかにおかしい。
「ま、それはそれとして…あなたにお客さんよ。それも複数。ついでに
 言うと、浩之達じゃないわ」
「え?」
 誰だろう?私には他に知り合いなんて…
「あの…姉さま…」
「!」
 入ってきたのは私の妹達。HM−13セリオ。
「あなた達…どうして…」
 この子達は今、来栖川のお屋敷でメイドとして働いているはず…
「お姉さまを激励したくて」
「侍従長様にお願いして」
「お休みをもらいました」
「そうなの…ありがとう」
「そういうこと。で、あなた達、セリオに渡す物があるんでしょ?」
 そう言って三人を促す綾香様。そういえば後ろ手に何かを持っている
子がいる。
「はい。お姉さま、これを」
 そうしてその子が差し出したのは…
「千羽鶴…?」
 そう、そこにあったのは色鮮やかな千羽鶴。
「はい」
「お姉さまにお渡ししたくて」
「みんなで作りました」

「みんな…」
「そう。稼働中のHM−13全機。世界中の企業やらなんやらから『H
 M−13がいきなり鶴を折りだした。ウイルスか!?』って連絡受け
て、研究所の連中が泡食ってたわよ」
 見れば全ての鶴の羽の裏側にシリアルナンバーが書いてある。私の
妹達。その一人一人を私は覚えている。企業で働いている子。老人ホ
ームでお年寄りの介護をしている子、生まれたばかりの赤ん坊の乳母
している子…。
「あなたたち…」
「お姉さま」
「どうか悔いの無い試合を」
「それが私たちみんなの」
「「「願いです」」」
「ありがとう…ありが…」
 処理系にノイズが走る。言語機能が麻痺していく。私は…
「ほらセリオ。今から試合に出ようって人が泣いてちゃだめでしょ」
 綾香様が私の頬を優しく拭う。私は…泣いているのだろうか?なぜ?
「はい…綾香様…」
 それは恐らく、嬉しいから。この上もなく嬉しくて、幸せだから。
つい先程まで感じていた迷いはいつの間にか消えていた。この子達が
望んでいるように、悔いのない戦いをしよう。きっとそれは私にとっ
てもあの子達にとっても、幸せな記憶になるはずだから。
「では、行って参ります。」
「ん!がんばって!セリオ」
「お姉さま」
「御武運を」
「お祈りしております」

HMX−13セリオ 入場。

551 :香里さんの入場劇 : 02/02/13 00:00 ID:BIyWEZyB
 ガラーンと広い控え室。あたしは1人で試合を待っている。
「まあ、みんなに来るなって言ったのはあたしなんだけどね」
 つぶやきも、静けさの中に溶け込んでいく。

 明後日に試合を控えた名雪に、応援に来なくていいと言ったのはあたしだった。
 ただでさえ鈍くさいあの子のことだ。余裕を持って準備させとかないと、車の用意も間に合わないだろうし。
 となると、当然相沢君もそっちの手伝いをする必要があるし。
 ついでに北川君もそっちに回した方が効率いいだろうし。

 でも、きっと。

 コンコンとノック、扉の開く音。
「ハァハァ……い、急いで来たんだけど」
「ふふっ……予想の範疇よ」
 息も絶え絶えの北川君に、あたしはにっこり微笑みかけた。

「でもね、せっかく来てもらったけど、もう出る時間なのよね」
「そ、そうか……ハァハァ……じゃ、じゃあ一言だけいいか?」
「ん?……なに?」
 精一杯疲れを隠して、胸を張って彼は言う。
「勝ったら祝勝会、負けたら残念会。オレの胸を貸してやるから、全力で頑張って来いよ」
 いつもの表情、いつものしぐさ、いつものクセ髪。だからあたしもいつもの笑顔で返す。

「ごめんね……先約がいるのよ」

 あたしは扉を開けて通路に出る。打ちひしがれたような北川君を置いて。まあいつものことだしね。

 そして試合会場に入る。観客席にはメイドロボの耳当てを着けたたくさんの応援団。
「うおおおぉぉぉぉ!!!!セェリィオオォォォォ!!!!」
「セリオさまあぁぁぁ!!踏んでくださいいいぃぃぃぃ!!!!」
 そんな応援の中、届いた「先約」の声。
「おねえちゃああんっっ!!頑張ってくださああああいっっ!!」
 自分の身長ほどもある旗を振る栞の姿。バニラアイスのデザインはまあともかくとして。
 そして、その横に立つ2人の姿。声を張り上げる女の子と、黙って手を振る男の子。
「香里いぃぃぃ!!ふぁいとっ、だよおぉぉーーー!!」
 来るなって言ったのにね……。
 黙ってあたしは3人の方に手を振る。

 せっかくみんなが応援に来てくれてるしね。ま、出来るだけがんばりましょうか。


 美坂香里、入場っ!