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最萌トーナメント 幕間SS集(ブロック決勝)

(あかり×名雪)
817 :あかり退場SS :02/02/15 23:45 ID:q7wbiTCK
あかり「ひろゆきちゃん............」
浩之「会場中がぴりぴりしてやがる。こりゃあ...........思った以上だな。...........お前無傷じゃ帰れそうにないぞ」
あかり「そんな〜」
浩之「この中にはこの雰囲気を作った張本人もいやがるんだ。くそっ! どうしろってんだ! 」
あかり「ひろゆきちゃ〜ん」
 その時、二人の後ろから声が聞こえる
名無しさんだよもん「こっちだ! ここを抜ければ出口に出られる! 」
あかり「え?............ああ! この道は! 」
浩之「こりゃあ...............」
 そこには心ない投票に埋もれてきた数々の支援画像、SSがしきつめられていた。
名無しさんだよもん「さあ! この上なら奴らも近づけない! 」
あかり「で、でも.............こんなみんなが頑張ってくれたものの上なんて通れないよ」
名無しさんだよもん「..............いいんだ.............なあ! みんな! 」
 先導した男の声に会場のあちこちから声が聞こえる。
名無し「おお! 」
名無し「俺達の支援が役に立てるなら! 」
 数少ないその声はすぐに群衆の中に埋もれていった。
名無しさんだよもん「くっ!.............早く! 早く行ってくれ! 」
浩之「............行くぞ! あかり! 」
あかり「でも! 」
浩之「ばかやろう! ここで! こいつらの意志を無駄にするな! お前をこんな所で埋もれさせたくないっていう奴らの気持ちがわからないのか! 」
あかり「ひろゆきちゃん..............」
名無しさんだよもん「頼む.............我らがあかりんを............」
 その男もまた群衆の中に消えていった。

 ひろゆきは振り返ること無く支援の上を走り出す。
 今までの戦いの中、全く目立たなかったたくさんの支援があかり、浩之の目に留まる。
あかり「..........こんなに............こんなに私の事を想ってくれてる..............」
ひろゆき「やべえ! こっから先は支援がねえ! 」
あかり「そんな...........後ちょっとなのに.............」
たもさん「さあ、みんなちょっと注目! 」
群衆「ん? なんで昔のCMなんか流れてるんだ? 」
あかり「あの人は...........音でずっと支援してくれた...........」
浩之「チャンスだ! 行くぞあかり! 」
あかり「う、うん」
 一気に会場を抜けた浩之とあかり。
 彼らが一瞬振り返ると、たもさんは軽くウィンクで返した。

浩之「ふう、ロクでもない目にあったな二度と2ちゃんなんぞ来るものか! 」
あかり「うん、大変だった。..........でもね、助けてくれた人も同じ2ちゃんの人達だよ」
浩之「そりゃ.............まあそうだが」
あかり「私.............その事忘れないから.............絶対.........」
浩之「..........そうだな」
あかり「ありがとう、みんな」


神岸あかり退場!

619 :名雪最終退場SS :02/02/16 23:17 ID:xMLFkkzd
昨日の試合が審議に為って1日遅れて最終発表を見に来た名雪。

「うにゅう?どきどきするよ〜!」
「まあ、あれだけ頑張ったんだから結果はどうでもいいだろ名雪?」
「確かにそうだけど、支援してくれた皆さんの為にもやっぱり勝ちたいよ・・・」
「そうだな?昨日の試合が終っても寝過ごしてるんだからちょっと飽きれるけどな?」

「ううっ!祐一・・・・そんな事言う人嫌いだよ・・・・・・・」
「名雪・・・・・その台詞、誰から教わった?」
「うにゅ、それは・・・・・・この間出会った・・・・し・・・・ほら、結果でるみたいだよっ?」
「し?」

リング穴Joe「集計人より最終結果出ました!!!」
「さて、どっちかなっ!!」
リング穴Joe「僅かな判定で勝者・・・・・神岸あかり!!!!」
「・・・・・・・・・」
「祐一・・・・わたし、負けちゃったね?」
「・・・・・・あれだけ頑張ったんだから、仕方ないな・・・・・・・」
「そんな、祐一?落ちこまないで・・・・・・ふぁいとっだよ!」
「名雪?負けたお前に励まされるとは思わなかったな?」
「それと、あかりさんにも次でも頑張って欲しいね・・・・・」
「『ふぁいっとっ!!』か良い言葉だな・・・・・・?」
「うん!!」
「名雪、これから百花屋で残念打ち上げ行くか?今日は食い放題でいいぞ?」
「祐一、その台詞は凄く魅力的だよっ?本当!!??」
「男に二言は無いぞ?」
「じゃ、早く行こう!!!」
「待て名雪・・・・・・イチゴサンデーは逃げんぞ?」
「あっ、祐一ちょっと待って?」
「名雪・・・・・いきなりの方向転換はきついぞ?それでリングサイドに戻ってどうする気だ?」

「もう、わたし来れないけど・・・・・ありがとう・・・皆さん!!!」

最萌トーナメント・・・・・・水瀬名雪退場。


(瑞希×佐祐理)
672 :リング穴Joe :02/02/16 23:30 ID:cP2GWuy/
<高瀬瑞希 退場SS 舞台裏編>

北川「本当にいい試合だったな・・・」
大志「だが敗けは敗けだ」
祐一「・・・・・・」
和樹「本音を言えば、佐祐理さんのせいで瑞希は破れ、
   最萌王者の夢を断たれた・・・俺は悔しくてならん!」
祐一「こちらも本音を言おう。瑞希さんは強敵だった・・・
   試合前から苦戦の予想はついていた。
   しかし!ここまでの熱戦は頭になかった!!
   正直、こちらの資料には準決勝までのデータしかなかったから
   見違えるほどの戦いぶりに正直何度焦ったことか・・・」
祐一「おそらくは佐祐理さんも同様だったはず・・・」
和樹「その気配は察していた・・・
   事実何度か流れをこちらに持ってこれそうな時があった。
   しかしその度に何かに後押しされるように反撃に出てきた。
   後押し・・・佐祐理への萌え、陣営の支援、何よりも親友の”舞”だ」

大志「しすたー佐祐理は最後まで闘技場で一人ではなかった・・・
   強いはずだ、二人で戦っていたんだからな」
大志「惜しむべきは当方に舞に値する”萌え”存在がいなかったことだ。
   言い訳させてもらえるならそれが敗因−」
北川「トーナメントを去るか・・・
   もったいないな、あの健気な巨乳少女は・・・」
和樹「精一杯戦ったんだ。未練はないだろう。
   だが最萌王座を夢見ていたのも現実、
   その夢をあきらめたのも現実だ」
大志「願わくば、同志瑞希が振り返った時に・・・
   小石に躓いたのではなく、とてつもなく大きな山に
   ぶつかったのだと思わせて欲しい」
祐一「わかった」
大志「卿が返事をする必要はない。
   しすたー佐祐理に伝えてくれればいい」
北川「なにい!?」
大志「あいにく我輩はまだあきらめていない。
   まだまいしすたー彩と由宇大師の応援が残っているからな。
   それでは、闘技場でまた逢おう」

北川「九品仏さんはいつになく口数が多かったな。
   きっと萌えていたんだろうな・・・」
祐一「佐祐理さんには責任があるな・・・」
北川「え・・・?」
祐一「大きな山、その通りだ。
   勝ち進む者は人の夢を踏み台にして光り輝くもの。
   踏み台にされた者にとっては小さな石ではダメだ。
   納得の行く大きな山にならなくてはな・・・」
北川「わかっているって・・・
   佐祐理さんは人一倍真摯な方だ。
   敗けた者の気持ち、そしてその者の為にも・・・」
祐一「もっと”萌え”させてくれる・・・か」


719 :☆佐祐理さん退場SS☆ :02/02/16 23:51 ID:7Z2KbLgK
佐祐理「ふぇ…佐祐理、勝っちゃったんですか??」
祐一「そうみたいだぞ。おめでとう、佐祐理さん!」
舞「(もぐもぐ)…もめめもう」
祐一「って、やっぱりお前は何か食ってんのな…今度はみたらし団子か…」
佐祐理「でも佐祐理は普通の子よりちょっと頭の悪い、ただの女の子なのに」
祐一「みんなはそう思ってないってことさ」
佐祐理「佐祐理も高瀬さんには惚れちゃいましたよーっ。もう、『みずきちーっ!』って感じで」
ぽかっ。
舞「浮気は許さない…」
佐祐理「あははーっ」

祐一「さて、この寒空の下、一日中俺たちを温めてくれていた、このコタツを片付けないとな…」
佐祐理「待ってください、祐一さん」
祐一「ん? なんだ?」
佐祐理「このコタツとみかんは、次の対戦者さんたちのために残しておきましょう」
祐一「どうして?」
佐祐理「どうしてって。みんなで肩寄せ合って、温まり合うほうが、見ていて微笑ましいじゃないですかーっ」

佐祐理「そんな平和な光景の中で。次の試合も行なわれることをお願いしての、贈り物です…」
(倉田佐祐理退場)


(茜×みさき)
205 :詩子さん ◆SHIIko2U :02/02/17 23:24 ID:v//89X4C
「勝者は川名みさき」
 その声とともに大きな歓声で埋め尽くされる試合会場。
 リングの真ん中に立っている茜とみさきさんが、
 二言三言、笑顔で言葉を交わして握手をしている。
 あたしも横にいる雪見さんと握手をした。
 あたしたちも茜とみさきさんに負けないくらいの笑顔だった。

「茜、おつかれさま」
「ありがとう、詩子」
 みさきさん、そして雪見さんとの挨拶を終え、
 あたしたちは控室に戻ってくる。
 結果としてはみさきさんのブロック優勝。
 みさきさんの強さ、そして穏やかさが多くの人に受け入れられた。
 だからといって、茜の得票数が悪いわけじゃない。
 茜の辛抱強さ、そして、やさしさが、多くの人に認められた。
 茜の顔もすっきりとした顔、とても幸せそうな顔をしている。
「長いようで、短かったですね」
 窓を伝うしずくを見ながら、茜はポツリと呟いた。
 茜の最初の試合が11月初め、そして今日は2月の半ば。
 3ヶ月半と聞くと長いけど、実際はそれほど長く感じない。
 思えば、あっという間に過ぎた3ヶ月半だった。

「本当に、たくさんのことがありました」
 感慨深そうに、静かに呟く。
「ミュージィさん、ひかりさん、素敵なお母さんでした」
 ふたりとも優しいお母さんだった。
「そして観鈴さん、笑顔が素敵な女の子でした」
 そういいながら、ポケットから白いリボンを出す。
 茜の髪留めのゴムと交換した、白いリボン。
「そして、司に再び出逢えたこと、とても嬉しかったです」
 あたしの試合の日、司の試合の日、1日だけ戻ってきた司。
 あたしもとても嬉しかった。
 一生忘れない、大切な日。
「みんな、みんな、大切な思い出です」
「うん、大切な思い出、本当に大切な思い出だね」
 あたしは茜の横に並ん、一緒に窓を伝うしずくを見つめる。
 始まりも雨、そして、終わりも雨、
 でも、いまや、雨は悲しい思い出から素敵な思い出へ。
「さぁ、帰りましょう詩子」
「うんっ!」
 あたしたちは、また、新しい思い出を築くために歩き始めた。


みさきさん、ブロック優勝おめでと!
そして、茜を応援してくれた皆様、
本当にどうもありがとうございましたっ!

232 :リング穴Joe :02/02/17 23:41 ID:2R3qMppQ
<みさきvs茜 決着SS>

リング穴「たいへんなことになりました!ONE頂上決戦!」
リング穴「マウンテン茜を前にあろうことか!?
     ノーガードッッ!川名みさき!!」
茜「嫌ですッ!」 バキッ!!
リング穴「ま・・・まともに喰ったァーッ!」
みさき「!!」
リング穴「ふ、踏みとどまったァー!」
茜「嫌ですッッ!!」
七瀬「あ・・・あのワッフルはッ!!」
リング穴「こッこれはッ、伝説のッッッ蜂蜜練乳ワッフルだァー!!」
リング穴「甘党である茜ならではのワッフルッッ!
   舌上の味蕾細胞に巨大な衝撃を与えッッ!
   今や、みさき選手の舌は蜂蜜まみれ!しかしッッ」
みさき『茜ちゃん・・・』

リング穴「しかし怯まない、川名みさきィィ!・・・なッ!!」
瑞佳「直接、練乳を・・・ッッ!」
観客「おい見ろよ・・・」
観客「攻撃しているのは茜だけど・・・・・・」
雪見「追い詰めているのはみさきの方・・・!!!」
みさき『茜ちゃん、ONEの萌えは私が証明する・・・』
茜『偉大な先輩・・・あとは頼みました・・・・・・』
リング穴「遂に決着!ONE頂上決戦!!
   川名みさきが甘党娘里村茜のワッフルを全て喰い尽くしました!
   恐るべきは川名みさきの食欲ッ!!」
リング穴「驚異の甘さを越えて、見事ブロック優勝です!!
   会場からはこの素晴らしいファイトへ惜しみない拍手が
   送られています!」
リング穴「ありがとう、川名みさきッッ!」
リング穴「ありがとう、里村茜ッッ!」



(綾香×繭)
224 :名無しさんだよもん :02/02/17 23:37 ID:QPCSUV8x
綾香「ふーん、今さらルールの変更ねぇ? ま、何でもいいわ。試合の邪魔にさえならなければね」
繭「みゅ?こぉどしゅとく?むずかしくてよくわからない……うくっ……うわぁん!」
綾香「ほら、こうやって…ここを左クリックして…そうそう…そして出てきたこのへんな文字をコピー…
で、こっちの画面の1行目に張り付ける…これでオッケー♪ あとは応援文と一緒に画面のどこでもいいから
<<>>の中にどちらか好きなほうの名前を書き込めばいいの。簡単でしょ?」
繭「うわぁ♪ありがとうおねえさん♪みゅ〜♪」
綾香「あはは、礼なんかいいわよ♪ ところでお嬢ちゃん、あたしの対戦相手がまだ来ていないみたいなんだけど、
どんな奴だか知らない? いやね、遅刻しそうで慌てていたから誰と対戦するのか見てなかったのよねぇ。我ながら
うかつだったわ〜」
繭「みゅ〜…まゆもたいせんあいてをしらないんだもぅん。おねえさんしってる?」
綾香「う〜ん?」
繭「みゅ?」

510 :繭退場SS :02/02/18 23:12 ID:MhlVEGqH 『WINNER!! 綾香!!』

勝者のアナウンスと共に大きく揺れる最萌会場

「A・Y・A・K・A! A・Y・A・K・A!!」

会場内を綾香コールが埋まる中を舞台脇へと離れる一人の少女。
トボトボと歩く先に大好きな人が待っていた。

「よっ、繭! お疲れさん、よく頑張ったぞ!!」
「・・うくぅ・・浩平」
「おっ、なんだ? ココまで来たのにまた泣き虫繭に逆戻りか?」
「うっ・・(ごしごし)・・・うん・・えへへ浩平、楽しかったよ。
 綾香お姉ちゃん強かったけど、繭も一生懸命頑張ったもぅん・・だから満足だよ」

ニッコリと笑う日向のような笑顔・・最萌に参加して更に強くなった繭の姿を浩平は感じ取った。

「繭ちゃん、お疲れ様」
「繭、頑張ったわね」
「あぁ、あの、その・・ま、繭さん頑張ったです! 凄かったですぅ!」
「まぁ、あんたなりには頑張ったわね」
『お疲れ様なの♪』

仲間達や共に戦った友達も舞台袖から声を掛けてくれていた。

「はぃ、椎名さん。てりやきバーガーが好きだと言うからたくさん買っておいたわよ」
テーブルの上に詰まれた山のようなてきやきバーガー・・
その1つを持つと、口にせずじっと眺める繭・・
「どうした? 遠慮なく好きなだけ食べていいぞ。 っと言うか早くしないとみさき先輩が狙ってるからな」
「う〜、ひどいよぉ」

そんなやり取りで笑いが広がる中、繭は手にしたバーガーを浩平に渡した。
「えっ?」
そして1つ取ると次は瑞佳に、1つ取るとあさひに・・1つをみさきに・・と、
一つ一つを皆に手渡していく繭。

「どうしたの繭? せっかく繭に食べてもらおうと思ったのに・・」
「ううん、違うの。 ずっと応援してくれた皆へのお礼だもん・・・ココまで来れたのは皆のお陰・・」
「繭・・・」
「それから・・」

最後の1つを手に取ると、またも舞台に向かい駆けて行く。そして・・
「綾香お姉ちゃん!!」
大きく振りかぶり綾香に向かって投げる。
「おっと・・・?」
大きな弧を描いて届いた、てりやきバーガーの包みをキャッチすると対戦相手だった彼女を見る。
「ラーメンも美味しいけど、てりやきバーガーはもっと美味しいよぉ! ありがとう、楽しかったもん!!」
「そして、繭を応援してくれた会場のみんな!! ありがとう!! 大好きだよぉ!!」
ぶんぶんと大きく手を振るとクルリと背を返し、みんなの元へと元気よく走っていく。

先ほどまでの綾香コールの会場内から1つの拍手が次の拍手を生み、最後は会場内を大きな拍手が包んでいった。
今はもぅ居ない、舞台から降りた一人の少女に向かって・・・

「・・・ふふ、羨ましいものね」
「綾香様?」
「負けたとは言え、こんなに多くの人の支持が得られたんですもの。
 それにあんな小さな体でココまで来たのよ、ここは素直に試合に勝って勝負に負けた・・って認めないとね」
そう話す綾香は繭から貰った包みを開けると、パクリと口にした。
「うん、美味しいわねコレ! また好物が1つ増えそうよ!」
その味を忘れないよう口にしていった。


「で、繭・・・お前の分は残ってないけど本当に良いのか?」
「ほぇ? うん、いいよ! だって・・・これから浩平と一緒にバーガーショップへ行くんだもん♪」
「結局こうなるのね・・・はぁ〜」
繭を肩車しながらため息を付く・・・
それでも、今日はコイツのために何かをしてやりたかった。一生懸命に頑張った女の子に・・・
「おし、行くぞ繭!!」
「みゅ〜♪♪」


椎名繭、最萌トーナメント会場から退場・・・そして感動をありがとう。

@初めて書いたんですが、ちょっと悲しい気持ちと共に、ありがとう言う気持ちが・・
本当に繭ありがとう・・楽しかったよ!

543 :椎名繭 :02/02/18 23:22 ID:HgFdTtQH

「みゅ… まけちゃった…」

「まゆ〜!」
「みゅ… みあ?」
「まゆ〜、おつかれさま〜。よくがんばったねっ」
「う、うんっ、がんばったもぅん♪」
「えらいえらいっ! ね?」
「椎名さんお疲れさまっ!」
「見直したよ! 惜しかったけどなっ」
「みゅ… くらすのみんな… ありがと…(ぐずっ)」

 わいわいわいわい


「繭、がんばったねぇ〜」
『がんばったの』
「友だちも来てくれたみたいだし、よかったわね」
「そうだな…。おーい、繭ーっ!」


「みゅ?」
「あ、折原先輩たちね。繭、いってらっしゃい」
「う、うんっ。 みあ…、それとくらすのみんな… うれしかったもぅんっ♪」

 たったったったっ

「みゅ〜〜〜〜〜〜っ♪」

 ぐいっ

「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!」
「みゅ〜♪ がんばったもぅん♪」
「偉いぞ、繭」(なでなで)
「ふいふい…」
『おつかれさまなの』
「ま、繭…。嬉しいのはわかるけど、七瀬さんの髪ひっぱっちゃダメだよ〜」
「うんっ♪」(ぐいっ)
「ひんっ… けっきょくこんな役っ…」

 椎名繭、退場です。


(志保×千鶴)
381 :志保退場! :02/02/22 23:18 ID:Y+QO1Zal
「あーあ、疲れたー、っと」
 控え室へ戻るなり、アタシはソファーの上にうつぶせになって倒れ込んだ。
「ふー、喉乾いちゃった。ヒロ、ジュース取ってよ」
 アタシの言葉に、ヒロは黙って冷蔵庫から缶ジュースを取り出して渡してくれた。
 ソファーに座り直し、かしゅんとプルタブを落とす。
「んくっくっくっく……ぷはーっ、美味しいっ」
 だがアタシのややオーバーなジェスチャーにも、誰も反応しようとはしなかった。
「……負けちゃったね」
 やがて、あかりがぽつりとつぶやいた。ヒロも雅史も、浮かない顔をしている。
「あのさぁ、なにみんな辛気くさい顔してんのよ」
 アタシの言葉に、三人は顔を見合わせた。だがまたすぐに、視線を落としてしまう。
 そりゃ確かに、アタシが負けちゃったのは事実だけどさ……。でもだからって、アタシはこんなの嫌。
 それに、落ち込むのはまだ早すぎる。
「もう……あんたたち、いい加減にしなさいよね。アタシは負けちゃったけど、まだ終わったわけじゃないんだから」
 そう言ってソファーから立ち上がり、あかりの所へと向かう。
「……志保?」
 そしてアタシはあかりの肩を組むと、ヒロと雅史に向かって言った。
「まだまだあかりの試合が残ってるのよ、わかってるのあんたたち?」
「そ、そんなこと……おめーに言われなくたって、わかってるよ」
 ヒロの反論に、あたしは頷いた。
「わかってるならいいわ。さ、次のあかりの試合、みんな張り切っていくわよっ!」
「……そうだね。志保は残念だったけど、次はあかりちゃんの応援しないと」
「わーったよ、お前の残念会は、あかりの祝勝会と一緒にやってやらぁ」
 やっと軽口が出て、みなの表情が笑顔になる。
 そうそう、これでいい。アタシたちに、暗い雰囲気なんて似合わないんだから。
「あかり、今のヒロのセリフ、聞いたわね〜。負けたら承知しないからっ!」

「えっ、えっ、し、志保〜」
 あかりの困ったような声が、さらにみなを笑顔にさせた。
「志保、疲れてるところ悪いんだけど、そろそろここ、出ないと……」
 そう言って、雅史が壁掛け時計を指さした。
「ホントだ、もう次の試合始まっちまうぜ」
 その言葉を合図に、アタシたちは片づけを始めた。
 と言っても、控え室は試合開始前にちょっと使ったのと、今使っただけだ。掃除などすぐ終わってしまう。
「よし、行くぞ」
 手際よく荷物をまとめ、アタシたちは控え室を出た。
「……あっ、そうだ」
 その瞬間、アタシは忘れていたことを思い出した。
「志保、どうしたの?」
「ちょっと忘れてた事。すぐ終わるから」
 そう言って、一人控え室に戻る。
 あかり、ヒロ、雅史にはもう言ったが、肝心な人たちへのお礼を忘れていたのだ。
 服装の乱れを整えて、こほんと咳払い。
 そして元気よく、笑顔で。

「アタシを応援してくれたみんな、ありがとーっ!」

「……志保、誰に向かって言ってるの?」
 扉の所から覗いていたあかりが、不思議そうに尋ねてくる。
「いいからいいから」
 そう言ってアタシは、あかりの背中を押しながら、今度こそ控え室を後にした。

「ホントにみんな、ありがとねっ!」

 長岡志保、幸せに包まれながら退場――


386 :退場 :02/02/22 23:19 ID:D2R+hWRj

「祭りの後、か………」
がらんとしたトーナメント会場に、志保はただ一人佇んでいた。
そう、いつでも、祭りの後というものは、胸が締め付けられるような、切なさを感じさせる。
あれほどの熱気も、飛び交っていた支援も、すでに過去のものになっていた。

「何黄昏てるんだよ、志保」

いきなり聞こえて来た声に、志保はぎくりと振り返る。
そこにいたのは、案の定、浩之だった。
「ひ、ヒロ……何でここにいるのよ?」
「いやなに……ちょっとな」
志保はちょっとだけ溜め息をつくと、浩之に背中を向けた。
「あたしが負けて、泣いてる顔でも見に来たの? なら、おあいにく様……」
「馬鹿」
こつん、と頭を叩かれ、志保はむっとした顔で浩之を睨みつけた。
「ちょっと、何すんのよぉ」
「お前が馬鹿だからだ………志保、もっと胸を張れ」
ちょっときつい口調で、浩之は志保の瞳を見詰めた。

「お前は、全力で戦った……相手は、最強の人だ。その最強の相手に、お前はここまで頑張ったんだ。
なら、もっと自分に誇りを持てよ。お前は、本当によくやったんだからな」


ぎゅっと……強く抱きしめた志保の肩が震えているのに気付いて、浩之は苦笑した。
「馬鹿……泣きたい時には、泣くもんだ」
「ばかばか……言わないでよぉ」
志保の頭をそっと撫でてやりながら、浩之は優しく囁いた。

「今日のお前は……本当に輝いてたぜ」

それが……志保の限界だった。
「ヒロぉ……う、うわあああああぁぁぁぁぁ!!」
堰を切ったように、志保の瞳から涙が溢れる。
小さな子供のように、ぎゅっと浩之の上着にしがみ付きながら、志保は大声を上げて泣き始めた。

悲しみとか、悔しさとか、そんな事だけであらわせる涙ではなかった。

ありとあらゆる感情が入り混じった、心の涙なのだ。
自分の胸に顔を押し付け、泣きじゃくる志保を抱きながら、浩之はじっとそうして、佇んでいた。
過去の……今までの志保の戦いを思い出し……
志保の、本当の魅力をわかってくれた人たちに……思いをはせながら。

「本当に……良く頑張ったな、志保」


長岡志保………退場。


401 :退場SS :02/02/22 23:27 ID:dv+FDVuu
志保「遅いじゃないの、ヒロ。あなたが来るまで生きているつもりだったのに
間に合わないじゃないの。スーパーあかりんなどと言う大層なあだ名に
恥ずかしいじゃないか。」
志保「東スポ、ヒロ、あかり、死・・・。」
雅史「志保、志保?」

志保「って、勝手に殺すな!!大体東スポって何よ。」
ヒロ「そりゃお前の代名詞・・・やっぱ、だめか。」
志保「あったりまえよ。私が退場SSの見本と言うのを見せて
あげようじゃない。」
ヒロ「ほう、それは楽しみだな。」

志保「柏木千鶴さん、私はあなたの偽善と貧乳ぶりを高く評価
してるつもりよ。お友達にするならあなたみたいな人を持ちたいわ。
でもあなたの手下になるのだけはゴメンよ。何故なら志保ちゃんとは
全ての人々に愛と友情・・・。」

ヒロ「却下だ、却下。おまえ千鶴サイドから抗議が欲しいのか?狩られるぞ!」
志保「何よ、あんたのよりは100倍ましじゃない。」
ヒロ「どこをどうとったら、これが俺のより・・・。」

あかり「二人とも、そろそろ挨拶しないと・・・。」
雅史「無理だよ、あかりちゃん。」
あかり「・・・そうだね、無理っぽいね、どうしよう?私達だけでやる?」
雅史「そうしようか?」
あかり・雅史「じゃあ、志保を応援してくれた皆さん、ありがとうございました。」(ペコリ)

志保「ちょ、ちょっと。私に挨拶させなさ・・・。」
(ブチッ) 放送終了

418 :千鶴退場突貫SS :02/02/22 23:43 ID:1qvQwnts
カチカチと食器の触れ合う音が、静けさを取り戻した応援席に響く。
耕一「みんな、よく食ったなぁ……」
千鶴「くすんっ」
耕一「な、何?」
千鶴「わたしの料理……手をつけられてません」
耕一「み、みんな呑む方で忙しくてさ、そう、そうだよ。男なら塩を肴に、こぅ、くいっと」
千鶴「……優しいんですね。耕一さん……そうだ!」
耕一「なっ、なに?」
千鶴「つぎの宴会までに、料理の腕をあげて、みんなを驚かせちゃおっと」
耕一「……ポジティブシンキン……まっ、いいか」
 ふと、千鶴の料理をパクりと一口。思わぬ味の良さにもう一口……とまらない。
耕一「あっ、あれっ? けっこう、癖のある味だけど、美味しいよ」
千鶴「……えへへ」

パクパクと、しあわせ頬うばる耕一と千鶴の笑顔を映したところで、不粋なカメラは消えるとしよう。
さらなら戦いを前に、二人にしばしの安らぎを……

それでは、また逢おう 柏木千鶴!


(由宇×セリオ)
366 :退場、そして… :02/02/23 23:32 ID:ZiHEBsLv
「決まった…な、由宇」
「やな」
「………」
「………」
「…お前は頑張った。ただ、相手が強大だった。それだけだ」
「他にも言えるコトあるで、和樹」
「え?」
「セリオを向こうに回して、ウチにも萌えてくれたんがこれだけ居ったっちゅうワケや」
「由宇…」
「そして、萌え尽きた。ブロック決勝も、これでしまいや」
「…そうだな…」
「…さてと」
「由宇、どこ行くんだ?」
「決まっとるやろ、相手のトコや」

「…猪名川さん、お疲れさまでした」
「セリオもお疲れさん。バッテリー、大丈夫か?」
「ええ、ご心配なく。…ご用件は、何でしょうか?」
「アンタでブロック代表、勢揃いやな」
「はい」
「一日おいて、八強がぶつかる決勝トーナメントの幕開けやろ?」
「そうです」
「区切り付けるためにも、ウチらで進行を手伝ったろ思うねん」
「…分かりました。では…」


「とっくに結果は知れとるけど、改めて…勝者は、セリオや!!」
「これをもちまして、最萌トーナメント・ブロック決勝戦が終了しました」
「24時間ぐらい後には、もう決勝トーナメントが控えとるで!」
「一日の休みがありますので、投票者および支援者の皆様、どうぞ英気を養っておいて下さい」
「決勝トーナメントは激戦必至、三途の川の向こう岸や! 六文銭の準備はええか?」
「皆様の熱い『萌え』を、心よりお待ちしております」
「ほな、またなーッッ!!」

「ふぅ…協力してくれて、ホンマおおきにな、セリオ」
「いえ。私は、皆様による熱い思いの現れを確認できただけで充分ですから」
「ちゃうちゃう。アンタとウチ、二人揃って締めるのが良かったっちゅうコトや」
「そう…ですか」
「ウチだけやったら『負けたヤツがいつまでも何さらしとる』言われそうやったしな」
「でも、誘って下さったのは猪名川さんです。こちらこそ、ありがとうございました」
「…あんなぁセリオ、」
「はい」
「こないな時にはな、もっとええリアクションしたり」
「…分かりました。では…」
「うんうん」
「…由宇さん、おおきに」
「今の笑顔、最高や!」

猪名川由宇、退場。そして…各ブロック代表、確定!!

370 :極楽刀 ◆SERIO.Go :02/02/23 23:35 ID:IjI+NVEN
マルチ「セリオさん、おめでとうございますぅっ!!」
綾香「ブロック決勝進出おめでとう。信じてたわよ、セリオ」
セリオ「はい。ありがとうございます。応援して下さった皆さんのお陰です」
綾香「さっ、決勝進出のお祝いしなきゃね」
セリオ「はい…ですが、しばらくお待ち頂けませんでしょうか?」
マルチ「どうされたのですか?」
セリオ「猪名川さんに、どうしてもお礼を言いたいのです。
    ゲーム本編でたった2枚しかCGのなかった私がここまで来る事ができたのも、
    皆さんの応援して下さる気持ちがあってこそのものだったと思うのです。
    そして、それが形として最も如実に現れていたのが猪名川さんをはじめとする同人活動の方々の作品だと思うのです」
綾香「…」
セリオ「いわば、私をここまで大きく育んでくださった恩人の…代表と思えてしかたがないのです。
    もちろん、綾香様はじめ、来栖川家、研究所、寺女の方々にも育んで頂いたのですが、それとはまた…別の方向での…」
マルチ「セリオさん…」
セリオ「そして、攻略可能ヒロインである事を少しも奢らず、私と対等の…一人のキャラとして、正々堂々と戦ってくださった事も
     その事への感謝も伝えない内に…私は帰る訳にはいかないのです。
     我侭な事は分っていますが…皆さん、先に行っておいては下さいませんか」
綾香「ふふ…それでこそエクストリームの女王のパートナーに相応しいってものだわ。
   いいわよ。行ってらっしゃい。……ただし」
セリオ「なんでしょうか」
綾香「今日のパーティーの主役はあくまであなたなんだから。メインディッシュが冷めない内に帰ってくるのよ?」
セリオ「わかりました。HMシリーズ最新作の移動性能の優秀さも、とくと御覧下さい」



セリオ「では、私はこれで失礼致します。ありがとうございました」
(バタン)
詠美「へぇ…あの娘が相手だったんだ…」
由宇「そや。クールやけど熱い娘やった。……さ、これから忙しなるで!」
…その後、愛に包まれて幸せな人生を歩むメイドロボの同人誌が一冊、研究所に届いたという。

382 :退場 :02/02/23 23:45 ID:qJk/WWpv
「――アアアァァァァ!!」
試合終了のゴングと共に、会場の歓声が軽いハウリングを起こしながら
聴覚センサーにこだまする

「勝っ……た?」
萌えと燃えの両方を備え持つ強敵に辛くも勝利を収めることができたようだ

「負けて悔いなし、や。決勝トーナメント、頑張りや!」
対戦相手が試合前の時と寸分替わらぬ爽やかな笑顔で握手を求めてくる

ここに来てようやく勝利の実感がわいた


会場の喧噪をあとにし、控室へ入る

「おめでとうございますっ!」「おめでとう」「お見事だったね」
「セリオちゃんすごい!」「やったな!」「……(おめでとう)」

「ありがとうございます」

「さすがね。決勝戦が楽しみだわ」
「おいおい、決勝ったってそれまでには他にもまだ対戦者はいるんだぞ
てーか、ここにも一人いるし」
「あら、もちろん準々決勝も準決勝も楽しみよ
強い相手と戦うのはいつだって、ね」
「つ、強いってそんな。私なんて……」

わいわいと控え室の中は盛り上がる
皆が私の勝利を祝福し、歓喜に沸いてくれている


――ああ、このために私は頑張れる
文字通り血の通わない、ヒトではない私でも

『人の役に立つメイドロボ』
私はその為に作られた
その為にこそ私の存在理由(レゾンデートル)はある

しかしいまは、この人たちに支えられて私は、ある
「メイドロボとしては、失格かも知れませんね」
思わず小さくつぶやく

「え?何かおっしゃいましたか?セリオさん」
「いえ」
思わずこぼれた口元をキリとしめる

「みなさん、今日はどうもご声援ありがとうございました
ここまでこれたのもみなさんの応援のおかげです」
ふかぶかと頭を下げる私を、皆がほほえみながら暖かい目で見つめてくれる

「さて、あさってはこっちの番だな。行くぞあかり」
「あ、うん。じゃあね、セリオちゃん」
「私も次の試合に向けて準備しなくちゃ。長……セバス、行くわよ」
「………(綾香ちゃん待って、私も)」
「セリオ、メンテナンスに入ろう。ベッドに寝て」
「はい」


技術陣以外の人々が控室を出、私はベッドに横たわりメンテナンスモードに入る
先ほどまでの賑わいがウソのように静まり返った室内で
私はひとり眠りにつく

ゆっくりと今日のことを思い出す
いままでの事も思い出す
そのすべてが今の「私」を支えている
そして明日からの「私」もそれで歩いていけるだろう

前を向いて歩いていこう
トーナメントも全力を尽くして進んでいこう
対戦相手となりうるあのお二人も、それを望んでくれているだろう

皆に支えられながら
皆を支えることのできる
「人の役に立つメイドロボ」であるために

396 :名無しさんだよもん :02/02/23 23:51 ID:PXBBDHwd
由宇「ふう、終わったな」
セリオ「はい、では私はそろそろ..........」
由宇「なんやせっかちやな、もうちょっと余韻に浸ってもええやん」
セリオ「そうはまいりません。私は綾香様の試合に備えて弾薬の補給をしませんと」
由宇「は? 綾香はんの試合ってまだまだ先じゃ.........」
セリオ「備えあれば憂い無し、人間の諺です」
由宇「そらまあそうやけど.............なあ。もう少し.......なんちゅーか.......」
セリオ「私は綾香様が心配なんです!」
   ジャキーン!(左翼装着)
セリオ「何せパーフェクトですから火事場のクソ力とかにやられないか心配なんです!」
   ジャキーン!(右翼装着)
セリオ「盲目の人にチャク家奥義を叩き込まれないか心配なんです!」
   ゴゴゴゴ!(エンジン点火)
セリオ「いつだって綾香様が心配なんですー!」
   ドン!(はっしゃー)


由宇「..................飛んでいってもーた」

セリオ退場!