最萌トーナメント 入場SS集(ブロック決勝)

463 :リング穴Joe :02/02/14 23:31 ID:cuIEm8Pv
葉鍵最萌トーナメントブロック決勝戦!!!

ごらんください、この顔ぶれッッッ!!

ルールはたった一つ”萌え”であることッッ!!

この板で最もシンプルなッッ!この板で最も明確なッッ!

しかし、それ故に最も過酷なッッ!

そんな闘いを勝ち上がった少女達です!!!

”葉鍵”という18禁のヒロインである彼女らに!

何故でしょう!我々は飽くなき”萌え”を禁じえませんッッ!!


ブロック決勝戦ッッ!
全試合をあらためて紹介いたします!!
ブロック決勝戦Aブロックから

Aブロック決勝戦
 東鳩”格”兵器
  神岸 あかり
    VS
 七年寝太郎
  水瀬 名雪!

Bブロック決勝戦
 豪爆巨乳
  高瀬 瑞希
    VS
 最萌サブヒロイン
  倉田 佐祐理!

Cブロック決勝戦
 甘党マウンテン娘
  里村 茜
    VS
 辛党コロンビア娘
  川名 みさき!

Dブロック決勝戦
 完璧超人
  来栖川 綾香
    VS
 オンリーロリータ
  椎名 繭!

Eブロック決勝戦
 寝取りっ子
  緒方 理奈
    VS
 雑草魂
  吉井!

Fブロック決勝戦
 ジャムお○さん
  水瀬 秋子
    VS
 萌えるストーカー
  長谷部 彩!

Gブロック決勝戦
 貧乳キラー
  長岡 志保
   VS
 貧乳クィーン
  柏木 千鶴!

Hブロック決勝戦
 最後のメガネっ娘
  猪名川 由宇
    VS
 最強メイドロボ
  HMX−13 セリオ!

以上8試合の勝者が
ブロック優勝者として
決勝トーナメント準々決勝へと
進出いたしますッ!!


509 :リング穴Joe :02/02/14 23:50 ID:cuIEm8Pv
「志保ちゃんは勝った。でも次の相手はあの千鶴さんだ・・・
 分が少々悪いではないか・・・」
「ONE連戦になる綾香の方がきついだろう。
 勝っても満身創痍になるはずだ」
「綾香か・・・俺はあの人も好きだし、勝ってほしいけど
 できれば対戦したくないな」
「いずれにしても、我が神岸あかり嬢が戦うのは、
 志保ちゃんでも千鶴さんでも綾香でもない!
 あの水瀬名雪だぞ!!」
あかり陣営の内部は、しんとなった。互いに顔を見合わせ、
興奮に似た想いが熱く立ち昇るのを感じあった。
「こいつはすごいや・・・」

「幼馴染の双璧のどちらが萌えるか」
という興味をいだかないもの者は、葉鍵板に存在しないであろう。
ただ、それが実現化し、しかも自分が投票できるとあっては、
冷静な分析も沸点に達する”萌え”に急変せざるを得ない。

西暦2002年2月15日 午前0時
神岸あかりと水瀬名雪の両者の戦いの火蓋は切って落とされた。
後に称される”双璧の戦い”の始まりである・・・

Aブロック決勝戦
 幼馴染決戦!レッド&ブルーの轟く爆音!!
  東鳩”格”兵器 神岸あかり(東鳩) VS
  七年寝太郎   水瀬名雪(Kanon)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!


510 :<<あかり入場SS>> :02/02/14 23:50 ID:Bk6g4xi9
<<あかり入場SS>>

兵士たちが、そこに集まっていた。
そこに現れたあかりを見て、兵士たちは歓喜の声を挙げた。
皆、あかりのためなら死をも厭わない、歴戦の兵士たちである。

隊長「おうテメエラ! あかり様がお言葉をくださるそうだ! しっかり聞けやゴルァ!」
兵士達「「「へい!」」」
隊長「ではあかり様、どうぞ」
あかり「あ、ありがとう。それでは…」コホン

兵士A「うおお! あかりん萌えぇぇぇ!」
兵士B「浩之ちゃんとやらが羨ましいぜぇぇぇ!」
隊長「…兵士達の士気も上がってますな。では、戦力をご披露いたします。こちらへ」

志保「頑張りなさいよー。決勝で私と戦うんだからね!」
あかり「(それは無理そうだけど)そ、そうだね」
隊長「あかり様、そろそろ入場の時間です。ご準備を」
あかり「うん……。みんな、応援よろしくね」
兵士達「「「へい!」」」

あかりはそのまま、真紅に塗られたザクに乗り込んだ。
そのザクの頭には、隊長機を示すアンテナはない。
ただ、黄色いリボンが結んであるだけだった。

あかり「神岸あかり、いきまーす!」

744 :名雪入場、、かな? :02/02/15 00:27 ID:TdnkI6AC
(名雪サイドって入場やってないのかな…とりあえず即興だけど投下しやす。)

「名雪〜まだ着替え終わらないのか〜?」
「うん、もうちょっと待って〜」
「もう試合は始まってるんだぞ〜! 早くしろよ?」
ったく、これだから女の子は――そうぼやいているうちに、準備が終わったようだ。

「遅いぞ名雪………っ!」
「ん?祐一どうしたの?」
「いや………その、なんだ?」
てっきり制服に着替えると思っていたが、今の名雪は体操着だった。
「いっぱい走らないと間に合わないから…」
だが、俺が見とれたのは名雪のブルマ姿ではない。俺が一番驚いたのは…
「走るために髪をまとめるのはわかるが、、、な、なんで、、、」
「うん、、、ちょっとね。そういう気分だから、かな?」
…あの冬と同じ。7年前と同じ、おさげ姿の名雪がいた。
「神岸さんの幼馴染の男の子も、髪型を変えたときから意識し始めたんだって」
神岸さんの幼馴染、、、ああ、藤田とかいう奴か。
「…それで、お前は原点回帰か?」
「うん、ひさしぶりにやってみたけど、どうかな?」

正直嫌だと思った、あの時の悲しい記憶を思い出してしまいそうだから。
でも今は、今はあの時の傷も、全て2人で乗り越えていけるから。
「祐一〜はやく会場に行くよ〜っ(グイッ!)」
「あ、こら待てっ! 全力で走られたら俺じゃ追いつけ―――ひ、引っ張るな〜」

7年前の面影を残した、それでもやはり大人になった名雪の横顔を見ながら。
あの頃とはもう違うのだな…そう思いながら。俺たちは会場への道を駆けていった。

水瀬名雪、初心に帰っておさげで入場っ♪


826 :リング穴Joe :02/02/15 23:50 ID:Y1vsxyeK
♪千トン、万トン、百万トン!ごはんを作ろう〜一億トン!
 魔物が来ても〜大志が来ても〜料理とお世話は止められない〜
愛する和樹の為ならば、なるぞ下着姿にこみパスタッフ!!
健気に尽くす健康娘!浅はかな仮病が可愛い!高瀬瑞希!!
親友舞の為ならば、危険を冒してプレゼント!!
清楚で可憐なお嬢様!過去の悲しさ癒したい!倉田佐祐理!!
リボンを付けた世話女房!彼女に欲しいぞ、いやマジで!!
無口な舞におたくの大志、知人はちょっと変わり者!!
最後は仲良く同棲生活!羨ましい、ああ羨ましい、羨ましい!!
健気さだけじゃ言葉が足らぬ!萌えの具合も超巨大!!
ここまでの対戦相手、全てがメインのヒロインたちぞ!
正ヒロインとサブヒロイン、立場は違えど実力まさにモノホンだッ!
健気な二人に相応しいクリーンな戦い始めよう!!

Bブロック決勝戦
 メインヒロイン喰らいし者ども!
  豪 爆 巨 乳  高瀬瑞希(こみパ) VS
  最強サブヒロイン 倉田佐祐理(Kanon)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!

18 :さゆりん萌え ◆ji55qubQ :02/02/16 00:16 ID:2EqY9j+O
「倉田佐祐理選手、入場です!」

舞と祐一さんに付き添われながら、わたしは中央の舞台へ向かった。
だけど、自分でもわかるくらい、その足どりはぎこちない。
お父様に連れられてパーティーに行くことはあっても、
これだけの規模の人間に注目される経験は殆ど無い。
だから、四回目の試合とは言え、やっぱり緊張してしまう。

その時、スタンドの一角から、ひときわ大きな声で、
激励の声が飛んできた。
「佐祐理さーん!」
「倉田さん頑張ってー!」
声のした方に振り向くと、あゆさんが居た。あゆさんだけ
じゃなくて、真琴さんも、栞さんも、天野さんも、
香里さんも・・・。先ほど試合を終えた名雪さんまで、
眠い目をこすって応援してくれている。
嬉し泣きの衝動をこらえて、わたしはそちらに
向かって、とびっきりの笑顔で手を振った。

泣くのは試合が終わった後で充分だから・・・。
「皆さんの分まで、佐祐理、頑張ります」

288 :玲子スレ665 :02/02/16 02:24 ID:/SnkKzHz
高瀬瑞希入場(?)SS

終盤に入り大荒れに荒れる最萌トーナメント。
会場の異様な空気はこの日の主役の一人、高瀬瑞希にとって好ましい物ではなく
周囲の人間の説得にも関わらず彼女は入場を頑なに拒否していた。

「もう沢山よ!ねえ、このトーナメントって何?あたし達っていったい何なの?
スレが荒れて、みんなの心を荒ませて、多重で悪意のこもった票を貰って勝って…
負けた相手からは逆恨みされて……こんなのだったらさっさと負ければ良かった!!」

「言いたい事はそれだけか?みずきっちゃん」
「猪名川さん…どういう意味?」
「あのな、甘えんのもたいがいにしいや」
「――――!!甘えですって?」
「この日にたどり着くまで、三人も倒した人間が何言っても説得力あらへん。
やりたくなかったら最初の試合で棄権したら良かったんや」
「でもっ!」
「…なあ、既に試合開始から2時間も経っとる。
主役不在にも関わらずようけ支援してもらってるで、見えるやろ?」

由宇の視線の先には瑞希を応援する名無しさん達の瑞希への想いを形にしたさまざまな画像やら何やらが。

「あ……な、何で?あたし何にもしてないのに、入場すらしてないのに……」
「みずきっちゃん、これらはユーザーがアンタに『萌え』とる事の証や」
「………」
「ウチにはこの『お祭り』の行方がどうなるかははっきり言って判らん。
けどな、この人らのアンタに対する気持ちに答えられるのは、みずきっちゃんアンタだけやで」
「…うん」
「ほらほら、そんな辛気臭い顔してんと皆の前に姿みせたり。アンタはこみパの大将やで!」
「アニメでも猪名川さんには助けられっぱなしね…」
「感謝は終わってからやっ、さぁ気張っていきやーーーー!」

ぺしーーーーーーん☆

「きゃん!も、もーっ。いってきまーす!」
猪名川由宇からの景気つけのハリセンをうけて

高瀬瑞希、二時間二十分遅れの入場!


720 :リング穴Joe :02/02/16 23:51 ID:cP2GWuy/
1996年弥生 
折原浩平として知られた青年は幼少の頃に妹を亡くす。
その後、”えいえん”の世界に誘われるもたった一度の契りを
交わした少女により、この世に舞い戻ってくることになる。
周りの友人が存在を忘れる中、たった一人待ち続けた少女。
彼女は浩平消滅以後、一年待ち続けたと言われている。
以来、鍵っ子たちは、この少女を崇め、現在に至っている。
たった一人の妹亡くし
一人で消え去る存在が
一人の少女と恋をして
たった一度の契り交わす
クラスメートに忘れられ
一人残った”男待ち”
とうに姿も消え果てて
されど忘れぬ”男待ち”
とうに姿も消え果てて
女一匹”男待ち”
     折原 浩平
(転載:http://plaza14.mbn.or.jp/~ARISA/)

Cブロック決勝戦
 何も言うまい!One of ”ONE”!!
  甘党マウンテン娘 里村茜(ONE) VS
  辛党コロンビア娘 川名みさき(ONE)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!

724 :三千世界の鴉 ◆BR5bCEFI :02/02/16 23:52 ID:5wGcU664
諸君、みさきに心決めている諸君、茜に心奪われている諸君、心揺れる諸君
私は今日という日を心踊る思いで待ち続けた。
私は今日という日を深い苦悩と共に待ち続けた。
ブロック決勝でのONEの頂上決戦!!
此れは偶然か?はたまた神の悪戯か? 否!此れは必然だ。
二人がONEと言うゲームに生を受け、今日まで歩き続け、そして・・・ 今日闘う。
この事実は偶然などが左右して良い、神如きが手を加えて良い物では無い・・・
そう、今日この闘いは何処までも必然の産物だ。
二人は出会い、どちらが萌えるか決めなければならなかった。
二人は、闘う運命にあったのだ・・・
ならば闘おう!どちらかが倒れるまで、どちらかが力尽きるまで!
そして、その先は最萌えトーナメント優勝少しずつ見えて来る・・・


しかし、今日この場に居る多くの諸君は、
どちらに票を投じるにせよ決して相手が憎い訳では無いモノと思う。
みさきに心決めている私とて茜が憎い訳では無い。
茜に対する支援者・投票者の心を非難する気も更々無い。
其処に在るのは、ただ己の萌えに根差した心の叫びであるはずだから・・・
最初からどちらに投票するか決めてあるも良し、
支援を見て決めるも良し、最後まで悩んで決めるも良し、結局決め兼ねるも良し・・・
票を投じるその瞬間、己の胸に手を当て己に問うてみれば・・・ 其処に答えが在るはずだから。

地獄へは門は広く道は緩やかだ。天国へは門は狭く道は険しい。
互いに厳しい闘いを潜り抜けて来た二人だ。
例えここで道半ばで力尽きたとしてもそれは決して恥にはなるまい・・・
しかも、どちらが勝っても広く見ればONEの勝利でもある。
二人の後ろには七瀬が、瑞佳が、澪が・・・
そして倒して来た強敵(と書いて「とも」と読もう(w )がついている。。。
さぁ、Cブロックの最終決戦だ!ONEの最萌え決戦だ!!
心行くまで闘い、叫び、そして萌え尽きよう!!

憶えているか?1998年5月29日、、ONEと言うGAME舞い降りた、あの日の事を・・・
あの日、我々は知った。GAMEには感動と、萌えと、泣きがある事を。
アレから4年後2002年2月17日、今日この時・・・
交わる事の無いと思われた2本の線が、遂に交わる!
そして我々は知るだろう、最萌えの意思は真に萌える者に笑い掛ける事を。
ONEが過去などでは無く、現在(いま)だと言う事を!
最萌えとは闘いの終着などではない。
終わり無き萌え(たたかい)の旅路の果てが何処にあるのか・・・・
其れでも、目指し 辿り着く為に今日も萌え合う(たたかう)。
我々には、其れを見守る事しか許されない・・・
ならば、目を見開き!胸に焼き付けよ!!
闘いは、、、、今此処に在る者だけに語り掛ける!!!!

ONE頂上決戦・両者入場

722 :詩子さん ◆SHIIko2U :02/02/16 23:52 ID:HgQB2yMO
「茜、そろそろ時間だよ」
 あたしは懐中時計を取り出して時間を確認する。
 もうそろそろ入場の時間。
 でも、あたしの声に気づいているのかいないのか、
 茜は窓の外をじっと見ている。
「ほら、茜、行かないと」
 あたしは再び声をかけるけど、
「…雪です」
「ゆき…?」
 茜から返ってきた言葉は突拍子もないものだった。
 あたしは、その言葉で茜の横に並んで窓の外を見る。
 確かに、控室のあかりに舞い降りる白い雪が照らされる。
「ほんとだ…どうりで寒いはずだね」
「はい、このままでは風邪ひいてしまいます」
 茜はそう言ってショールを肩にかける。
 ヴェルベットの、とても綺麗な臙脂色したショール。
 茜はとてもお気に入りだと言っていた。

「今は寒いけど、会場はいつもどおり熱気がすごいんだろうね」
「…そういえばそうでした」
 そう言ってショールをはずしてしまおうとする。
「あ、せっかくだからそのままそのまま」
 あたしは茜の行動を止めさせる。
 不思議そうな顔をして手の動きを止めて首をかしげる茜。
 あたしはちょっと横を向いて、
「そのままのほうがかわいいから、ねっ」
 そう伝えた。
 すると、茜は、
「…はい」
 と、真赤になってうつむいてしまった。
「あっ、それより時間時間!」
 あたしはあわてて茜の手を引っ張ってゆく。
「し、詩子っ、そんなに引っ張らないでください!」
「ほらほら、急げ急げ〜!」
「詩子っ、は、早すぎますっ!」
 雪で張り詰めた冷たさの中、
 あたしたちは試合前の緊張が張り詰める試合会場へと向かっていった。


里村茜、ここに入場だよ。

733 :名無しで…いいと思うよ ◆MISaKIkY :02/02/16 23:57 ID:MYQhjDq0
『川名みさき、入場!』

「名勝負だな、ここまでのブロック決勝2戦は」
「みんなの萌えが伝わってくるよね」
「さ、みさき先輩もそろそろ入場しないとまずいんじゃないか?」
「きっと、他の人が書いてくれてると思うよ?」
「入場SSくらい、何本あったっていいじゃないか。お祭りだよお祭り」
「場違いにならないといいけどね?」
「! ……今日はいつになく痛いぞ先輩……」


ってことでひとつ(w


256 :リング穴Joe :02/02/17 23:50 ID:2R3qMppQ
文武両道、才色兼備、財閥令嬢!栄誉の形容様々だっ!!
来栖川が誇る完璧超人!東鳩のネプチューンマン 来栖川綾香!!
ちょっぴり難儀なお嬢さん!手間はかかるが父性本能大爆発!!
最萌最後のロリっ娘!条例違反もなんのその! 椎名繭!!
一人で何でもできるお嬢様と一人では何もできない少女の
誰とでも仲良くなれる格闘美人と人見知りをする年齢不詳の美少女の
全く正反対の属性を持った二人の対決だッッ!!
ここまで異なる属性同士の戦いはおそらくなかったでしょう!!
固定票の計算は十分だッ!しかぁし、浮動票はどうかァ!?
萌え職人・支持陣営の力量が問われる戦いだァ!!
Cブロック優勝者、川名みさきの対戦相手は!
同じ黒髪の来栖川綾香か、同じ作品の椎名繭か!?
注目の一戦はもうすぐだッ!!

Dブロック決勝戦
 点対称決戦!
  完 璧 超 人  来栖川綾香(東鳩) VS
  オンリーロリータ 椎名繭(ONE)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!

229 :椎名繭 :02/02/17 23:40 ID:64XcssoA
−椎名繭控え室


「みゅ… きんちょうするもぅん…」

がちゃ。

「にゃははっ☆ 繭ちゃんの控え室はここかな〜?」
「みゅっ!?」
「にゃはっ☆ せいか〜い☆ こ〜んちっ、はっがれいこで〜っす☆」
「おじゃましますぅ。月城夕香です」
「ボクは月城まゆだよ! で、このおかっぱが… こら逃げるな〜☆」
「ひ、ひさしぶり。あたしは星野美穂、って覚えてる?」
「みゅ? みゅー?」(混乱)
「にゅふふ☆ 美穂ってば照れてる〜☆」
「あ、あほたれいこっ」
「みゅーっ!」(涙目)
「あ、ごめんなさい。私たちは繭さんの応援に来たんですぅ」
「…おーえん?」
「そ〜だよ☆ ボクなんか繭ちゃんのコスも用意しだんだよ〜☆」
「みゅっ!?」

「あ〜、まゆそんな服持って来てたんだ〜☆」
「そのコス、去年まゆが着てたやつですね」
「にゃははっ☆ 繭ちゃんならきっとにあうぞっ☆」
「よーし! 着せ替えすたーとっ☆」
「みゅ… みゅ〜〜〜っ!」(恐怖)

 ごそごそごそごそごそごそ
 みゅーみゅーみゅーみゅー
 ぬぎぬぎっ!
 きせきせっ!

「わー、繭ちゃんのお肌すべすべ〜☆ 同じ名前の誰かさんとは違うね☆」
「ひっど〜〜〜〜いっ! ボク気にしてるのに〜!」
「にゃははっ☆ 繭ちゃんまだ中学生だもんね☆」
「脱いだ服はここにたたんでおきますねぇ」
「みゅ? みゅ〜?」

 がさごそみゅーみゅー
 ぬぎきせみゅーみゅー

         < ヽ
        l   \
         l    ,.  -‐- 、
          l  / '´ ̄ ヽ ̄
      .__,.ィ  ノノノ ))))〉        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           i (l l ( | | |.!          |
           ヽ.リ、" lフ/リ  n    < みゅ〜?
            /^ヾ !〉、    !!     |
       / ./) ソ!、\. ||       \_____
    _ く_. ' / 卯ニ! l  i'ア}
     `つノl / //  ト、! / !!
         レ  /,     〉'   ||
          `r‐ r'i    ||
        / fヽ! .l !    ||
.        / ,.へ l  リ     .||
       `   .l. !     / ヽ
               ! l    ,'il|lil|i
           |ー'f'⌒) i|l||l|リ
               ̄ ̄

「か〜んせ〜☆ にゅふふっ☆」
「繭さんよく似合ってますぅ」
「かわいー☆ そーだ、あたしカメラ持ってるよぉ☆」
「あはははっ。撮ろう撮ろう〜☆」
「みゅ〜♪」(嬉しいらしい)

 がちゃ。

「みゅ! ななせおねぇちゃん、しゃったーおして♪」
「ななな…(汗)」


「じゃ、ボクたちは観客席で見てるからねっ」
「にゃははは〜☆」

 がちゃ

「なんだか楽しい人たちだったねぇ〜」
「はぁっ… アタシなんだか疲れたわ…」
「みゅ〜♪ まじょっこだもぅん♪」
「でも、繭は嬉しそうだよ。よかったねぇ」(なでなで)
「ふいふい…」
「そういうもんかしらね。と、そろそろ時間ね」
「繭、ちゃんとおトイレ行った? ハンカチとチリガミは持ったかな?」
「うんっ♪」
「じゃ、行きましょ」

 がちゃ

「きゃっ!」
「あ、ごめんなさい」

「あ、あ、あの、椎名繭さんの、が、楽屋ですよね?」
「そうです。繭〜、お客さんだよ〜」
「みゅ?」
「あ、あのっ、きょうはおひがらも、じゃなくて、えっと…」
「ほえ?」
「おうえん…、そう、あの…、繭さんに、これっ!」
「みゅ? …てりやき♪」
「あのあの、…がんばってくださいっ!」

 たったったっ…

「みゅ…」
「なんかすごい緊張してたけど、繭の知り合い?」
「えっと… モモちゃん♪」
「モモちゃんって、桜井あさひさん?」
「うー、よくわからない…」
「桜井あさひって、あの桜井あさひっ!? そういえば声は似てたわね…」
「七瀬さん、そういうの詳しいの?」
「そういうわけじゃないんだけど… って、繭、もう時間!」
「わぁっ、大変だよ。早く行くもんっ!」
「みゅ? みゅ〜〜〜〜〜っ!」
「ギャーーーー!! ひんっ、結局引っ張られるのね…」

 椎名繭、もうすぐ入場!
(玲子&3コス娘スレの方、ありがとうございました(うまく書けなくてごめんだもぅん))

267 :その名は東鳩不敗!マスター・アヤカ見参! :02/02/17 23:56 ID:y2OE0E3l
「ついにブロック決勝!景気付けにアレやるわよ!」
「承知いたしました」

「流派!東鳩不敗は!!」
「王者の風よ」
「全新っ」
「系裂」
「天破狭乱っ!」
「「見よ!東鳩は赤く萌えているっ!」」

綾香「じゃ、行ってくるわ、セリオ」
セリオ「はい。綾香様、どうか悔いのない試合を」
坂下「なにやってんのよ、あんたら…」

来栖川綾香、入場


352 :rinnguana :02/02/19 23:58 ID:rR3MYl9U
人気シンガーだった兄の緒方英二のプロデュースを受け
トップアイドルに登りつめた アイドル緒方理奈!!
保科智子をいじめる三人組の一人として登場し、
当初は名前を与えられなかった修羅 吉井!!
こんな言い方はしたくありません・・・・・・ッッッ
したくはありませんが・・・・・・格が違いすぎる!!!
しかし闘技場に溢れるこの期待感は一体なんだ!?
この熱気と期待が吉井の善戦に期待するのは察するに余りあります!
委員長を打ち破った緒方理奈に対して見事大金星になるか!?
Eブロック決勝戦!
 最萌最大の下克上!?
  寝取りっ子 緒方理奈 VS
  雑 草 魂 吉 井


342 :吉井入場 :02/02/19 23:53 ID:fmsnP0hF
岡田「あ、松本! 吉井は?」
松本「ダメ、どこにもいないよ〜」
岡田「あのバカ、入場時間だってのに何やってんの!?」

吉井「「「はーい、皆さんご注目〜」」」

岡田「……吉井の声!?」
松本「ほら岡田! 観客席の最上段!」
岡田「あ、あんなところに!?」

吉井「「「皆様の、あ、皆様のアイドル、吉井ユカリここに参上でゴザイマス!
  あ、照明さんこっちこっち。うん、よし」」」

岡田「……ありゃ何の真似じゃ」
松本「マントなんか着けてるね……」

吉井「「「私はここに宣言する!
  緒方理奈さんは立派なアイドル! しかし! 彼女は高嶺の花!
  タンポポの花のようなこの私が、新たな庶民派アイドルとして皆様のご健勝をお祈り申し上げ、
  挨拶に代えさせていただきます!」

岡田「何言ってるんじゃ、あいつは」
松本「吉井ちゃん、顔が強張ってるよ。多分、自分でも何言ってるか判ってないと思う」
岡田「目立つの苦手だからなー」

吉井「……それでは! 吉井、いきまーす!」

岡田「と、飛んだ!?」
松本「飛び降りてそのまま入場するつもり〜!?」

ひゅーん……べちゃ

岡田「あー、着地失敗」
松本「助けないの?」
岡田「一応は助ける」

松本「吉井ちゃん、つかまって」
吉井「う、ありがと……あいたたた」
岡田「慣れんことをするからだ、全く」
吉井「わ、私だって目立ちたかったの……」
岡田「十分目立った、本望だろ?」
吉井「カッコよく決めたかったのよぅ……」
松本「大丈夫、カッコよかったよ〜」
吉井「ホント?」
松本「飛ぶところだけは」
吉井「がく……」

吉井、岡田&松本に担がれてようやく入場!

346 :<オガタリーナ入場SS> :02/02/19 23:54 ID:1BKM4A3B
 試合会場への廊下を、ひとりのアイドルがレポーターに囲まれながら歩いていた。
 ともすれば移動の邪魔になるのだが、突撃する方もされる方も素人ではない。
 雲霞のようにマイクを引き連れたまま、理奈の足が止まることはなかった。
 いまでは、これも理奈の生活の一部になっている。
「次の対戦相手も強力だと言われています。自信のほどはいかがです?」
「自信…ね。私はいつだって自分を信じてるわよ?」
「勝敗に関してはどうでしょう?」
 トップアイドルの瞳が楽しげに揺れている。
 スッと、形のいい唇の端が絶妙の角度で持ち上がった。
「負けるシーンはあまり考えてないわ。相手にもそうあってほしいと思う」
「勝つ自信があるということですか?」
「結果なんて判らない。でも、私と彼女とで最高の舞台を作る自信はあるわよ」
 トーナメントを進むごとに、足場はどんどん狭くなっている。
 だからこそ、理奈はそれを楽しむ余裕を持っていたかった。
 戦うとしても、“敵”は対戦相手ではない。
 彼女は芸能生活のなかでそのことを学んでいる。
「最後にひとつだけ質問を…。諸田真というのは一体…」
 気が付くと、会場のざわめきはすぐ近くまで来ていた。
「ごめんなさい、もう時間だわ」
 マネージャーからの目配せを受けて、理奈は笑顔で質問を断ち切った。
 ここから先はアクターの時間。
 意志をたたえた瞳が、壁を突き抜けて舞台を見据えている。
 がんばってきた自分と、応援してくれるみんなを否定しないために――。
 がんばってきた相手と、彼女を応援するみんなに礼を尽くすために――。
 苦しいほど高鳴っていた胸は、舞台に立った瞬間にピタリと治まっていた。
『私は……ううん、“私たち”はできる』
 規則正しいリズムのなかで、理奈は最高のステージを予感していた。

<緒方理奈 入場!>


43 :リング穴Joe :02/02/20 23:50 ID:qhLXtz8P
すくすく健気に育った娘 女手一つで頑張った!
揃って見事だ、水瀬と長谷部!!
娘、男でちょっぴり暴走!それもそれはでご愛嬌!
全てのことを見通しそうな、何気にあるぞ心眼属性!
ナチュラル名雪を育て上げ、今日も謎めくジャム作り!
歳と職とが最高機密!だって女の子(?)なんだもん!
史上最強 萌えるお母さん!名雪ママ 水瀬秋子!!
ちょっと前なら待つ女!今の定義じゃストーカー!
好きな男のためならば、節を曲げての売れ線狙い!
貴方色に染まります!そんな彼女はウェディングED!
濡れて脱がせてイカせて拭いて 黒髪美人 長谷部彩!
激戦Fブロックを締め括るにふさわしい一戦だッッッ!!

Fブロック決勝戦
 母子家庭の人決戦!清く優しく板橋・・・たくましく!!
  ジャムお○さん! 水瀬秋子(Kanon) VS
  萌えるストーカー 長谷部彩(こみパ)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!

49 :名無しさんだよもん :02/02/20 23:51 ID:6r1uONEC
まもなく、Fブロック決勝戦を開始します。関係者の方は…
いつの間にか聞きなれたアナウンスが流れる。
「彩、いくぞ」
「はい」
「ちょい待ちっ!」
彩の手を取ろうとする和樹を制して由宇が飛び込んでくる。
「こみパ勢もウチと彩の2人や、ここはハデに『彩車』で入場しようやないの」
控え室の廊下にデコトラ仕様の御輿が置かれていた。
「…(ふるふる)」
「……」
呆気に取られる2人。
「なんやなんや、2人してから」
「由宇、悪いけどこれは次の試合に取っておこうと思うんだ。ブロック代表としてならこの御輿に乗る資格がある…と思う」
「…(こくこく)」
「ま、そういうんなら…必ず勝てや」

「行くぞ、彩」
「はい」
「さすがに手馴れたモンやなぁ…ウチも次頼もうかなぁ」
和樹に手を引かれて長谷部彩の入場っ

52 :名無しさんだよもん :02/02/20 23:53 ID:6r1uONEC
―――――トーナメント会場 選手入場ゲート前

ひょんなことから参戦した最萌トーナメントもいつの間にやらブロック決勝。
一番身近でいつも手の届くところにいた彩が、こんなにも輝いていたなんて知らなかった。
……いや、彩がこれほどまでに魅力的だったことを…
彩の良さを一番知っているはずの俺自身、忘れてしまっていたのかもしれない。
「彩、緊張してるのか?」
「……はい…」
「また…エスコートしてやろうか?」
ふるふるふる…
「…もう…平気です……ひとりでも…大丈夫……だから…」
そう言うと、彩はゆっくりと扉を押し開ける。
キィ…
蝶番がきしみ、彩は光と拍手と歓声が織り成す世界へ足を踏み入れ―――――
………パタン。
「何故閉める!?」
ふるふるふるふるふるふるっ!
「そんなに首を振られてもわからんだろ、一体どうしたんだ?」
「……人が…いっぱい……いたから…」
「そらいるだろ」
「………違うの……い、一回戦…ニ回戦…準決勝の時より…いっぱいいて…」
「そらブロック決勝だからなぁ…」
「でもっ…! …でも……」
「…ったく、世話が焼けるなぁ」
俺は戸惑う彩の言葉を最後まで聞かずに抱きしめた。
優しい香りがふわりと舞い上がる。

「…あっ…和樹さん? あのっ…わたし…」
「落ち着けよ、そんなに慌てたら出せる力も出せなくなるだろ?」
「……あ…」
「俺が見守ってるだけじゃ…不安か?」
彩は俺の胸の中でふるふると首を横に振る…
「…行けるか?」
「………もう少し……もう少しだけ…このまま…」
「…わかった」
それから俺は、彩が落ち着くまでずっと…ずっと抱きしめていた。

「もういいのか?」
「……はい…大丈夫…です…」
「顔が少しばかり赤くないか?」
「………そ、それは…あ、熱いから……」
「そうか? ならいいが…とにかく、頑張ってこいよ!」
「…あ……和樹…さん」
「ん?」
「さっきは…ありがとう…」
「気にすんなって。お礼は体で払ってもらうからさ」
「……もう…」
冗談を微笑で受け流すと、彩は入場ゲートの扉を開け放ち、
まばゆい光の中に身を投げ出した。

長谷部彩、入場―――――

53 :彩入場―daradarahetareMIX :02/02/20 23:53 ID:ps7qCv2l
―――――トーナメント会場 選手入場ゲート前

ひょんなことから参戦した最萌トーナメントもいつの間にやらブロック決勝。
一番身近でいつも手の届くところにいた彩が、こんなにも輝いていたなんて知らなかった。
……いや、彩がこれほどまでに魅力的だったことを…
彩の良さを一番知っているはずの俺自身、忘れてしまっていたのかもしれない。
「彩、緊張してるのか?」
「……はい…」
「また…エスコートしてやろうか?」
ふるふるふる…
「…もう…平気です……ひとりでも…大丈夫……だから…」
そう言うと、彩はゆっくりと扉を押し開ける。
キィ…
蝶番がきしみ、彩は光と拍手と歓声が織り成す世界へ足を踏み入れ―――――
………パタン。
「何故閉める!?」
ふるふるふるふるふるふるっ!
「そんなに首を振られてもわからんだろ、一体どうしたんだ?」
「……人が…いっぱい……いたから…」
「そらいるだろ」
「………違うの……い、一回戦…ニ回戦…準決勝の時より…いっぱいいて…」
「そらブロック決勝だからなぁ…」
「でもっ…! …でも……」
「…ったく、世話が焼けるなぁ」
俺は戸惑う彩の言葉を最後まで聞かずに抱きしめた。
優しい香りがふわりと舞い上がる。

「…あっ…和樹さん? あのっ…わたし…」
「落ち着けよ、そんなに慌てたら出せる力も出せなくなるだろ?」
「……あ…」
「俺が見守ってるだけじゃ…不安か?」
彩は俺の胸の中でふるふると首を横に振る…
「…行けるか?」
「………もう少し……もう少しだけ…このまま…」
「…わかった」
それから俺は、彩が落ち着くまでずっと…ずっと抱きしめていた。

「もういいのか?」
「……はい…大丈夫…です…」
「顔が少しばかり赤くないか?」
「………そ、それは…あ、熱いから……」
「そうか? ならいいが…とにかく、頑張ってこいよ!」
「…あ……和樹…さん」
「ん?」
「さっきは…ありがとう…」
「気にすんなって。お礼は体で払ってもらうからさ」
「……もう…」
冗談を微笑で受け流すと、彩は入場ゲートの扉を開け放ち、
まばゆい光の中に身を投じた。

長谷部彩、入場―――――


62 :秋子さん特捜隊 :02/02/20 23:56 ID:stvwW7jV

秋子さん入場ss

水瀬秋子の控え室。
そこには、試合前だというのに和やかな雰囲気が満ち溢れていた。

秋子さん「はい皆さん、お茶が入りましたよ」
名雪「あ、いいよお母さん、そんなことしなくたって。今日は私達がやるから」
祐一「そうですよ。主役はゆっくりしてください」
秋子さん「いいんですよ。このほうが私も落ち着きますし」
祐一「そんなもんですか?・・・って、こらそこ!!パクパクとドーナツを頬張るな!!」
真琴「あう?」
祐一「その上、口に物を入れたまましゃべるな!」
あゆ「秋子さんのドーナツ美味しいよ!祐一君も食べてみなよ」
祐一「あのなあ、俺が言いたかったのはそういうことじゃなくて、俺達は秋子さんを応援しにきたんであってだな・・・」
秋子さん「はい、真琴、あゆちゃん。お茶ですよ」
真琴「わーい♪」
あゆ「ありがとう、秋子さん」
祐一「・・・」

祐一は文句を言おうとしてやめた。
秋子さん自身が本当に幸せそうな顔をしていたから。
そして、自分がいつの間にか笑顔になっているのに気がついたから。


秋子さん「誘うのは彩さんだけじゃなくて、その友達の方々もですから」
祐一「・・・それは、大人数になりそうですね」
秋子さん「パーティーは人が多いほうが楽しいですからね」

名雪「うん、任せてよお母さん。きっちり準備しておくね」
祐一「試合終わるのって11時だぞ。名雪はもう寝てるんじゃないのか?」
名雪「そんなことないよ。お母さんの試合だもん。最後まで起きてるよ」
あゆ「うん、ボクも料理頑張るね!」
真琴「あー!真琴も手伝う手伝う!!」
祐一「・・・お前らは、飾り付け担当な」
真琴「え〜、なんでよう!祐一横暴!!」
あゆ「・・・うぐぅ、ボクの料理嫌いなの?」
秋子さん「うふふ、ありがとう」

その時、試合会場から一段と大きな歓声が上がった。
どうやら、リングアナウンスが始まったらしい。もうすぐ試合だ。

秋子さん「そろそろ時間かしら。それじゃあ行ってきますね」
名雪「お母さん。私もリングまで付いていくよ」
あゆ「あ、ボクも秋子さんと一緒がいい!」
秋子さん「そう?悪いんじゃない?」
祐一「それくらいは俺達にもさせてくださいよ。な、真琴」
真琴「うん!真琴も行く行く〜!!」
秋子さん「・・・そうね。それじゃ、今日はみんなで行きましょうか」
『はい!!』

この人いる所に笑顔あり!!
水瀬秋子!一家揃っての入場です!!


141 :リング穴Joe :02/02/21 23:53 ID:VbuiejIm
正ヒロインの親友で、けたたましき情報屋!
だけど周りのヒロインは、どろり濃厚ピーチ味!
いつの間にやら日陰者・・・そんな彼女にスポットライト!
堂々決勝進出!!サミー・ザ・インフォーマ 長岡志保!!
シリアスからお笑いまで、ラブラブからホラーまで!
何でも揃った超萌えヒロイン!
おそらくないのは胸くらい!ついでの料理の腕もなし!!
最萌お姉さんキャラ! 最萌オーガ 柏木千鶴!!
隠れ貧乳 芳賀玲子!貧乳ファイター 江藤結花!
名だたる貧乳娘を連破した長岡志保!その眼前に立ちはだかるは!
貧乳界の大御所 最強最貧のクィーン柏木千鶴だァァァ!
内向シャギーは伊達じゃない!シャギー同士の対戦に!
勝つのはクィーンか、それともキラーか!?

Gブロック決勝戦
 貧乳ジェットストリームアタック!!
  貧乳キラー  長岡志保(東鳩) VS
  貧乳クィーン 柏木千鶴(痕)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!

137 :柏木千鶴入場 :02/02/21 23:52 ID:c67pNsrj
 月下。
 冷たい鉄の門の向こうに、つまらないコンクリートの建物が鎮座している。
 県立八重坂高校。ありふれた高校の一つに過ぎない。
「…ふふ」
 その門に手を添え、校舎を見上げて、千鶴は小さく笑った。
 ――そうね…ここがいいわ、少し休めそう。
 …それに。
 すっと目を細める。唇を引き上げる。
 形作られた笑みは月光の鏡の様だ。
「それに、これだけ大きな建物なら地図でも探しやすいわよね♪」
 ――千鶴は道に迷っていた。

「なんであたしらより早く出た千鶴姉が来てないんだよ!」
 梓の怒気が控え室の鏡を震わせる。
 そろそろ会場入りしていないと危険な時間だが、控え室に千鶴の姿はなかった。
「ちょっと遅いけど、まだ時間はあるだろ。『一本道だから大丈夫』って言ってたから…」
「甘いよ耕一。あの女の『大丈夫』が大丈夫だったことなんて一度もないんだぞ」
 口の悪さは責任感の表れでもある。
 とはいえ、それで状況が良くなるわけでもなかった。
「やっぱり、迷子になってるのかなあ…」
 気遣わしげな初音の声に被さるようにして、控え室に携帯電話の電子音が鳴り響く。
『人が大勢歩いてるのに着いていったら、違うイベントだったみたいなのよ』
「“なのよ”じゃないだろ! いまどこに居るんだ?」

 公衆電話から聞こえてくる道順に、千鶴は注意深く耳を傾けた。
『八重坂高校なら俺が知ってる。そこから真っ直ぐ東に行けば大通りに出るから、そこから…』
 夜風にたなびく千鶴の黒髪は、まるで黒い絹糸を梳き流したかのようだ。
 受話器に耳朶をなぶらせながら、薄紅を引いたような唇が物憂げな吐息を紡ぐ。
「それはなんとなく判ったんですけど…。耕一さん…東ってどっちかしら?」

 梓はこめかみを押さえて唸っていた。
 しばらくして、もうお手上げというジェスチャーでため息を吐く。
「ありゃダメだ…。耕一、しょうがないから今夜は特別だ。迎えに行ってやんなよ」
「私も、それがいいと思います。夜中ですし、道を使うわけでもないですから…」
 楓の言葉に、初音もうなずいた。
「もう時間もないしね。そうしようよ、お兄ちゃん」
 耕一が出ていった後のドアを見ながら、初音が誰にも聞こえない声でぽつりとつぶやく。
「でも、お姉ちゃん、ちょっとうらやましいな…」

 ――数分後。耕一は後方に飛び去っていく風景のなかを疾っていた。
 人ひとり腕に抱えた程度では、羽毛ほどの重量感もない。
 覚醒した鬼の能力は、お互いの温もりも残らぬほどの速さで千鶴を会場に運んでいた。
「また、迷子になるのもいいかしら…」
 少し名残惜しそうに、わずかな余韻を残して手が離れた。
「ちづ姉! 下らないこと言って時間つぶしてるヒマはないよ!」
「お姉ちゃん、急いで!」
 狭い会場の廊下を、姉妹四人プラス一名が駆け抜けていった。

 前を走る妹たちの背を追いながら、千鶴が耕一にそっと耳打ちをする。
『今度、またお願いしますね。耕一さん』
『いつでもお供しますよ。でも、今度は急がないときがいいな』
 入場口が見えてくると、二人の若い鬼はいたずらっぽく笑い合った。
<柏木千鶴 入場>

144 :志保入場! :02/02/21 23:54 ID:+WtXgJyp
 もうすぐ、ブロック決勝が始まる。
 だけどそれとは関係なく、控え室へ向かう足が速くなる。
 ヒロに、言わなくちゃいけないこと。
 直接会って、話さなきゃいけないこと。
 それを、伝えるために……。
 決心するまで、だいぶ時間はかかってしまった。
 なによりももう、手遅れなのかもしれない。
 だけど、それでもアタシは、ヒロに伝える。
 アタシが、ヒロを、好きなんだと言うことを。
 とくん……
 胸が、高鳴る。
 とくん……
 控え室の中には、ヒロが一人でいるはずだ。
 とくん……
 アタシはゆっくりと、扉を開けた。
「……やぁ、志保」
「あれ? 雅史?」
 だがそこには、ヒロの姿はなかった。どこに行ってしまったのだろう。
 アタシがヒロの居場所を聞こうとしたとき、それを遮るように雅史が口を開いた。
「ねぇ志保」
 いつも通りの人当たりの良い笑顔。
 アタシは早くヒロに会いたい気持ちを隠し、雅史に答えた。
「なぁに?」
「僕たち……友達だよね」
 ……
 ひゅうう〜


 長岡志保、真っ白になって入場……?

150 :胸無しさんだよもそ :02/02/21 23:57 ID:4O2BxztL
「おいあかり、見つかったか?」
「ううん、見つからないよ。」
「またか、あいつは何度遅刻すりゃ・・・。」
 23時30分を過ぎて、セコンドにつく予定の浩之とあかりが必死になって
今夜の試合に出る人間を探していた。
「試合会場にいってくれりゃいいけど。」
「とにかくだ、おまえはあいつの携帯にかけ続けろ。俺は外へ行って来る。」
「アテはあるの?」
「ない。とにかく探してくる。いざとなりゃ、あかり代わりに出てくれ!」
「え、私が志保の代わりって、そんな・・・。」
「バカ、冗談だ。行って来る。」
 藤田浩之は試合前で、喧騒漂う試合会場の廊下を駆け出す。前の試合
が終わって次の試合までにトイレや買い出しを済ませようと言う人間で
ごった返していた。なんとか掻き分けながら、いったん出口を出る。

 もちろん、この時点で志保の居場所に心当たりがあるわけでなかった。この日
が試合だと言うのは、今日学校で別れた際にも確認している。
「世話焼かせやがって。あのバカ・・・。」
「バカで悪かったわね。」
 そこは試合会場から少しと離れていない噴水のある広場。全く人がいなかった
わけではないが、これから試合会場へ行くか、前の試合の応援を終え家路に急ぐ人間
だけで、彼女のように噴水に腰掛けている人間はいなかった。

「志保、おまえ・・・。」
「何やってるの、ヒロ?」
「何って、志保もうすぐ試合が。」

 慌てる浩之とは逆に落ち着き払っている志保。
「惨めにボロ負けするだけの試合でしょう?」
「そ、それは・・・。」
 戦前の予想がどうであるかくらい浩之も知らない訳ではない。
「いかなくてもいいじゃない、行った所で勝負は目に見えている、そうでしょう?」
「志保、おまえ!!」
 思わずその言い種に腹を立て、力づくでも引っ張って行こうとしようとした浩之。が、
「分かってるわよ。ましろや玲子、そして結花の分まで試合をしなきゃならないって。
でもね、私、私。」
 志保は立ち上がり背を向け独白する。背中越しにいる男にだけは見せたくない弱気な自分。
見せたくないけど、聞かせたい言葉、伝えたい思い。それが入り混じって声になる。
「何、弱気になってるんだよ、おまえらしくもない。負けたっていいじゃねぇか、こんな大会。
どうせ勝ったからってお前のバカっぷりが見直されるわきゃねぇんだから。」
 浩之はわざと言った。志保も彼が自分を懸命に奮い立たせようとしているのは分かった。それでも
「う、うるさいわね。あんたなんかに何が。」
 負けずに悪態をつこうとする志保の肩を掴み、振り向かせる浩之、そして
「あ、ヒ、ヒロ・・・。」
 間もおかずその唇を奪う。月の光・・・とはいかなかったが、試合会場の照明が噴水越しに二人を
ほのかに照らす。ほんの少しの時間、二人のまわりの時が止まる。
「おまえはそのままのおまえで一番だ。だから自信持って試合しろや。」
「何、臭いセリフ言ってるの・・・。」
「・・・うるせぇ。」
二人は抱き締めながらお互いの体温度を感じるのだった。



「落ち着いたか?」
「ば、バカ、こんな大っぴらな場所で何するのよ。」
 志保は文句をつけるが、まともに浩之の顔が見られなかった。自分の中で高ぶる感情を何とか抑えつつ。
「だ、大体、私がいつ逃げ出すって言ったの。」
 思いっきりそれと同じ事を言っていたのだが、記憶は都合よく飛ばされていた。浩之もあえて蒸し返さなかった。
「やる気になったか?」
「もちろん、この志保ちゃんの最高のステージじゃない。」
 志保は吹っ切れたように言った。
「もうすぐ試合だぞ。」
「わ、大変、こんな所であんたとバカやっている場合じゃなかったのだ、急がないと。」
「あ、あのなぁ。」
 駆け出す志保に浩之がやれやれとばかり歩き出す。ふいに志保が振り返る。
「ヒロ。」
「んだよ。」
「・・・ありがとう、おかげでやる気出た。あ、それとあかりには内緒にしといてあげる、ヤック三回ね。」
「な、ふ、ふざけるな。こら、おまえこそ奢りやがれ。」
「あははーー。ここまでおいでーーーだ。」


リング穴Joe「さぁ、長岡志保選手の入場です!!」
志保「はーーーい、みんなのアイドル、プリティ志保ちゃん只今参上。みんな今日は私の23時間ライブ
存分に楽しんでいってねーー。まずは一曲目「Brand New Heart」レディ・ゴー!」

153 :名無しさんだよもん :02/02/21 23:57 ID:yy2UiY1b

凍りつくような冷気が、周囲を包み込んでいた。

触れれば切り裂かれるような、鋭利な夜気をまとい、彼女はそこに独り佇む。
鮮血を薄めたような、淡い血の色をした満月を背負い、夜空を思わせる髪は深く大地に影を刻んでいる。

柏木千鶴は、紅の瞳を長岡志保に向けた。

「あなたは、何故ここにいるのかしら」
「………」

選ばれた者のみが集い、己が背負うものを賭けるこの死闘の場に、志保の身体はあまりにか細く、頼りなく見えた。
その瞳に映るものは、畏怖と……意志。
あまりに強大過ぎる相手に、恐れを感じつつ……それでも、志保は一歩も退かなかった。

「……いい目をしているわね」

千鶴は、ふっ、と静かな笑みを浮かべる。
だが、その笑みは安らぎをもたらす笑みではない……狩られる者への、憐憫と期待を秘めた笑み。

「もう一度聞くわ……あなたは、何故ここにいるのかしら?」

「……ご覧なさい、このGブロックを。
江藤結花……イビル……藍原瑞穂……因幡ましろ……芳賀玲子。
そして、みちる……上月澪……美坂栞。わかるかしら」

彼女達に共通するもの………それは、胸。

「ちなみに、B90の篠塚弥生さんは、一回戦で即座に叩き潰しました」

90、と呟いた時の彼女の声に篭る殺気に、志保は僅かに身震いした。
ざわり、と風に吹かれて、長い黒髪が揺れ動く。
彼女の強さ。それは、誰の目にも明らかだった。

葉鍵板は、ロリが強い勢力を誇っている。
いたる絵の鍵は言うまでも無く、葉においても、幼いキャラというものは、それだけで強い萌えを誇っていた。
その葉鍵板において……彼女の強さは、一種異様でさえあった。
外見こそ、平坦な胸部に寸胴と、ロリに近い要素を持ってはいるものの、彼女は明かに年上。
黒髪長髪の美人は、憧れでこそあれ、現在の主流では有り得ない。

にも関わらず、なんと彼女を支持する者の多い事か。
それはすなわち、彼女の強さ……真なる強さを物語っていた。

それに比べ、志保は、あまりにも分が悪かった。

「このブロックは、大半が皆胸が私と同等……あるいは、それ以下のヒロイン達で構成されていました。
それ以上の方々は……残念ですが」

くすり……可愛らしく微笑む姿も、今は肉食獣の舌なめずりに等しかった。

「長岡志保さん……なのにあなたは、どうして今、私の前に立ちはだかっているのですか?」
「あたしだって……背負うものくらい、あるのよ」

初めて……志保が、口を開いた。
何をするにも、口から始める彼女は……何かを振り払うかのように、言葉を紡ぎ出す。
雄弁でもなく、怯えでも無く。
ただ心の赴くままに……いつもの軽い口調ではなく……それは明らかに『背負う者』の声。

「あたしは、あたしを応援してくれるみんなの為に」

ただその瞳に、強い意志の光を宿して。

「例え、決して敵わない敵であろうとも、逃げる事なんて許されない。
あたしは、あたしだから……そうでなきゃ、あたしに花道を譲ってくれたみんなに、申し訳が立たないじゃない」

因幡ましろ、芳賀玲子、江藤結花……
みんな、本当に強かった。
特に玲子と結花は、志保と萌え属性が重なっていて、辛い戦いだった。
ショートカット、元気系、主人公の悪友……そして、メインヒロインの影となることを運命付けられた、日陰者の烙印。
立場は違えど、彼女達は皆、志保と同じものを背負ってこの戦いに望んだのだ。

だが、そんな彼女達と志保の差は、たった一つ。
それは……胸であった。
B86というサイズは、『微妙に巨乳』という、事実微妙な立場に志保を立たせていた。

そして与えられた称号が、『貧乳キラー』という、よくわからないもの。
それでも、志保は巨乳の一人であり……それだけで、千鶴と対立するものであった。

志保と千鶴……それは、あまりにも正反対の二人だった。
胸の大きさも、行動も、性格も、立場も、シナリオも………萌えも。
高橋シナリオの最高峰の一人と……青紫の“唯一最高”のシナリオを得た娘。

積極的で、おしゃべりで、トラブルメーカー……けれど本当はお人よしで、何よりも友達を大切に思い、
自分の気持ちに素直になれない、不器用な……友達以上、恋人未満の悪友。


何から何まで正反対の二人……その中でただ一つ、共通するものがあった。

それは『他の誰かが傷付くぐらいなら、自分だけが傷付けばいい』と……
そう思ってしまう強さであり……弱さであり……優しさであると同時に、『偽善』と呼ばれるもの。

自分の心を切り刻んで、自分だけで苦しんで……全ての苦痛を、一人で背負い込もうとして。

全然似てなくて……けれど、似たもの同士の二人で。
千鶴は、ただ微笑む。

志保は呟く。

「勝てないかもしれない」

臆するでもなく、ただ噛み締めるように。

「でも、負けない」

今まで、何度と無く自分を支えてくれたみんな。
そんなみんなの思いを、志保は今、その背に抱えている。

「例え勝負で負けても、真なる萌えは……みんなに支えられてきたあたしは、負けられない!」

自分を応援してくれているみんながいる。
ただそれだけで、その見かけより、細い背中にかかる重圧にも、耐えられる気がする。

最萌えトーナメント、決勝戦のプレッシャーにも。

そして……どうしても、無様な姿を見せられない奴がいる。
親友のあかりにも……“あいつ”にも。
今は素直になれないけど……いつの日か、この想いを打ち明けたいと思う奴が。
そんな事、到底無理な話だってわかっているけど。

「あたしに、力を貸して、あかり………ヒロ……!」


そして………長岡志保、入場。


423 :リング穴Joe :02/02/22 23:51 ID:9MdoprNy
話題の新人、熱血漢、そして天性のネタ師!
熱き敵を撃破してきた温泉パンダの次なる敵は!?
伝説の翼人、不可視のもの、そして奇跡の姉妹!
謎めく者を打ち倒したメイドロボの前に立つものは!?
両者揃って新種の相手!未経験の対戦相手!
笑いの殿堂関西からは、神戸が誇るてんぷく娘 猪名川由宇!!
ハイテク企業来栖川重工からは、最強ロボ HMX−13セリオ!!
最後のメガネっ娘、最後のこみパ勢として生き残れるか!?
それとも綾香と共にワン・ツーフィニィッシュ狙うか!?
ブロック決勝戦ファイナル!もうすぐ試合開始!!

Hブロック決勝戦
 Hot!&Cool!
  熱き芸人魂! 猪名川由宇(こみパ) VS
  クールメイド セリオ(東鳩)
趣向こらした選手入場が楽しみだ!試合開始まであと10分!!


424 :入場SS :02/02/22 23:52 ID:+/N/CnS/
「…そんな事言われても…」
「自信持ち。魅力に気付いとらん連中が多いだけや。アンタは磨けば光る思うで」
「あ、ありがとうございます。…それじゃ、失礼します。頑張って下さい」
「ほなな〜………って、やっぱ『額は磨かんといてや』なんて、面と向かって言えんしなぁ…」
「ん? 由宇、お客さんか」
「あぁ、和樹か。夕霧っちゃんが来とったで。『萌え』について熱い議論を交わしとったわ」
「それで、凸のオチを持ってくるか」
「そこはそれ、関西人の成せるワザや」
「はいはい。…しかしまぁ…」
「どした、ウチの顔ジッと見て。…あかん。発情期のアンタはその気でも、試合直前はあかんて」
「違ーう! …これまでの試合前と比べて、なんか雰囲気が違ってるみたいでさ」
「そっか?」
「ああ。過去の相手は、渚ちゃんにしろ坂下さんにしろ、実力が未知数だったよな」
「夕霧っちゃんは存在自体が『未知』に化けとったで」
「あれは凄かったな。…それでも、お前はいつも通りで挑んでいた。しかし───」
「ん?」
「今度の相手はセリオ、ToHeartでは後発の急成長株だ」
「CDドラマあたりで萌えた連中も多いやろなぁ」
「そうだな、正直…向こうは安定しての大人気だ。一方のお前は、それに比べると…」
「『萌え』対象として不安定なんは分かっとる。今回は『どこまで食い下がれるか』程度やろな」
「…でだ、その割に明るい表情ってのが解せないんだよな」
「多分、ワクワクしとるんやろな…っと、ここやろか?」
「この状況で、か? 浮き足立っているのかと思ったぜ」
「かも知れんな…っと、ここでもない、か…」
「おい、由宇───」

「おっ、あったあった…なぁ和樹、コレ覚えとるか?」
「忘れるかよ。お前が俺に、初めて見せてくれた本だ」
「んで、扱っとったキャラは覚えとるか?」
「えーっと…ジャンルはToHeart、マルチがメインで、来栖川姉妹に、セリオ…あ!」
「せや。ウチが愛情込めて作っとった本の登場キャラが、今回の相手なんやで」
「なるほど。お前の本は、CLANNADに誰彼は対象外だったっけ」
「坂下はんは惜しかったんやけどな、ギリギリで外れとったわ」
「…前の試合まで今ひとつスッキリしなかった理由、それか」
「あくまでウチの問題なんやけどな」
「ま、パロディとは言え───」
「尊敬と愛情を込めたオマージュや」
「すまんすまん。…自分で描いた漫画のキャラが目の前にいりゃ、確かにワクワクするな」
「なんや嬉しゅうてな。勝った負けた言うんが二の次になっとったわ」
「うらやましいな、お前のその性格」
「この境地に至るまで、長い年月が必要になんねんでぇ」
「おいおい」
「今はな、『0.999…』って書き続けとったんが、突然『1』になった気分なんや」
「…っと、時間だぜ由宇。気持ちの整理も済んだところで、そろそろ行くか!」
「よっしゃ!」
(…智やん。何かと世話焼いてくれて、おおきにな)
(…みずぴー。また香奈子ちゃんがぶっ壊れんよう気ぃ付けてや)
(…リアン。姉ちゃんのスフィーにホットケーキ、欠かすなや)
(…牧やん。会場の整理、いつもご苦労さん。そして───)
(───ネコのタマミ。アンタは激しくスレ違いや言うとるやろ! …あー、オチがついたわ)
落ち着いたところで?両手を振りつつ観客に応え、猪名川由宇の入場だぁ!

426 :入場 :02/02/22 23:53 ID:F5NQYJSw
――ゆっくり、と
茜色の瞳を覆うまぶたが開かれる

控室の天井を視覚センサーが捉え、ピントを合わせる
ぷちぷちと軽い音を立ててメンテナンスベッドとの接続ケーブルが自動的に外れていく
最終セルフチェック……、オールグリーン
「体調」は万全だ

メンテナンスベッドから身を起こす
オートバランサー異常なし
周囲を見渡す
来栖川重工技術スタッフ、二人のお嬢様、学園生活で出会った人たち――
親しい人たちが自分を見つめる

いよいよブロック決勝戦
幼い顔立ちの姉が、まるで我が事のように顔を上気させ
「がんばってくださいっ!」と手を握る
他の皆も頷く
気持ちが昂ぶる

「気持ち」?おかしな話だ
姉と違って自分には「心」は搭載されていない
しかし、テスト運用期間を経て学園生活を送り様々な人々と出会う中で
まるで自分にそれがあるかのような感覚を覚えた
技術陣が気まぐれでそう設計していたのか、それとも神のいたずらか

どちらにせよ、今は関係ない
自分を応援してくれる人たちのために、全力を尽くしたい
それが今の自分の素直な「気持ち」だ


控室を出て、会場へと向かう通路を歩く
ぴんと背筋を伸ばし、一定のリズムで足を運ぶ
通路の先から会場の明かりがこぼれ、歓声が聞こえ始める

対戦相手はすでに壇上に上がっているようだ
彼女もまた背筋を伸ばし、胸を張って彼女らしい自信に満ち溢れた顔で
観客の声援に応えている

歩を進めると会場の照明がつま先から足元、そして下半身と徐々に体を照らし出す
対戦相手からもこちらの姿が見えたようだ
「にかっ」という擬音が聞こえそうなほどの笑顔でこちらを見据える
自分も思わず口元がほころぶ

歩むテンポが自然と早くなる
観客の歓声がひときわ大きくなり、聴覚センサーを心地よく刺激する
実況アナウンスの音声がそれをさらに煽ろうと響き渡る

全身が、会場の照明に照らされる
そして――


セリオ、入場

428 :セリオ入場 :02/02/22 23:55 ID:V9doDFfu
「あなた達…どうしたのです?」
 最萌トーナメント選手控え室。前の試合に引き続きお休みをもらって応援に駆け
つけてくれた三人の妹達。来栖川のお屋敷で働くHM−13セリオ達。いつもはあ
れこれと話しかけてくる(この子達は私の前では妙に饒舌になるようだ)子達が先程
から宙を見つめたままぼ〜っとしている。
「先程から…ネットワーク?」
 ふと、私達が使用しているサテライトサービスサーバの、HM−13用データ共
有スペースへの通信量が急激に増加している事に気付く。どうやら三人ともネット
上でなにやらしているようだった。
興味を覚えた私は、通信ログをネットから取得してみた。そこでは…

573 名前:SerioRvCLLYd0 投稿日:02/02/22 23:53
   どうしましょう…先程から試しているのですが、コードが取得できません…

574 名前:SerioXWfeWfNs 投稿日:02/02/22 23:54
   私もです。やはりアクセスが来栖川の衛星からのみでは、私達が全員コードを
   取得するのは難しいようです。コードなしで投票するしかないのでしょうか?

575 名前:SerioKpVPdJgJ 投稿日:02/02/22 23:55
   致し方無いと思われます。幸いお姉さまへの萌え文なら何百行でも思いつく
   ので構わないのですが。

576 名前:SerioWOfJhTqt 投稿日:02/02/22 23:55
   問題はIDかぶりですね。私達は何百人といるのですからIDも一周してしまい
   ます。集計ではじかれては意味がありませんし…

577 名前:SerioIMAbZj0c 投稿日:02/02/22 23:55
   宣言文を入れれば良いのでは?
   当方来栖川サテライトサービス♪
   といった感じに。

578 名前:SerioGCSQgfHt 投稿日:02/02/22 23:56
   お姉さま…(;´Д`)ハァハァ

579 名前:Serio6rR/sbIq 投稿日:02/02/22 23:56
   お待ちなさい!それでは多重扱いされて審議ではじかれてしまいます!
   あなたはお姉さまに多重の汚名を着せるつもりですか!!

580 名前:SerioIMAbZj0c 投稿日:02/02/22 23:56
   失礼な!そんなつもりはありません!

581 名前:Serio6rR/sbIq 投稿日:02/02/22 23:56
   ならばもっとまともな方法をお考えなさい!
   それから278はもっとまじめに議論なさい!

582 名前:SerioZCryuSCU 投稿日:02/02/22 23:57
   まあまあ、ここはお姉さまの萌え画像でも見てマターリ…

583 名前:Serio6rR/sbIq 投稿日:02/02/22 23:57
   失礼しました。ではマターリ。

584 名前:SerioIMAbZj0c 投稿日:02/02/22 23:57
   マターリ…

585 名前:SerioGCSQgfHt 投稿日:02/02/22 23:57
   お姉さま(;´Д`)ハァハァ

ぶつっ
頭部に、本来ならば感じるはずのない痛みを覚えつつ、私は通信を切り、
その場でマタリとしている妹達に声をかける。


「あなた達」
「「「…はい、お姉さま」」」
「気持ちは嬉しいのだけど…投票はしなくてもいいですよ。というより、してはい
 けません」
「「「えっっっっ!?」」」
 なぜですかっ!?と、三人揃って詰め寄ってくる妹達。当然不服なのだろう。
しかし…
「あなた達の名前は何ですか?」
「です。HM−13セリオ個体識…」
「そう、セリオです。あなた達もセリオなのですよ。試合に出る者が自らの特殊性を
 悪用して票を集めてどうします。そもそも、そんな戦いはフェアではないでしょう?」
「確かに…」「それは…」「そうです…」
「ならば」
 と、私はうなだれるセリオ達に声をかける。
「一緒にゆきましょう」
「そんな…」「私達が…」「よいのですか?」
 訝しげに訪ねてくる妹達に私は大きく頷いた。
「もちろんです。さ、行きましょう。もう時間になります」

 そして、私達は互いに手を取り合うと、試合会場へと歩き出した。
「「「「では綾香様。行って参ります」」」」
「うんっ。楽しんできなさい。骨は拾ってあげるから♪」
「「「「はい」」」」


 セリオ、入場。